感情タグBEST3
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地下鉄を舞台に巻き起こる空想小説。
「東京の地下鉄の廃駅に住まう人々」という設定は興味深かったが、求めていたミステリではなかった。
また、ラストが少々単純だと感じた。
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とにかくサクサク読めました。内容的にはかなりシリアスなのに、主人公が軽く、展開がスピーディだったからかもしれない。いつも思うけど、東京の地下鉄は当に迷宮です。
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思った以上に社会派⁈小説だった。
結構ミステリー、サスペンスを推してたけど、最後の方の持って行き方は勢いあった。悪く言えばちょっとお粗末、、
主人公が廃駅マニアなのは新しいなと思った。
私も秘境駅とか好きです笑
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★4.5
被爆により皮膚疾患を持つ100人が住む廃駅。
自由と生どちらを手に入れるか。
毎日満員電車に乗って通勤する、仕事して帰る、朝が来てまた通勤する。
当たり前の生活をしているだけでは気づけないことを教えて貰った気がする。
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さくさく読めるSF!!
地下鉄廃坑に暮らすことを余儀なくされたエクスプローラー。そこで起こる殺人。殺人自体は軽めだけど、少年心をくすぐられる地下探検に勇気溢れる冒険譚は小気味いい。
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地下空間で生活する謎の集団。
彼らの事情、真相。
最初は中山さん作品にしては変わった内容かなと思ったけど。
読み進めていくにつれ、やはり中山作品特有のメッセージ性を感じました。
半ばから終盤にかけての逃走劇は読んでいてかなりスリリング。
自分的には地下生活の真相が衝撃的で。
殺人事件については印象薄めだったかも。
その殺人事件の意外な真相も、やはり中山作品らしいかたちでした。
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鉄道マニアの小日向は、ある日、廃駅となっている地下鉄銀座線萬世橋駅へと潜り込む。そこには政府の「ある事情」により地下空間で暮らす謎の集団が。さらに殺人事件が起こり…。
もともと東京の地下に眠る廃駅や地下鉄網には興味があり、その手の本やTV番組に触れたり電車の窓から目を凝らしてきたりしたので、本作の舞台の描写は楽しめた。ただ物語自体はやや雑な印象は否めなかった。
(B)
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警察官を含めた公務員の悲哀を感じた。
国家は国民に何を求め、何をしてくれるのか。
政治家や官僚はどこに何に対して倫理観を持つのか。
生きる幸せについて考えさせられた。
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楽しい東京の地下の話と思いきや、廃鉄に隠れ住む原発被害者を闇に葬るために公安が暗躍!荒唐無稽と笑い飛ばせない現代社会が怖い。最後まで次々に繰り出されるどんでん返しに、頭追いつかない。
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『公務員というのは何よりも異色と異例と失敗を嫌う』
なるほど
『優柔不断な人間が最後の最後に決めたことなら信用する価値がある』これはどうかなー
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作家十周年記念12ヵ月連続刊行第三弾。
廃鉄オタクで区役所勤めの公務員・小日向が深夜、廃駅の萬世橋駅で地下をねぐらにしている集団・エクスプローラーと出会うところから話は始まる。自身の身元と違法行為を知られたことでエクスプローラーの代表・平尾久平、通称・久じいの元に連れて行かれ、特別市民として関わっていくことになる。彼らの役に立とうと生活保護申請窓口担当の仕事を生かし地下に通い相談窓口を開く。そんな毎日を送っていた時、地下の住人の一人が殺される。彼女は公安の刑事で身分を隠し、エクスプローラー内に潜入していたのだ。そして死体を地下から運び出す手助けをしてしまう小日向。どんどん逃げられない深みに嵌まっていく。始めはなんでこんなことに巻き込まれたのかという思いもあった小日向だったが、公安に目をつけられ、追い込まれている彼らを手助けする道を選ぶ。公務員としての責任感もあったが、仕事でも生活でも自身の良心と倫理を問われた局面でどんな行動が出来るかがその人の人間性だと思う。自分自身追い込まれたとき、そんな風に出来るか、小日向自身、それを迷いなくしてるわけではない、でも、目の前で困っている人がいて、どう行動するのか、物語の中ではあるけど、人として大切なものが何なのかを教えてくれる。そして最後の大どんでんは中山作品のお約束、楽しみました。
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事前の評価が低く期待してなかったが、予想以上な面白かった。地下鉄の下に百人近い人間が住んでいるというトンデモ本的な発想。私は好きです。
加えてサスペンスもあり、公安と捜査一課との対立もあり、コンパクトにまとまっています。舞台が私の通勤最寄り駅だったのもプラスでした。
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生活保護窓口担当の公務員にしてニッチな鉄道オタク廃駅鉄の小日向。趣味が高じて忍び込んだ廃駅で出会ったのは、国策の元で起こった放射能事故による後遺症を避けるため地下に逃れた集団だった…。必死に彼らを救おうとする小日向の前で圧人事権が発生、公安も立ちふさがる。重いテーマを少々が強引な展開とドタバタ劇でさらっと読ませる。この作者さんにしては…。
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鉄とは程遠い人間なので、最初入りづらいかなと思ったけど、世間に隠れた秘密の町というだけでちょっとドキドキした。
やっぱり中山七里さんはどんでん返しなんだなぁ。
