中山七里のレビュー一覧

  • 総理にされた男 第二次内閣

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作読んだのが昔すぎてほぼ忘れていたけど、それでも問題なく読めました。
    最近の中山七里作品を読んでいると国語の教科書でしか見ないような言い回しや四字熟語が多くて気になってしまう。沈思黙考、深謀遠慮あたりが特に…
    話自体は国の災難一つひとつを発想の転換ですべて乗り切っていくのですっきり。続編ありそうな予感。

    0
    2026年07月17日
  • こちら空港警察

    Posted by ブクログ

    出版社が違うと作風も変わるのだな。
    とは言え、着任した空港警察署長のイメージは、強面以外、冷静な洞察力と行動力がヒポクラテスシリーズの警部と重なる。
    犯罪を憎むのではなく犯罪者そのものを憎むところは違うかな。。。
    でも、人間感情としては頷けてしまう。

    最後のストーリー、、、
    50年近く前の、成田闘争での行政代執行や管制塔占拠を思い出した。
    為政者による国民や住民に十分な説明もなく実行された代執行には、過激ではあるが反対同盟の行動に共感を持ったなぁ。。。
    抗えない胸糞悪さは、現代の為政者たちの行動に対する感情にも繋がる気がする。

    頷けた一文
    •純粋な人間ほどタチの悪いものはない。
    たった一つの考えに固執し、それ以外は間違いや陰謀だと決めつけて聞く耳も持とうとしない。自分が間違っているとか知識が足りないとかは1ミリも考えない。

    0
    2026年07月17日
  • ハングマン 鵜匠殺し

    Posted by ブクログ

    まさに必殺仕事人シリーズ、第二弾。
    被害者や悪党の不幸な状況がしっかりと描かれ、私刑執行人たちはあまり描かれずに「仕事」に入る。やっぱりずっと中村主水のテーマが脳内をループしてましたwおもしろかったです。

    詐欺被害は恐ろしく、願わくば自分や家族がこのような追い詰められる状況に陥らないこと、こういう犯罪がなくなることを切に願います。人間は残酷だからこそ、酷い状況に陥った時、正しい思考に振れるようにしたいです。

    0
    2026年07月15日
  • スタート!

    Posted by ブクログ

    読みやすい。
    映画を作っていく中で起こる事故と事件。そして映画は完成するのかというのをミステリーの謎解きとともに展開されていく。
    主人公宮藤映一は巨匠大森監督の遺作になるかもしれない作品に携わっていく。ただテレビ局等の会社が絡んできたことでいつもの思い通りにはいかない。そんな中で起きた事故と、殺人事件。弟の刑事と協力(はしてないかもしれない)しながら犯人を見つけていく。
    起きなどんでん返しはないが、正統派の犯人という感じ。
    脚本家が好きなので、またどこかで出てきてくれたりしないだろうか

    キーワード
    映画、監督、こども、身内の刑事、アイドル、芸人、脚本家

    0
    2026年07月14日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オーディブルにて
    中山七里さんの本は、4冊目か

    この作者さんの今まで読んだ本の中で、1番面白かった。
    すごく話が分かるめちゃ有能な刑事さん、すごく協力的な刑務所の刑務官、厳しいけど邪魔せず見守ってくれてる高僧、周りがとっても良い人ばかりの協力を得て、死刑免罪を受けようと思っていた主人公の友人で命の恩人を救うお話。

    物語もすんでのところで、なんとかハッピーエンド。
    ザ小説!まぁラストは誰でもハッピーエンドを予想したと思う。

    教誨師という仕事にスポットライトを当てたのは、斬新でよかった。刑事と坊さんのコンビで聴き込みとかなかなかないシュールさ

    0
    2026年07月14日
  • 連続殺人鬼カエル男ふたたび

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    殺害時と、被害者の遺体が発見された際の死体の様子についての描写がとんでもなく具体的で、グロテスクに描かれている。怖いものみたさも手伝って、どんどん読み進めてしまった。

    0
    2026年07月13日
  • 境界線

    Posted by ブクログ

    東日本大震災を題材にした2人の少年とその成長の話。
    人生の大きな経験が少年たちの生き方、人生を変えた。
    境界線を越えさせた

    0
    2026年07月13日
  • 有罪、とAIは告げた

    Posted by ブクログ

    AIシリーズの一作目。2作目を先に読んだのだが、こちらの方がAIらしい内容のようだ。
    高円寺円裁判官は中国製のAI裁判官「法神2」の導入検討の一人として命じられる。法律や過去の判例を学習し、各裁判官の判決まで入力すれば、事件詳細を入れると各裁判官が出しそうな判決まで導き出すもの。
    子どもが父親を包丁で滅多刺しして殺した事件でもAIは死刑判決を出し、裁判長の思惑と同じことから、裁判長は裁判員達もそのように誘導するという恐ろしい状況。
    インストラクターでありながら、AIを信じきれない高円寺裁判官の苦悩が深まる。
    事件内容も何か引っ掛かりがあり、事件を担当したのが恋人の葛城刑事。葛城刑事も引っ掛かりがあり、単独で再捜査を行なっていく。
    死刑判決が必須の状況で、最後の判決まで残された時間も僅か。ここで中山七里さんお得意のドンデン返し。さらに中国製のAIの法神2にも秘密が。2つの謎が綺麗に解消されるのでスッキリする。

