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Posted by ブクログ 2024年02月20日
御子柴シリーズ4作目!
過去3作と比べ事件自体よりも園田ファミリーの心理描写が多く好きな作品だった。
2.3作品が被害者に対する嫌悪感が強かった為胸糞悪い場面が多々あったが、今作品は被害者(仮)に対して同情も出来る面があり、これまでの作品とは異なると感じた。
被害者(仮)が犯罪の被害者家族であると...続きを読む分かったところから結末は予想通りだったが、それでも面白くて読むの手が早まるだけだった。本当に凄い!
最終局面が御子柴自身を追い詰めるところはシリーズとして一貫しているところで、そこもまた魅力。倫子での締めくくりも鉄板化して来てると思った。
Posted by ブクログ 2024年01月19日
中山七里さんの御子柴礼司シリーズ!
刊行順に読みたかったが全て貸出中だったので、本作から読み始めた。
いやぁ〜面白かった!!
夢中で一気読みしたので興奮が収まらない笑
法廷劇が見せ場のリーガルサスペンスだが、丁寧な構成と展開の巧妙さで難解さを感じさせない所も中山七里さんの凄さだと思う。
また単なる...続きを読む法廷劇ではなく、悪名高い「死体配達人」こと御子柴礼司が実母の弁護を担当するという設定。
なんでも依頼して来た妹の梓も含め、家族が再開するのは礼司が起こした事件以来で実に30年ぶりとなる。加害者家族の現実をシリアスに描いた社会派小説という側面を見せつつ、クライマックスに訪れる真実に舌を巻いてしまった。何故か読み進める内に、トリックを見破りたいよりも、翻弄されて転がされたいという謎の欲求に満たされ、読後は心地よい飽和状態になってしまった。
冒頭の強烈なシーン、上手いわぁ〜
御子柴礼司シリーズ恐るべし!
これは全部読むしかない!!
出来れば刊行順で・・・笑
どうやら登場人物もお馴染みのキャラ?のにおいがする。
鑑定人の氏家さん好きだなぁ。ブレずに信念を持っているお姿がカッコいい!
事務員の洋子さんも聡明で素敵♪礼司が一目置いてるのも納得。
最後の倫子ちゃんとか、刊行順で読むと絶対グッとくるシーンなんだろうなぁ〜たぶん・・・
刺激強めだけどクセになる!!
このシリーズかなりオススメです(^-^)
Posted by ブクログ 2023年11月17日
御子柴シリーズの4作品目
弁護するのは御子柴の実の母親。
個人的にはここまでの最高傑作でした!というか集大成…?
完全に騙されました…!冒頭あのシーンがあった故に固定概念があり、今回こそどうするんだと思っておりました
今まで御子柴の目線でしか語られなかった母親と父親
そのイメージが、最後まで見て、...続きを読む完全に覆りました。
作者は最初からこれを考えていたのでしょうか…?だとしたらすごいなんて言葉じゃ表せません。
まさか最初のシリーズから出ているものが証拠にもなるとは思いませんでした。
物語の魅せ方がうますぎます。
凄すぎて次はどうなってしまうのだろうと思っておりますが
期待してます。
Posted by ブクログ 2023年09月02日
御子柴礼司シリーズの虜になっています。
全くブレない冷静沈着な主人公に魅力を感じてますが、今回少し人間らしさが見えました。
ラスト、母の衝撃の告白、親が子を思う気持ちに熱くなりました。
今後も、どんでん返しのこのシリーズが楽しみです。
Posted by ブクログ 2023年04月23日
最後の最後まで結末がわからなかったけど。
最高に面白かった。
そういう結末?
プロローグが、そういうことだったのね(笑)
この作家の本は、短時間で読めるから好きです。
初心者向きではないかな?
