中山七里のレビュー一覧

  • 夜がどれほど暗くても

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    現在の社会を象徴しているような小説。
    情報化社会の便利さに隠れた負の部分を、とても表現していたと思う。前日まで、自分の正義を、振りかざしていた普通の人たちが、何か一つでも踏み外すと、瞬く間に糾弾される立場になるということ。一瞬に情報は広がり、もちろん殺人など重罪は論外だけど、会ったこともない顔も知らない数えきれない人たちからの非難で、命の危険さえも感じられる状況、本当に怖い。
     ある日突然、大学生の息子が、ストーカー殺人を犯して自らも自殺した疑いがあると、警察が家へ訪ねて来た。そしてその直後から加害者家族という立場になり、出版社の週刊誌の副編集長であった志賀倫成は、逆に取材される立場となり、生

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    2025年02月04日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    カインはアダムとイヴの長男だが、神は弟のアベルを可愛がったため妬んでアベルを殺害した。そのカインがタイトルになっている。そして刑事犬養シリーズ5作目である(切り裂きジャックの告白、七色の毒、ハーメルンの誘拐魔、ドクター・デスの遺産の順)。私はタイトルに拘るので、タイトルだけで面白いと思ってしまう。

    中山七里さんの切り裂きジャックの告白とは似て非なる事件が起こる。被害者は10代。犬養隼人が高千穂明日香と犯人を追う。中山七里さんの作品は動機、手法、機会がきちんと描かれているところが気に入っている。更に専門的な見聞も取材により現実的でリアリティが高い。

    なぜ10代ばかりが犠牲になるのか?臓器移植

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    2025年02月04日
  • 特殊清掃人

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    ゴミ屋敷や死体の発見された部屋のハウスクリーニング-特殊清掃を行うエンドクリーナが扱った事例を4本集めた本だが、死体が発生する強烈な臭いの描写が何とも凄かった.オーナーの五百旗頭と新入社員の秋廣香澄、社員歴の長い白井寛が依頼物件を扱うが、関口麻莉奈が母との生き方の違いで「みんな滅びろ」と書き残して孤独死する「祈りと呪い」.社員の女性を私的に部屋に招いて優雅な生活を楽しんでいた伊根欣二郎が、浴槽で死んでいた「腐蝕と還元」では物件オーナーの娘との接点から事故原因が判明する.白井の学生時代のバンド仲間が死体で発見された「絶望と希望」では、ボーカル担当だったみかろんこと山口美香が突然売れ出した曲の出所

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    2025年02月04日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

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    『ラスプーチンの庭』
    中山 七里 (著)

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    ### **あらすじ**
    中学生の娘・沙耶香を見舞うため病院を訪れた警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人である庄野祐樹という少年と出会う。長い闘病生活の末、突如自宅療養へと切り替え退院した祐樹だったが、1カ月後に急死。告別式に参列した犬養は、遺体に奇妙な痣があることに気付く。さらに、同じ痣を持つ女性の自殺遺体が発見され、事件は一気に動き出す。捜査を進めるうちに浮かび上がるのは〈ナチュラリー〉という民間医療団体。主宰者の謎めいた存在と、団体設立に隠された真の狙いとは――?
    先進医療と民間療法、その光と闇を鋭く抉る社会派医療ミス

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    2025年02月02日
  • 七色の毒 刑事犬養隼人

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    色に合わせた、ミステリーとなっている。
    犬飼刑事の紳士像が頭に浮かんだ。
    初めて読んだ作家さんだったが、面白く読めた。

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    2025年02月01日
  • 連続殺人鬼カエル男

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    どんでん返しを警戒して読んだからか、性別誤認させようとしているところには気づけたけれど
    さらにその先があったとは。。。
    因果応報での締めも良かった。
    ただ、戦闘シーンとかくどく感じてので多少読み飛ばしてしまった。

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    2025年02月01日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    『カインの傲慢 刑事犬養隼人』
    中山 七里(著)