    0
    2026年07月13日
  • 護られなかった者たちへ

    Posted by ブクログ

    福祉保険事務所課長が、手足や口の自由を奪われた状態で餓死死体として発見された。
    性格保護受給に関する闇が背景としてあり、物語は進展していく。 
    とかく、お役所仕事には、闇がつきまとうのは、現在でも、未来でも、間違いない事であり、それは事の大小問わず、決して許されないことである

    0
    2026年07月12日
  • 護られなかった者たちへ

    Posted by ブクログ

    何とも言えない気持ちになった。

    前半は誰に聞いても悪い噂のない善人が餓死させられる。なんて残虐な!という印象を持たされるが、後半利根の過去が描かれて一気に流れが変わる。

    予算に限度があるのも分かる。見極めようとしなければ不正に利用しようとしている人間がいるのも分かる。けれど、そのせいで本当に必要な人の元に行き渡っていない。必要かどうかを見極める人材も足りていない。書類でしか分からない。
    そもそも申請の書類が難しい。本当に必要な人ほど正しく書けない。
    ないものをないと証明することが如何に難しいか。

    どうすればいいのか、正直分からないが他人事でもないし、いつ我が身に降りかかるかも分からない。とても怖い話だと思うし、深く考えさせられた。

    0
    2026年07月09日
  • 月光のスティグマ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オーディブルにて

    一卵性双生児が出てくるが、ミステリというよりも
    青春小説として読んだ

    ヒロインを絶対に守ると誓って
    結局守れなかった主人公
    でもヒロインもラストで死んだ方が良かったのかもしれない
    生きてたら、きっと悩んで苦しむ選択をしないといけないわけだから

    今作はひねりは特になく、なぜヒロインは主人公の兄を刺したのか?という謎と真相がラストあたりで明らかになり、それによりヒロインが抱えてた傷、悩みを初めて知る主人公の感情の揺れが極限で描かれて読み応えあった

    この作家もオーディブル向きと勝手に認定

    0
    2026年07月08日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

    Posted by ブクログ

    元判事のおばあさんと、半身不随の車椅子のおじいさんが様々な事件を解決していく!まぁよく身近に事件が起きるものだ……と関心。破天荒なおじいさんに真面目なおばあさんのデコボココンビが最高。しかし警察も1市民のいうことを聞きすぎな気がします。

    0
    2026年07月08日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

    Posted by ブクログ

    作家と刑事技能指導員と言う職業が両立できるのかは不明だけれど、毒島と言う刑事技能指導員と言う立場を巧みに使い、目の前に生じた事件の解決を次々に行って行く。今回は公安一課の淡海がいつの間にかバディのように事件の近くに毒島がやってくる。淡海は毒島の捉えどころのない思考に振り回されながら、事件に向き合っていき、毒島の人となりを考察して行く。毒島の話す言葉は作家中山七里氏がそう考えているのではないかと思わせるようなことをいろいろ言う。新人賞を受賞してから、作品を世に出していない人間が作家と呼ばれるのかと厳しい言葉を毒島は言うのだ。
    政治思想とかを見張るのが公安第一課なんだろうなぁと思いながら読み進めて行くと、驚くべき事実が判明する。最後まで飽きずに読み進められた。

    0
    2026年07月07日
  • 特殊清掃人

    Posted by ブクログ

    何とも形容し難い、四つの連作短編集でした。
    取り上げられたのはどれも孤独死で、しかも発見されるまでに長い時間が経過したものばかりで、当然室内は大惨事に見舞われています。
    ただその有り様が想像していたものの何倍も上をいく強烈なものであることを知りました。
    せめて自分はあんな死に方はしたくない、後に遺された人たちのためにも、それはできないと思いました。

