あらすじ
報酬のためには手段を選ばない悪徳弁護士・御子柴礼司の前に、妹・梓が三十年ぶりに現れる。梓の依頼は、旦那殺しの容疑で逮捕されたという母・郁美の弁護だ。悪名高き〈死体配達人〉が実母を担当すると聞き動揺する検察側。母子二代に渡る殺人の系譜は存在するのか? 「御子柴弁護士」シリーズの最高傑作。
連続ドラマ化で話題独占!
「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲」 12.7放送開始 毎週土曜よる11時40分
原作・中山七里『贖罪の奏鳴曲』『追憶の夜想曲』『恩讐の鎮魂曲』『悪徳の輪舞曲』
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
主演:要潤 ベッキー 津田寛治
悪徳、法外な報酬、絶対勝訴。悪魔の法廷劇が今、始まる!
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おもしろかった
本当にすごいなと思う。ザラザラと心に残るがなんだか少し感動もする。毎度の逆転はさることながら本当に素晴らしい。中山七里先生の頭の中はいったいどうなっているのかのぞいてみたい。次回も楽しみだなと期待してしまう。
Posted by ブクログ
実母を弁護する御子柴。加害者家族だからといって再婚相手に自死をもって冤罪を被らせようとする被害者の執念がすごい。
実父の自分への深い思いを知った御子柴にどんな変化が出るのか否か・・・
Posted by ブクログ
2020年2冊目。
大好きな中山七里作品の中でもいちばん好きな御子柴礼司シリーズ。3冊目までは既に読んでたけど、今回のドラマ化にあたり急いで買いました。
最初でまんまとハメられてしまい、これをどう引っくり返していくのかとずーっとハラハラしながらの一気読み。
オチで納得、そういうことか...。
それにしてもこんな御子柴礼司は初めて。
最後の倫子に癒されました。
まだまだ続いて欲しいな、このシリーズ。
2024.9.16
再読。
確かドラマでは郁美役を浅野温子さんが演じてて驚いた記憶が。
そうか、中山七里作品の中でもまだ未読のシリーズ、氏家京太郎はここで活躍していたのか。
まだ未読なので気になる。そっちも早く読んでみたい。
再読して改めて思うのは、最後の郁美の自白こそが復讐のような気がする。こえー。
Posted by ブクログ
相変わらず面白い。
教官の次は実母か…仕方ないとはいえ胸中掻き乱されて大変だな…
郁美の人物像がなかなか掴めず、隠し事してることもあって謎の怪しさが常に感じられてそのせいで(おかげで?)最後まで「やったの?やってないの?」がわからなかった^^;
冒頭のシーンそっちの方だったのか…
終盤の小曾根の台詞は心底同感…
「精神を病んでようがガキだろうが犯した罪に変わりはないはずなのに、加害者を守り被害者やその家族は守らない法律なんておかしい」という主張。
法律って一見平等なように思えるけど実際そうじゃないよね…日本の法律なんて改めて考えるとおかしいところたくさんあるんだからさっさと法改正して欲しい…被害者とその家族の人権は守らないのに何で加害者の人権ばかり尊重するんだろう…
そしてまさかのまた倫子登場。
前作も最後に手紙で登場したし何気に御子柴にとって無意識に重要な位置付けになってきてたりするのかな……?なんて。
次回も楽しみ!
Posted by ブクログ
御子柴の母親である郁美が再婚相手を自殺に装って殺したと起訴され、その弁護を妹・梓に依頼される。カーボンコピーの署名入りの遺書や重量物を容易に持ち上げるための金車(滑車)など状況証拠は揃っていた。挙句、29年前の御子柴の父親の自殺事件も同様の手口であったことが弁護を難しくしていた。
また眉唾物ではあるが、X染色体上にあるMAO-a遺伝子は母親から男児に遺伝するという仮説があり、悪徳が(輪舞曲)遺伝するのではという話も。
結果的には再婚相手が前の妻を殺されていて、加害者を罪に問えず、またその家族からもお金をとれなかった逆恨みで別の事件の加害者家族である郁恵をハメ、自殺を他殺に見せかけたという事件であった。
御子柴は過去の父親の事件を逃げたという風に認識していたが、郁恵は3000万円を残して、より御子柴の返済額を減らすために命と引き換えに償ったと御子柴に話した。今後御子柴の人格形成に影響を与えると思うので注目したい。
Posted by ブクログ
今回は身内の弁護ということで、いつもの調子ではなく心が乱れっぱなしだった御子柴。
御子柴が思っているより、父も母も見捨ててはいなかった。
御子柴の心が闇堕ちしそうになると倫子が救ってくれる。
そういう存在が御子柴のこれからには必要だと思う。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
ここ1週間で御子柴シリーズを怒涛の勢いで聞いている。
今回は夫殺しで疑われてる実母を弁護する話。
前作では父親のように慕ってる稲見をなんとか無罪にしようと奮闘していたが、今回は実母なのに弁護することすら嫌がり、ずっと突き放した態度で接する。
自分が犯罪を犯したことで加害者家族となり迷惑をかけておきながら実母や妹に対しての物言いが酷すぎてギャップを感じるけど、少年院時代に関わろうとしてくれず自殺を選んだことで 逃げた という被害者意識を抱えているのか。
でも最後に母親の言葉を受けて悩むところまでが今回のテーマなんだろうな。
毎回冒頭のストーリーの回収まで含めて面白い。