中山七里のレビュー一覧

  • 災疫の季節

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    コロナウィルスを題材とした小説を初めて読みました。医療従事者の方々の苦悩は、筆舌に尽くしがたい。20250823現在、あらたな「変異株ニンバス」が流行している記事をみた。公共機関をよく使う自分としては、あの時(本作では、この時)の見えない敵と戦っている危機感的なものが、薄れてきている気がする。もうこの時の思いはしたくない。いい意味で、あの時を思い出させてくれた小説でした。

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    2025年08月23日
  • 災疫の季節

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    コロナ禍、あの歪んだ日常で人の心も歪んでた。自分自身も普通では無かったと振り返ってみればそう思うから、やっぱりコロナ禍の話はあまり好きではない。様々な情報に流され惑わされ、何を信じるのか、あの時は難しかったな、と思いながら読んだ。

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    2025年08月23日
  • 悪徳の輪舞曲

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    いや~なんと重い内容だこと。
    加害者家族に対する世間の対応は現実の社会でも問題になっています。加害者家族を叩くのは正義であると思う人々がなんと多いことか!!主人公御子柴の家族も想像を絶する生活を送ってきた。再婚相手を自殺に見せかけ殺した疑いで逮捕された母親を弁護することになった御子柴。見事な弁護を展開するのだがラストは…辛い

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    2025年08月23日
  • いつまでもショパン

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    ネタバレ

    前2冊よりもスケールが大きくなり、舞台はポーランド、事件は爆弾テロ、主人公もポーランド人

    演奏されている音楽の描写はこれまでどおり 全然分からないけど分かる気持ちにさせてくれる

    メタな視点から犯人が誰かを考えて、全然違った

    最終章がエピローグかと思ったらコミックのオマケについてるような小話だった

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    2025年08月22日
  • 七つの大罪

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    著者名が七縛りで、かつ七つの大罪のどれかをテーマにした小説っていう意味のわからないオムニバス本を出すのはさすが宝島社という感じではあるが、思いのほか粒揃いでまあまあ楽しめる。流石川瀬七緒はこのくらいの文量でも十分一冊読んだような充足感ある。初見のカモシダせぶんも、芸人らしいクセのある内容と文章で他6作とは全く肌合いが違うが、まあこれはこれでアリで面白い。

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    2025年08月22日
  • 夜がどれほど暗くても

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    ネタバレ

    マスコミの怖さがしっかり伝わった。
    急展開ではあったが、真犯人がいてよかった。
    被害者の娘と加害者の父が最後一緒になったのもよかった
    葛城さんの言葉ママだけど奇跡だなと思った。

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    2025年08月22日
  • こちら空港警察

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    ドビュッシーから始まった岬洋介シリーズを読んでいたのはもう10年以上前。
    久しぶりに中山七里さんの本を読んだら相変わらずめちゃくちゃ面白かった〜〜!
    
空港を舞台にしたミステリーで、実際に日本で起きた全日空61便ハイジャック事件や三里塚闘争などにも触れられています。
    (名古屋入管で起きたウィシュマさん死亡事件は今でも許せません。)

    いかにもドラマ化されそうな話なので主人公の仁志村署長はどの俳優さんがいいかな〜と考えながら読みました。
    (なんとなく大沢たかおさんが合うと思います)
    シリーズ化された時には仁志村署長の過去が描かれるといいな。

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    2025年08月21日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    ありえないのだけど、エンタメとして。

    身近に潜む狂気。
    こう思うと、病院以外での死は死因を解明しないといけないと思わせるものの、
    やっぱり家族の遺体にメスを入れるというのは心情的には理解し難い。

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    2025年08月21日
  • ヒポクラテスの誓い

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    シリーズで一気読みしました。面白い。
    表紙も良き。

    真琴が良くも悪くも、普通で親近感が湧く。
    ちょっと普通すぎるか。
    法医学は日本だと重要性を理解されないのも納得。

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    2025年08月21日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    2025/48

    とっても考えさせられて良かった。

    子供が自分の意思で、または親の意思で臓器を抜き取られる。率直にいうとゾッとする。

    とくに中国から養子に出された子が、わけもわからず臓器を取られ、術後不良で死ぬってつらすぎる。
    香典目当ての父親にも心底腹が立った。

    だけど後半になるにつれて、私も犬養刑事と同様どこかで揺れ動くような感情を持たされて
    正しさってなんなんだろう。正解ってなんだったんだろう、って考えずにいられなかった。

    執刀医、閉腹医、口止めの殺人犯がすべて異なるというのも面白かった。長束さん……

    高千穂が少し刑事として成長していて嬉しい。
    相変わらず感情的なんだけど、頼れ

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    2025年08月21日
  • 毒島刑事最後の事件

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    ネタバレ

    本作は、元刑事で現在は作家となっている毒島真理の“刑事時代最後の戦い”を描くシリーズ第0話的な立ち位置。自身が優秀であると勘違いし、承認欲求を拗らせている犯人たちを取り調べを通じて落としていく舌戦が見ものの作品。
    各話のバックボーンには「教授」と呼ばれる人物が存在し、承認欲求や歪んだ夢を抱えた人間たちを心理的に追い込み、間接的に犯罪を実行させていた。
    単なる犯人ではなく、弱さに付け込んで弄ぶ存在であり、社会にこれからも同じ悲劇を生み続けるであろう知能犯で、裁判という正義の執行では止められない相手であると判断し、舌戦で教授を追い込み自殺へと誘導した。

