中山七里のレビュー一覧

  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    不満も何も無い、安定の面白さ。
    教誨師を扱う作品は他の作家さんのもので数作読んでいますが、破天荒ナンバーワンでした。
    ごちそうさまでした。

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    2025年06月08日
  • 笑え、シャイロック

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     あれ?なんか…中山七里先生の作品じゃないみたい!「半沢直樹」みたい!!原作は読んだことないけどドラマは好きでした。

     主人公は帝都銀行渉外部の結城慎悟、渉外部とは大雑把に言えば不良債権を回収する部署。伝説の債権回収マン山賀雄平こと「シャイロック山賀」とタッグを組みその手法を学んでいくが、ある日山賀雄平が何者かに殺害されてしまう。山賀は高額な不良債権を抱えている債務者を多く抱えており、結城慎悟がそれを引き継ぐことになるのだが…。そして、山賀雄平は何故誰に殺害されたのか??

     熱い銀行もののお仕事小説+債権回収のスペシャリスト殺人事件の真相…という感じでした。どちらかといえば、お仕事に重きを

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    2025年06月07日
  • 七色の毒 刑事犬養隼人

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    短編集ね。サクサク読めるわりにちゃんとどんでん返し。どんな話にもはっとさせられる動機がひそむ。犬養シリーズ第二弾。

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    2025年06月07日
  • ヒポクラテスの悲嘆

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    シリーズ5作目。今回の内容は少々重めで、引きこもり、老老介護、7040問題、と読んでいてゲンナリする内容ばかり。とはいえ読みやすく、展開もおもしろかった。

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    2025年06月06日
  • 氏家京太郎、奔る

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    前作以上に面白く読ませていただきました
    前作で主人公の人となりを刷り込まれていたので余計にそう思えた気もします
    ラストの鑑定結果は予想もできなかったです
    「クスッ」とさせてくれる登場人物と叩きのめされる相手の憎々しさの表現もなかなかよかったです
    作者の才能は良いと思います

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    2025年06月06日
  • ヒポクラテスの悔恨

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    ヒポクラテスシリーズ第4弾。

    このシリーズを読む時に、楽しみにしている事があります。
    まず、最初の目次。
    今回は 「1、老人の声」 から始まり、5話まで全て、〜の声、とつけられていた。
    もうこれだけで、面白い!と気持ちを持って行かれてしまいます。
    シリーズ2作目からの楽しみ。

    次に会話。
    登場人物に合わせた可愛げのないセリフの数々。
    減らず口同志の会話は、毒もあるけど、茶目っけもあるので、毎回苦笑いしながら読んでます。
    実際の会話なら、そりゃ酷いしクドイので、これは小説の醍醐味ですね。

    その毒吐き代表の光崎先生が、今回なりを潜めているなぁと思ったら、渡瀬班長と共に最後に全部持って行ってし

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    2025年06月05日
  • どこかでベートーヴェン

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    ネタバレ

    岬先生の昔の話。耳の問題だったり、卓越した事件解決能力の原点を知ることができる。今までの作品の中では1番納得感があって面白かった。才能についての描写がとても多く、自分の生き方を考えさせられる部分もある。

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    2025年06月05日
  • 能面検事の奮迅

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    能面検事シリーズ第2作目。今回は今回は国有地払下げとその疑惑に関する文書の改竄が問題となっている。2018年の森友学園問題がモデルというかネタ元になっているだろうと想像する。また「さよならドビュッシー」などの主人公、岬洋介の父親である岬検事も登場する。中山七里お得意のシリーズ横断キャラ出しだ。
    さてこのシリーズでは不破検事は「能面」と揶揄されている訳だが、私は検事が喜怒哀楽を殊更表に出すのは如何なものかと思う。もちろん検事も人間なので感情はあるに決まっているが、それは全く重要な要素ではない。検事に求めることは「正しく罪を償わせる」ことだ。これは作風もキャラクター設定も全く違うが、柚月裕子の「佐

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    2025年06月04日
  • 人面島

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    シリーズ第二弾。
    今回は人の顔のように見えることから通称人面島と呼ばれる島での相続鑑定に出かける。
    そこでまた次々と相続人が死んでゆくのだが、主人公ヒョーロクと人面瘡のジンさんがまたその謎に巻き込まれていく。
    隠れキリシタンというのが物語の根底にあり、また今回か陸の孤島。閉鎖的な環境で閉鎖的な人達とかかわる謎解き。
    宮司と漁協組合長の祖父を持つ一族の話。

    物語としてはその後、相続財産としてどのような価値を見出せるのか等興味深いことも多々残したまま物語が終わるので気にはなる。が個人的には、主人公のダメな感じが相まって、この主人公ならこんな終わりだよね、と納得できる。

    今度は都市部でのこの2人

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    2025年06月04日
  • ネメシスの使者

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    凄惨な事件の被害者家族を狙った犯行に、埼玉県警が動き出す

    現場に残された“ネメシス”とは、ギリシャ神話の女神で、人が働く無礼に対する神の怒りを擬人化したもの。

    物語全体が長い長い伏線のようだった。
    渡瀬警部が抱いた違和感の正体が明らかになるまで、目が離せない。

    死刑廃止論・存置論は、わたしの普段の生活からとても遠いところにある。これでもか!と身近に引きずり下ろして来られて戸惑ってしまう。臭いものにはフタをしてしまう、見なくていいものは見たくない心理がわたしの中にも無意識に働いているんだろう。

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    2025年06月03日
  • おやすみラフマニノフ

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    岬洋介シリーズ第2弾。再読になります。なんとなくあらすじは覚えていて、犯人もわかってたけど面白かったです。晶くんがいい子です。
    殺人事件の起きないミステリなのでちょっと物足りなかったです。