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社会派SFミステリ。地下鉄廃駅跡に住む集団エクスプローラーの正体と、その中で起こる殺人事件の真相は。ミステリというよりサスペンス的な感じで読めた。マニア集団、もうちょっとすごい感じで絡んでくるのかなと思いつつ。結局のところその後エクスプローラーのみんながどういう扱いされるのか、っていうところは現実的なところも含めて1番気になる話。
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中山七里さんの作品は好きでよく読んでいますが、この作品は正直期待とは違う方向に行っちゃったかな、という感じ。そもそもの今作の背景にある原発問題にはいろいろ著者の思いもあるだろうし、その意図が理解出来ないわけではないのだが、もし政府主導で被爆住民を隠蔽するのなら、まさか地下鉄廃駅に住まわせるなんて荒唐無稽な策は仕出かさないだろう。架空の設定にしろ、もう少しリアリティを感じることができたら、もっと面白く読めたかもしれないが、あまりに非現実過ぎて、こっちが引いてしまった。
廃駅オタの主人公もオタク的なマニアックさはあまり感じられず、考えつくのは粗だらけの策ばかり。ヒーロー的な要素を全く感じられなかったのも、今一つのめり込めなかった一因になったかも。
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サスペンスかホラーかメルヘンか。
登場人物もストーリー展開も総じて薄っぺらい。地下鉄廃駅に人が住んでいるという都市伝説的設定を活かすことが出来なかった。
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鉄オタの主人公が、工事を装い作業服を着て、密かに地下鉄の廃駅に潜り込むと、そこにはすでに100人もの住人がいた。拉致された主人公は特別住人となるのだが、実はこの人々はすべて同じ町の出身だったのだ。すると女性住人が殺される事件が起きる。しかも、彼女は現役の公安刑事で、どうも原発の事故が絡んでいるらしいのだ。
鉄オタの主人公が自分の知識を総動員して、住人のために動こうとするのだが…。
一体どうなるんだ、痛快な活劇が起こるのかと期待したが、そうでもなく終わってしまった。政府の原発行政への批判は分かるんだけど、それだけじゃあね。もっとダイナミックな動き、結末が欲しかったなあ。
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東池袋の自動車暴走事故について一言しておきたかったのかな。それともそれも設定の一つとして利用しただけかな。作者の真意は分からないけど、複数の日本が抱える時事問題をうまく取り込んだもんだ。でも一番のメインであるオタクの設定が甘いと感じるんだな。もっとオタクだからこそ知っているってところがないとね。本作の廃駅って一般にも有名なものばかり。これじゃちょっとね。
もっとも誰も知らないんじゃ、リアリティに欠けることになっちゃうか。匙加減が難しいね。
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お勧め度:☆6個(満点10個)普通に小説としては面白かったが、ミステリーとはちょっと違う気がする。プロットもしっかりしていて、読みやすかったけれど、何というかいつもの中山さんの作風らしからぬように思える。まあ、初めての鉄道ミステリーだからかもしれないけど・・・。内容は廃駅オタクの主人公が迷い込んだ地下駅で、潜んでいた集団と関わりをもつ羽目になった公務員の冒険小説みたいな感じ。その中で殺人が起きて、公安やら警視庁から追われることになる。最後に真犯人がどうなるのかはぼかされていたけど、それはそれで有りかも。
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なんだろう。舞台設定は興味津々この上ないのに、ストーリーがイマイチ盛り上がりに欠けた。犯人探しなのか自由奪還なのかどちらかに絞った方が良かったかも。続編に期待。
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地下に空間があったら…小学生の頃に考えていたなぁ。ふふふ。
秘密にしたいことはどうしてもあるのだろうけど、隠しておけばいいというものでもないような。認めるところは認めてほしいもんだ。
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本来、国や行政が守らなければならない人々が、逆に国によって迫害されている。帝都地下迷宮の人々は国の御都合で消された人々。彼らは主人公にとって己の良心の価値を問い直すものであった。手助けを決めた時、損得勘定はなかった。義務感と倫理感が背中を押してくれた。他人に尽くそうとする誠意は限界を作らない。ちっぽけな一人の公務員が己のできることのめいっぱいを振るって粉骨する背中は紛うことなき善。
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鉄道オタク(廃線跡鉄)の公務員・小日向。廃駅・地下鉄銀座線萬世橋駅を歩いているとそこで暮らす人々に遭遇する。なぜそこで暮らしているのか。そこの住人の一人が殺され、捜査一課と公安が捜査に乗り出す。小日向も地下の仲間とともに真相を解明しようと試みる。
鉄の要素ありの私としては、その面で多少興味が沸いて読み始めた。しかしなあ、社会派なんだけれど、まあ、どうに現実味がないというか、設定が無理ありありかなあ。鉄道に関するところは目を大きく開いて読む、内容全体的には少々残念。
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廃駅鉄というのが本当にいるのかは知らないが、序盤はよかった。
ただのフィクションとして読めば良いのだろうが、原発問題の絡め方や役所の姿勢の描き方が単純にすぎると思える。
鉄道マニア間の連帯感は心が温まる。
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書いたのが消えちゃった。東京の地下にある廃駅の中に高速増殖炉もんじゅの被爆者で地下に住む人たちと廃駅オタクの小日向との話。まあ、オタクが深みにハマって、その人達と関わっていくところで殺人事件が発生。しかもその殺されたのが公安からの地下住民へのスパイだった。公安は地下住民を政府に歯向かうテロリストというが、まあ、言いがかりだが公安は住民を追い詰める。最後の上野駅で囲まれたところに
刑事部から殺人犯を捕まえるということで公安から住民を拐って白日の元に。最後にまた犯人がどんでん返しで判明するがまあ、それは最後の数ページでちょっと拍子抜けの展開で終わり。