中山七里のレビュー一覧
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ネタバレ中山七里のデビュー2年前にコンテストに落選した作品ながら、評価が高かったためにデビュー後出版されたものだそう。これがデビュー前の作品とは!ヒポクラテスシリーズ、御子柴礼司シリーズ、カエル男シリーズなどでおなじみの埼玉県警の渡瀬警部、配属間もない古手川刑事、解剖医の光崎教授(名前だけ)が登場するが、渡瀬警部は、今の濃いキャラクターを思えば非常にマイルドで、終始違和感。
スタンバーグ社のやったことは悪魔の所業ともいうべきものだったけれど、戦時中人体実験を繰り返した七三一部隊などを思えば、俄かに現実めいたものになりゾッとする。それぞれに重い過去のトラウマを抱えた被害者の元研究員、主人公の刑事、そし -
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題材はモリカケ問題から。能面検事不破シリーズの2作目だ。モリカケ問題に類似した内容は関係するが、主題ではない。国有財産調整官の安田と学校法人理事長の国有地払下げに疑義があり、それを担当していた高峰主任検事に改竄の疑いがかかっていた。
そこに最高検の折伏検事と東京地検次席が絡んでくる。その東京地検次席検事は、あの岬検事だ。岬検事と不破検事の組み合わせは、わくわくする。
東の岬次席検事と西の榊次席検事の対比も面白い。
不破検事についた新米事務官の総領美晴は感情が顔に出る。不破検事との対比も庶民的で好感が持てて、面白かった。
真実を追求する不破検事を岬検事がバックアップする。そこには共通の正義が -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目で、これまでの作品が連作短編の形式で会ったのとは異なり、一冊を通して一つの大きな事件を扱っています。
普段は死者の解剖から真実を明らかにしてゆく光崎教授ですが、こんかいはエキノコックスという寄生虫の変種が感染を広げているかもしれないというパンデミックの危機に立ち向かうことになり、生者を相手にすることになります。
いつものメンバー以外にも傲岸不遜な態度は変わらず、同じような友人・南条も登場人物に加わっての会話劇は秀逸です。
古手川刑事と離れて、キャシー先生と共にアメリカで捜査に当たる真琴たちの前で明かされていく真実には思わず目をそむけたくなる部分もありますが、読後感は悪くなく、新 -
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さてさて、残り少ない中山七里さんの文庫補充してきた〜もうあと一冊しかない!
それも購入したしな。
あとは、単行本をフリマアプリで安く買おう!
(もう既に、一冊キープ(^^;; )
で、元判事の静おばあちゃんと、さよならドビュッシーでお馴染みの車椅子の玄太郎おじいちゃんの老人コンビシリーズ!
年寄りだからって、安楽椅子探偵やなく、動きまくります!
全く違うタイプの2人が事件を解決する!
共通点は、正義感ある高齢者って事。
短編5つやけど、その中でも、高齢者の問題は、取り上げてる。
痴呆老人、すぐキレる老人など。
最近は、若者の犯罪自体は横這いやけど、高齢者の犯罪は増えてるみたい。
特に万引