中山七里のレビュー一覧

  • 棘の家

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    崩れかけた家族が抱える「心の棘」。一度刺さった棘は抜けるのか、それとも残り続けるのか。そんな問いが静かに残る物語だった。

    いじめを苦に小学生の娘が自殺未遂を図り、その加害者とされる女児が殺される。娘の父であり中学教師の穂刈は、この出来事をきっかけに、これまで目を背けてきたいじめと向き合うことになる。

    被害者と加害者は、決して遠い存在ではなく、ふとしたきっかけで入れ替わってしまう。その怖さと、人の中にある悪意がじわじわと浮かび上がってくる展開が印象的だった。また、極限の状況の中で、家族がどこまで互いを理解できているのかも問いかけられる。

    物語はテンポよく進み、ミステリとして楽しめた一方で、

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    2026年04月05日
  • 隣はシリアルキラー

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    ネタバレ

    おもしろくて、さくさく読んでしまった。

    隣の音が聞こえる壁、どんだけ薄いんだろう…
    あと葛城さんが魅力的キャラすぎて、一気に好きになった。

    徐さんは故郷でも同じことをしていたわけだけど、何でそうなってしまったんだろう…
    あまりにも悲しい人生すぎない?
    元々はとてもいい人そうなだけに、切なくなったよ。

    そして意外にも中山七里さんデビュー!
    ずっと読みたかったのに、なぜか機会がなくて。
    これからどんどん読みたいです!

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    2026年04月05日
  • 被告人、AI

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    AIシリーズ。
    AI裁判官に続いて最新AIを搭載した介護ロボットが、利用者を殺害した罪で起訴される。

    被疑者が、介護ロボットなどと言われても理解し難い。どんなふうにどの程度の介護力なのかと思っていたが、そこはあっさりしていて重視するのは、そのロボットに感情はあるのか…だ。

    製品名N365型であるこのロボットは、心臓疾患を患っていた被害者からは、リタと呼ばれていた。

    裁判を担当するのが高遠寺であり、AI裁判官に引き続き、AIソフト開発に携わっている萬田美智佳まで登場し、この裁判の行末に昂奮していることに驚く。

    リタと接するうちにこのロボットには意思があるというのが感じられて恐ろしくもなる

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    2026年04月05日
  • 七つの大罪

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    傲慢、怠情、憤怒、嫉妬、強欲、色欲、暴食の七つの大罪をテーマに、「7」に関連する作者さんを集めて作られた短編集。個人的には中山七里さんの傲慢「罪の名は傲慢(プライド)」、川瀬七緒さんの憤怒「移住クライシス」、嫉妬「オセロシンドローム」が好きで、中でもカモシダせぶんさんの色欲「父親は持ってるエロ本を子どもにみつからないようにしろ」(タイトルからおもしろい)が一番好きだった。短編集なのにミステリ要素があって、「え!この人が?」とどんでん返しや伏線があり面白い。

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    2026年04月04日
  • 復讐の協奏曲

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    事務員の洋子さんの事件。
    まさか洋子さんが...と信じたい気持ちやらなんやら色んな気持ちが入り交じるくらい洋子さんの事は信頼していた自分がいた。

    すぐにでも洋子さんの弁護人になる御子柴が、自分では気づいていないけど、すごい正義感の強い人なんだなと思った。
    蓋を開けてみたらサイテーな男が殺されただけだとわかってげんなりした。

    直接人を殺した人は罪に問われるのに、間接的に人を殺した人は罪に問われない。
    罪に問われないというのは、反省する機会も与えてもらえないといことなんだとぼんやり思った。

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    2026年04月04日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    8年前に単行本で読みましたが、文庫本で再読。今回も一気読み。
    韓国船が沈没し、251名が亡くなった。
    その事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が暴行罪で裁判となったが、
    刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。一方、医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕されたため、御子柴は弁護人に名乗り出る。
    事件の舞台となった老人介護施設の「恐怖の支配」も恐ろしかった。
    珍しく御子柴弁護士の珍しく人間らしい部分が見え隠れする作品でした。

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    2026年04月04日
  • 能面検事の奮迅

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    面白かった!オーディブルで時々、登場人物の名前を勘違いして、こんがらがった。
    淡い恋の友情?のお話が、過去の話で、出てくる。それがなんか、良かった。隠したかった過去がある。誰かのために。しかし、能面検事は、真実を暴いていく。ドラマも見てみたいなあ。

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    2026年04月03日
  • テミスの剣

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    冤罪を扱った作品は数あれど、「冤罪を生み出してしまった側」の苦悩にここまで踏み込む物語はなかなかない気がします。昭和の取調室の空気感は容赦なく、暴力も恫喝も証拠捏造も“当たり前”に行われていた時代。その積み重ねがどれほど取り返しのつかない結果を生むのか、胸がざわつくような描写が続きます。

    特に、逮捕の起点となった刑事と、最終的に判決を下した高遠寺判事が向き合う場面は印象的でした。彼女の静かで凛とした佇まいが、作品全体の緊張感の中でひときわ美しく感じられます。

    どんでん返しはさすが中山七里、という面白さ。ただ、あまりに巧妙で“ひねりすぎでは…?”と突っ込みたくなる瞬間もありつつ、それも含めて

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    2026年04月02日
  • 被告人、AI

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    子どもの頃赤いボディのおっちょこちょいのロボットドラマが好きでした。人間のように意思や感情を持つロボット出現の予兆がしっかりリアルに感じられる作品でした。

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    2026年04月02日
  • セイレーンの懺悔

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    ネタバレ

    義父が怪しい!!とは思ったけれど、
    まさか母親のその行動には亡くなった娘の
    やり場のない怒りや悲しみが身に染みる。

    でも、昼夜働き詰めで、問題ばかり抱えていたら
    何もかもから逃げたくなる気持ちもすごく分かって、
    毎回切なくなる事象と問題提起すべき事案を
    うまく描く中山七里作品ますます好きになる。
    で、やっぱりマスコミは好きになれんかな。
    これからの多香美の働きを見たいなぁ。続編ないかなぁ

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    2026年04月02日
  • いつまでもショパン

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    岬洋介シリーズ3作目。
    ショパンコンクールに出場した岬が
    テロに巻き込まれるポーランドでまた謎を解き明かす。ピアニストと呼ばれるは殺人犯の正体は……?