Posted by ブクログ 2023年01月13日
御子柴シリーズ第4段。最高、
実の母の弁護をすることになった御子柴。
実妹、梓からの依頼。
実家のある九州へ、実母の考えを、生き方を探る。
いつもの弁護と違って心かき乱される。
平常心になれ。と、自分に言い聞かせる御子柴。
死体配達人も、人間の心あった。
本当にすごいなと思う。ザラザラと心に残るがなんだか少し感動もする。毎度の逆転はさることながら本当に素晴らしい。中山七里先生の頭の中はいったいどうなっているのかのぞいてみたい。次回も楽しみだなと期待してしまう。
Posted by ブクログ 2024年05月01日
人の考えていること気持ちなんてものはわかるわけない。
どんなに身近な人、たとえ家族でも。
御子柴にとって家族とはどんなものでどんな関係だったのか。
自分の犯した罪を償うとはどういうことなのか。
その気持ち、少しずつ変わっていくのかもしれません
Posted by ブクログ 2024年04月11日
シリーズ4作目にして未だにこの面白さ保つ?
このシリーズ好きやから1作目以降
毎回期待して読んじゃってるのに
毎回ちゃんと楽しめてるのびっくりする
3作目でも書いたけど
今回御子柴さんの感情がさらに豊かになってて
最後なんてうあああああってなった(語彙力)
何も関係のない第三者からの加害者家族へ...続きを読むの攻撃はなんの正義でもないと個人的には思う(何を思うのも自由やけど行動を起こすことではない)
産んだ、育てた、血が繋がってたとしても
別の人間であることは確か。
でも環境が影響することも大きいし
当事者でさえ考えが難しいんじゃないんかなと思うけど、こればっかりはなってみやな分からんなと。
再婚相手の男性の復讐方法が何とも言えんかった
Posted by ブクログ 2024年04月02日
御子柴礼司シリーズ第4弾
御子柴のもとに妹の梓が30年ぶりに訪れ、年老いた母である郁美の弁護を依頼する。郁美は、再婚した夫を自殺に偽装し殺害した容疑で逮捕されていた。
大事な家族を失った被害者家族の辛さはもちろんだが、加害者家族として生きる事の過酷さもまた辛かった。
「何しろ自分は善人で正義だと信...続きを読むじ切っています。正義が裁かれるはずがないから、安心して罪人を叩く」
「およそこの世は人が口にする正義ほど胡散臭いものはありませんよ」
この言葉が突き刺さる。
法廷での御子柴の弁論は鮮やか。
家族を否定し続けた御子柴にとってラストの郁美の言葉は、、、
今後も楽しみです。
Posted by ブクログ 2024年03月21日
御子柴礼司シリーズ④
御子柴の実母の殺人容疑を弁護するお話。
これ、シリーズ通して、御子柴が過去の自分の行為や人生そのものに向き合うお話ななんだね。
家族とは全く音信不通にすごしてきた彼が、母親の事件によって、父の死の真相、妹と母がが過ごしてきた「加害者の家族」という過酷な人生とに向き合うことにな...続きを読むる。
弁護を断ってもいい状況にも関わらず(実際、現在の御子柴を大事に思ってくれているであろうジムの洋子さんなんかは断るように勧めているし)引き受ける御子柴。逃げずに向きあおうととしているのは立派だと思いつつも、読んでいて痛々しい。
シリーズ通して、裁判シーンが読みごたえあり、どんな風に弁護していくのかが、真相とその展開もまた見所の一つで、今回も面白かった。
この後、御子柴がどうなっていくのか、気になる。
Posted by ブクログ 2023年11月28日
御子柴弁護士シリーズ4作目。
今回のテーマは加害者家族。
30年も疎遠だった家族との交流にさすがの御子柴弁護士も戸惑いを隠せず、自分の過去や家族と向き合うことになります。
重苦しく緊張感が続く展開で、最後まで読み応えがありました。
ミステリーの部分は気付いてしまったのですが、スリリングな法廷劇に時...続きを読む間を忘れて読み耽りました。
