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仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。
一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。
三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。
男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か? なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?
誰が被害者で、誰が加害者なのか──。
怒り、哀しみ、憤り、葛藤、正義……
この国の制度に翻弄される当事者たちの感情がぶつかり合い、読者の胸を打つ!
第三の被害者は誰なのか?
殺害された彼らの接点とは?
第三の被害者は?
本当に“護られるべき者”とは誰なのか?
“どんでん返しの帝王”中山七里が、日本の社会福祉制度の限界に挑んだ問題作!
Posted by ブクログ 2024年02月10日
3連休の初日にエラく重いもの読んでしまった…
生活に困窮を極めても救われない者…筆者の言葉を借りれば、護られなかった者たちの悲痛な叫びをどこまで理解できるんだろう…
フルプライスで書籍を買って読んでいる私には、気持ちがわかったなどと口が裂けても言えないなぁと。
重厚かつ圧巻、もっと早く読んでおくべき...続きを読む
ほんとにたくさんのことを考えさせられ涙なしには読み切ることのできない小節だった。フィクションであり現実でもあるのだと痛感し、胸が痛くなった。本当に素晴らしい作品なので、読んでみてほしい。一生心に残る小説にきっとなる。
whodunit、HowdunitではなくWhydunit
中山七里作品らしい作品だと思いました。
飽きる事なく最後まで一気読みさせてくれるところも流石の一言。
ネタバレは控えたいので詳細は省きますが、福祉制度とは?正義と悪の境界線、善い人と悪い人の境界線は同一じゃない…考えさせられました。
Posted by ブクログ 2024年04月04日
31.護られなかった者たちへ
社会的弱者に関する作品を求めている中で出会った一冊
護るべき者、護られなかった者
護られる事から敢えて遠ざかる者
それを受ける側の立場や意見、システム
双方の見方を持って読み進めることも大切だと感じる
途中これはきっと…と思った通りのラスト
切ないなぁ
もし自...続きを読む
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