中山七里のレビュー一覧

  • テミスの剣

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    最後の最後までまったく気の休まらない展開。
    一人一人が自分の利だけを考えず、正義を通せていたら、そんなたくさんのエゴによって迎える結末。なんともいえない胸が締め付けられる話でした。

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    2025年07月28日
  • 能面検事の奮迅

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    シリーズ2作目もなかなか面白い。特に最後の最後での展開には驚かされた。しかし、美晴にはちょっとイラつかされる。全く成長してないやつ!

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    2025年07月28日
  • 能面検事の死闘

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    能面がこんなに強いとはと思い知らされるよう。

    書き出しから十数ページは、もう止めてという気持ち。小説なんだけれど、実際にあった事件を思い起こさせるし、苦しい。

    中山七里ファンなら、犯人像がうっすら見えてきても、そこに迫っていく流れが見事。苦い思いが繰り返しありながら、一気読み。
    法、私刑、人… 考えさせられました

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    2025年07月27日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    確かに合理的。常人に真似はできないが。インプットを大量にする必要性はわかるが一般人には睡眠も大事だと思う。

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    2025年07月27日
  • 贖罪の奏鳴曲

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    ネタバレ

    一つの話が、事件捜査、少年院、医療過誤裁判という3つの毛色の違うパートで進行しており、スラスラ読めた。特に最終パートの裁判の場面は、意外な展開かつ鮮やかな伏線回収が見事だった。

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    2025年07月26日
  • ヒポクラテスの困惑

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    これでヒポクラテスシリーズの既刊本は読み尽くした。今回は短編ぽくなくてちゃんと長編ぽい構成。しかも、テーマはコロナ。え?いま?と思い単行本の連載年を調べると、2023年だったか、やはりコロナの感染症がおさまって久しいタイミングだった。

    すでにかなり昔のように感じるほど、パンデミックは通り過ぎて日常が戻った世界だけど、物語は2020年のまさにパンデミック開始当初の混乱の時期。「密」が回避されたり、ワクチン接種をまつわる論争があったり、マスク争奪があったり…振り返っても異様な世界だったな。もはや懐かしい。

    そんな懐かしみに触れられる巻。事件は、コロナでなくなった有名人(ワンマン社長、ユーチュー

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    2025年07月24日
  • 鬼の哭(な)く里

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    ストーリーも良かったが、人間の描写が良かった。狭いコミュニティで排他的になる村民の言動がありありと想像できた。今どきこのような村が残っているのだろうか?

    このストーリーはある村を中心とした話だったが、ストーリーの中で描かれる人の性質は、今のデジタル社会にも転用して考えられると思った。新規のもの・外部のものに対する人の排他性は、SNSの発展で個人の意見が簡単に多くの人に届くようになったことで、より強調されるようになったのかもしれないと思った。


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    2025年07月24日
  • 夜がどれほど暗くても

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    ネタバレ

    読みやすくて一気読みしてしまった。
    息子を突然亡くしたショックで抜け殻のようになってしまった妻も、小さかった時の息子を時折思い出して突然涙が出てくる主人公も、読んでいて辛くなるくらい痛々しかった。
    最後なんだかほっこりする終わり方でほっとした。

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    2025年07月23日
  • 七色の毒 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    短編でサクッと読める。
    どの話もどんでん返しがあって読み応えあり。
    短編だけあってもう少し重厚な話のほうが好みではある。

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    2025年07月23日
  • 氏家京太郎、奔る

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    氏家京太郎シリーズ第二弾。
    前作で中々に気に入っていたキャラクターが残念ながら今回は登場せず。少々残念だが、物語自体は変わらず面白い。
    毎回味方の弁護士が頼りないが、それが逆にここからどう覆して行くのか興味が湧いてくる。
    中山さんの作品はまだ5冊目なので知りはしなかったが、なんとなくこれも他作品からのゲスト出演ではなかろうかと予想した特殊清掃人の五百旗頭というキャラクター。後に調べてみるとやはりそうだった。
    良いキャラクターだったのでこちらの作品も気になっている。

    今回は氏家の親友が犯人だと疑われ、容疑を晴らす為に氏家が奔走するのだが、どれだけ才能があっても最後にはありふれた、人間らしい感情

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    2025年07月23日
  • 特殊清掃人

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    読みやすく
    サクサクと読んだ
    人間って…そうなんだ…と
    初めて知ることも多く
    かなりグロい箇所も多かった

    全4編のストーリー

    ラストの一話は
    ちょっとミステリ仕立てで
    なんとなくスカッとした
    最後が このお話で救われた思い
    そのくらい ちょっと重たかった
    やるせない気持ち
    せつない気持ち
    1話と3話は 苦しかったなぁ…
    特に3話は 現実に多発している亡くなり方
    何とか防げなかったのか
    彼の人生を思うと とても辛い…