    今回はミステリー要素と音楽の描写か4対6くらい。音楽描写多め。それぞれの演奏者の演奏が描かれているが、他のとは違い美しい描写ではなく、想像できる写実という感じ。音楽を文字にしたらこうなんじゃないかと思わせられる描写は相変わらず。音楽を知らなくても、あの曲かなと想像し、実際に調べて見ようと思わせる力がある。
    ミステリーとしては、どちらかと言うとテロ要素が強くてているため、こちらの印象は動悸や方法や犯人という視点に着目するのが少なかったかもしれな

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    2026年04月01日
  • 境界線

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    『護られなかった者たちへ』の宮城県警シリーズ、
    第二弾となるヒューマンミステリー。

    『境界線』というタイトルがまさにピッタリだった。
    東日本大震災を機に人生観が変わった人、被害の程度差から、失った人や物の大小、置かれる立場や境遇の違いなど、本当にたくさんの目には見えない境界線があるのだと思う。それらが一つ一つ丁寧に描かれている本作。

    ラストまで一気読みしたが、とても物悲しい余韻だった。自然の猛威は時として人の夢や希望を飲み込み、生き方まで変えてしまう。

    結局、本当に悪い人間は居なかったのだと思う。
    五代と鵜沼の友情は、これからも続いて欲しい。

    今年は東日本大震災から15年
    節目になると

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    2026年04月01日
  • 有罪、とAIは告げた

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    昨年来、AIの話題に夜も昼も開けられないかのような今日この頃にタイムリーな小説を、著者は著した。
    AI裁判官(法神2)が中国から提供され、その検証を高円寺円が命じられた。
    裁判記録を入力すると、裁判官の思考で判決を出力するという。
    膨大な業務に忙殺される裁判官にとっては、福音ともいえるが、円は疑念を抱いていた。
    やがて、実際の裁判で使用されることになり、その真価が問われることになる。
    司法判断に感情が必要か否かの問題とともに、AIに対し人間の尊厳とは、を問いかける一方で、覇権主義の中国に対し、一矢を報いるような痛快な場面もあり、さらに著者の代名詞とも言える「どんでん返し」もあるリーガルミステリ

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    2026年04月01日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    中山七里さんのたくさんの短編、後半にはエッセイもあり贅沢な1冊でした。
    本当に短い短編でもどんでん返しがあって、さすがだなと思いました。
    また何冊か別の作家さんを読んだら中山七里作品をじっくり読みたいです。

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    2026年03月31日
  • 笑え、シャイロック

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    はい、これまた面白かったです。最近、中山七里さんの本ばっか読んでるなぁ。でも外さないなぁ。これは割と軽く読めて痛快でした。

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    2026年03月30日
  • 能面検事の死闘

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    自分も氷河期世代だが、不遇な扱いを受けこれからも不遇の扱いを受けるであろうなぁと。共感できる部分が多かった。その辺うまく描いてくれていました。
    それにしても、検事ってこんなに死にかけるものなのか

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    2026年03月30日
  • 能面検事の奮迅

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    森友問題をアレンジしたものでしょうが、単なる贈収賄で終わらせず、事件に至る背景もしっかり描かれていて、おもしろかった。

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    2026年03月30日
  • 嗤う淑女

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    作中の登場人物たちのように私自身もミチルにどんどん引き込まれてしまい一気読み。一気読みしてしまったことにも驚いたが、さすが中山先生、最後の結末では期待通りのどんでん返し。楽しい時間でした。

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    2026年03月30日
  • ハングマン 鵜匠殺し

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    ネタバレ

    ハングマン 鵜匠殺し
    中山七里の長編ミステリー。
    前作「祝祭のハングマン」がとても面白く、過去にアンソロジーで取り上げられていた物語もとても良くて(今作の第一章)長編続編を心待ちににしていた次第だ。
    今回は詐欺グループがテーマになっており、敵の概要が全く見えてこない不気味さがある。悪には悪の人生がある、それを鵜飼と重ねて進められるストーリーはとても重厚だ。
    途中、詐欺グループのリーダーに感情移入してしまう場面がある。どんな人達にも幼少期があり、親がいる。そして彼らには現在、お互いに信用している親友がいる。もちろん、彼らは最低辺の人物達なのだろうが、本人達の描写にもっと怖さや醜さが滲み出る様な描

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    2026年03月30日
  • おやすみラフマニノフ

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    ネタバレ

    今作では音大のオーケストラが主軸。前作がピアノにスポットが当てられていたからこそ、また違う雰囲気で読み進められました。オーケストラメンバーの選抜もハラハラ。読んでいて時系列がよく分からなくなった部分がありましたが謎を置いといてすすめられる音楽描写も素敵でこのシリーズ独特のリズムが癖になってきました。読み終わってタイトルを見返すと切なくなります。

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    2026年03月29日