中山七里のレビュー一覧

  • 嗤う淑女 二人

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    日坂浩一/高濱幸見/大塚久博/古見千佳/有働さゆり

    嗤う
    浮かぶのは二人の暗いほほえみ
    こんなことを実行させるなんて、するなんて
    一体どんな人間なのだ??
    殺すなら目的の人だけにして! と思ってしまう
    誰の命も奪ってほしくないはずなのに

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    2024年10月15日
  • 合唱 岬洋介の帰還

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    『合唱』岬洋介の帰還
    幼稚園で幼児らを惨殺した直後、自らに覚醒剤を注射した犯人 仙街不比等。
    この事件の担当検事になった天生高春は、刑法第39条による無罪判決が下る恐れもあり、仙街の殺意を立証すべく取調べに挑むが・・・
    なんと取調べ中に突如意識を失い、覚醒した目の前には、仙街の銃殺死体があり、指紋、硝煙反応が検出され、身に覚えのない殺害容疑で逮捕されてしまう。
    しかも、担当検事は、岬恭平!
    そんな天生を救う為、あの男"岬洋介"が帰還する。
    ピアニストとしてではなく、弁護士?
    この作品は、中山先生のファンなら、ぐうの音も出ない作品だと思います。
    中山作品のあの弁護士、この刑事

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    2024年10月13日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

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    最後のどんでん返しには驚きました。作品はもちろん大変面白かったのですが、最後の解説が共感できました。

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    2024年10月12日
  • 越境刑事

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    千葉県中央区栄町、午前九時四十分
     レイハンは、戒律の厳しい国で生まれ育った。風俗街は決して愉快なロケーションではない。だが、清貧な滅亡よりはずっとましだ。
    他人の文化を嘲笑するものは、己の帰属する民族なり文化なりが滅びる可能性など露ほども考えないに違いない(実情だと思います)
    レイハンは背後にただならぬ気配を感じた。

     主人公・高頭冴子は同期の県警生活安全総務課警部山野美香から「中国人留学生就労者の行方不明者が頻発している」と聞いた。行方不明者届が出されている手前、調べてみたら成田から出国した記録が見つかった。
    「一応国籍は中国。だけど正確には東トルキスタン」出身が新疆ウイグル自治区だ。

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    2024年10月10日
  • 闘う君の唄を

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     著書のタイトルを見て、どこかで聞いたことがあるフレーズだと思うでしょう。巻末に著者も、『本書は、中島みゆきさんの楽曲「ファイト!」から、作品の構想を得ています』と書いています。

     主人公・喜多嶋凛「わたし、今日から教員なんです」とときめきながら埼玉県神室町幼稚園教諭、星組担当で新入生から三年同じ園児を受け持つことになった。

     凛が起こすトラブルが、一筋縄では綴れない苦しさを感じます。正論なんだけど…

     正しいと思ったことをすぐに口にする。社会との接点が多くなるにつれて正論を吐く事が必ずしも正しい事ではないのを理解し始めてからも、己の胸が異議を唱えた時は口を開かずにはいられない。そしてそ

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    2024年10月10日
  • アポロンの嘲笑

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    ネタバレ

    クライマックスはまるでブルース・ウィリスの『アルマゲドン』。
    それにつけても純一の身勝手さよ。邦彦に託したものの大きさを思えば、刺されて死んでしまうことのなんと楽なことか。信頼と守るべきものを得た歓びの代償はあまりにも大きく、邦彦の人生の悲惨さにやり切れない思いが募る。

    ***

    改めて放射能の恐ろしさと、そこで命を切り売りしながら働く末端の作業員の実情に震えた。実際、国の基準をきちんとクリアして稼働していても、想定以上の地震や津波によって一瞬のうちに多くの命を脅かす存在となってしまう原発。現在は、3.11以前以上の厳しい基準に則って稼働していると聞くが、南海トラフ地震、首都直下地震など、近

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    2024年10月10日
  • おわかれはモーツァルト

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    私の大好きな岬洋介シリーズなので、楽しみに読んだのだけれど、何時もの中山七里先生の大どんでん返しがなかったなぁ!
    私でも、犯人がすぐにわかってしまったからなぁ

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    2024年10月06日
  • 嗤う淑女 二人

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    うーん、イヤミス。久々にイヤミスを読んだ。前作までや他作とリンクする箇所があり、中山七里先生をよく読んでいるので懐かしく感じた。最後の20ページ程がすごくドキドキした。

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    2024年10月03日
  • ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    プチどんでん返し。
    それより、テーマの安楽死。
    結果、目の前でその行為を許してしまった犬養。
    その後、彼は罪に問われたのだろうか。
    彼女は、どんな罪に問われたのだろうか。
    その後を書いて欲しい作品。

