中山七里のレビュー一覧

  • どこかでベートーヴェン

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    岬先生の昔の話。耳の問題だったり、卓越した事件解決能力の原点を知ることができる。今までの作品の中では1番納得感があって面白かった。才能についての描写がとても多く、自分の生き方を考えさせられる部分もある。

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    2025年06月05日
  • 能面検事の奮迅

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    能面検事シリーズ第2作目。今回は今回は国有地払下げとその疑惑に関する文書の改竄が問題となっている。2018年の森友学園問題がモデルというかネタ元になっているだろうと想像する。また「さよならドビュッシー」などの主人公、岬洋介の父親である岬検事も登場する。中山七里お得意のシリーズ横断キャラ出しだ。
    さてこのシリーズでは不破検事は「能面」と揶揄されている訳だが、私は検事が喜怒哀楽を殊更表に出すのは如何なものかと思う。もちろん検事も人間なので感情はあるに決まっているが、それは全く重要な要素ではない。検事に求めることは「正しく罪を償わせる」ことだ。これは作風もキャラクター設定も全く違うが、柚月裕子の「佐

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    2025年06月04日
  • 人面島

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    シリーズ第二弾。
    今回は人の顔のように見えることから通称人面島と呼ばれる島での相続鑑定に出かける。
    そこでまた次々と相続人が死んでゆくのだが、主人公ヒョーロクと人面瘡のジンさんがまたその謎に巻き込まれていく。
    隠れキリシタンというのが物語の根底にあり、また今回か陸の孤島。閉鎖的な環境で閉鎖的な人達とかかわる謎解き。
    宮司と漁協組合長の祖父を持つ一族の話。

    物語としてはその後、相続財産としてどのような価値を見出せるのか等興味深いことも多々残したまま物語が終わるので気にはなる。が個人的には、主人公のダメな感じが相まって、この主人公ならこんな終わりだよね、と納得できる。

    今度は都市部でのこの2人

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    2025年06月04日
  • ネメシスの使者

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    凄惨な事件の被害者家族を狙った犯行に、埼玉県警が動き出す

    現場に残された“ネメシス”とは、ギリシャ神話の女神で、人が働く無礼に対する神の怒りを擬人化したもの。

    物語全体が長い長い伏線のようだった。
    渡瀬警部が抱いた違和感の正体が明らかになるまで、目が離せない。

    死刑廃止論・存置論は、わたしの普段の生活からとても遠いところにある。これでもか!と身近に引きずり下ろして来られて戸惑ってしまう。臭いものにはフタをしてしまう、見なくていいものは見たくない心理がわたしの中にも無意識に働いているんだろう。

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    2025年06月03日
  • おやすみラフマニノフ

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    岬洋介シリーズ第2弾。再読になります。なんとなくあらすじは覚えていて、犯人もわかってたけど面白かったです。晶くんがいい子です。
    殺人事件の起きないミステリなのでちょっと物足りなかったです。

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    2025年06月02日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    臓器売買の社会問題を風刺していて
    考えさせられる物語だった。
    自分の子供が臓器不全になったらと
    置き換えると何とも悩ましい。
    親の気持ち、刑事の気持ちどちらも大切。
    わずかなお金持ちが世の中を動かせている
    現実をみたような気がする。
    貧困は、考えてる以上に根深い問題だ。
    今後の犬養刑事を早く読んでみたい。

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    2025年06月02日
  • 鑑定人 氏家京太郎

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    科捜研勤務から独立し、民間の科学鑑定を行う会社を立ち上げた氏家京太郎、シリーズ一作目。

    ある日、鑑定センターに残虐な連続殺人犯にまつわる鑑定依頼が舞い込んだ。犯人はうち2件の容疑は認めているものの、最後の事件は否認していると言う。
    警察と弁護士、元同僚や組織との確執を交えながら事件の真相を追っていく。
    あちこち絡んでいく人間模様も面白く、一気に読んでしまった。
    論理と倫理の兼ね合い。

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    2025年06月02日
  • 夜がどれほど暗くても

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    オーディブルにて。

    マスコミという職業でありながら加害者遺族となった主人公と、被害者遺族の少女との話。
    被害者遺族にも誹謗中傷があるとは。
    ミステリーとしても楽しめた。

