中山七里のレビュー一覧
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刑事犬養隼人 2
色に絡めた短編集
各種社会派テーマを掲げ
一色づつテイストを変えて
ラストにしっかり返してくる
一 赤い水
高速バスの事故 死者1名
運転手はすぐに罪を認めてひたすら謝罪するが
ニ 黒いハト
イジメによる学校での飛び降り自殺
保身的な学校に警察が介入して
真実を追求
三 白い原稿
自称小説家が公園で死体となって発見される
犯人はお互い売れないライバル的小説家なのか
四 青い魚
釣具店店主に訪れた結婚のチャンス
そんな上手い話があるわけはなく
五 緑園の主
ホームレス男性への暴行
近隣で中学生男子の毒物被害
認知症の妻を支える老夫 繋がりがすごい
六 黄色いリボ -
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ネタバレ相変わらず面白い。
教官の次は実母か…仕方ないとはいえ胸中掻き乱されて大変だな…
郁美の人物像がなかなか掴めず、隠し事してることもあって謎の怪しさが常に感じられてそのせいで(おかげで?)最後まで「やったの?やってないの?」がわからなかった^^;
冒頭のシーンそっちの方だったのか…
終盤の小曾根の台詞は心底同感…
「精神を病んでようがガキだろうが犯した罪に変わりはないはずなのに、加害者を守り被害者やその家族は守らない法律なんておかしい」という主張。
法律って一見平等なように思えるけど実際そうじゃないよね…日本の法律なんて改めて考えるとおかしいところたくさんあるんだからさっさと法改正して欲しい… -
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本書は『闘う君の唄を』の姉妹編、という位置付けになっています。
主人公の神尾舞子は、元同僚池波と共に東京都世田谷区にある若葉幼稚園に転任を命じられたのはつい先日のことだった。以前勤務していた神室幼稚園で不祥事が発生し、経営母体である宗教法人喜徳会が人心一新を理由に教職員の大異動を決定したのだ。
物語は、初日の朝から幕を開ける。
園長三笠野万次は、市街地に建つ幼稚園に特有のトラブルがあることを舞子に告げる。具体的には、騒音問題と待機児童だ。
(何だ普通じゃないか!なんて思うけれど)
先生と園児にとって幼稚園が楽しい場所であってほしいと願いますが、本書では、一筋縄では済まされない問題を -
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ネタバレ毒島刑事の刑事時代のお話。
作家刑事毒島シリーズの第二作だけど、2つのポイントからみて私は今回の作品のほうが好きだった。
一つ目は、ひとつひとつの話が最終的につながるというところ。
一作目は特に繋がりがなくスッと終わる感じだったんだけど、今回のお話は最終的な悪の親玉的な人がいて、そいつが誰なのか?そいつをどう捉えるのか?という話が最後に出てくる展開で、後半に向けた盛り上がりがあって最後まで引き込まれ続けた。
二つ目は、毒島の出番が多い&毒島がちょっと苦戦してる様子が描かれているところ。
本作は毒島が現役時代の話ということもあり、一作目に比べて毒島の登場シーンが多かった印象。
また、最終的な -
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ネタバレまさかの恩人稲見教官が被告人。
御子柴に任せてたら情状酌量有りになって何なら無罪も勝ち取れてたかもしれないけど、
弁護人に協力するどころか、性根が真っ直ぐで曲がったことが大嫌いという稲見教官らしく「罰を与えて下さい」の一点張り。
「犯した罪には相応の罰をもって償う」そう教えてきた自分が無罪になるのは今までの自分を否定すること、かつ無罪の為に〈緊急避難〉の適用になるのはあの悪辣な獣と同じになるから耐えられないーーー。
…という稲見の気持ちもわからんでもないけど、極悪非道の輩から他人を助ける為の行為だったんだから無罪とまでいかずとももう少し減刑を望んでもいいはずでは…?と思わずにいられないなぁ…
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ネタバレ前作もなかなかだったけど今作の事件の真相も結構な胸糞悪さ…
後半進むにつれて「あ、あれ…これもしかして美雪…?」ってなったけど結局のところ元凶は津田父子。お前らどこまでクズなんだ‼︎‼︎
美雪がただただ可哀想……
そして亜希子があの佐原みどりちゃんの姉とは…‼︎
過去に何か悲しいことあったんだなくらいで全然その可能性考えてなかった^^;笑
それにしても敗色濃厚どころか最早負け戦じゃないかと思われるほど不利な状況で最期逆転するの格好いいな〜!
(あと前作で御子柴刺されたからその続きがすごく気になってたんだけどまさかの冒頭でもう退院後っていう…御子柴センセイつよ笑)