中山七里のレビュー一覧

  • どこかでベートーヴェン

    Posted by ブクログ

    圧倒的なピアノの才能と論理的な頭脳を兼ね備えた岬洋介の高校時代の物語は、とても興味深く面白く読んだ。
    協奏曲のお父さんの章は、少し趣が違って、若干のトーンダウン。半年で転校になった理由はわかったけどね。

    0
    2026年05月03日
  • 恩讐の鎮魂曲

    Posted by ブクログ

    御子柴シリーズ三作目

    御子柴のやりきれなさと
    教官の自分の信念の強さ

    感情移入しにくいなと思うお話ではあるけど
    御子柴の教官に対する感情とか
    教官の自分が起こした事件に関する考え方とか
    共感は出来ずとも理解はできるところはある…

    切なさも残るし
    やりきれなさも残る

    人の思いの複雑さを感じた一冊

    0
    2026年05月03日
  • バンクハザードにようこそ

    Posted by ブクログ

    銀行の長年の粉飾決算を上司に報告後に自殺した友人の汚名を注ぐため、銀行へ復讐する詐欺師の物語。半沢直樹のような最後にスカッとする。
    が、騙される側の銀行が迂闊過ぎて不自然な所、作者が毎回どの作品でもドンデン返しするので、すぐに真犯人が想像できるのが残念。
    面白いんだけど、良くも悪くも中山七里作品。

    0
    2026年05月03日
  • アポロンの嘲笑

    Posted by ブクログ

    【未曾有の人災、誰が責任を取るのか】

    舞台は3.11東北震災から5日後の福島。石川警察署に一件の殺人事件が持ち込まれる。刑事課係長・仁科は容疑者の加瀬を連行中、余震に乗じて逃走を許してしまう。逃げる加瀬を追う中で、仁科は公安の刑事と接触。彼らもまた加瀬を追っていることを知る。

    やがて浮かび上がるのは、加瀬の逃走が単なる逃避ではなく「明確な目的地」を持った行動であるという事実。その先にあるのは、福島の原子力発電所だった。加瀬が「逃げる理由」ではなく原発へ「向かう理由」とは――

    震災、原発事故、そして人災。政府や電力会社の対応、被害者遺族の感情など複雑に絡み合う社会問題を背景に、本作は「責任

    0
    2026年05月03日
  • 有罪、とAIは告げた

    Posted by ブクログ

    司法の世界に中国製のAIを導入するか
    体制も考え方も異なる中国製という所が考え所でしょうか。
    刑法199条は有名ですが、尊属殺重罰規定は、そう言えば昔、聞いたことがある程度ですが、このAIの最も大切な考え方。

    膨大な書類審査などAIに頼ることで、劇的に進化する部分もありますが、心を持たない以上は、どうしても限界はあると思う。心を持つけど、疲れを知る人間にとって、AIはあくまで、補完関係が理想なのかなと。
    司法に関わらず、政治も人の人生観を左右する仕事だからこそ、最後は機械でなく人の手で判断してもらいたい。

    0
    2026年05月03日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

    Posted by ブクログ

    刑事犬飼隼人シリーズ5冊目。
    今回のテーマは子どもの臓器移植。
    都内で肝臓の一部を切り取られ縫合された少年の遺体がいくつも発見される。

     貧困と臓器売買。
    終わり方がモヤるけど、いつか繋がるのかな?

     臓器売買は良くないと思うけど、臓器提供のハードルが下がると良いなとは思います。高校生の頃から私は臓器提供する意志を持ってたけど、母が反対してて、高校時代に脳死になってても提供されなかったと思う。まずは臓器提供について皆が学んで、自分や自分の子どもが病気だったらって想像してみると良いのかも?