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    2024年10月02日
  • こちら空港警察

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    成田空港で起こる事件をGCと空港警察が解決!
    ウチの娘が将来空港で働きたいと言ってたけど、GCのブラックな職場環境を思うとオススメできんなぁと親心、、、華やかな職業のようで理不尽な仕事

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    2024年09月28日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    中山さんの本があまりにもどれもこれも面白いので、一体どうなってるんだ?と思ったので、楽しみにしてました。
    その答えがここに。
    話の展開や、登場人物の造形や名前、視点など、そうそう、読者としてはそういう小説が読みたいのよ!と、すごくにやにやしてしまった。
    それに、読者を顧客と思って書いてくれているのが伝わってきて、それこそが、「中山さんの本ならば」という信頼につながっている、と思う。
    仕事に向きあう姿勢については衝撃的で……今まで読んだ中山さんの本の中で、一番爪痕が残りました。覚悟に、泣ける。

    ひたすら読むことがすきなわたしには興味深かったのですが、ミステリ作家を目指す人に役立つのかなあ?

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    2024年09月28日
  • 人面瘡探偵

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    オーディブルにて。
    御子柴弁護士シリーズでハマってしまった中山七里。
    相続鑑定士という謎の職業や、人面瘡というさらに謎の生物がユーモアを醸し出しているが、なかなかに気分の悪い連続殺人事件。
    そして極めつけはラストのオチ。こういう映像作品ではできない、本ならではのオチって大好き。やられたーという気持ち。

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    2024年09月26日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    オーディブルにて。
    すっかり御子柴弁護士の虜になって3作目。このシリーズは毎回出し惜しみなく重要人物が被告人になるのが面白い。今回は父のように慕う恩師。1作目で描かれた御子柴弁護士の医療少年院時代を思い出しながら読んだ。
    冒頭の韓国船沈没事件による「緊急避難」の適用事例から、リーガルサスペンスの面白さが詰まった作品。これまでのヒーロー弁護士作品にありがちな、警察が見逃した決定的な物証を弁護士が見つけて突きつけるというよりは、御子柴弁護士は弁論によって相手の心証を操作するという、どちらかというとリアルな弁護士であるところがこのシリーズの面白いところ。本作はまさにそんな巧みな弁論が見所だった。

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    2024年09月26日
  • 人面瘡探偵

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    人面瘡といえば、横溝正史の金田一耕助シリーズの中であったが、確か題名だけで中身は人面瘡について深掘りされていなかったように思う。
    しかし、この作品は主人公が人面瘡を持っている。主人公は三津木六兵で彼の肩に人面瘡があり、それがしゃべり、探偵という設定である。
    横溝正史と似たところは、田舎の因習と相続争いの点だろう。

    中山七里さんらしいドンデン返しもあり、楽しめる作品だった。設定は現代であるが、田舎の舞台も興味を駆り立てられた。

    人面瘡のジンさんが犯人を暴くが、そのジンさんは実は・・・というところも面白い設定であった。

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    2024年09月23日
  • いつまでもショパン

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    テロが続くポーランドでのショパンコンクールに岬洋介が出場。コンクール控室で殺人事件。岬洋介がテロリスト「ピアニスト」に行きつきます
    ショパンの解説、ピアニストたちの演奏の描写、が凄くてミステリー小説であることを忘れます

    城戸晶が音楽家を続けていて安心。ドビュッシーのあの子も登場して安心

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    2024年09月22日
  • 翼がなくても

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    ネタバレ

    事故によって足を切断したアスリート紗良がその障害を受容し新たな目標を得るまでの過程がきれい事抜きで表現されていた。
    そこに事故の当事者である幼なじみ泰輔が殺害された事件の捜査に犬養、泰輔の弁護士として御子柴が登場するのもこの作家のファンとしては有り難い展開。
    紗良がストイックに自分を追い込んで結果を求める姿は無条件に応援できた。
    犬養VS御子柴の結果も(本来は良いことではないが・・)清々しいものであった。

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    2024年09月21日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    冤罪と思われる関根が絞首台に送られてしまうのかと終始ハラハラした。教誨師である以前に友人という不思議な関係や、教誨師と刑事で事件の真相を追っていくストーリーが新鮮で面白かった。

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    2024年09月21日
  • いつまでもショパン

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    ネタバレ

    テロの描写がリアルで読んでるのが辛かったです。
    テロリストまでも虜にしてしまう岬先生の音楽さすがです!

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    2024年09月21日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

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    短編でひとつひとつと解決しつつ最後に繫がっていき、最後のさいごはそうきたかと思わせてくれる。今回も毒島真理の強烈なキャラ健在。一緒にはいたくないけど、遠くからは見ていたい(笑)次も待ち遠しい。

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    2024年09月19日
  • こちら空港警察

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    中山作品にはあまり出てこなかった舞台だけど、高頭さんやら真垣総理やら、見知った名前も出てくる安心感。名探偵コナン並に事件を呼び込む署長さんだけど、面白かった。

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    2024年09月19日