中山七里のレビュー一覧

  • いまこそガーシュウィン

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    ネタバレ

    ミステリーと言い切ってしまうには少し違うかな?と思いましたが、相変わらず楽曲の表現は美しくてガーシュウィンについても、ラプソディー・イン・ブルーについてもより知れた気がします。

    〈愛国者〉が誰なのかが気になるポイントのひとつではあるけれど、そこに至るまでの世界情勢であったり、差別された側の心の傷だったり…を鑑みるととても悲しくもあり切なくもあり…な最後だった。

    生きたかった本来の自分の姿とはかけ離れてしまったけれど、〈愛国者〉の音楽への愛情は深くて、最終的に憧れたエドと岬に伝わっていたのは救いがあったかも。

    あと私も気になったんですがアメリアがー!
    アメリアの考え方は変わるのかなと思った

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    2025年09月01日
  • 能面検事

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    惣領事務官の成長しなさぶりにイラッとしてしまうが、1匹狼の不破検事の仕事ぶりは嫌いではない。そこに結びつくのかー!という驚きが先を読みたくなるストーリー性の高さ。

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    2025年08月31日
  • 災疫の季節

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    コロナ禍って遠い過去のように感じるけど、たかだか5年前の話なんだよね。
    販売部数を上げるため偏向した記事を載せる志賀と、最前線で治療にあたる伊達。
    いくら旧知の仲といえども、この二人の意見が相容れるわけがない。
    改めて職業倫理や職責について考えさせられた。
    ミステリーではあるけど、社会派ドラマのつもりで今回は読んだ。

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    2025年08月31日
  • 殺戮の狂詩曲

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    ネタバレ

    納得のいくラストでした。
    序盤から恐ろしい殺人事件が発生し、怒涛の勢いで進んでいきます。
    洗脳されやすい男がまんまと洗脳され、遺産狙いの計略の一部にされる。卑劣なのは自分の手を汚さずに殺人を計画した男ですが、悲しいのは洗脳されずにはいられないほどの厳しい環境で働いている介護士のほうだと思いました。
    洗脳されるような影響されやすさはあったかもしれません。それでも、介護士という職場のきつさも要因の一つではあったはず。
    最後に忍野が人に戻れたことはよかったです。表面的には御子柴刑事の敗北ではありますが、そこに狙いを定めていたのかと慧眼に恐れ入りました。

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    2025年08月31日
  • ネメシスの使者

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    ある意味、テミスの対になるネメシスがタイトルなのがあまりにかっこいい☆
    そして、テミスの剣もネメシスの使者もタイトル通りの内容(当たり前かw)!
    作中は刑務所や裁判の仕組み?や難しい言葉やことわざなどが度々あるのでネットで調べながら勉強になる部分も…。
    当たり前の話だけどテミスの剣から読まれる事をおすすめします。
    あー、まだまだ中山七里さんの作品を読みたい!

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    2025年08月30日
  • 護られなかった者たちへ

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    ★★★★☆生活保護制度、社会福祉の勉強になった。不正受給や額の増大が問題になっていることは何となく報道を通じて知っていた。善人の死、人格者の死、家族の死。違和感があったものの、真相には気づきませんでした。天晴

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    2025年08月30日
  • 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    真犯人の動機がアホ過ぎて,それを庇った奴もアホ過ぎて,こんな奴らが医者だとしたらトホホ過ぎる世の中だ。
    といった小説なのだが,ミステリーとしてはどんどん読んでしまう優れモノ。

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    2025年08月30日
  • 復讐の協奏曲

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    御子柴シリーズ5作目。ジャスティスと名乗るものがネットで呼びかけて800通以上の懲戒請求が御子柴に届く。本名や住所を表に出す必要の無いネットはある意味相手に気を遣うことなく、無責任に普段は言えないこともなんでも言える場所。匿名で正義(だと思って)を振りかざしても実際それは正義でもなんでもなく、ただの自己満足に過ぎないと思う。懲戒請求してきた人たちに屈することなく法で対抗する御子柴かっこいい。
    今回は事務員の洋子の過去や生い立ち、なぜ事務所に来たのか……等疑問だった点が明らかになり、また少し御子柴が変わった気がした。

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    2025年08月30日
  • ヒポクラテスの誓い

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    ちょい意識低めの研修医が法医学で研修することに。
    生きてる人じゃなくて死体相手かよ…と思っていたが、様々な事件の解剖に立ち会い、教授の技術や法医学の重要性を学んでいく話。

    起こった事実だけを見るとただの事故や病気では?と思うことも、解剖所見や検査でここまで分かるのかと、こちらも法医学に興味関心を抱かせてくれた。

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    2025年08月29日
  • どこかでベートーヴェン

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    ネタバレ


    今回も前回同様聴ける曲は聴きながら読んだ。
    そして今回は岬先生の高校時代の話で岬洋介シリーズ0みたいで楽しく読めた。

    鷹村くんとのやり取りは岬先生の初めての理解者が出来たみたいで嬉しかった。あんなにも理解して守ってくれる人がいるなんて素敵。それなのにあの別れ方は辛すぎる。せめて学校を出ていくことくらいは伝えて欲しかったけど伝えないのが岬洋介なんだよな。

    そしてびっくりしたのが岬はこの時から突発性難聴を発症していたと言うこと。そして諦めたはずのピアノの世界にまたいること、次作はピアノとどう向き合うのか気になる。


    ・「楽聖と比べるのはおこがましいけど、彼と同じ立場になって改めて思い知らさ

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    2025年08月29日
  • 悪徳の輪舞曲

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    御子柴シリーズ4作目。今回の被告人は御子柴の母親。依頼人は妹。このシリーズどんどん面白くなる。御子柴の起こした事件によって加害者家族になった父の自殺と母、妹の壮絶な日常。どんな生活を送ってきたかを聞いても御子柴はどこか他人事だし、謝罪もないどころか傷つけるような冷たい言葉をぶつけることにイラッとしながらもそういう心が欠如しているのも御子柴だからとどこかで自分を納得させる。ただ少しずつ感情が出てきている気がして、この先も御子柴から目が離せない。

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    2025年08月28日
  • ドクター・デスの再臨

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     犬養隼人刑事シリーズ第7弾「ドクター・デスの再臨」です。この作品は同じシリーズの「ドクター・デスの遺産」の続編であり、そちらを読まれてからのこちらを読むことをおすすめします。ついに、このシリーズの最新刊まできました。キタ━(゚∀゚)━!

