中山七里のレビュー一覧

  • 翼がなくても

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    「たとえ翼がなくても、きっと彼女は無理にでも飛び立とうとしただろう。時々そういう諦めの悪い人間を見かける」

    陸上200m走でオリンピックを狙う沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断、しかも加害者は幼馴染みの泰輔だった。アスリート生命を絶たれた沙良は恨みを募らせる。そんな泰輔が殺害され、高額な保険金が支払われた。犯人は誰なのか? また、絶望の底から再起を図る沙良の運命は? どんでん返しの先に感涙のラストが待つ傑作長編ミステリー!

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    2025年09月09日
  • 能面検事

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    能面検事シリーズ第一弾。

    どんな状況であっても表情を変えない不破検事と顔に感情が出すぎる美晴事務官とのコンビ。

    ストーカー殺人事件を調べる中で、容疑者のアリバイを証明し、残り数十ページですべてが明かされる驚き!スピード感が半端ない。

    今後の美晴の成長があるのか楽しみ。

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    2025年09月08日
  • 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

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    タイトル通り80過ぎのお婆ちゃんと少し下のお爺ちゃんが活躍するミステリー。
    でも、テンポはとてもスムーズに、爽快に、進んでいく。
    自分の正義と他者から見た正義の違い。
    必ずしも正義だけでは事が成り立たない現実を、元裁判官の静婆ちゃんを通していろいろと考えさせられました。

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    2025年09月08日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    中山七里さんのノウハウ本になるのかな?
    多分、読んでも、ミステリーとか描けんけどね。まぁ、描こうと思ってる訳ではないですけどね。(^◇^;)

    まぁ、凄いとしか言えんけど。

    中山七里さんが挙げたミステリーとは何かについて、より具体性が分かるような代表的な作品は、以下。

    ヴァン・ダイン
     『グリーン家殺人事件』
    アガサ・クリスティー
     『ABC殺人事件』『杉の柩』
    エラリイ・クイーン
     『エジプト十字架の謎』『Yの悲劇』
    ウィリアム・L・デアンドリア
     『ホッグ連続殺人』
    ドロシー・L・セイヤーズ
     『ナイン・テイラーズ』
    横溝正史『獄門島』
    高木彬光『刺青殺人事件』
    島田荘司『奇想、天を動

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    2025年09月08日
  • 能面検事

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    ドラマを観る前に読みたいと思い、読み始めました。とっても面白かったです。検事として有能な不破俊太郎だからこそ出来る生き方に憧れます。微塵も表情を変えない能面検事。どんな風に上川さんが演じているのか、ドラマを観るのも楽しみです。

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    2025年09月08日
  • いつまでもショパン

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    岬洋介シリーズ3作目。
    基本的にこのシリーズは岬洋介は狂言回しの役で主人公は別にいて、ミステリの最後の謎解きを岬洋介がするという構成。どの作品もクラシック音楽を題材にしているだけあってそれぞれの楽曲に関する解釈や演奏にいついての表現が的確で素晴らしいが、本作は特にその感が強い。ショパン国際コンクールが舞台になっているためショパンの曲に関する細かくも豊かに表現された記述が散りばめられているが、それにしても、と思う。それにしても中山七里はクラシックの楽曲について、どうやってこのような知識と感受性を身に着けたのだろうか。クラシック音楽について詳しく書かれた小説や漫画はある(「のだめカンタービレ」は最

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    2025年09月08日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    犬養隼人シリーズの第5弾。
    警察医療ミステリでございます。

    かなさんと、ウルトラマンさんの中山七里祭りに超影響され、買ってきちゃいました♪

    誰かが中山七里先生を読んでいると羨ましくなるのです。いいなぁって思うのです。

    またまたこちらは臓器を抜き取られた死体が見つかるところからスタートです。

    犬の散歩から幕が開けるのですが、もうわかっちゃいますよね。絶対この犬が死体を発見するのだろうって(⌒-⌒; )
    そーなんですよ、発見しちゃうんですよ。

    切り裂きジャックを読んでいたので、またか!?と思うのですが、今回の被害者は子供なのです。゚(゚´ω`゚)゚。

    被害者は貧しい家庭で育った少年ばか

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    2025年09月07日
  • いつまでもショパン

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    岬洋介シリーズ。
    なのではあるが、岬自身の関わりは補助的であり、前2作を経て岬洋介という人物像に惹かれて読み進めた読者的には、ちょっと物足りない感があるかもしれない。
    それにしても、舞台が一気に大仕掛けになり驚いた。
    エピローグの登場人物が、過去の作品の登場者達で微笑ましく感じられた。

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    2025年09月07日
  • バンクハザードにようこそ

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    地面師みたいな感じかな…
    あっ! 詐欺師やな。
    地面師、架空の株などなどを駆使して!

