中山七里のレビュー一覧

  • こちら空港警察

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    全くの偶然だが、本作品を読み終えてから「新空港占拠」が放映されると知った。特にタイミングを見計らって読んだ訳ではない。「新空港占拠」は約一年前にTBSで放映した「大病院占拠」に続く占拠シリーズ第二弾とのこと。出演者も重複するところが多いので入り込みやすいが、基本設定が似ているので。大病院の二番煎じにならないか少々危惧している。
    空港の占拠の仕方については、圧倒的に新空港の方が迫力満点である。かたや本作品の方は占拠シーンがクライマックスに出てくるものの、様々な事件の一つに過ぎないので、どうしてもそれだけにページを割くことはできないのだろう。やはり映像の方が感覚へ直接訴えるので、インパクトが高くな

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    2025年02月17日
  • 禁断の罠

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    大代行時代 結城真一郎
    これが1番好きだった!
    読後感もよかった!

    供米 米澤穂信
    とっつきにくい文体だなと思ったが、そんなの一瞬で、おぉ、、、となる結末まで一気に読み進めてしまった。

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    2024年03月05日
  • 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

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    もの言えぬ証人/像は忘れない/鉄の柩/
    葬儀を終えて/復讐の女神/エピローグ

    要介護探偵は車椅子の暴走老人 玄太郎
    静おばあちゃんは元判事 高遠寺静

    お二人とも頭は切れると思う。どちらかと言えば冷静な静かに対して、思いついたらダンプやショベルカーのように邪魔者を押しのけて物事を推し進めるのが玄太郎。いいコンビだと思います。時々おたおたする静さんがかわいいです。

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    2024年01月12日
  • アポロンの嘲笑

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    2024年2作目の中山七里作品。
    震災から数日間の物語。
    まるでその場にいるような描写。
    最後はスケールが大き過ぎてびっくり、
    加瀬の幼少期体験が辛い。
    そりゃあ、働けどはたらけど楽にならないってやつだなと思った。

    護るものができた時かけがえのない宝になる。
    自分の命を賭してでも失いたくないと思うようになる。

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    2024年01月12日
  • 越境刑事

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    ネタバレ

    新疆ウイグル自治区を取り上げてくるとは。中国からの非難や抵抗が怖いなと思ってしまった。作者の勇気に感心した。

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    2024年01月10日
  • ワルツを踊ろう

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    あれ?
    中山七里さん、人死なんやん!
    中盤超えても?
    何か、違った意味のミステリー?
    う〜ん。珍しい…

    ごめんなさい〜
    認識間違いでした〜
    血ドバドバでした〜
    令和の「八つ墓村」か、「津山事件」って感じや!

    お父ちゃん亡くなって、無職になって、故郷に帰って来た。
    でも、そこは、限界集落と呼ばれるような所。
    都会とは、全然違って、閉鎖空間で、意識も内向き…
    そこで、頑張って、村興しみたいなのして、失敗して、村八分_| ̄|○
    でも、こんな村人とは、老人多いとは言え付き合えんな…
    バラエティー溢れる嫌がらせに、最後に愛犬を…
    これで、プチッ!
     (ポキっ!ではない!)

    タイトルがここで効いてく

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    2024年01月07日
  • 総理にされた男

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    まあ、のっけから無理のある設定ではあるが、エンターテイメントとしてはなかなか楽しめる1冊。魑魅魍魎の妖怪世界と化している政治の世界を痛快に皮肉っていて、胸のすく思いです。

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    2024年01月06日
  • 警官の道

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    葉真中顕、中山七里、呉勝浩、深町秋生、下村敦史、長浦京、柚月裕子『警官の道』角川文庫。

    7人の作家の短編を収録した警察小説アンソロジー。7人の作家全員が自分の好みというのはなかなかあり得ないことだ。読んでみれば、柚月裕子の『聖』がピカイチで後は平凡な短編ばかりで、少しがっかりした。


    葉真中顕『上級国民』。本作に描かれる刑事事件とされなかった交通死亡事故は、2018年に東京都港区で起きた元東京地検特捜部長による自動車死亡事故を思い出す。実際にこういうことはありそうだ。90歳の佐々木嘉一が交通事故で亡くなった。しかし、車を運転していた谷田部洋は逮捕されなかった。その裏には驚愕の事実が隠されて

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    2023年12月25日
  • ヒポクラテスの悔恨

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    「誓い」「憂鬱」「試練」に続いてのシリーズ第4弾!
    最終話、何とも言えない後味の悪さでした。
    あの光崎教授の過去に迫る作品ということで、これまでとは違った意味でのドキドキ。

    法医学ミステリー。五つの遺体が語った内容には、毎回驚かされました。
    解剖しないと解明できない死因。世の中にはどれだけ真実が闇に葬られた「死」があるのか、想像するとゾッとする。

    解剖に関して、遺族感情としては頭での理解と感情は全く別もの。
    死因究明とは言っても、正直小さな子どもが解剖されることには私も自分の身にに置き換えると抵抗を感じるだろうなぁ。
    それにしても、身勝手な理由で他人の命を奪う輩の多いことよ…。

    シリーズ

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    2023年12月25日
  • さよならドビュッシー 前奏曲

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    ネタバレ

    タイトルの意味が分からない人もいるよね
    バカボンのパパはバカボンが生まれる前は
    バカボンのパパ前奏曲とでもいえばわかる
    (いや、わからんかw)
    ******ネタバレ注意報******
    前作冒頭で死亡した香月玄太郎、死亡原因
    となった趣味に到る壮絶な物語が貴重です
    戦前生まれが車椅子生活、介護者同伴なの
    にアクティブな行動・暴力的なのに真理を
    突く言葉で権力者でも犯罪者でも老いも若
    きも関係なく蹂躙していく爽快感が魅力♪

