中山七里のレビュー一覧

  • 悪徳の輪舞曲

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    御子柴シリーズ4作目。今回の被告人は御子柴の母親。依頼人は妹。このシリーズどんどん面白くなる。御子柴の起こした事件によって加害者家族になった父の自殺と母、妹の壮絶な日常。どんな生活を送ってきたかを聞いても御子柴はどこか他人事だし、謝罪もないどころか傷つけるような冷たい言葉をぶつけることにイラッとしながらもそういう心が欠如しているのも御子柴だからとどこかで自分を納得させる。ただ少しずつ感情が出てきている気がして、この先も御子柴から目が離せない。

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    2025年08月28日
  • ドクター・デスの再臨

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     犬養隼人刑事シリーズ第7弾「ドクター・デスの再臨」です。この作品は同じシリーズの「ドクター・デスの遺産」の続編であり、そちらを読まれてからのこちらを読むことをおすすめします。ついに、このシリーズの最新刊まできました。キタ━(゚∀゚)━!

     ということで、この作品も“安楽死”がテーマになっています。事の発端は、ALSを患っていた母がネットを通じて安楽死を何者かに依頼したようだとの、娘からの通報によります。その手口が、ドクター・デスこと雛森めぐみの犯行と同じであったことから、犬養隼人刑事と高千穂明日香刑事が捜査に乗り出します。

     今回はちょっと先がよめた感じもして…でも、面白かったですよ♪ドクター・デスこと雛森めぐみの裁判を、御子柴弁護士が担当したら??なんか、想像しただけで楽しそうっ!!そんな展開も、今後もしかしたらあるのかも?? このシリーズも続いてほしいものです(*'▽')

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    2025年08月28日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    御子柴シリーズ3作目。今回の弁護は少年院時代の恩師。最初に語られる事件はどう絡んでくるのか?
    恩師が入所していた老人ホームで介護士を殺害し、本人も認めている。目撃者である入所者たちは証言や記憶もあやふやな中どう弁護していくのか!?
    いつもとは違う御子柴を見れた気がした。

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    2025年08月27日
  • 七色の毒 刑事犬養隼人

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    昔俳優をやっていた事から、人の嘘を見抜く力がある刑事・犬養隼人が主人公のシリーズ第二作。
    二作目から読んでも問題なく入れました。

    赤い水・黒いハト・白い原稿・青い魚・緑園の主・黄色いリボン・紫の供花

    と七篇の事件が収録されている。
    それぞれに性質の違う、一筋縄ではいかない事件ばかりで、それぞれに仕掛けがあり面白い。
    一話と七話が繋がりがあったりというお楽しみ要素も。

    文学賞のやらせをテーマにした白い原稿が、物書きの怨念が籠もっているようで印象的。

    人の嘘を見抜くが、女の嘘は見抜けない、という主人公の設定も面白い。

    私も演劇の人ですが、嘘は見抜けないなぁ…。

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    2025年08月26日
  • 武闘刑事

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    作品に出てくる人たちの会話の秀逸さ。そして、困難。頭脳がフル回転する。高頭冴子が上司なら、守られて思い切り捜査に没頭できそう。難しい地位協定や基地問題などいろいろと興味深い小説だった。

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    2025年08月26日
  • 武闘刑事

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    刑事である1人の男の隣に住んでいる、母と娘が殺された。犯人はアメリカ兵と考えられる。
    強大な国に守られた兵士と日本の警察の戦い。
    捕まえられるか、逃げられるか?
    面白くて、次から次へと読み進めた。

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    2025年08月25日
  • 祝祭のハングマン

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    ネタバレ

    パイセン本。

    中山七里著『祝祭のハングマン』は、法の網をすり抜ける悪を裁く「私刑執行人=ハングマン」という、ダークヒーロー的存在を核に据えた作品である。その設定は単なる勧善懲悪の枠を超え、人間の心に潜む復讐心や正義への渇望を鮮やかに照らし出す。主人公たちの姿は、理性と激情のはざまで揺らぎながらも、許されざる者を断罪するという一点に収斂していく。その過程は倫理観を鋭く突きつけると同時に、読む者に強いカタルシスをもたらす。序盤の静謐な展開から、後半にかけての昂揚は見事であり、闇に潜むハングマンの存在が現実に顕現したかのような迫力を放つ。正義と悪の境界が溶解する中でなお、人はなぜ「裁きたい」と願うのか――本作はその根源的な問いを私たちに突きつける。重厚なテーマと緊張感ある筆致により、ダークヒーロー小説の醍醐味を存分に味わえる一冊である。