     ということで、この作品も“安楽死”がテーマになっています。事の発端は、ALSを患っていた母がネットを通じて安楽死を何者かに依頼したようだとの、娘からの通報によります。その手口が、ドクター・デスこと雛森めぐみの犯行と同じであったことから、犬養隼人刑事と高千穂明日香刑事が捜査に乗り出します。

     今回はちょっと先がよめた感じもして…でも、面白かったですよ♪ド

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    2025年08月28日
  • 災疫の季節

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    「夜がどれほど暗くても」の志賀が、元と部署の「週刊春潮」に返り咲き、反コロナワクチンで部数を上げていた。
    SNSの反ワクチン主義者から集団ができ、信者たちが病院の待合室で迷惑行為を繰り返すようになり、そのうち死者が出る。
    その死者が乗り込んだ病院が、志賀の友人が勤務する病院で…。
    宮藤と葛城の2人が追い詰めたのは…。

    この宮藤刑事の地味な執念は相変わらずだ。
    諦めることなく最後まで的を絞って突き進むのは、凄いのだが愛想がない。
    その分葛城の優しさが際立つ。なかなかいいコンビだと思う。




    コロナ禍の頃を思い出してしまった。
    いったいワクチンは何回接種したのだろうか…と。
    あれから5年経つ

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    2025年08月27日
  • 災疫の季節

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    コロナ禍の日々を思い返しました
    医師の困惑や葛藤、報道マンの矜持などがドキュメンタリーのように書かれていて面白かったです
    それにしても社名や誌名、省庁名などが実在のものを記載する書物(マンガ等も)とそうでないものがあるのは何故か以前から疑問です

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    2025年08月27日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    御子柴シリーズ3作目。今回の弁護は少年院時代の恩師。最初に語られる事件はどう絡んでくるのか?
    恩師が入所していた老人ホームで介護士を殺害し、本人も認めている。目撃者である入所者たちは証言や記憶もあやふやな中どう弁護していくのか!?
    いつもとは違う御子柴を見れた気がした。

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    2025年08月27日
  • 七色の毒 刑事犬養隼人

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    昔俳優をやっていた事から、人の嘘を見抜く力がある刑事・犬養隼人が主人公のシリーズ第二作。
    二作目から読んでも問題なく入れました。

    赤い水・黒いハト・白い原稿・青い魚・緑園の主・黄色いリボン・紫の供花

    と七篇の事件が収録されている。
    それぞれに性質の違う、一筋縄ではいかない事件ばかりで、それぞれに仕掛けがあり面白い。
    一話と七話が繋がりがあったりというお楽しみ要素も。

    文学賞のやらせをテーマにした白い原稿が、物書きの怨念が籠もっているようで印象的。

    人の嘘を見抜くが、女の嘘は見抜けない、という主人公の設定も面白い。

    私も演劇の人ですが、嘘は見抜けないなぁ…。

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    2025年08月26日
  • 武闘刑事

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    作品に出てくる人たちの会話の秀逸さ。そして、困難。頭脳がフル回転する。高頭冴子が上司なら、守られて思い切り捜査に没頭できそう。難しい地位協定や基地問題などいろいろと興味深い小説だった。

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    2025年08月26日
  • 作家刑事毒島の暴言

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    今作もスピーディーに犯人の目星をつけ毒舌で追い込む毒島です笑
    何作目?毒舌がちょっと物足りなく感じるのはわたしだけ?

    「なろう小説」って言うんですね…
    知らなかったです。
    それ系で出版された小説は読んだ事ないし。
    小説講座、批評家、YouTube、直木賞などなど
    中山七里の歯に衣着せぬ本音?の数々が気持ちよく笑えます。

    ラストの某宗教団体の話
    ベストセラーと言われる本
    こんなの書いて大丈夫だろうか笑笑



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    2025年08月26日
  • 武闘刑事

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    刑事である1人の男の隣に住んでいる、母と娘が殺された。犯人はアメリカ兵と考えられる。
    強大な国に守られた兵士と日本の警察の戦い。
    捕まえられるか、逃げられるか?
    面白くて、次から次へと読み進めた。

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    2025年08月25日
  • 祝祭のハングマン

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    ネタバレ

    パイセン本。

    中山七里著『祝祭のハングマン』は、法の網をすり抜ける悪を裁く「私刑執行人=ハングマン」という、ダークヒーロー的存在を核に据えた作品である。その設定は単なる勧善懲悪の枠を超え、人間の心に潜む復讐心や正義への渇望を鮮やかに照らし出す。主人公たちの姿は、理性と激情のはざまで揺らぎながらも、許されざる者を断罪するという一点に収斂していく。その過程は倫理観を鋭く突きつけると同時に、読む者に強いカタルシスをもたらす。序盤の静謐な展開から、後半にかけての昂揚は見事であり、闇に潜むハングマンの存在が現実に顕現したかのような迫力を放つ。正義と悪の境界が溶解する中でなお、人はなぜ「裁きたい」と願う

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    2025年08月25日