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    ### **あらすじ**
    臓器を抜き取られ、傷口を雑に縫合された遺体が都内で相次いで発見される。司法解剖と捜査の結果、被害者は皆、貧しい環境で育った少年たちであり、最初に見つかった一人は中国から来たばかりの少年だったことが判明する。
    彼らはなぜ犠牲になったのか――臓器売買、貧困、非行少年……複雑に絡み合う社会問題の裏に潜む真実とは。
    孤高の刑事・犬養隼人と相棒の高千穂明日香が、衝撃の事件に挑む! 社会派×どんでん返しの人気警察医療ミステリシリーズ第5弾。

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    ### **感想**
    シリーズ第5弾と

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    2025年01月31日
  • 禁断の罠

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    罠というだけあって、読みながら予想していた展開ではない意外性のある結末が多く、読んでいて面白かった。

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    2025年01月31日
  • 彷徨う者たち

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    東日本大震災後を描いた『護れなかった者たちへ』のシリーズ最終章。
    震災によって、大切な何かを失った者失わなかった者。両者の間にある隔たり。
    皆、震災によって変わってしまった。
    今尚残る震災の爪痕。
    復興とは何なのか。
    考えさせられる物語。

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    2025年01月30日
  • 魔女は甦る

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    はじまりは、うわ…グロっ!!っでした。そうそう、最初入手したのは「ヒートアップ」でこの作品の続編に位置づけられている作品ですが、皆さんのレビューからこの「魔女は甦る」から読んだ方がいいと思ってバタバタとこちらの作品も入手したという経緯もあります。

    さて、ストーリーは元外資系薬品会社の研究員桐生がその研究所の近くで、見るに堪えない無残な姿で惨殺されているのが発見されます。主な捜査関係者は槇畑刑事、その上司の渡瀬班長、そして生活安全課の宮條刑事…そして厚労省の七尾麻薬取締官、そうそう、あの古手川刑事は新人刑事としてちょっこっと登場します。現場からほど近い地域で嬰児誘拐事件も発生し、両事件との関係

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    2025年01月31日
  • ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人

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    『ドクター・デスの遺産』
    著者:中山七里

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    ### **あらすじ**
    「死ぬ権利を与えてくれ」――命の尊厳とは何か。安楽死の是非とは。

    警視庁にひとりの少年から「悪いお医者さんがうちに来てお父さんを殺した」との通報が入る。当初はいたずらかと思われたが、少年の真剣な声に捜査一課の高千穂明日香は耳を傾け、犬養隼人刑事とともに少年の自宅を訪ねる。そこでは少年の父親の通夜が行われていた。少年の証言によると、見知らぬ医師が父親に注射を打ったという。しかし、少年の母親はその事実を断固否定する。

    やがて、同様の事件が次々と発生。日本では認められていない安楽死を請け負う「ドクター

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    2025年01月29日
  • ふたたび嗤う淑女

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     前作の最後には居ないはずの本人として活動できる準備を整えて嗤って終わったのが記憶に新しく残っていた。次々と現実社会で起こる重大な事件に類似した形で嗤う女の悪事が続けられる。
     政治と教団の密な関係、議員の性的スキャンダル、後援会の後ろ盾、権力者の若気の不起訴、組織的な集団暴行。平成のニュース番組やワイドショーの尺をたくさん使った話題が軒並み並び、これらを巧みに関連させて組み立てる物語はお見事でした。
     騙すターゲットは巷の人たちの心境を察知したかのような選定ではあるものの瞬時の激しい落胆を与える裁きはえげつない。罠が近づく瞬間は読者側にはすぐにわかる。ダースベイダーのテーマやホラー映画のキッ

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    2025年01月28日
  • 秋山善吉工務店

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     この表紙ってどうなんでしょ?正直なところ後でいいかな!って、ずっと積んでたのがこの作品です。