    0
    2026年05月01日
  • ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人

    Posted by ブクログ

     刑事犬飼隼人シリーズ4冊目。
    今回のテーマは安楽死。
    治療を続けても回復の見込みがない患者からの依頼を受けて安楽死させてくれるドクター・デス。患者本人が痛くて辛い日々から解放されるし、看病していた家族にも感謝されている。それでもやっぱり違法行為だから警察は彼を追い、、、。

     安楽死についてはたくさん議論すべきだけど、スピード感も大事かなと思います。それぞれの事情もあるでしょうから。でも、安楽死を選べるようになると安心して年取れるなと思ってます。

    0
    2026年05月01日
  • 殺戮の狂詩曲

    Posted by ブクログ

    高級養護施設の真面目な職員が入居者9名を計画的に惨殺。殺人犯は無駄な老人を殺すのは社会の要請と思想犯を思わせる。社会の要請は死刑。
    この中で御子柴弁護士は無罪を主張するが本当の目的は他にあって最後に明かされる。面白い

    0
    2026年05月01日
  • 棘の家

    Posted by ブクログ

    主人公の穂刈慎一は中学校の教師だ。
    生徒の女子からいじめを受けている者がいて、その証拠を画像に撮っているとの申し出があった。
    しかし穂刈は積極的にいじめ問題に対峙せず、一つの画像だけでいじめの存在を認めることはできないと、相談した生徒を宥めるだけで解決するための行動はしなかった。

    そんな事なかれ主義の穂刈が授業中に、妻の里美から電話があり、小学六年生の長女・由佳が校舎の3階から飛び降りて救急病院に搬送されたと伝えられる。
    穂刈が病院に着く早々、坂東と名乗る刑事から由佳がいじめを受けていたという証言が出ていると伝えられる。

    由佳の担任に話を聞こうとするが、歯切れの悪い言葉が返ってくるばかりで

    0
    2026年04月29日
  • 能面検事の死闘

    Posted by ブクログ

    検事が巻き込まれるのはあり得なさそう。犯人の正体も何となく察せられた。
    大阪府警、フィクションとはいえ大変すぎる。
    それぞれの理由?が分かるけどだからって、というものばかりで。

    0
    2026年04月29日
  • 中山七転八倒

    Posted by ブクログ

     ふと読んでみた(オーディブルで聴いた)「カエル男」。そこから「カエル男再び」「カエル男完結編」一つ戻って「嗤う淑女二人」を聴いた。「救われなかった者たちへ」は一連の作品を聴く前に、中山作品とは知らずに聴いた。

     そんな中山七里、どんな作家?ということで日記エッセイである本作を聴いた。

     創作とは小説家とは、が赤裸々に描かれる。作家が売れない、作家志望者が賞に応募しても受賞しないのは何故か?筆力がないから、とばっさり切り捨てる。本人は出版社や担当のために身を粉にして働いているのだが、なぜそんなに書くのか?依頼があるうちに書かないと、というのが中山七里の答え。

     作家のリアルがかなり見える

    0
    2026年04月29日
  • ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人

    Posted by ブクログ

    最近、著者の作品を読む機会が多いです。
    読みやすいし、いい具合のページ数ですし、ストーリーも面白いです。
    病気で死にたいと思っている人に安楽死を施すドクター・デスを捜査する刑事の話です。
    安楽死という重たい題材なので、話全体も重いかなと思いましたが、そこまでガッツリ重たくはなかったです。
    ただ、刑事目線で殺人事件として取り扱いますが、安楽死が合法な国もあるので、非常に難しい問題だなと思いました。

    0
    2026年04月29日
  • バンクハザードにようこそ

    Posted by ブクログ

    中山さんの作品としてはやや新しい切り口の銀行小説?
    でもどんでん返しはやはり、中山さん。
    安心して楽しめる1冊でした!

    0
    2026年04月27日
  • 作家刑事毒島

    Posted by ブクログ

    3.8

    短編集なのでこの点でしたが、やっぱり面白かった!


