中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近全く同じ「毒島」という名前の方が出てくる本を読んでいたので、なんとなく正義感溢れる人物なのかと先入観をもって読んだので、イメージと違くてなんとなく腑に落ちず。
これは私の勝手な先入観のせいだが。
嘘か誠か分からないが、リアリティある内容だった。
どちらかと言うと警察官って熱血漢のように描かれることが多いが、語彙力あった方がいいだろうなと感じた。
もうそういう熱いだけで解決する時代でもないし。
最後の話はよく聞くというか、疑惑があった作品も沢山あったし、あまりドラマやら映画やら観なくなった理由もそれが多いなと思った。
いつも実写化この人ばっかだよな~とか、この人じゃないんだよな~みたいな、最近もよくあるが。
このうちの誰かが犯人ですという伏線があってから推理パートなので、きっとこの人だな!なんて考えながら読んだが、ことごとくあっていなかった。
こういう話の進め方は読んでて楽しくて好きだと思った。 -
Posted by ブクログ
作家と刑事技能指導員と言う職業が両立できるのかは不明だけれど、毒島と言う刑事技能指導員と言う立場を巧みに使い、目の前に生じた事件の解決を次々に行って行く。今回は公安一課の淡海がいつの間にかバディのように事件の近くに毒島がやってくる。淡海は毒島の捉えどころのない思考に振り回されながら、事件に向き合っていき、毒島の人となりを考察して行く。毒島の話す言葉は作家中山七里氏がそう考えているのではないかと思わせるようなことをいろいろ言う。新人賞を受賞してから、作品を世に出していない人間が作家と呼ばれるのかと厳しい言葉を毒島は言うのだ。
政治思想とかを見張るのが公安第一課なんだろうなぁと思いながら読み進めて行くと、驚くべき事実が判明する。最後まで飽きずに読み進められた。 -
Posted by ブクログ
ページをめくり
刑事の名前が出てきたとき
別の作品のページをめくり確認した…
こういう繋がりがあるところも中山先生の作品を読んでいて
楽しいところ
物語は十数年間の一人の刑事が関わった事件についてのお話で冤罪がテーマ
結構重いテーマだけど
読んでいるとあっという間に時間が過ぎていく
冤罪事件に関わった司法を守る判事の
心の中での色んな葛藤を経ての潔さ
冤罪を掛けられた人の残された家族の気持ち
明るいお話ではないはずなのに
読みにくさとか疲れとかもほぼなく
お話の中に一気に引き込まれ
最後の最後の
どんでん返し
ここそう来るのかぁ
と読んだ後の満足感
とっても考えさせられる内容ではあるものの
小説のお話しとしても楽しめた一冊 -
Posted by ブクログ
2026.7.4再読。
前に読んだ「能面刑事」も中山七里さんの作品だったけど、全く畑違いの職業を
どれも専門職のように詳しく描写できるのは素晴らしいと思った。
この本は、音楽家とその作品について、言葉がよくこれだけ出てくるなぁと感心するほど、多彩な言葉で描写していて、私なんか「すごい」「素晴らしい」「素敵」くらいしか出てこないのが恥ずかしくなった。
ミステリーはまぁ、話の流れに必要くらいの感じだったし、途中で入る晶くん暴行事件もあれだけの怪我をして、すぐに治るものなのだろうか?と必要性をあまり感じなかったし、最後に怒涛の如く明らかにされる晶くんと初音さんの繋がりや初音さんと学長が同じ病気のなっていることもまたちょっと偶然が重なりすぎてるのではないか?と思ったけど、とにかく音楽描写はそんなことを圧倒するほど素晴らしいと思った。
YouTubeでラフマニノフを聴きながら読んでいたんだけど、演奏が「角野隼人」という人のもので、この人がまたすごい人だということがわかったのも予期せぬ収穫でした。
本の帯に谷原章介さんの言葉が載ってたんだけど、美咲先生のイメージはもう少し若くした谷原章介さんかなーと思いました笑
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Posted by ブクログ
近未来に起こり得る内容で、そもそもミステリーの題材として新鮮で面白かったし、終盤の驚きと共に風呂敷の畳み方も秀逸。また作家さん自身がしっかりと各テクノロジーについて勉強された努力も垣間見れて楽しめました。
生成AIやスマホ、自動運転などのテクノロジーの目をみはる発展スピードは多くの人々を驚かせており、私たちの生活を便利にしてくれています。
このような背景もあって、近年の日本での教育では理系分野の人財拡大に力が注がれる一方、文系分野を軽視する風潮があります。労働者に対する社会的要請なのだから、このような動きもやむを得ないのかもしれないと、納得していた節が自分の中でありました。
ただ、この作品を読み終わると、これまでの自身の見え方と異なる見え方を得ることが出来ました。テクノロジーの進展は、人間とは何か、という紀元前から先人たちが自身に問い続けてきた根源的なテーマに回帰することを教えてくれました。このテーマを整理しないままテクノロジーが進化を続けているのが現代社会なので、多くの人間がAIの暴走による弊害に漠然とした不安を覚えているのはないでしょうか。
この目に見えない抽象的なテーマにアプローチするためには、哲学や文学といった文系分野の学問の知見と人財が不可欠。工学をはじめとする理系分野の人財育成と並行して、文系分野の人財育成は車の両輪であり、一方だけに注力すると車体の破壊に繋がりかねない、などと感じた読後感でした。。。