    特殊清掃というものに
    ちょっと興味があって読んでみたけど
    命懸け。警察も処理場の人も。
    普段知ることの出来ないものを
    教えてもらえた
    そして 日々の日常を
    しっかり生きよう。

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    2025年07月23日
  • 氏家京太郎、奔る

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    シリーズ2作目。

    警視庁科捜研を辞め、自ら鑑定センターを立ち上げた氏家京太郎の元に天才ゲームクリエーター殺害事件の鑑定が持ち込まれる。

    容疑者は被害者の同僚で氏家の高校時代の唯一の友人。

    逆転のきっかけもつかめないまま物語は終盤に突入し幕引きに不安感が募るが、本作には見事などんでん返しが用意されていた。

    真の犠牲者が遅滞なく見つかるのはやや好都合とは感じるが、天才クリエーターの自分本位な性格が結末に説得力を加えている。

    同じ作者の「特殊清掃人」五百旗頭も登場する。

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    2025年07月23日
  • 棘の家

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    いじめに対する学校の対応策や隠蔽体質に腹立たしさを感じながら読んだ。
    マスコミの対応も自分が主人公ならやりきれない

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    2025年07月22日
  • 能面検事の奮迅

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    学校法人への国有地払い下げの収賄疑惑、文書改竄に関する調査チームに不破検事が加わることになる。シリーズ1と比べると初めのうちは少しとっつきにくくなかなか読み進められなかった。不破検事の調査により疑惑の検事と調整官の接点が明らかになるとぐっと事件の解像度が上がり、後半は一気読み。残り数ページ、これで終わらないだろうな、という期待も裏切らない着地もあり面白かった。

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    2025年07月22日
  • 連続殺人鬼カエル男ふたたび

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    いぶし銀みたく硬派な中山七里さんの文章が大好きです。
    カエル男の一作目をだいぶ前に読んでから、今作に挑みましたが、読み進めるうちに前作の内容もきちんと呼び起こされて、続編としてとても読み応えがありました。
    今作も凄惨な描写にうわっとなるところが度々ありましたが、それも含めて中山作品は面白い。
    渡瀬刑事と小手川刑事のコンビが徐々に事件の真相に近づいていく様に頁を捲る手が止まりませんでした。

    巻末の『中山作品・人物相関図』もいいですね。もっともっと中山作品が読んでみたくなります。

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    2025年07月22日
  • 帝都地下迷宮

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    ネタバレ

    オーディブルにて。

    鉄オタの中でも廃駅オタクの主人公が偶然見つけた廃駅に住む人達。なぜそこに住んでいるのか、そしてそこで起きた殺人事件。
    今回もミステリー性というよりは、ストーリーとして面白かった。
    主人公の鉄オタの知識が総動員された逃亡劇と、同僚せおさんの活躍が熱かった!

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    2025年07月21日
  • 能面検事

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    新人検察事務官目線で進む話。
    リトマス試験紙のように表情が分かりやすい総領美晴。能面のあだ名がつく不破検事のもとに配属されるが初日から「帰れ」と言われるところから始まっていく。事件が色々と起きていく中で、読み進めていくと一つ一つが絡んでいくのが面白い。
    不破検事の行動は何も言わないので、事件と同じで先が分からないがそこが面白さでもあった。
    総領の性格は不破検事との対比が分かりやすい設定なんだと思うし、それが彼女の個性だとは思いつつも面倒だなと思ってしまうときもあった。ただ、彼女の正義や熱さは組織の中の正義との対比にもなっているので必要だなとは思う。

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    2025年07月21日
  • 作家刑事毒島の暴言

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    炎上商法、文学系インフルエンサーvs書評家…文芸界が生んだ “承認欲求モンスター”が絡む事件達。なんか、既視感があってちょっと怖くなる(有り得そう、似たニュースを思い起こす、という意味で)。前作までよりは毒島さんの毒舌がマイルドになった気がしたけれど、逃げ場のないところまで犯人を追い詰めて一気にトドメを刺す姿は読んでいて気持ちが良い。
    また、ネットでのレビューコメントを巡るお話には考えさせられる。"素人の感想大会”で済んでる分には面白かったり参考になるもの多いんだけどな、加減が難しい。

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    2025年07月20日
  • 隣はシリアルキラー

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    久しぶりの中山七里先生❢
    隣室から聞こえてくる不穏な物音。
    いや〜、センパイの矢口が怪しいなぁと思ってたらまさかだった。ただただホントにいいセンパイだったってゆうね。
    犯人は分からなくて一気読み。

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    2025年07月20日
  • セイレーンの懺悔

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    マスコミの誤報がテーマの作品
    朝倉さんの成長がみられてよかった。
    上司の里谷さんの安心感が半端なく、理想の上司像だった。
    誤報からの真犯人逮捕までは少し無理矢理な感じもしたが、マスコミの世界観に少し触れることができた気がする。

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    2025年07月18日