【感想・ネタバレ】恩讐の鎮魂曲のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月12日

法律では手の届かないところがある。
御子柴は思い知りました。
稲見の自分に厳しく真っ直ぐな生き方には頭が下がります。
ラストの倫子からの手紙に感動。
この作品が人生の教訓に、そして素敵に感じた次第です。

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Posted by ブクログ 2024年02月08日

恩師との再会
助けようと、正しいことをしようとする御子柴とそれを拒む恩師。
そして最後の倫子ちゃん
読み終わったらなんともいえない悲壮感。
本作で御子柴という人物がさらに大きく大きくなっていく。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

中山七里さんの御子柴礼司シリーズ!
『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』

今回は事件を知った御子柴が是が非でも弁護を引き受けようと動く。なんと被告人は、少年院時代の恩師である稲見教官だったのだ。だが既に弁護士は国選で決まっており、稲見は御子柴に会おうともしない。
一体、何故なのか・・・

冒頭で戦慄が走...続きを読むる「ブルーオーシャン沈没事故」が後に大きく影響してくる構成で、どんどん物語に引き込まれてしまった。その事故内容もさることながら、やはり注目すべきは本件の加害者が無罪判決に至った〈緊急避難〉の論理。

恩師を何としてでも無罪にしたい御子柴と、犯した罪を償いたい稲見の対峙が胸に刺さる。過去の法廷闘争で培った冷静沈着で駆け引きや操縦術に長けた御子柴が、垣間見せる人間らしさも見ものとなっている。彼にとって父親代わりの稲見の存在がいかに大きかったか、御子柴自身も制御出来ない感情に何度も目頭が熱くなった。

更にこのシリーズでお馴染みの法令論争の面白さは顕在で、その裏に緻密に仕掛けられた大小様々なトリックに舌を巻かれた。物語に付いて行くのに夢中で、そう来たか!と翻弄されるのが実に心地よい。
なんだろう、この快感・・・笑

ネタバレは避けるとして
タイトルの鎮魂曲(レクイエム)!
これから読まれる方は少し気に留めて読み進めて欲しい。

作中にあるフレーズ
「救われないことがどんなに苛酷なのか。
 裁かれないことがどんなに苛烈なのか。」
判決が出て終わりではない。
情報の特定された一面からは知り得ない加害者や被害者の心理、それを背負って生きている人間が現実社会にもいることを改めて突きつけられた。

そして、最後にやはり出てきた倫子ちゃん。
ふむふむ、以前御子柴が弁護した依頼人の子供なのね。
私は赴くままにシリーズを読み漁っているが、これから読まれる方は刊行順をオススメします笑

というわけで次は『贖罪の奏鳴曲 (ソナタ)』♪
やっとスタート位置に戻ります。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月17日

御子柴礼司シリーズ第3弾

御子柴は関東医療少年院時代の恩師、稲見の弁護をもぎとる。しかし、稲見はあくまでも罪に服する事を望み、無罪を勝ち取ろうとする御子柴は焦りを募らせる。
御子柴の『贖罪』と稲見の『贖罪』
海難事故での緊急避難と老人ホーム内での緊急避難
加害者と被害者。そして、その家族の煩悶
...続きを読むくさんの伏線に、、、御子柴の苦悩に、、、読み終わったら脱力です。
次も楽しみで仕方ない!

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Posted by ブクログ 2023年12月14日

最後まで展開が読めないのがすごい。途中でこういうことなのかな?と考えるがその上をいく感じ。
恩師のこととなると冷静にはいられないという新しい御子柴を見れると思います。

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Posted by ブクログ 2023年10月26日

やはり面白い。
今作は老人ホームで起こった殺人事件。殺人犯となったかっての恩師の弁護人となった御子柴。
序盤の展開からどう進むのかと不思議だったけどこう繋がるのかと。最後の最後まで気が抜けなかった。
ラストは切ないけれど納得した。
御子柴シリーズはハズレ無しです(^^)