    評価外だが、ナレーターの方は色々な声を演じ分けててすごいが、女性の声や話し方がバーのおばさんのようで私には合わなかった。

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    2025年06月02日
  • ネメシスの使者

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    ネタバレ

    テミスの剣シリーズと知らずに読み始めて渡瀬、
    古手川コンビ登場でテンションあがりました。

    今回のテーマは死刑判決の是非。
    加害者、被害者家族への世間の目、
    警察組織の保身、自分たちの正義を振りかざす
    マスコミ、SNSの投稿者。
    いつもながら日本の問題点を突いてくる
    中山七里さんの世界は痛快です。

    犯人逮捕からラストの流れは予想できましたが
    それ以上に渋沢判事の最後の言葉に人間の怖さを
    感じました。

    それにしても渡瀬刑事の一貫した考え、行動は
    かっこいいですね。

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    2025年06月01日
  • ヒポクラテスの悲嘆

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    相変わらず表紙が素敵。
    構図が絶妙。

    ミイラ化死体とか、自分には全く実用的ではない知識だけれど、ヒポクラテスシリーズにはいつも充足感を感じてしまう。
    だから好き。

    今回の三崎教授は客観的描写だったのに、それでも重鎮感が半端なかった。

    どこにでもある問題で、どこにでも起こり得る紙一重のような悲劇。
    最後は、そこに繋がるのか!?という驚き。
    現実に、司法解剖されずに事故として処理されてしまうことがあるのかもしれないと思った。

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    2025年06月01日
  • 人面瘡探偵

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    ネタバレ

    相続鑑定士である主人公が訪れたのは信州の山林王、本城家。遺産争いが苛烈な中、相続人が一人また一人と殺されていく……。

    解説にもある通り、骨組みは横溝正史のド定番な感じ。

    主人公の右肩に宿る傲岸不遜な人面瘡のジンさん。宿主である主人公に色々と指示を出して探偵の真似事をさせたりと面白い設定。

    流れ的に犯人は確定するけどちょっと一捻り入ってた。終わりの少しの後味の悪さ、大好き。

    因習村にありがちな近親相姦とか家父長制とか濃縮されてたね。

    オチの一人二役は一番現実的なんだけど、本当に人面瘡がいるっていうファンタジー設定が個人的には良かったな。
    主人公が誰よりもヤバい奴だった。

    続編があるみ

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    2025年06月01日
  • 祝祭のハングマン

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    ネタバレ

    てっきりハングマンを捕まえる刑事の話かと思い、スッキリした終わり方を予想していたのですが、全く違っていて驚きでした。
    ですが、倫理観と正義感のある主人公が、殺人犯という全く逆の行為を行うに至った心情が中々細かく描かれていてとても良かったです。殺害を決めた後も何度か揺れ動く気持ちも、その事に対して優柔不断だと嫌悪する気持ちも、殺害により達成感や喪失感が同居する感覚、殺害後の虚無感…きっと普通の人間が復讐で殺害したとしたら、こんな気持ちなのかもしれないなと追体験させられた気分になります。
    実際、私が主人公ならば、復讐を取るかもしれないと考えてしまったから尚更です。非常に不快で、そんな気持ちにさせる

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    2025年05月31日
  • 魔女は甦る

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    ネタバレ

    槇畑と美里は助かったのだろうか。
    ヒートに汚染され続ける野生生物が人間を襲い人間が人間を襲いおぞましいバッドエンドになってしまったのか。カラス捕まえるのは難しいし解毒剤が開発されることはなさそうだし。

    ・「人の心を支配する魔法、人を獣に変えてしまう魔法」

    ・「そう。桐生隆を殺害したのはヒートに汚染されたカラスどもだ」

    ・「ある雪の降る夜、男の子と女の子が森で道に迷っていると真っ白なお城がありました。二人は喜んで中に入って行きました。でも、それは魔女の棲む城だったのです……ってね」

