中山七里のレビュー一覧
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ショパン・コンクールで入賞し、現在はモスクワ音楽院で客員教授として教壇に立つヴァレリー。
ロシアは国際情勢の影響で文化的鎖国ともいえる状況にあり、学生に様々な音楽に触れさせたいヴァレリーはもどかしさを抱えていた。
そんな折、ショパン・コンクールで共に競った岬洋介がロシアにいることを知る。
ヴィレリーは、院内で演奏してもらう約束をとりつけるが、ロシア大統領と親しい学部長のボリスは「他国の音楽は不要」と猛反対。
その晩、ボリスは密室状態の宿舎で殺害された。
我らが岬洋介様の出番は少ないが、最後の学内コンサートの描写は、相変わらず、圧巻。
国制だとか親大統領側だとかの理由で、外国の音楽を排斥する -
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主人公の穂刈慎一は中学校の教師だ。
生徒の女子からいじめを受けている者がいて、その証拠を画像に撮っているとの申し出があった。
しかし穂刈は積極的にいじめ問題に対峙せず、一つの画像だけでいじめの存在を認めることはできないと、相談した生徒を宥めるだけで解決するための行動はしなかった。
そんな事なかれ主義の穂刈が授業中に、妻の里美から電話があり、小学六年生の長女・由佳が校舎の3階から飛び降りて救急病院に搬送されたと伝えられる。
穂刈が病院に着く早々、坂東と名乗る刑事から由佳がいじめを受けていたという証言が出ていると伝えられる。
由佳の担任に話を聞こうとするが、歯切れの悪い言葉が返ってくるばかりで -
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ふと読んでみた(オーディブルで聴いた)「カエル男」。そこから「カエル男再び」「カエル男完結編」一つ戻って「嗤う淑女二人」を聴いた。「救われなかった者たちへ」は一連の作品を聴く前に、中山作品とは知らずに聴いた。
そんな中山七里、どんな作家?ということで日記エッセイである本作を聴いた。
創作とは小説家とは、が赤裸々に描かれる。作家が売れない、作家志望者が賞に応募しても受賞しないのは何故か?筆力がないから、とばっさり切り捨てる。本人は出版社や担当のために身を粉にして働いているのだが、なぜそんなに書くのか?依頼があるうちに書かないと、というのが中山七里の答え。
作家のリアルがかなり見える -
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パーティ会場で多数の参加者を殺める企てが実行される。一見すると至福を肥やしモラルを気にしない議員の抹殺に思えた。華やかな宴席が乾杯直後の瞬間から地獄絵図に変貌。無差別の大量殺人事件とわかりテロが疑われた。
そう、蒲生美智留 そんな名前だったことを思い出した。情けのカケラも有しないサイコキラーと再会した。前巻を忘れてしまって有働さゆりとの関係を思い出せませんでした。だとしても犯行は2人の相乗効果でより卑劣さが増している。
バスの事案も実際に発生した過去の事故とも重なるかたちでもあったので凄惨さがイメージできてしまう。
遺留品として意図的に残す物は連続殺人を思わせる。被害者は関連性が薄く警 -
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【ヒトの隠し事、暴く時には細心に注意を!】
ニシムラ加工に勤める主人公の神足友哉、夜な夜な隣室からの不気味な物音に睡眠を阻害される。独身寮の隣に住む徐浩然(スーハオラン)が死体を解体していると勝手に妄想する神足であったが、近所から本当に遺体が発見される。
物的証拠もなく、警察も頼れない神足は同僚と独自に徐浩然を調べ始めるがーー
内容がスリリングなため、一気に読み終えた。人にはそれぞれ隠し事がある。暴く時には相応の覚悟が必要ということ。人には言えない消せない過去は誰しもが持ち合わせている。日常の自分の身の周りにも危険な隠し事をしている人がいるんではないかと思わされる作品であった。