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    2025年08月25日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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    タイトルの「静おばあちゃん」は『テミスの剣』の高円寺静裁判官。

    ストーリーはともかく、『テミスの剣』を先に読んでいたからこそ、心に響いた静おばあちゃんの言葉。

    「どんな行為にも言い訳がある。どんな人間にも正義がある。でも、それは本人以外の目で測ると歪んでいることがままあってね。しかも組織という枠組みの中にいるともっと頑迷に、もっと歪んでしまうの」

    「正義というのはね、困っている人を助けること、飢えている人に自分のパンを分け与えること。定義なんてそれで充分」

    「権力を握った人間は自分が正義だと思い込んで、その正義を揺るがすものを赦そうとしない」

    「仕事の価値はね、組織の大きさや収入の多寡じゃなくて、自分以外の人をどれだけ幸せにできるかで決まるのよ」

    退官して四半世紀以上、たいそうなお年のわりにしっかりしてらっしゃると思っていたら…

    さらっと軽く読みました。

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    2025年08月24日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    今回は名古屋の街を舞台にやりたい放題
    スピンオフ?
    いえいえ2人が主役です
    論理と感情が織りなすハーモニーで事件を解決する様をご覧ください

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    2025年08月24日
  • 嗤う淑女 二人

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    蒲生美智留と有働さゆりが次々テロを起こしていく
    人を殺すことになんの感情を伴わないふたりが、ラストに睨み合う
    両者とも魅力的で怖かった!

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    2025年08月23日
  • 悪徳の輪舞曲

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    いや~なんと重い内容だこと。
    加害者家族に対する世間の対応は現実の社会でも問題になっています。加害者家族を叩くのは正義であると思う人々がなんと多いことか!!主人公御子柴の家族も想像を絶する生活を送ってきた。再婚相手を自殺に見せかけ殺した疑いで逮捕された母親を弁護することになった御子柴。見事な弁護を展開するのだがラストは…辛い

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    2025年08月23日
  • いつまでもショパン

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    ネタバレ

    前2冊よりもスケールが大きくなり、舞台はポーランド、事件は爆弾テロ、主人公もポーランド人

    演奏されている音楽の描写はこれまでどおり 全然分からないけど分かる気持ちにさせてくれる

    メタな視点から犯人が誰かを考えて、全然違った

    最終章がエピローグかと思ったらコミックのオマケについてるような小話だった

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    2025年08月22日
  • 夜がどれほど暗くても

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    ネタバレ

    マスコミの怖さがしっかり伝わった。
    急展開ではあったが、真犯人がいてよかった。
    被害者の娘と加害者の父が最後一緒になったのもよかった
    葛城さんの言葉ママだけど奇跡だなと思った。

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    2025年08月22日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    ありえないのだけど、エンタメとして。

    身近に潜む狂気。
    こう思うと、病院以外での死は死因を解明しないといけないと思わせるものの、
    やっぱり家族の遺体にメスを入れるというのは心情的には理解し難い。

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    2025年08月21日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    2025/48

    とっても考えさせられて良かった。

    子供が自分の意思で、または親の意思で臓器を抜き取られる。率直にいうとゾッとする。

    とくに中国から養子に出された子が、わけもわからず臓器を取られ、術後不良で死ぬってつらすぎる。
    香典目当ての父親にも心底腹が立った。

    だけど後半になるにつれて、私も犬養刑事と同様どこかで揺れ動くような感情を持たされて
    正しさってなんなんだろう。正解ってなんだったんだろう、って考えずにいられなかった。

    執刀医、閉腹医、口止めの殺人犯がすべて異なるというのも面白かった。長束さん……

    高千穂が少し刑事として成長していて嬉しい。
    相変わらず感情的なんだけど、頼れるパートナーになってきている。

    あのラストシーンで陣野さんが孫娘のために臓器を必要としていたこと、犬養のせいで孫は死ぬと言われるところ。心臓ぎゅっと掴まれる。

    絶対に犬養は悪くないのに、自分の娘が治る可能性を自分が減らしている葛藤。今後もこのシリーズを追いたいなと思いました。

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    2025年08月21日
  • 毒島刑事最後の事件