    ・家族とか恋人なんて、ただそこにいるだけじゃなく、もうとっくに自分の一部になっている。それをなくしちゃうの

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    2025年05月30日
  • 彷徨う者たち

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    中盤、似たような展開が多く見られるものの結末は読ませる。
    東日本大震災はすでに終わり、復興の目処もついている。そんな訳はない。地震で何もかも失った者たちと、失わずに済んだ者たち。中山七里の事だからラストに何か仕掛けてくる、それは分かってはいたがこの結末は苦い。その癖奇妙な爽やかさがある。291頁と短いが濃密である。

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    2025年05月30日
  • 能面検事の奮迅

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    ネタバレ

    不破検事シリーズ第二作目の今作。
    私立小学校建設に伴う国有地払い下げに関する収賄疑惑が発覚する。捜査の過程で新たに文書改竄の疑惑も発覚。
    情を持たず能面が本来の姿と思われていた不破検事の新たな一面を知ることができてどこか一安心しました。
    面白い作品でした!

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    2025年05月30日
  • 総理にされた男

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     この作品も読まなくてはならない中山七里先生の作品!ただちょっとパッと見、厚みのある作品で、後回しになってたんですねぇ…。勇気を出して手にして、読み始めると結構サクサク読めちゃって!面白かったです(*^^)v

     この作品の主人公は、売れない俳優志望の加納慎策…現総理大臣の真垣統一郎にそっくりなことを活かしてそのモノマネで生計を立てていた。ある日、慎策は首相官邸に拉致され、真垣総理が意識不明の重体であることを知らされ、その替え玉となるよう提示されるのだが…。

     そんなことってある??とか思いながらも、こんな一般庶民目線の政治家がいてくれたらいいな〜って感じました。とはいえ、重い重圧が…という

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    2025年05月30日
  • 人面瘡探偵

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    え、めっちゃ面白かった。
    もともとバディーものが好きな私にとって、人面瘡ジンさんと三津木六兵の掛け合いによる謎解きはとても心地よくサクサクと読み進めることが出来た。

    山奥の村におきた相続問題の手助けのために相続財産の鑑定に訪れた六兵だったが、相続人のひとりが死んだのを皮切りに次々と連続殺人がおこる。その謎を人面瘡と解き明かすという展開。物語の後半の展開は評価が分かれそうだなぁとも感じたが、ミステリーとして1つの終わりを迎えているので個人的にはそんなに気にはならなかった。むしろ、物語の最後の1ページ……どういうことなのかと、心がザワついた。次の巻も必ず読もうと思う

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    2025年05月29日
  • 悪徳の輪舞曲

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    御子柴礼司シリーズ。御子柴の妹、梓が依頼に来た
    内容は2人の母親の弁護。御子柴は母親の弁護に無意識のうちに戸惑いながら事件について調べ始める。
    事件の加害者の家族に向けられる世間の悪意を描写しながら御子柴はそれらを鼻で笑う。前作は父親当然の男の弁護だったが、今作はおよそ血縁とは思えない母親の弁護に御子柴は何を思うのか被害者の遺族と加害者の家族に焦点をおいた最後まで気の抜けない作品でした

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    2025年05月29日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    ミステリの書き方がコンパクトにまとまっていて参考になる。って何かを書く予定はないけれど。冒頭の「抑えておきたい古典一〇選」は8割既読だけど、未読本も含めてもう一回読んでみたい。睡眠時間を削って作品を書いている状況が大変そう。作家さん大変だ。プロットはきっちり書くとか、書くためにたくさん読むべきとか、森博嗣さんとは結構方法が異なっている。とにかく量産すべしってのは共通点かも。

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    2025年05月29日
  • 殺戮の狂詩曲

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     迎えた悪徳弁護士御子柴礼司シリーズ最新刊の第6弾!やっと、ここまでキタ━(゚∀゚)━!

     高級介護付き有料老人ホーム「幸朗園」で入居者9人を天誅として惨殺した介護士忍野忠泰の国選弁護人として御子柴礼司が立った…。令和で最初で最悪の凶悪犯・バケモノの弁護を、元死体配達人が請け負うとして、世間から注目された事件…御子柴はどう立ち向かうか、なぜ忍野はこの事件を起こしたのか、そして御子柴がこの弁護を引き受けた理由とは??

     あの相模原障害者施設殺傷事件のことが思い出されました…。いやいや、怖いし、怖すぎる((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル…。序盤は読むのも苦しいほどの殺戮の描写!!

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    2025年05月27日