    夢に破れて一人で旅立った男の物語で、母親や過去の雇用主の言葉が語られるシーンがありましたが、そこはさすがに胸にくるものがありました。

    0
    2026年07月06日
  • 殺戮の狂詩曲

    Posted by ブクログ

    非道の被疑者/邪悪の弁護人/悲嘆の遺族/それぞれの十字架/エピローグ

    あの御子柴礼司が例の事件の犯人の国選弁護を引き受けた??!!
    腹の中が読めない弁護士の事件や犯人への対応や裁判の行方に惹き込まれる
    最後に出てくる真意になぜだかホッとした

    0
    2026年07月06日
  • バンクハザードにようこそ

    Posted by ブクログ

    復讐のために銀行を陥れる天才詐欺師の話。どの事件も狡猾で読んでいて爽快な気分になった。人間弱みに漬け込まれるとこうも脆いのかと考えさせられた。

    0
    2026年07月06日
  • テミスの剣

    Posted by ブクログ

    ページをめくり
    刑事の名前が出てきたとき
    別の作品のページをめくり確認した…
    こういう繋がりがあるところも中山先生の作品を読んでいて
    楽しいところ

    物語は十数年間の一人の刑事が関わった事件についてのお話で冤罪がテーマ

    結構重いテーマだけど
    読んでいるとあっという間に時間が過ぎていく
    冤罪事件に関わった司法を守る判事の
    心の中での色んな葛藤を経ての潔さ
    冤罪を掛けられた人の残された家族の気持ち

    明るいお話ではないはずなのに
    読みにくさとか疲れとかもほぼなく
    お話の中に一気に引き込まれ
    最後の最後の
    どんでん返し

    ここそう来るのかぁ
    と読んだ後の満足感

    とっても考えさせられる内容ではあるものの
    小説のお話しとしても楽しめた一冊

    0
    2026年07月05日
  • おやすみラフマニノフ

    Posted by ブクログ

    2026.7.4再読。
    前に読んだ「能面刑事」も中山七里さんの作品だったけど、全く畑違いの職業を
    どれも専門職のように詳しく描写できるのは素晴らしいと思った。
    この本は、音楽家とその作品について、言葉がよくこれだけ出てくるなぁと感心するほど、多彩な言葉で描写していて、私なんか「すごい」「素晴らしい」「素敵」くらいしか出てこないのが恥ずかしくなった。
    ミステリーはまぁ、話の流れに必要くらいの感じだったし、途中で入る晶くん暴行事件もあれだけの怪我をして、すぐに治るものなのだろうか?と必要性をあまり感じなかったし、最後に怒涛の如く明らかにされる晶くんと初音さんの繋がりや初音さんと学長が同じ病気のなっていることもまたちょっと偶然が重なりすぎてるのではないか?と思ったけど、とにかく音楽描写はそんなことを圧倒するほど素晴らしいと思った。
    YouTubeでラフマニノフを聴きながら読んでいたんだけど、演奏が「角野隼人」という人のもので、この人がまたすごい人だということがわかったのも予期せぬ収穫でした。
    本の帯に谷原章介さんの言葉が載ってたんだけど、美咲先生のイメージはもう少し若くした谷原章介さんかなーと思いました笑

    0
    2026年07月05日
  • 被告人、AI

    Posted by ブクログ

    こんな時代がすぐそこまで来ていそう。そうなれば、頼りにしてしまうだろうな。どんな未来になるのだろうか。

    0
    2026年07月04日
  • 被告人、AI

    Posted by ブクログ

    近未来に起こり得る内容で、そもそもミステリーの題材として新鮮で面白かったし、終盤の驚きと共に風呂敷の畳み方も秀逸。また作家さん自身がしっかりと各テクノロジーについて勉強された努力も垣間見れて楽しめました。

    生成AIやスマホ、自動運転などのテクノロジーの目をみはる発展スピードは多くの人々を驚かせており、私たちの生活を便利にしてくれています。

    このような背景もあって、近年の日本での教育では理系分野の人財拡大に力が注がれる一方、文系分野を軽視する風潮があります。労働者に対する社会的要請なのだから、このような動きもやむを得ないのかもしれないと、納得していた節が自分の中でありました。

    ただ、この作品を読み終わると、これまでの自身の見え方と異なる見え方を得ることが出来ました。テクノロジーの進展は、人間とは何か、という紀元前から先人たちが自身に問い続けてきた根源的なテーマに回帰することを教えてくれました。このテーマを整理しないままテクノロジーが進化を続けているのが現代社会なので、多くの人間がAIの暴走による弊害に漠然とした不安を覚えているのはないでしょうか。

    この目に見えない抽象的なテーマにアプローチするためには、哲学や文学といった文系分野の学問の知見と人財が不可欠。工学をはじめとする理系分野の人財育成と並行して、文系分野の人財育成は車の両輪であり、一方だけに注力すると車体の破壊に繋がりかねない、などと感じた読後感でした。。。

    0
    2026年07月04日