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    ネタバレ

    本作は、元刑事で現在は作家となっている毒島真理の“刑事時代最後の戦い”を描くシリーズ第0話的な立ち位置。自身が優秀であると勘違いし、承認欲求を拗らせている犯人たちを取り調べを通じて落としていく舌戦が見ものの作品。
    各話のバックボーンには「教授」と呼ばれる人物が存在し、承認欲求や歪んだ夢を抱えた人間たちを心理的に追い込み、間接的に犯罪を実行させていた。
    単なる犯人ではなく、弱さに付け込んで弄ぶ存在であり、社会にこれからも同じ悲劇を生み続けるであろう知能犯で、裁判という正義の執行では止められない相手であると判断し、舌戦で教授を追い込み自殺へと誘導した。

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    2025年08月20日
  • 能面検事の奮迅

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    能面検事、どうしても上川さんで読んでしまう。
    それが、あまりにもぴったりはまっている。
    国有地の払下に絡んで贈収賄や文書改ざんでまたしても大阪府警や地検に激震。
    ぶれない不破検事が頼もしい。
    事務官の惣領さんの場合は、ぶれないというより成長しないw
    岬と不破の関係もなんだかいい感じ。
    わかりやすく親しみを見せたりしないのもとっても「らしい」というか。
    次作もできるだけ早く読みたい。

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    2025年08月18日
  • 作家刑事毒島

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    ネタバレ

    元捜査一課の刑事でありながら人気作家となった毒島真理が、出版業界を舞台に起きる事件を、鋭い観察眼と容赦ない毒舌で解き明かしていく連作短編集。
    編集者や作家、ドラマ業界など、出版を取り巻く人間模様の中で次々と事件が展開する。
    事件の謎解き以上に、夢や憧れに取り憑かれた人間の脆さを暴き出すのが痛快だった。毒島は「アイドルやスポーツ選手は素養があるが、作家志望者の9割は根拠も才能もない」と言い切り、編集者の苦労を代弁する。さらに「被害者意識は金言を雑音に変える」「夢は人生を拗らせる重荷になる」といった言葉で、人間の自己正当化や承認欲求を容赦なく断罪する。
    『作家刑事毒島』は、推理小説の体裁を取りながら、出版業界の「夢に翻弄される人間の愚かさと執念」を描いた作品。事件の謎解きよりも、毒島の毒舌とそこに込められた人間洞察の鋭さが特に面白いと感じた。

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    2025年08月17日
  • 鬼の哭(な)く里

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    ネタバレ

    物語の舞台は、岡山県・津山市に存在する山深い村─姫野村。そこに残るのは、戦後まもなく村人6人を惨殺した元地主・巌尾利兵衛の呪い。70年以上にわたり、鬼哭山(おになきやま)からの咆哮とともに“祟り”が襲いかかるという伝承がある。
    令和の新型コロナ禍におけるマスク着用の同調圧力や情勢不安の鬱積─その中で東京から移住してきた麻宮をきっかけに、不穏な空気が村を覆い、次々に不審死が起きる話。
    姫野村での閉鎖的な環境で日々の不満が蓄積すると余所者への攻撃が正当化されてしまう。陰性証明書のような証明があったとしても陰謀論に飛びつき、話を聞こうともしない。私自身の地元も多少田舎なので心当たりのある話だった。
    殺しのトリック的なところで言うと、鉱山採掘に利用した穴が台風などの突風により大音量の音を醸し出してしまい、持病のある人間がショック死してしまったこと。

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    2025年08月17日
  • 魔女は甦る

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    ネタバレ

    オーディブルにて

    途中まではおもしろかったけれど、
    vsカラスになってからはちょっとしんどかった。
    クジョウさんがいなくなってしまったのがショック。
    ほかの研究員は結局どうなったのかは分からないまま。
    いくら凶暴化したカラスでも、
    赤子を家から15分で連れ去れるもんかなぁ?

    コテガワ刑事のひよっこ時代が見れたのは良かった。

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    2025年08月17日