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Posted by ブクログ 2023年10月18日

稲見教官を助けたい御子柴と罪に合う罰を受けたい稲見教官…
難しいところだよね。無罪にするのが仕事の弁護士でも依頼人の気持ちを優先するべきなのか、、

今回の舞台は特養老人ホームだったのでイメージもしやすかったし
またしても実際にないとは言いきれない事案で…なんとも言えない気持ちになった。

冷酷非道...続きを読むな御子柴礼司にも人間の心があったと分かった本作。
御子柴も人間だったんだなぁって感動したね。

わたしは贖罪の奏鳴曲、追憶の夜想曲と読んできて今作が1番好きかもしれない。
お話の内容でいったらまた違うんだけど御子柴の人間としての一面が見れたのがやっぱり大きい。

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Posted by ブクログ 2023年08月17日

うっわ面白くて一気読みしてしまった。
今回、御子柴が弁護を担当するのは少年院時代の恩師である稲見。
自らの罪を認め、自白までしている彼をどう弁護するのか。
無罪を勝ち取るために奔走する御子柴が人間臭くて良い。
全部繋がった瞬間の驚きは凄まじく、その真実には思わず涙が出た。

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Posted by ブクログ 2023年03月13日

この作家の本は読みやすい。1日あれば読めてしまうのではないだろうか。、今回は3作目ですよね?
飽きさせない工夫がされていて、最後まで飽きずに読めた。

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Posted by ブクログ 2023年01月19日

御子柴シリーズ最高だね。第三弾。
少年院のときの、教官を弁護する話。
車椅子の教官は、老人ホームでの殺人の罪で起訴された。御子柴弁護士がんばれ。

過去の、船転覆事件と複雑に絡み合う。面白かった。

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Posted by ブクログ 2022年11月23日

今回の被告人は稲見元教官。御子柴にとっては父親以上の存在で、だからこそ彼の最も人間らしい部分に触れることができました。どんな理由があっても、これまでの教え子のために自分の生き方を曲げない稲見と、恩師のために今まで以上の執念を見せる御子柴に感動を覚えました。シリーズ最高傑作かも…。

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購入済み

おもしろかった

2022年10月31日

やっぱり御子柴シリーズはすごい。本当に大好きな作品。どうしてこんなに面白いのだろうか。どうしてこんなにも考えさせられるのだろうか。是非ともいろいろな人に読んでもらいたい。また次回も読みたいし、読み返したいと思う。

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購入済み

問題山積

2022年02月09日

孫達を思うと 弁護士 御子柴 礼司は
今後何をどうしようと 救われようの無い ロクデナシだと
贖罪の奏鳴曲 追憶の夜想曲 恩讐の鎮魂曲 と読み続け
それでも 何処かで 5歳の女の子が殺されねばならなかった理由の 欠片でもと 心待ちしながら 最後の一行 迄。
(やがて文字がぼんやり滲んできた)

女の...続きを読む子 その母 を思えばこう書くことも胸苦しいが
はまり込んで読んでいたのを あっ読み物!と抜け出せれた時  その一行で 憎みきれないろくでなし といえる

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購入済み

認めたくない無罪

2021年05月24日

認めたくない無罪の理由がある。
それと同じ理由で自分が無罪になるとしたら
無罪となる自分が許せるだろうか?
無罪となった奴を許せるだろうか?
自分を無罪になるよう弁護してくれた人に感謝できるだろうか?
また、中山七里さんから難しい問いかけをいただいた。。。

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Posted by ブクログ 2022年12月29日

いやはや、御子柴礼司の弁護士は、面白い。
これで、3冊目だ。一つの形が、明確化している。
本当に、日本の弁護士のクオリティが、悪くなっている状況の中で、
贖罪とは、何を意味するのか?
法で裁かれるとは、何を意味するのか?
ということを、常に問い続けている。
自分という存在を理解しながら、自分を光に導...続きを読むいてくれた恩人。
父親以上に父親だった 稲見教官。

