中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「護られなかった者たち」「境界線」の宮城県警シリーズ第三弾にして完結編です。この作品にも前作にも登場した人物が描かれていることと、背景には東日本大震災が大きく関わっていることなどは共通してます。前作では宮城県警の笘篠のことが、この作品では蓮田のことが大きく取り上げられています。
宮城県南三陸町の仮設住宅において、同地区役場職員掛川が殺害された。国は仮設住宅から災害公営住宅への転居を推奨しており、現場となった部屋は空き部屋だった。それでも費用面や慣れない環境で今後過ごさなければならないことに難色を示し、現在も仮設住宅で3世帯が暮らしていた。宮城県警の笘篠と蓮田が捜査にあたる中、浮上したのは -
Posted by ブクログ
“それは、街の死骸だった。”
東日本大地震、原発と重い題材なのだが、テンポの良さとスピード感のある展開でページをめくる手が止まらなかった。
とくに震災後の原発の描写は、作者が丹念に調べ上げて物語として落とし込んでいるのでほぼ真実なんだろうなと思った。
震災が起こった場所で暮らしていたこと、原発で働く選択をしたこと。
自己責任で片付けるには、割り切れない気持ちになってしまう。
とはいえ、地震大国で暮らし電気がないと暮らせない生活を送っている身としては何もできないのも事実なのだが。
このような社会派サスペンスを読んだあといつも思うのだが、今まで責任ある立場で受けた恩恵もあるのだから、問