家族の話は切なくなりました。
中山七里さんは本当に期待を裏切りません。
このシリーズももう6作目まで出ているんですね…
やはり追いかけようと思います。
Posted by ブクログ 2023年11月10日
主人公の周囲ばかり不穏な事件が起こる中、シリーズ4作目で弁護するのは、なんと実母。いいの?めちゃハードル上げて読んじゃうよ、とがっぷり四つにいった挙句、押し出しを食らった。
中でも犯罪DNAのくだりは刺激的で考えさせられる。
これまでシリーズを追ってきて、1作目から引っかかっていた部分が確信に変わ...続きを読むっていることに気づく。
──裁判員制度は法廷に市民感覚ではなく、市民感情をふきこんだ(『贖罪の奏鳴曲』より、うろ覚え)
法律の素人相手に、感情に訴えかければ判決は覆りやすい。主人公は感情のない目でそこを突く。こうしたシーンがしつこく描き出されている。
それは作者の冷ややかな視線にも見てとれる。感情というのは一種の視野狭窄だ。マスコミ報道も同じく。悲劇に書かれれば悲劇に、愚策に書かれれば愚策に映ってしまう。SNS炎上やコロナ警察のようなお祭り騒ぎの正義にも同様にシニカルだ。視野の狭い正義は、戦争のへ理屈とさして変わらない。
私には何ができるだろう。私は勝手に想像を膨らます。民主政治の腐敗とか大企業病とか、教養のある知識人たちが警鐘を鳴らす。それら全ては視野狭窄に重なるなとも思う。想像力をなくし、他の誰かがやってくれるだろうと考えている自分は、未来を変えようとしている100万人のキリギリスを踏みつける1億の巨像かもしれない。そして、それを簡単に罵倒する私は身勝手だ。
私には何ができるだろう。
4巻のあとがきは作家の方から寄せられていた。
まるで手塚治虫のような多作の中で、本作が誕生していたらしい。ブラックジャックに夢見た少年の心は、私の中でまだ死んでいないだろうか。
しつこい自問が残る。
感情に惑うことのないDNAを子どもに残したい。
子どもに未来を託すことと自分を成長させることは、直列回路だということにやっと気づき始めたばかり。
どっちが欠けても、電球は点いてくれない。
Posted by ブクログ 2023年10月31日
今度は母親の弁護ですか。
しかも依頼人は妹ときた。
これは前作以上に御子柴の人間味が出そうだなと思ったら案の定。
腹立たしさを抑えきれないなんて珍しい。
妹の梓、母親の郁美、事務員の洋子。
三人の女性に心を乱される様はむしろ好感さえ持てる。
もちろんストーリーも面白くて、あっという間に読み終えた。
...続きを読むああでも、最後の一言には泣きそうになったな。
Posted by ブクログ 2023年10月24日
「この伏線がまだ回収されてないな」と考えながら読んでいても、どのように物語に繋がって行くのか全く予想つかなく、真相が明らかになった時はすっきりしました。
中山七里さんの作品はやっぱり最後の疾走感が凄い好きです
Posted by ブクログ 2023年09月25日
御子柴礼司シリーズの第四弾!!!
今回は実母の弁護を引き受けることとなった御子柴。安定の悪辣ぶりは健在。
加害者家族に容赦なく浴びせられる罵詈雑言。今までの家族の生活ぶりを知ることとなり、どう弁護していくのか。
安定の中山七里さんでした。
Posted by ブクログ 2023年05月14日
想像する思考なんて余裕で超えてきます。逃げるとか同情とか向き合うとか正義とかそういうことも超えてきます。この設定で4冊書いてて陳腐にならない中山七里さんは凄いと思います。
Posted by ブクログ 2023年04月12日
御子柴シリーズ四作目
今作は御子柴の生みの親が被告人として登場
加害者家族、被害者家族の苦しみとは?
過去と現在の事件の結末は結構意外だった
そしてなによりラストはあの人が持っていくんだもんなー!
