中山七里のレビュー一覧

  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    教誨師の顕真(仏教僧)はある講話にて大学時代の友と会う。
    驚くことに彼は死刑囚となっていた。自分の命を救ってくれた彼が⁈
    そして彼の個人教誨となる。彼は冤罪ではないのか?
    死刑執行が迫り来る中、真実を追う…

    【教誨師: 刑務所で受刑者や在監者に、悪を悔い正しい道を歩むように教えさとす人。死刑執行時にも立ち会う】

    ドキドキハラハラ。
    …というか、中山先生、すごすぎよ。
    社会に訴えるものもあり、考えさせられ、その上でこの迫力!
    読む手が止まりません♪

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    2024年06月09日
  • 帝都地下迷宮

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    普段の中山作品とはひと味もふた味もテイストが違う作品でした。
    殺人事件の真相はかなりあっさりしていて、かつ結末も呆気なかったけれど、廃駅オタクの主人公の知識といい、謎の地下生活者集団といい、ユニークな設定を楽しめる昨日でした。

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    2024年06月09日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

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    時代を反映した内容。自分のことを書く分にはいいと思うけど、他人のことをネタにするのはどうなのよ。そう言った意味でリツイートする人もニガテ。

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    2024年06月08日
  • さよならドビュッシー 前奏曲

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    The 昭和の頑固オヤジ、香月玄太郎は車椅子ユーザーの要介護者。安楽椅子探偵ものかな?と思いきや、彼は車椅子で現場に出向き、次々と事件を解決していく。
    最後はさよならドビュッシーへの繋がりを感じて良かったです。

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    2024年06月07日
  • ワルツを踊ろう

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    田舎で生まれて都会へ出て働き、父の死に伴い空き家になった実家に戻る。
    ハヤブサ消防団のような雰囲気かな?と思いきや、集落の面々は、田舎の人の悪いところを煮詰め尽くした嫌な老害そのもの。村役場の人もどうかと思った。あれはヒドイわー。
    それでも何とか集落に馴染みたいと、主人公があれやこれやと奮闘するが……

    人間怖い。もう何も誰も信じられない。


    ちょっと、でもね、これ言ったら私自身がどうかと思うんだけど、終盤には割とスカッとした。人としてスカッとしちゃいけない感じのところでめっちゃスカッとした。

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    2024年06月07日
  • 総理にされた男

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    テレビドラマ的なコメディーかと思ったら、設定はともかく最後まで真面目でした。この作家さん、政治にもこんなに詳しかったのか、相当勉強したのかな?そっちにも感心しました。

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    2024年06月04日
  • 悪徳の輪舞曲

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    御子柴礼司の妹・梓が30年ぶりに訪れ、母・郁美の弁護を依頼する。

    郁美は、再婚した夫を自殺に見せかけて殺害した容疑で逮捕された。

    接見した御子柴に対し、郁美は容疑を否認。

    郁美が再婚した男は、最愛の妻を通り魔の男に刺し殺された。

    この通り魔が、統合失調症であったために、医療刑務所に入れられ、親族は逃げてしまい、郁美の夫は、慰謝料を請求することも出来なかった。

    どうする事も出来ない憤りをぶつける相手として、郁美と再婚した。

    ネットで、郁美が「死体配達人」の母だと知り、自殺をして、郁美を保険金目当ての殺人犯に仕立てようとしたのだ。

    しかし、御子柴礼司の雇った、優秀な「氏家鑑定センター

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    2024年06月01日
  • おやすみラフマニノフ

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    ネタバレ

    さよならドビュッシーで岬先生のジェントルマンを堪能していたので、今作で岬先生の講師姿を垣間見ることができて幸せでした。できた男すぎる。。。
    黒幕に心はなかったのか…??涙 それだけが悔やまれる。でも、心がない人に人の心を動かす演奏ができるだろうか…なんだかその先も知りたくなってしまいました。

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    2024年05月30日
  • おわかれはモーツァルト

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    モーツァルトのピアノ協奏曲聴きながら読んだ♪
    音楽要素と榊場くんの才能とハンデについてのところがメインで、肝心の事件は半分以上過ぎてから岬先生がさっそうと登場してあっさり解決してしまう。
    ミステリ部分はおまけ要素的ではあったけど、ピアノの演奏描写が多くて心地よかった。

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    2024年05月29日
  • 禁断の罠

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    ネタバレ

    6人の作家によるアンソロジー。
    それぞれ個性豊かで良かった。
    斜線堂有紀氏の動画と宝石強盗に殺人事件を絡めた聞き取りによる作品が面白かった。

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    2024年05月28日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    ネタバレ