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    2025年08月20日
  • 殺戮の狂詩曲

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    御子柴礼司シリーズを一気読み。かつての少年犯罪者か、犯罪者を奈落の底から救い出す為に弁護士に。御子柴の執念、皮肉屋でシャイだが、依頼者の利益のために労力を惜しまない、渦中のクリをわざわざ拾いに行くその執念。動機、機会掘り下げて突破口を切り開く。しかし中山七里先生の小説は法と医療に相当な専門性があり、関心しきりです。

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    2025年08月19日
  • 殺戮の狂詩曲

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    高級老人ホームで発生した、令和最悪の凶悪殺人事件。好人物を装っていた介護職員の心中に渦巻く邪悪。最低な被疑者への弁護を名乗り出た悪評塗れの弁護士・御子柴礼司が、胸に秘める驚愕の企みとは?

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    2025年08月19日
  • 能面検事の奮迅

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    能面検事、どうしても上川さんで読んでしまう。
    それが、あまりにもぴったりはまっている。
    国有地の払下に絡んで贈収賄や文書改ざんでまたしても大阪府警や地検に激震。
    ぶれない不破検事が頼もしい。
    事務官の惣領さんの場合は、ぶれないというより成長しないw
    岬と不破の関係もなんだかいい感じ。
    わかりやすく親しみを見せたりしないのもとっても「らしい」というか。
    次作もできるだけ早く読みたい。

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    2025年08月18日
  • 七つの大罪

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    ネタバレ

    キリスト教の七つの大罪をモチーフに、七に縁のある作家さんのアンソロジー。どれも謎解きミステリーで面白かった。最後の話はかなり衝撃的。

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    2025年08月18日
  • 作家刑事毒島の暴言

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    作家毒島刑事シリーズ第4弾!

    これ、編集者の間でバカウケしてるらしい。それだけ、業界内の事描いてるんやな。(でも、そんなもんやないらしい^^;)

    相変わらず、犬養刑事は、本関連の事件だと、全力で逃げる。
    どんなけ、若手の時に、毒島刑事から、凄い教育をされたか想像はつくな(^◇^;)

    しかし、やはり、殺人事件よりも、業界内の辛辣な意見が、作家さん本人とオーバーラップしてしまって…(^◇^;)

    気持ちはよく分かる。
    作家目指すのもええけど、もっと現実見ろや!って言いたいやと思う!
    会社員よりも、もっと厳しい世界。
    一握りしか成功しない世界に入って甘えてんな!みたいな。
    それも、努力なんか普

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    2025年08月17日
  • 作家刑事毒島

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    ネタバレ

    元捜査一課の刑事でありながら人気作家となった毒島真理が、出版業界を舞台に起きる事件を、鋭い観察眼と容赦ない毒舌で解き明かしていく連作短編集。
    編集者や作家、ドラマ業界など、出版を取り巻く人間模様の中で次々と事件が展開する。
    事件の謎解き以上に、夢や憧れに取り憑かれた人間の脆さを暴き出すのが痛快だった。毒島は「アイドルやスポーツ選手は素養があるが、作家志望者の9割は根拠も才能もない」と言い切り、編集者の苦労を代弁する。さらに「被害者意識は金言を雑音に変える」「夢は人生を拗らせる重荷になる」といった言葉で、人間の自己正当化や承認欲求を容赦なく断罪する。
    『作家刑事毒島』は、推理小説の体裁を取りなが

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    2025年08月17日
  • 鬼の哭(な)く里

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    ネタバレ

    物語の舞台は、岡山県・津山市に存在する山深い村─姫野村。そこに残るのは、戦後まもなく村人6人を惨殺した元地主・巌尾利兵衛の呪い。70年以上にわたり、鬼哭山(おになきやま)からの咆哮とともに“祟り”が襲いかかるという伝承がある。
    令和の新型コロナ禍におけるマスク着用の同調圧力や情勢不安の鬱積─その中で東京から移住してきた麻宮をきっかけに、不穏な空気が村を覆い、次々に不審死が起きる話。
    姫野村での閉鎖的な環境で日々の不満が蓄積すると余所者への攻撃が正当化されてしまう。陰性証明書のような証明があったとしても陰謀論に飛びつき、話を聞こうともしない。私自身の地元も多少田舎なので心当たりのある話だった。

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    2025年08月17日
  • おやすみラフマニノフ

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    前作が面白かったのですぐに2作目を読み始めた。
    前作からの続きだと分かるシーンもあり、そして音楽の演奏シーンの描写の細かさがすごい!
    ほんの少し音楽をかじっただけの私では理解するのが少し難しいが、それでもその曲を今すぐ聴いてみたくなる。
    音楽とミステリーのコラボレーションは珍しく前作からワクワクしながら読んでいる。
    次作も早速読書を開始したいと思う。

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    2025年08月17日
  • 魔女は甦る

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    ネタバレ

    オーディブルにて

    途中まではおもしろかったけれど、
    vsカラスになってからはちょっとしんどかった。
    クジョウさんがいなくなってしまったのがショック。
    ほかの研究員は結局どうなったのかは分からないまま。
    いくら凶暴化したカラスでも、
    赤子を家から15分で連れ去れるもんかなぁ?

    コテガワ刑事のひよっこ時代が見れたのは良かった。

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    2025年08月17日