中山七里のレビュー一覧

  • ネメシスの使者

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    ネタバレ

    初中山七里作品。
    社会派ミステリーはその題材を上手く扱えていないものが多い気がするけど、しっかりと死刑制度について考えさせられる内容だった。
    被害者遺族の怒りや悲しみは読んでいて苦しくなった。

    法曹界の描写も細かくて全く違う世界を垣間見れて良かった。

    最後の展開にはもっと前の段階で気付く人が多いのかも知れないけど、渡瀬警部の前振りで本当の目的に気付いた時はゾクっと出来た。

    しかし温情判事は嫌な人間だし、共感できなかった。「法廷は復讐の場ではない」とするなら、手前勝手な思想で「牢屋で生き続ける方が苦しむ」と考えて死刑判決を出さないのは矛盾では?
    懲役の苦しみに関する話はあったけど、実際に死

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    2025年11月21日
  • 隣はシリアルキラー

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    夏の真夜中、アパートの隣室から気味の悪い音が聞こえてくる…
    この『夏』という季節が、より一層不快感が増していると思う。
    舞台は某工業地帯という事で、専門的な薬品等のにおいについて描写が出てきます。何一つ嗅いだ事ないのですが、あぁこれは絶対に嗅ぎたくないなーって想像出来て、嗅覚からも不快度が上がります。絶対夏に嗅ぎたくないタイプのにおいです。
    でも一気に読みたくなるストーリー展開で、ミステリー初心者の私は読みやすかったです。
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    私の不注意だったのですが、先に解説読もうとした時、最後の1ページをチラッと見えてしまい後悔しました…
    そこで少しオチが予想できてしまったの

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    2025年11月21日
  • 氏家京太郎、奔る

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    ネタバレ

    中山七里の小説で久しぶりのヒット。が、「容疑者Xの献身」や「ソウルケイジ」的なトリックでは?と途中で思ったが、まさかの「容疑者Xの献身」だった。トリックのために他人を殺害するには、「容疑者Xの献身」や「ソウルケイジ」の犯人のように、愛する人への愛情やそれ相応の覚悟を持って欲しいと思った。そのように描いているから仕方がないが、残念ながら本作の犯人のそれは薄っぺらい。
    それを差し引いても幼馴染の無罪を信じて行動する主人公は熱く、物語は面白い。ミステリーの面白みはトリックの奇抜さでは無い事を実感。
    途中で何度も「御子柴弁護士を!」と思うタイミングで、「あの悪辣な弁護士なら」みたいな記述があるが、御子

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    2025年11月20日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

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    たぶん一緒に働いたらついていけないでしょう。
    でも毒島の言っていることに反論することはできません。
    好き嫌いがあるにせよ。毒島の言っていることは理路整然としており理解できるからです。
    だから敵対した方は大変。
    目的を達成するためなら手段を選ばない。
    毒島真理も自分の役割と責任をわきまえている、のかな。

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    2025年11月20日
  • Jミステリー2025~FALL~

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    今年ももう1か月半足らずで終わってしまいます。
    1年間に読める冊数が少ないので色々な作家さんの作品に触れたい時にはいいですね。
    6人の作家の書き下ろしです。
    葉真中 顕さんの「21グラム」最後ちょっとぞっとする感じで面白かったです。
    五十嵐 律人さんの「万藤の灯火」も良かったです。

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    2025年11月19日
  • ネメシスの使者

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    ネタバレ

    どんでん返しがあってよかった
    死刑制度の議論は一時溢れてたのを思い出した
    ゴミカスは死刑でいいと思うが、塀の中でゆっくり人間性を崩壊させた挙句シャバに出たら浦島太郎状態の方がキツイ、という考えもあるのだな
    死刑を逃れた人の家族が殺されていくので、遺族か正義感ある無関係の者が犯人だと思った

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    2025年11月18日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    ネタバレ

     2008年の「このミステリーがすごい!」の最終選考に残った本。同じ年、おなじ選考で中山七里氏の「さよならドビュッシー」大賞を獲得している。

     連続猟奇殺人が埼玉県飯能市で発生する。殺害方法は多様だがすべて常軌を逸するやり方。

     捜査にあたる小手川。手がかりのない中、容疑者の絞り込みのため、精神障害を持つ人間を当たり始め、障害を持つ若者とその治療に当たる理学療法士と知り合う。しかし、殺人は続き…

     狂気の殺人が続いた地元。その次第にいらだち、恐怖のために爆発に至る過程など筆力でぐいぐい読ませる。最後、真犯人との対決は、このシチュエーションなら謎解きで終わらず最後まで緊張感が落ちない、とい

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    2026年08月14日
  • 翼がなくても

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    絶望に翼はいらない――人は、強さで飛び立つ。
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    中山七里さんといえば、警察・検察・弁護士など“法を扱う主人公”のイメージが強いですが、『翼がなくても』はその枠を抜け出した力強い一冊でした。

    オリンピックを目指していた沙良が、交通事故で片足を失い、人生そのものが折れたように思えるところから物語は始まります。ミステリー要素やどんでん返しの緊張感ももちろん健在ですが、今回はそれ以上に、“喪失から立ち上がる人間の物語”としての厚みが際立っています。