    死刑囚と教誨師のストーリーなんて、着眼点が面白い。しかも時間との戦いの中、冤罪を晴らすため奔走するスリリングさに楽しませてもらった。死刑を題材にする小説は考えさせられる。

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    2024年05月27日
  • 悪徳の輪舞曲

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    ネタバレ

    オーディブルにて。
    ここ1週間で御子柴シリーズを怒涛の勢いで聞いている。

    今回は夫殺しで疑われてる実母を弁護する話。
    前作では父親のように慕ってる稲見をなんとか無罪にしようと奮闘していたが、今回は実母なのに弁護することすら嫌がり、ずっと突き放した態度で接する。
    自分が犯罪を犯したことで加害者家族となり迷惑をかけておきながら実母や妹に対しての物言いが酷すぎてギャップを感じるけど、少年院時代に関わろうとしてくれず自殺を選んだことで 逃げた という被害者意識を抱えているのか。
    でも最後に母親の言葉を受けて悩むところまでが今回のテーマなんだろうな。

    毎回冒頭のストーリーの回収まで含めて面白い。

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    2024年05月26日
  • セイレーンの懺悔

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    相変わらずの筆力で、ぐいぐいと物語に惹きこまれる。

    中山七里作品、ここでは終わらないだろう、と思いながらも、最後の最後に明らかにされた事実に衝撃と、哀しみが…。

    どこまでも読者の想像の上をいく展開にはいつも驚かされる。

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    2024年05月26日
  • もういちどベートーヴェン

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    前作を読んで、より一層岬洋介のファンになった。
    だから“その後”が早く知りたくて一気読みした。
    もう「やりましたね!」という気持ちしかない。
    現在、ピアニストであることは分かっている。
    それでもそこに行き着くまでの過程を読めば、嬉しくなるしテンションも上がる。
    ホントこの男、魅力を詰め込みすぎなんじゃないかと心底思う。
    ミステリーとしての面白さも提供してくれる。
    音楽小説ならではの、ピアノにかける熱情やクラシックの素晴らしさもしっかりと表現されている。
    こんなん面白いに決まってる。
    あーやっぱり好き。

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    2024年05月25日
  • 能面検事

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    おなじ作者だから、御子柴礼司弁護士と法廷に立つ姿がみてみたい!!
    って思う読者が他にもいてくれたら、うれしいな~。
    不破検事が魅力で、続編を読みたくなった

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    2025年08月12日
  • 境界線

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    久しぶりの中山七里さん。
    あの「護られなかった者たちへ」の続編ということで。テーマは震災。
    社会派ミステリーとして重たいというより、「震災(被災)」そのものがあまりにも重い…。
    表紙そのまま、「生者と死者」「売る者と買う者」「残された者と消えた者」「追われる者と追われない者」「孤高と群棲」の境界線をみる物語。

    中山七里さんって、作中で統計データや制度の説明(メリット・デメリットも含めて)をかなりきっちり説明するので、テーマに対してそれがなぜ起きるのかまでちゃんと理解できるようになっていると思う。私はそこが好きなんだと気付いた。
    お話としては正直もうひとひねりあってほしかったと思ったりもするけ

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    2024年06月12日
  • 殺戮の狂詩曲

    匿名

    購入済み

    今回ばかりは、引き受けたらホントだめだよ。と、何回も思いました。どんでん返しでしたが、弁護を引き受けた事情にも、あーと、なりました。

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    2024年05月23日
  • もういちどベートーヴェン

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    司法修習生になった岬洋介のお話。どこまでもクールだけど熱い男だったな。

    音楽とミステリーを組み合わせたストーリー。一体中山七里先生の頭のなかはどうなってるの?と思うほど緻密な描写に毎度驚かされる。

    凶器から指紋が検出されても殺害を否認する容疑者。驚愕の真実に、思わずえっ!?と声が出ました…。

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    2024年05月21日
  • 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

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    名探偵 静香さんの体裁ながら、実際の名探偵は傍若無人の老人である玄太郎さんといえるでしょう。
    静香さんの清廉な生き方も良いが、それより無茶の中に世の中の真理を織り込んだ彼の発言は非常に含蓄があって更に良い。
    もっと続いて欲しいシリーズです。

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    2024年05月18日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    初めて読んだ作家さん!
    切り口が新しくて面白かった〜
    真犯人が気になるというよりも登場人物たちの動きが気になってのめり込んで読んでしまう感じでした。
    違う作品も読もうー!

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    2024年05月18日