その教官が、医療介護ホームで、殺人事件をして
言い争い、殺意があって殺したということを、
御子柴礼司が、弁護するために、弁護士を脅してまで、
担当弁護士になろうとする。
それにしても、事務員の洋子さんが、健気だ。

そしてでてくる、介護の現場の暴力。
弱いものをいじめる。
その中で、殺意は存在せず、緊急避難という主張で
弁護を組み立てていくが、稲見教官が 信念を曲げない。
昭和の価値観で生きている。男としての矜持。
なんのために、弁護するのかを悩む 御子柴礼司。
最後に、倫子ちゃんの手紙が、泣かせるなぁ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月20日

御子柴礼司シリーズ③
少年院時代の恩師、稲見さんの弁護のお話。
特養ホームで起きた殺人事件。介護士の過去の「緊急避難」の裁判、それに関わる入居者の小笠原夫人と、稲見さんの息子さんや家族との関係性。
御子柴の稲見さんへの想い。
いつもより感情的になる感じが胸厚。
頑張って事件の真相もハッキリして無罪を...続きを読む勝ち取れるかと思いきや、有罪。そしてナニヨリ、稲見さん本人がそれを納得して、罰を承けることを望んでいることに、ショックを受ける御子柴。
最後の手紙で、弁護士であることを放棄せずにすみそうな終わりになっているが、なかなかにキツイだろうな、と。
正直、それだけ苦しまなければならないような事を過去にしてるので、そこにはあまり同情しないけども、ドラマとしては面白い。

個人的に引っ掛かった点としては、介護士さん達の行動があまりにもひどくって、、、そこまでしなくてもなぁとか思っちゃったのです。
介護関係のお仕事してる人にとっては、ちょっと気持ちの良いものではないかな。
こういう書かれ方すると、この業界の印象が悪くなるよねーとか。関係ない心配をしてしまった。
それでなくても人手不足な業界なのに。
自分の周りにも介護士さんいるので、なんかね。
ま、物語の都合上、仕方ないのだろうけど。
焦点はそこじゃないし。フィクションだしねー。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月19日

面白かった。
内容が少し胸糞な部分があり読むのが少し辛いところもあった。サイコパスものよりも心情が状況が想像し易い分読むのが辛い反面興味深い。

ここからはネタバレ

動機やお婆さんが噛んでいるのは予想の範囲内ではあったが、もう少し弁護人よりの判決を予想していたので意外だった。
最後の女の子からの手...続きを読む紙を読み、被告人はあくまで 無罪 ではないのだと念を押されているように感じた。

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Posted by ブクログ 2023年12月03日

今回も御子柴弁護士は一切妥協なし。しかしかつての恩師の弁護ということで少し感情的になり冷静さを失っているところに不安を感じたりもしました。それでも、やれることはすべてやるという姿勢に変わりなかったです。続編も読む予定。

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Posted by ブクログ 2023年11月25日

正直途中までは展開が読めるなあ、、と思っていたものの、御子柴先生が反論の弁護を始めた瞬間、冒頭の事件との繋がりがあまりに美しく感動してしまった。
結果、このシリーズで現状最も気に入った作品。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月12日

悪名高い御子柴シリーズ3作品目
私はこのシリーズにすっかりはまってしまったので前作から間を開けないでそのまま読みました。

内容は、最初のシリーズに出ていてなおかつ、かつての恩師である稲見が老人ホームで殺人を犯してしまい、それの弁護を引き受けるという話。

今までの2冊とまず最初から明確に違っていた...続きを読むのが、御子柴の感情。とにかく弁護のために感情的にならず今まで動いていましたが、今作は恩師ということもありのっけから御子柴は感情的になっていました。
なので、今まであった「へぇ!実はこんな情報を握っていたのか・・・」が読者的には少し足りず、全部予想できてしまったものだったので、ミステリー的には少し残念ですが、私の求めていたものは得られず、ミステリーの評価は★3です。あと個人的に小笠原さんが少し自分がやったことを反省してほしかった・・・。