    中山七里さんらしく嫌な主人公なんだけど、引き込まれる感じが凄く楽しめた。

    結局毒島シリーズを早く買いたい。

    0
    2026年04月27日
  • 殺戮の狂詩曲

    Posted by ブクログ

    おなじみの御子柴礼司シリーズ。どんでん返しの帝王が、絶望的状況の中でどんなどんでん返しをくらわせるのか期待しながら読み進めた。いつものように爽快などんでん返しとはちょっと違う展開に若干肩すかしをくらいつつもエピローグでなぜ御子柴がこの分が悪い依頼を国選で受けたのかの答えがのっていて、こういうしめ方もありだなあと感心した。期待を裏切られたという点である意味どんでん返し。シリーズを通読することによって御子柴の人物像や過去を知っていけるのもこのシリーズの楽しみのひとつ。次回作も楽しみ!

    0
    2026年04月26日
  • ヒポクラテスの困惑

    Posted by ブクログ

    しまった!順番通りに読んでいこうと思ったのに…
    選ぶ時に最後のページを見たら「ヒポクラテスの誓い」しか書いてなかったので第二弾なのだろうと思ったら…ほぼ最新刊。

    「ヒポクラテスの誓い」とは異なり、短編の合わせ技ではない、一冊で一つの事件(殺人は複数)。
    この話は、ミステリ部分よりもコロナ禍を振り返り、自粛警察などの異常さを噛み締めることが主眼か。

    0
    2026年04月26日
  • 殺戮の狂詩曲

    Posted by ブクログ

    大好きな御子柴シリーズ。ただ今回は絶対勝てないだろうと思う案件。どう持ってくのか、、終盤まで淡々と進んでいく物語。一気読み。
    いつものようにラストでは事件の裏側にあった「もう一つの真実」が明かされはしたが中盤でそれも予測ができた。でも弁護を請け負った理由がもうひとつあり、そういうことかと納得。スカッとはしないが上級国民など話題になった事件も出てきて考えさせられる作品。

    0
    2026年04月26日
  • いつまでもショパン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    岬洋介シリーズ第4弾
    (3作品目のドビュッシー前奏曲飛ばしてしまった)


    テロとショパンコンクール!?
    相反する舞台と思いきや
    当時のポーランドで実際に起こった事件や
    事故も背景にあるようなので読み応えあり。
    もちろん変わらず音楽小説ではあるのですが
    世界でいま起きている悲劇(戦争)を思うと
    現実に音楽で戦争を争いを止めることが
    できたらいいのにと、心の底から願った。

    ノクターンを聴きながら読むと
    ほんとに泣けてくる。いやぁ、七里さんの表現力が
    素晴らしいのです、いやほんとに。

    0
    2026年04月26日
  • 嗤う淑女 二人

    Posted by ブクログ

     パーティ会場で多数の参加者を殺める企てが実行される。一見すると至福を肥やしモラルを気にしない議員の抹殺に思えた。華やかな宴席が乾杯直後の瞬間から地獄絵図に変貌。無差別の大量殺人事件とわかりテロが疑われた。
     そう、蒲生美智留 そんな名前だったことを思い出した。情けのカケラも有しないサイコキラーと再会した。前巻を忘れてしまって有働さゆりとの関係を思い出せませんでした。だとしても犯行は2人の相乗効果でより卑劣さが増している。
     バスの事案も実際に発生した過去の事故とも重なるかたちでもあったので凄惨さがイメージできてしまう。
     遺留品として意図的に残す物は連続殺人を思わせる。被害者は関連性が薄く警

    0
    2026年04月26日
  • 隣はシリアルキラー

    Posted by ブクログ

    【ヒトの隠し事、暴く時には細心に注意を!】
    ニシムラ加工に勤める主人公の神足友哉、夜な夜な隣室からの不気味な物音に睡眠を阻害される。独身寮の隣に住む徐浩然(スーハオラン)が死体を解体していると勝手に妄想する神足であったが、近所から本当に遺体が発見される。
    物的証拠もなく、警察も頼れない神足は同僚と独自に徐浩然を調べ始めるがーー

    内容がスリリングなため、一気に読み終えた。人にはそれぞれ隠し事がある。暴く時には相応の覚悟が必要ということ。人には言えない消せない過去は誰しもが持ち合わせている。日常の自分の身の周りにも危険な隠し事をしている人がいるんではないかと思わされる作品であった。

    0
    2026年04月26日