     秋山史親を火災で亡くした妻の景子と子供の雅彦、太一は、住む家もなくし史親の義父夫婦の家に身を寄せることに…。義父は秋山善吉、大工の棟梁で工務店を自営しており、妻の春江がそれを支えている。善吉じいさんは昔気質の頑固者であり、景子も雅彦も苦手意識があったが、新たな生活をはじめたことで次々に勃発する家族の問題に、善吉じんさんが立ち上がる…。一方、火災の出火原因に疑問をもった宮藤刑事が秋山家を訪ねることに…。

     読後、善吉じいさんが好きになること、間違いなしです!!表紙も、私の中でレベルアップしました

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    2025年01月28日
  • 嗤う淑女 二人

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    しまった!シリーズ物だった。
    人物像がイマイチわからず前作読めばもっと面白かった?

    4話までの話の展開は面白かったが、
    ラストはすごいスピードで犯人が浮かんで
    えっ?となった。

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    2025年01月27日
  • おやすみラフマニノフ

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    やはり素晴らしかった。
    前作の『さよならドビュッシー』を読み、
    中山作品に興味を持ち、この本を読んだが、
    変わらぬ文章力。そして何より構成の上手さ。何もかもが伏線になっていて、頭が良い人じゃないと考え付かないようなものがたくさんあった。

    前作よりも登場人物が多く、関係が曖昧な所もあり、音楽よりもミステリーが多めで若干理解しずらい場面もあったが、読み返せば理解できた。

    音楽パートは少なかったが、その分コンサートということもあり、とても白熱し、引き込まれるような臨場感ある場面だった。

    ぜひ読んで欲しい1冊。

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    2025年01月27日
  • 警官の道

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    どれも実力派の作家で、ハズレはありませんでした。中でも初読みの長浦氏は迫力を感じました。近い内に他の作品を読んでみようと思います。

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    2025年01月27日
  • 夜がどれほど暗くても

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    ひたすらしんどい展開が、物語の3分の2程度まで続くので結構辛かった。
    息子がストーカー殺人を犯し自殺したことで加害者遺族となった志賀。
    彼を襲う第三者からの誹謗中傷や被害者遺族である奈々美に降り掛かる悪意には辟易した。
    100%フィクションじゃないから余計に嫌になるよね。
    ホントこれどうやって終結させるんだろう…と悶々しながら読んでいた。
    まあ、タイトル的に何か希望があるに違いないとは思っていたけれども。
    それでも苦しい話だったな。

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    2025年01月23日
  • 復讐の協奏曲

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    久しぶりに御子柴シリーズを読みました。4まで読んでそれからだいぶ開いていたけど、面白かったです。
    御子柴先生はいい人なんだけど、昔の事があるからいい人って言っていいのか‥。
    洋子はハキハキとしててちゃんと普通の女の人って思っていたから、あんな過去があったのって驚きでした。それを踏まえてまた1から読みたい気がしました。
    次も出ているので早いうちに読みたいと思います。

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    2025年01月22日
  • おやすみラフマニノフ

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    中山七里先生の音楽ミステリー第2作。
    音楽シーンが前作にも増して白熱し、引き込まれる展開からのアニメにありそうなラストシーン!違和感なく展開するミステリーとどんでん返し!音楽小説家とミステリーの両面から楽しめる作品でした。次作にも期待です。

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    2025年01月22日
  • 夜がどれほど暗くても

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     この作品はシリーズ化はされていないけど、ドラマ化はされてるみたいですね〜帯に、上川隆也さんが主演だとあって…上川さん、結構好きな俳優さんなんです♪

     このお話の主人公は大手出版社春潮社で、取材対象のスキャンダルを暴くことをモットーに「週刊春潮」の副編集長まで上り詰めた志賀倫成。元編集者で妻の鞠子と、親元を離れ大学生活を送る健輔との家庭も何ら不満もなかった。そんな中、健輔がストーカー殺人を犯した上で自殺したという容疑をかけられ、健輔の犯行が明らかであると判明する…。仕事は左遷され、鞠子とも衝突が絶えず、また加害者の親として自らが取材対象となったことで追い詰められる志賀倫成だったが、被害者遺族

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    2025年01月22日