しかし、この事件を経て御子柴が今後どうなるか、どう成長していくかの気になる度は★5です。

正直うーん後味悪いなあ、思ったどんでん返しもなかったなあとモヤモヤしていた中、最後の最後の解説で私が思ったことそのまま言語化されていたので、それが一番のどんでん返しでしたかね笑

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Posted by ブクログ 2023年11月10日

「元殺人者」弁護士というダークヒーローのメスさばきが今日も止まらない。大衆監視下となった逆境をどうクールに乗り切ってくれるか。もうハードル上げきって読んだ。それでもやられた。ずるい。

すっかり主人公とブラックジャックを一体視している私にとって今作は、師匠こと本間丈太郎と向き合うBJの姿にしか映らな...続きを読むい。そして、師は常に弟子を置きざりにしていくものだ。この空気感が本作の醍醐味。

師の背中は遠く、それは父と読み換えても同じかなと思う。そこに追いつくとか、追い越すとかは必要ないのかも、と考えてみた。同じ人間でない以上、同じ道は歩けない。違う階段を登りながら、その意思をもらい受ければそれでいいんじゃないか。いつしか、私は私の父と向き合っていた。布団の中で睡魔は訪れない。

──法律で裁かれる方がよっぽど幸せですよ

最も印象的に、主人公の潜在的変化を物語るセリフに思わず共感する。罪と向き合い、償いと向き合うことは、どこかの点で強力に線を引かなければならない。スタートを切らなければゴールはない。自分の人生に訪れたリスタートというラッキーを握りしめ、そんな単純なことを考えながら気づくと眠りに落ちていた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月18日

「緊急避難」として無罪になった過去を持つ男を殺した恩師を、同じく緊急避難で無罪を訴える。冒頭の沈没事故がどのように絡んでくるか不思議に思っていたので驚きました。
そして、小笠原さんの発言にも納得。

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Posted by ブクログ 2023年08月03日

殺人事件の裁判を主軸に、過去の事件との繋がりや、人の繋がりがあらわになり、複雑だけど分かりやすい描かれている。
人の行為に対する罰の与え方、自分の行為に対する罰の受け方も、各登場人物の思いの違いも織り交ぜられ、話の展開が面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年04月29日

御子柴礼司シリーズ第三弾!!!
筆者である中山七里さんの頭の中はどうなっているのだろう。
どんでん返しの連続で予測していた以上のことが起こるから面白い。
まさか!!!こう来たか!!!って感じでした。

目次から
第一章 被告人の従順
第二章 被害者の悪徳
第三章 証人の怯懦
第四章 弁護人の悩乱
...続きを読むれを見ただけで物語の展開に様々な思いを巡らせてくれる。

贖罪の償い方に焦点を当てて読み入ってしまう。公判最終弁論の場面なんかはハラハラドキドキしながらも御子柴自身の深層心理を感じずにはいられない。御子柴の成長した姿を見ました!!!

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Posted by ブクログ 2023年04月08日

御子柴シリーズ三作目

今作は医療少年院時代の恩師が被告人となりその弁護をする形

どんな方法を使って何がなんでも無罪を勝ち取るという今までに無いような熱量の違いは少年時代の恩と贖罪が原動力

御子柴シリーズを読んでいたらここまで感情の起伏の激しさを表し、人間臭さが出るのも珍しい

しれっと冷徹な告...続きを読む白をする夫人こえーって思った
そしてそれを分かってた上でやる教官もさすが

御子柴としては憤懣やるかたないというようなラストかと思いきや、最終一ページにある意味でどんでん返し

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Posted by ブクログ 2023年03月25日

御子柴シリーズも3作目。冒頭の章はいつものことながら、どこに向かうのだろうかと不安を掻き立てられる。緊急避難であれば犯罪も許されそうで怖い展開。これが弁護に繋がって行くというドンデン返しの方向が見事。
ただ、今回は頑固で自分の主張を変えない元教官。折角の御子柴の弁護も不発に終わるかとヤキモキしてしま...続きを読むう。
圧巻の法廷闘争で次回も楽しみになる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月13日

