中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画でも本でも説教くさい作品は苦手です。本書を読んで、そっか、それで七里センセの小説は説教臭がないんだわと合点がいきました。
トリックを決めずに書きはじめるとかと思えば、プロットはきっちりまとめてそのときにはタイトルを決めているとか、もう目からウロコぼろぼろ剥がれます。
作家になりたいと思っている人は作家になれないものだとのこと。だけど本書はやはり作家を目指す人の参考になるのでは。応募先は賞金で決めろとは生々しい(笑)。
健康に自信がおありのようで。あれれ?と言われないように、絶対倒れないでくださいよ。とりあえず七里センセに倣ってトマトジュースを買ってきちゃった私です。 -
Posted by ブクログ
「市民調査室」と名のるインフルエンサーが引き起こした様々な事件を取り扱う物語だが、現代の世相を反映したもので楽しく読めた.「ラーメンいそべ」の突然の繁盛、大学理事長の噂の広まりなどの対応で、延藤慧司がサイバー犯罪対策課を率いて動き始めるが、熱海の旅館がSNSの噂で経営が難しくなり、経営者夫妻が心中.製紙会社のオーナーの乱脈に絡む問題.延藤は市民調査室のフォロワーを数名取調べるが何もつかめない.さらに延藤自身も行動を晒される事態となる.旅館と製紙会社の件で株価の妙な動きを察知した延藤が次第に核心に辿り着く過程が楽しめた.犯人は意外な所におり、題名のどこにでも存在する「絡新婦」がそれを示していると
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Posted by ブクログ
ネタバレ連続殺人鬼カエル男。なんともB級サイコサスペンスを彷彿とさせるタイトルだ。
「セブン」や「羊たちの沈黙」が好きな私にとって触手を伸ばさずにいられなかった。
冒頭からしばらくはサイコサスペンスの定石通りというか、凄惨な描写と残虐な性質を思わせる殺人鬼の跳梁、それに振り回される警察を描く、よくある展開であった。
ところが、作者は今では「どんでん返しの帝王」の異名を取るお方である。一筋縄でいくはずがなかった。意外な展開、伏線の妙が炸裂し、驚愕のラストへと導かれた。
最後の最後まで、決して気を抜くことは許されない。タイトルからは想像出来ない社会派な面も持っており、しっかりした問題提起には深