Posted by ブクログ 2023年03月27日
罪とはなんなのか。本人だけでなく、家族までも罪人なのか。これまでは御子柴先生が犯した罪と向き合ってきたが、今回は自分の犯した罪の波及効果と向き合った先生はなにを思ったのだろう。安全地帯から正義は罰せられることはないと加害者家族を糾弾する人は一体自分のなにをもって正義だと思っているのか。本筋とは少し逸...続きを読むれた方向に意識が向かってしまったが、本編も先生の葛藤を感じながら裁判でのやり取りは相変わらず惚れ惚れするものでした。
Posted by ブクログ 2023年03月27日
冒頭から犯行はクロなのを、どうシロやハイ色に持って行くのかと読み進めると、またしてもやられました。
お互い30年間没交渉の母親と妹が突然出てきて、殺人容疑の弁護という複雑な内容。犯罪者の家族への対応、親の犯罪者の遺伝子が子に遺伝するのかという重いテーマも抱える。
御子柴弁護士に味方も増えて来る。前回...続きを読むは渡部刑事だったし、弁護士会の重鎮が今回も援助してくれたし、鑑定センター長も味方のようだ。罪を憎んで人を憎まずということだろうか?
相変わらずの裁判所でのド派手な証拠への反論も凄い。現実的に行われる物だろうかと毎回思う。
最後は母親との微かな交流も見られたし、以前の裁判で知り合った倫子ちゃんとのやり取りもホッとさせられる。
Posted by ブクログ 2023年01月11日
“こうした「厚意」が多くの人間に免罪符としてまかり通っている事実だ。中には厚意を正義という糖衣に包んでいる者さえおり、もちろん彼らは自分の中に潜む悪意に気づかない。いや、気づいていても知らんふりを決め込むか、そもそも気づこうともしない。”
弁護士 御子柴シリーズの4作目。
今回弁護するのは、再婚相...続きを読む手の資産家を自殺にみせかけて殺害した容疑がかけられている御子柴の母親である。
前作で冷酷な悪徳弁護士、御子柴の人間味が垣間見れたので、この作品でどんな御子柴が見れるか期待しながら読んだ。
絶対不利な状況からスタートする今回の裁判は、リーガルサスペンスとしてスリリングで面白かった。
今回印象的だったのは、被害者遺族、加害者遺族の両方から見る世の中だ。
そして、様々な事件に対する法の不安定さだ。
犯人は刑法に守られ無罪、不服とした被害者遺族が民事裁判で勝訴するも、慰謝料支払い能力がないうえ、犯人の家族は夜逃げし結局泣き寝入り。
実行されない法の裁きとは何なのか考えさせられた。
社会派リーガルサスペンスとして今後も期待したいシリーズだ。
こんなひとにおすすめ.ᐟ.ᐟ
・リーガルものが好きなひと
・どんでん返しが好きなひと
・ミステリーが好きなひと
・社会派が好きなひと
Posted by ブクログ 2024年03月18日
御子柴礼司の続編?
論理的で感情など見せない冷徹な弁護士が、殺人容疑で逮捕された母を弁護する話。
最後2転ぐらいして面白かった。
伏線とつながりが絶妙。
温厚なひとの本当の怒りの怖さ、、
Posted by ブクログ 2023年11月04日
切ない……
御子柴シリーズどんどん切ない気持ちになって行く。
冷酷な男御子柴礼司も肉親相手じゃ感情の抑えがきかない。
シリーズが進むにつれて人間らしさが垣間見えるシーンが多くなるね。
妹の梓、母親の郁美、事務員の洋子、3人の女に翻弄されている姿はむしろ好印象。
"あの"御子柴礼...続きを読む司も人間なんだって感じ。
加害者家族と被害者家族、どちらも「家族」ってだけなのに辛い。
本人は兵に囲まれて安全な場所で生きられるけど
その家族は好奇の目に晒される塀の外で生きていく…
梓と同じ立場だったら、って考えたらそうだよね。って思う。
被害者側もしかり。
法が守るのは加害者だけ。そうだよね。
今回もしんどさはいつも通り。
むしろどんどんしんどくなって行く。
御子柴の贖罪はまだまだ続く。か。
Posted by ブクログ 2023年07月13日
おもしろかった。しかしながら、この主人公はほんと最悪だ!家族にいたら姉と同じ気持ちだろう。少しは家族に申し訳なさを感じたらいいのに。普通の作品だったら、実は・・・というのがあると思うが、このシリーズに関してはない。
ですが、作品としてはいつもながら面白く、読みやすかった。次も必ず読もうと思う。
過去...続きを読むの犯罪に関しては終わったこととして、今の主人公の家族への態度で⭐️3つ。