今回は御子柴の感情揺さぶるシーンが多く、読んでいて本当に頑固な人なんだな〜と思った。無罪に拘り、それこそが贖罪と自身に言い聞かせている。それだから、最後は無念…絶望してしまう笑笑 物語の内容は面白く読み応えがあった。

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Posted by ブクログ 2023年01月07日

【「贖罪」の意味を改めて問う、感涙のリーガルサスペンス】

医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕された ため、御子柴は弁護人に名乗り出る。稲見は本当に殺人を犯したのか。弁護士 御子柴シリーズの3作品目。

今回のテーマは“贖罪”。
御子柴シリーズは追って読んでいるのだが、今回は悪徳弁護士と評さ...続きを読むれる御子柴の人間らしさが垣間見ることができよかった。

全体の構成も面白く、冒頭出てくるエピソードが事件にどう繋がるのか考察しながら読んだ。

特に興味深かったのは、本作の裁判の焦点となった“緊急避難”の要件についてどう考慮するか。

“緊急避難”とは何か気になる方は是非本作を読んで確かめて欲しいのだが、災害や不慮の事故などで、望まなくとも当事者になる可能性があると考えると恐ろしい。

また、法の限界を感じさせるラストも興味深かった。

正しい事はなにか考えさせられる一冊だ。


こんなひとにおすすめ.ᐟ.ᐟ
・リーガルものが好きなひと
・社会派ミステリーが好きなひと
・考えさせられる話が好きなひと

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購入済み

とにかく面白い

2022年01月06日

いつもながらの目がはなせない展開
御子柴礼司の奥にある優しさ?このシリーズ好きです

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月20日

巻数が進むにつれ御子柴の人間性に変化が出てきているのが感じられる。内に秘めた恩師への思いが伝わってくる内容であった。
老人施設での虐待に関してはもう少しリアリティが欲しかったが。

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Posted by ブクログ 2024年01月02日

このシリーズはいつもハッとさせられる。
どう考えても解けないパズルを自称?悪徳弁護士が鮮やかに解いて見せる。
今回も昔の自分に関わった恩師とも言える方での頼まれてもいない弁護をすることに。
鮮やかな結末に、釈然としない感情とがおり混ざる内容だった。

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Posted by ブクログ 2023年11月13日

Audibleにて。

シリーズ物ってだいたい飽きてしまうけれど、この御子柴シリーズは飽きずに毎回面白い。

解説で御子柴の成長譚でもある。とあったが、本当に最初の頃と御子柴さんのイメージがだいぶ変わってきた。

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Posted by ブクログ 2023年11月06日

御子柴シリーズ第三弾は、少年院時代の教官の弁護。

正直こんなに御子柴の周りの人が逮捕されるのもすごいな・・・と思いながら読み始める。

介護施設で起きている暴力などもどんどんあきらになっていって、こんな施設やスタッフがいていいはずがない、と介護の現場で働いていた私にはありえない介護環境だった。たし...続きを読むかに、介護現場は過酷だ。楽ではないし、辛いしイライラすることの方が多い。でも、それを誰かの身内にぶつけるのは違う。

稲見は自分の罪を認めて罰してほしいというこういう弁護はしづらいだろうなと弁護士でもないのに思ってしまう。

真相はなかなか人の心理を得たような真相だった。さすがとしか言いようのない終わり方。

御子柴シリーズは読みやすいし面白い。続きも読みたくなる。

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Posted by ブクログ 2023年10月23日

御子柴にすっかり悪役感なく、単に昔の義理を返したいと頑張る弁護士感満載に。
前2作と比べるとミステリーとしてどうのというより、御子柴の心情重視の本だったかなと。

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