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    2023年12月20日
  • 騒がしい楽園

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    主人公の神尾舞子、なかなか「切れ者の幼稚園教諭
    」との目で読んでいると、少しいらいらすることも。それが面白い。読者を誘導させ次はと期待させる。
    それぞれの世代、それぞれの人が様々な感情を持ち、エゴも含めて様々に動き、話す。でも、その中に神対応ならずとも、人を動かす言葉や行動がある。
    そんなことを作者は言いたいのかな。この人の本は何冊か読んだが、また読みたくなった。

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    2023年12月19日
  • もういちどベートーヴェン

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    ネタバレ

    司法試験の受かった後にどんな生活をするのかが詳しく分かって良かった。現実に修習生をしながらピアニストになろうと練習ができるものなのか、ファンタジー要素は入っているけどドラマな展開としては良かった。殺人の動機がゲイのカミングアウトを阻止するためなんて可哀想。もっと人に対して寛容な気持ちになれる環境になればいいのにな。

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    2023年12月15日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    初めて読んだ中山さんの作品。読みやすくて、ストーリーもしっかりしててよかった。
    民間医療VS公的医療。何かに縋りたいという気持ちはよくわかる。
    それにしても残り少ないページで一気に解決にもっていく展開はすごいと思った

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    2023年12月03日
  • 闘う君の唄を

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    ネタバレ

    まさに解説にあったように新人幼稚園教諭のお仕事小説かと凛を応援しながら読んでいたら……さすが中山七里さん。
    16年前の事件の真相はなんとなく予想できたものの、驚いた箇所はしっかりあったし社会的なテーマも重厚で読めて良かったです。

    凛の過去、そして過去が知られてしまった時のシーンは読んでいて辛かった。
    しかし、自分も子どもがいるので保護者会の面々と同じ立場だったら果たしてどんな反応をしただろうと何度も考えた。
    16年前に起きた悲惨な事件の犯人の娘が、自分の子どもの先生として日々接している。
    その先生のことを日頃から良い先生だと思っていたとしても、手のひらを返してしまうだろうか…
    先生じゃなくて

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    2023年12月03日
  • 人面瘡探偵

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    もうバディもんやな。
    人面瘡とペアの。
    寄生獣って、マンガあったけど、あんな感じになるんかな。
    上下関係は、人面瘡の方が上っぽいけど。
    後は、王道のミステリー。
    ー何か横溝正史的な感じな話。
    血や!血!
    ドバドバの方やなく、血縁関係の方!
    古い因習みたいな一族の血で血を争うみたいな。
    もう終わっていく一族かと思ってやって来た相続鑑定士 三津木。
    ヘナチョコなんやけど、肩には人面瘡ジンさんが…
    この一族の財産は碌なんがない!しかし、よく調べると山に鉱脈がありそう。
    そこから、血みどろの相続争い。
    まさしく横溝風!

    それをジンさんが解決していくのは、まるで、眠りの小五郎(名探偵コナン)のよう…

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    2023年11月25日
  • 秋山善吉工務店

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    ミステリーというよりアットホームな人情モノ。善吉さんが清々しくて、いろんな出来事が解決するたびスカッとする。私は何度かグッときたし、最後はもう、善吉さんの虜になってたし。でもまあ、いろんな要素詰め込みすぎ!というツッコミも分からんではない。

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    2023年11月19日
  • ヒポクラテスの試練

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    ネタバレ

    いやー、複雑極まりない話だった。
    最初の事故米を混ぜた辺り、全然かわいく思える話だった。
    途中の、風俗通いのおじさん(名前も忘れるぐらい気持ち悪い)が伏線だったのかな。
    奥さんや周囲の人からの印象が潔癖でしっかりした人なのに
    実際は週2で風俗通って梅毒もらい。
    幼児趣味にドラッグと回春。しかもバレないように海外で。
    ひーーー。気持ち悪い。
    黙秘を続けるお偉いさん達も
    税金で何してくれてんだ!もうそのままエキノコックス感染したらいいのにと思ってしまった。

    物語は複雑で、どんどん奥にのめり込んでいく感じが面白かったけど
    結末が胸糞悪すぎるので評価が下がってしまった。笑
    結末以外は相変わらず楽しめ

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    2023年11月16日
  • 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

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    老老コンビ第2弾。読みやすいしスッキリ解決するのが良いです。前に読んだ「静おばあちゃんにおまかせ」や「さよならドビュッシー」をもう一度読みたくなりました。

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    2023年11月14日
  • 人面瘡探偵

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    相続鑑定士・三津木 六兵の肩には人面瘡が寄生していた。
    頭脳明晰だが、口の悪い彼を『ジンさん』と呼んでいた。

    ある日、信州の山林王・本城家の当主の財産分割協議に向かう。相続人は、息子たちの4人。
    しかし、何もない荒れた山から、貴重な鉱物資源が発見される。
    そして、長男が焼け死に、次男が水車小屋で亡くなり、そして...
    連続して起こる殺人事件、果たして、遺産目当ての事件なのか?

    ジンさんの推理が冴える傑作。
    そして、隠れた真実とは?

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    2023年11月05日
  • スタート!

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    自分の小説を映画化する人々の群像劇を書くってのがまず面白い。まさか人死があるとは思ってなかったけれど、この謎解きはメインじゃない。
    映画を作るしくみなどの知らない世界を覗くことができて、思った以上にするする読める。
    中山七里さんはカバー範囲広いね。

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    2023年11月01日