中山七里のレビュー一覧
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ネタバレ千葉県で相次ぐ東トルキスタン人(ウイグル人)の不審な失踪事件と、日本で暮らしていた彼らの一人が殺害される事件が発生。日本の警察が被害者の友人やパートナーへ聞き込みを進めるうちに浮かび上がってきたのは、中国の公安局が国境を越えて日本国内で暗躍しているという恐るべき疑惑だった。そして、彼らが命を奪われた理由が「新疆ウイグル自治区の人間だから」という、あまりにも理不尽な理由であった。
本作を通じて最も心をえぐられたのは、背景に描かれる苛烈な人権弾圧の実態だ。2010年代という現代社会において、まるでナチスを再現したかのような強制収容所が実在し、民族浄化や女性から子どもを産む権利を強制的に奪うような非 -
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主人公の美智留自身が直接手を下して人を殺めるわけではない。彼女がするのは、人生に行き詰まったり、心に小さな歪みを持ったりしている人々に寄り添い、ほんの少しの「アドバイス」を与えることだけ。
借金に苦しむ人、承認欲求に飢えた人、容姿にコンプレックスを持つ人――。美智留は彼らの心の隙間を正確に見抜き、本人が心の奥底で望んでいる「悪意」や「欲望」を肯定して解放してあげるのだ。
美智留に背中を押された人々は、自らの意志で一線を越え、破滅の道を突き進んでいく。その姿を見て、私は「もし自分が人生のどん底にいる時に美智留に出会ったら、拒絶できただろうか」と考えずにはいられなかった。
彼女は悪魔のような存 -
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一旦解決した事件、裏に隠されていた事実真相を法医学が暴いていくさまを、若き解剖医の目線で描く物語。
加えて、現代社会が抱える命を軽んじる課題も突きつけてくる作品だ。
「ヒポクラテスの誓い」に続けて読むことで、若き解剖医が意思意志を持って解剖に向き合っており、その成長にたくましさを感じた。
「いつも有るものを見ようとするのではなく、そこに無いものを探すこと」が真実追求の根本なのだな。
本作は、解剖シーンがあっさりしている気がしたが、自分で何を期待しているのか真相は探らないことにしよう。
なるほどと思った一文
•ある事実があったことは証明できても、なかったことを証明するのは困難である。(悪魔の -
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中山七里先生の作品は微妙に繋がっている世界線のことが多いので、またどなたか出てくるのかと思っていたが、私の知っている人は出てこなかった気がした。
また、恥ずかしながらヒポクラテスの存在自体をこの本を通して初めて知った。
海外では解剖自体が身近というか、やって当たり前のことという認識なのも驚いた。
光崎先生の傍若無人の部分は、何か理由があるとは思っていたが、こんな上手くいくかなという部分と、こんなふうにされたら嫌だなと遺族側の気持ちも考えて、どうしようも無い気持ちにはなった。
フィクションとわかっていても、やはり抵抗があるから、今後日本の医療はこの抵抗をこういう本の題材などから減らしていく必 -
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ヒポクラテスシリーズ第二弾。
「全ての死に解剖が行われないのは、わたしにとって好都合である」
埼玉県警のホームページに、「コレクター(修正者)」と名乗る人物から謎の書き込みが投稿されるところから話ははじまる。「今後、県下で発生する自然死や事故死に企みがないかどうかを見極めろ」という犯行予告とも取れるメッセージ。その直後、アイドルの転落死や、病死に見せかけた不可解な遺体が次々と発見される。
関係者しか知りえない情報が含まれていたことから、捜査一課の刑事・古手川は浦和(うらわ)医大法医学教室に協力を依頼。
今回も光崎教授を筆頭に、法医学教室の真琴、キャシーのメンバーにより真実が明らかになってい