    200億円の横領を苦に自殺!
    しかし、その裏には…
    銀行員の親友を無実の罪で、自殺に追い込まれ、怒り爆発やな。
    その人は、表は司法書士、しかし裏は、詐欺師…
    さて、この詐欺師のおっちゃん復讐劇が始まる!
    この銀行は、この地域一休を仕切ってる一族の同族会社…
    やっぱ、同族会社って弱いんかな?優秀な人材より、血を重視するから。

    自殺した親友の娘さんと、親友の元部下とタッグを組んで、銀行をボコボコに…
    弱み握られて、バンバン騙される…
    爽快ではあるけど、そんな短期間に、なんべんも騙されんなよ〜

    いつもの大どん

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    2025年09月06日
  • ヒポクラテスの悲嘆

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    5組の家族の事件。
    主に高齢者とその子との事件の被害者遺体を解剖して何が解るのか?
    本当の犯人は?
    想像の上をいくストーリーテーラーの物語

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    2025年09月05日
  • 毒島刑事最後の事件

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    毒島刑事の言うことがトゲトゲしいけど、ほとんどが当たりまくっていると言うか、ひねった形で正論をぶつけてくるから、犯人にはぐさっと刺さるんだろうなぁ

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    2025年09月05日
  • バンクハザードにようこそ

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    地方銀行に勤める友人が多額横領の疑いをかけられたが自殺体で発見された。
    この事件に疑惑を感じた詐欺師の東雲は問題の地銀を潰す画策を始める。

    詐欺行為のディテールがやや甘く感じたり、少々都合良く相手銀行が騙されるが、その少々甘い詐欺の手口を感じながらも物語としての面白さはあった。
    金融小説というより意趣返しの小説だった。

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    2025年09月05日
  • 連続殺人鬼カエル男 完結編

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    最後の展開、私は満足でした!
    なんとも先の見えないストーリーで読む手が止まりませんでした!シリーズ面白かったなぁ

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    2025年09月04日
  • 隣はシリアルキラー

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    今年のナツイチはホラー読みたいなぁと思って買った1冊。音がリアルすぎて、思いの外、めっちゃくちゃ怖くて、おしっこチビりそうになった。

    じっくり考察しながらではなく、サクサク読みたい人にオススメ小説。最後は、衝撃な事実に震えた。

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    2025年09月04日
  • もういちどベートーヴェン

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    ネタバレ

    今回もベートーヴェンを聴きながら読書。
    てっきりピアニストとしての話だと思ったらなんと司法試験のトップ合格者の岬。何をしてもトップをとれるのが凄い。そんな中でもピアニストを目指して欲しかったわたしは天生にお礼を言いたい。ほんとにありがとう。岬洋介を音楽の世界に戻してくれて。あと司法の勉強をしてたから難解事件も楽々と解決してきたんだなと納得。あと鷹村くんのことだけは友達と思っていたのは胸熱。そして天生くんとも友達になれたね。

    ・「友達はいたのかよ」「高二の時に一人だけいましたよ。少なくとも僕はそう信じています」

    ・仕事の価値は自分以外の人間をどれだけ幸福にできるかで決まる──。

    ・「あなた

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    2025年09月04日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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     この表紙はなんだか中山七里先生の作品じゃないみたいと思わせておいて、読後はあぁ~やっぱこの表紙はこの作品によく似合うと思わせてくれました。静おばあちゃんと孫娘の円、葛城刑事もこれまで読んできた作品に登場してきたので、そこも得した気分にさせてくれます。特に、4話「静おばあちゃんの醜聞」は「テミスの剣」のことだなぁ~と!そちらも読んでいたので、いい感じにデジャブ感を味わえました。そうそう、イケメン犬養刑事もちょこっと登場します(^-^)

     前置きでちょっと触れましたが、静おばあちゃんは日本で20番目の女性判事を務めた経験があり、孫娘の円は自分も法曹界で働きたいと大学で法学を学んでいます。そして

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    2025年09月04日
  • 能面検事の死闘

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    個人的に第2弾の『能面検事の奮迅』が微妙だったので、うーんと思ったら、こちらは面白かった!

    実際顔の見えないテロリスト集団が現れたらと考えると恐ろしい。

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    2025年09月04日
  • 祝祭のハングマン

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    もし自分が被害者家族になってしまったら、そして、現行の法律では裁ききれないとしたら、同じ行為に走るのか❓
    泣き寝入りするのは絶対嫌だけど、納得できない結末ならハングマンを探してしまうかもしれない。
    でもそんな勇気は出せそうにない。

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    2025年09月04日
  • バンクハザードにようこそ

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    表の顔は司法書士、だが天才詐欺師の顔も併せ持つ東雲昴が主人公。

    箱根銀行の粉飾決算の罪をなすりつけられ自殺した友人・燎原勲の仇を打つべく立ち上がる。

    東雲が燎原の妹・杏子と手を組み銀行内部の闇を炙り出し、一人また一人と追い詰めていく。

    五章から成る長編小説だが三章の「金持ちさんちの貧乏人」の作戦は巧妙。

    悪徳銀行を破滅させる為、SNSをふんだんに使う手口が鮮やか。

    勧善懲悪は大好物。
    悪人が成敗され、二人の目的が達成するたびに爽快感で満たされた。

    だが安堵した直後、ラストにどんでん返しが待っていた。
    くー、信じてたのに。

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    2025年09月04日
  • 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人

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    臓器が奇麗にくり抜かれた遺体が発見された。やがてテレビ局に犯人から声明文が届く。いったい犯人の狙いは何か。さらに第二の事件が起こり・・・・・・。警視庁捜査一課の犬養が捜査に乗り出す!

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    2025年09月04日