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    2025年06月02日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    臓器売買の社会問題を風刺していて
    考えさせられる物語だった。
    自分の子供が臓器不全になったらと
    置き換えると何とも悩ましい。
    親の気持ち、刑事の気持ちどちらも大切。
    わずかなお金持ちが世の中を動かせている
    現実をみたような気がする。
    貧困は、考えてる以上に根深い問題だ。
    今後の犬養刑事を早く読んでみたい。

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    2025年06月02日
  • 鑑定人 氏家京太郎

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    科捜研勤務から独立し、民間の科学鑑定を行う会社を立ち上げた氏家京太郎、シリーズ一作目。

    ある日、鑑定センターに残虐な連続殺人犯にまつわる鑑定依頼が舞い込んだ。犯人はうち2件の容疑は認めているものの、最後の事件は否認していると言う。
    警察と弁護士、元同僚や組織との確執を交えながら事件の真相を追っていく。
    あちこち絡んでいく人間模様も面白く、一気に読んでしまった。
    論理と倫理の兼ね合い。

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    2025年06月02日
  • 夜がどれほど暗くても

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    オーディブルにて。

    マスコミという職業でありながら加害者遺族となった主人公と、被害者遺族の少女との話。
    被害者遺族にも誹謗中傷があるとは。
    ミステリーとしても楽しめた。

    評価外だが、ナレーターの方は色々な声を演じ分けててすごいが、女性の声や話し方がバーのおばさんのようで私には合わなかった。

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    2025年06月02日
  • ネメシスの使者

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    ネタバレ

    テミスの剣シリーズと知らずに読み始めて渡瀬、
    古手川コンビ登場でテンションあがりました。

    今回のテーマは死刑判決の是非。
    加害者、被害者家族への世間の目、
    警察組織の保身、自分たちの正義を振りかざす
    マスコミ、SNSの投稿者。
    いつもながら日本の問題点を突いてくる
    中山七里さんの世界は痛快です。

    犯人逮捕からラストの流れは予想できましたが
    それ以上に渋沢判事の最後の言葉に人間の怖さを
    感じました。

    それにしても渡瀬刑事の一貫した考え、行動は
    かっこいいですね。

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    2025年06月01日
  • ヒポクラテスの悲嘆

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    相変わらず表紙が素敵。
    構図が絶妙。

    ミイラ化死体とか、自分には全く実用的ではない知識だけれど、ヒポクラテスシリーズにはいつも充足感を感じてしまう。
    だから好き。

    今回の三崎教授は客観的描写だったのに、それでも重鎮感が半端なかった。

    どこにでもある問題で、どこにでも起こり得る紙一重のような悲劇。
    最後は、そこに繋がるのか!?という驚き。
    現実に、司法解剖されずに事故として処理されてしまうことがあるのかもしれないと思った。

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    2025年06月01日
  • 人面瘡探偵

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    ネタバレ

    相続鑑定士である主人公が訪れたのは信州の山林王、本城家。遺産争いが苛烈な中、相続人が一人また一人と殺されていく……。

    解説にもある通り、骨組みは横溝正史のド定番な感じ。

    主人公の右肩に宿る傲岸不遜な人面瘡のジンさん。宿主である主人公に色々と指示を出して探偵の真似事をさせたりと面白い設定。

    流れ的に犯人は確定するけどちょっと一捻り入ってた。終わりの少しの後味の悪さ、大好き。

    因習村にありがちな近親相姦とか家父長制とか濃縮されてたね。

    オチの一人二役は一番現実的なんだけど、本当に人面瘡がいるっていうファンタジー設定が個人的には良かったな。
    主人公が誰よりもヤバい奴だった。

    続編があるみ

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    2025年06月01日
  • 祝祭のハングマン

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    ネタバレ

    てっきりハングマンを捕まえる刑事の話かと思い、スッキリした終わり方を予想していたのですが、全く違っていて驚きでした。
    ですが、倫理観と正義感のある主人公が、殺人犯という全く逆の行為を行うに至った心情が中々細かく描かれていてとても良かったです。殺害を決めた後も何度か揺れ動く気持ちも、その事に対して優柔不断だと嫌悪する気持ちも、殺害により達成感や喪失感が同居する感覚、殺害後の虚無感…きっと普通の人間が復讐で殺害したとしたら、こんな気持ちなのかもしれないなと追体験させられた気分になります。
    実際、私が主人公ならば、復讐を取るかもしれないと考えてしまったから尚更です。非常に不快で、そんな気持ちにさせる

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    2025年05月31日
  • 魔女は甦る

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    ネタバレ

    槇畑と美里は助かったのだろうか。
    ヒートに汚染され続ける野生生物が人間を襲い人間が人間を襲いおぞましいバッドエンドになってしまったのか。カラス捕まえるのは難しいし解毒剤が開発されることはなさそうだし。

    ・「人の心を支配する魔法、人を獣に変えてしまう魔法」

    ・「そう。桐生隆を殺害したのはヒートに汚染されたカラスどもだ」

    ・「ある雪の降る夜、男の子と女の子が森で道に迷っていると真っ白なお城がありました。二人は喜んで中に入って行きました。でも、それは魔女の棲む城だったのです……ってね」

    ・家族とか恋人なんて、ただそこにいるだけじゃなく、もうとっくに自分の一部になっている。それをなくしちゃうの

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    2025年05月30日
  • 彷徨う者たち

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    中盤、似たような展開が多く見られるものの結末は読ませる。
    東日本大震災はすでに終わり、復興の目処もついている。そんな訳はない。地震で何もかも失った者たちと、失わずに済んだ者たち。中山七里の事だからラストに何か仕掛けてくる、それは分かってはいたがこの結末は苦い。その癖奇妙な爽やかさがある。291頁と短いが濃密である。

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    2025年05月30日