    苦しみ、怒り、恨み、そして再起。沙良の歩みは決して平坦ではなく、その姿が読者の胸を強く揺さぶります。中山作品の常連キャラである犬養刑事や御子柴弁

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    2025年11月18日
  • ヒポクラテスの困惑

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    今回は、パンデミックを題材にした作品。
    いつもながら、記憶に残っている社会事件を背景に使うところが現実感を高めて心憎い。
    古手川刑事と真琴先生の仲は、近づいてきているようでなかなか進まない。早く二人の幸せな姿が見たいものだ。
    作品としては十分に面白かったのだが、最後のどんでん返しの切れ味が今一つにも思えた。

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    2025年11月17日
  • 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人

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    臓器移植、今迄何も考えずに生きて来られたのは幸せなんだなぁと改めて感じた。ジャックと警察の攻防がハラハラして読めたけど、どんでん返しが何回もあるとは思わなかった!題材は重いものの後味悪くなくホッとした。犬養は綾野剛を思い浮かべながら読んでました(笑)

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    2025年11月16日
  • 災疫の季節

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    2022年9月~2023年6月に連載されていたそうで、バッチリコロナ禍中のお話でした。登場人物は中山七里ワールドで繋がっているものの、これだけで読んで大丈夫。週刊春潮の副編集長、志賀倫成目線で話が進みます。反ワクチン路線の記事を書き、部数が伸びているけれど、はたしてそれが正しいのか足元が揺らぐ志賀、高校からの悪友で医師の伊達にも反ワクチンの記事で何人の人間が未接種故に罹患して死に至ると思ってるのかと言われたりしますが、売れているため報道の流れは変えられず…。
    そんな中、反ワクチン団体(カルト宗教っぽい動きあり)が伊達の病院に押しかけ、騒動中に殺人事件が起こります。
    ワクチンの有効性をまともに

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    2025年11月16日
  • 総理にされた男

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    主人公の一般人目線で政治の世界を分かりやすく説明。真垣首相の代役から今の日本の首相としてどうあるべきか、という考え方を変えて行く姿は現代社会における問題提起も相交面白い。

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    2025年11月16日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

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    ネタバレ

    SNSで煽動するやつは、神にでもなれそうだな
    信じる奴もバカだけど、ネットにはいろんな嘘が蔓延ってるから仕方ないかも

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    2025年11月15日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    見事なまでのミステリー
    章ごとに話を成立させながら最後で伏線を回収する
    さすが中山七里先生といったところ

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    2025年11月14日
  • 翼がなくても

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    題名からしても殺人事件がメインではない感じ?と予想がついたけど、始まりはやはり殺人事件。
    途中、どんどん殺人事件から遠ざかるような遠ざからないような。
    犬飼刑事と御子柴弁護士にここで会えるとはとても嬉しい。事件絡みではあるけど、感動のスポーツ小説。

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    2025年11月14日
  • いまこそガーシュウィン

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    ショパンコンクールのファイナリストのエドワードが、彼のコンサートに岬洋介との共演を要望して、彼をアメリカに招く話。共演する曲目は「ラプソディーインブルー」。テレビドラマ「のだめカンタービレ」で使われていた曲なので、私でもわかる曲だった。でも、もともとピアノ2台の演奏を目的としていた曲とは!作者は良く知ってるな‼️是非、聴いてみたいと思わせる。流石。また、あのエピソードがここでからんでくるとは!また岬サーガが広がることを実感する。
    エドワードの母が、彼らの演奏を聞いて、少し偏見や悲しみが癒やされれば良いな。

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    2025年11月14日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    面白かった。ミステリーの書き方の他中山さんのストイックな私生活のことまで。辛辣な言葉もあるけど頷けます。

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    2025年11月13日
  • 追憶の夜想曲

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    ネタバレ

    最後の御子柴先生の(みんな罪を犯している。それてもみんな生きている。生きていることを許されている。それは全員に償う機会があるからだ。)のセリフにグッときました。

    まさか一冊目の過去の事件とリンクしているとは思わなかったし、その繋がりが最後のセリフに重みがあった。

    倫子も美雪もママも幸せになって欲しい。

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    2025年11月13日
  • 嗤う淑女 二人

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    嗤う淑女シリーズ第三弾。今回は最恐コンビの登場で、毒殺に爆破、放火と手段を選ばず人が次々と死んでいく展開に息をのんだ。
    有働さゆりの単なる駒で終わらない芯の強さ、すべてを掌で転がす蒲生美智留の冷徹さ。二人の悪女、いや、どこか人間離れしたサイコパスぶりにゾッとしながらも、目が離せなかった。
    まさかのラストには驚かされたけれど、これで終わりじゃないような気もする。またどこかで、この二人に出会える日を楽しみにしている。

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    2025年11月12日
  • もういちどベートーヴェン

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    岬洋介が弾くベートーヴェンのピアノソナタの描写が非常に細かくて驚いた。『合唱 岬洋介の帰還』から先に読んでこの作品を読んだが、最後のセリフが後のストーリーの伏線になっているところも面白かった。

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    2025年11月12日