中山七里のレビュー一覧
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もはや私たちの日常から切り離すことができないほど浸透したAI。もしもそのAIが、人を裁く「法廷」の場に導入されたらどうなるのか。フィクションではありますが、決して遠くない未来に起こりうるリアルな危うさを突きつけられる作品でした。
作中で描かれるAI裁判官〈法神〉。過去の膨大な判例を学習し、一瞬で導き出される「最適解」は、激務に追われる裁判官たちにとって救いの神となるのか。しかし、AIに判断のすべてを委ねたとき、人間は思考を停止し、ただの結果を受け入れるだけの「怠惰な生き物」へと成り下がってしまうのではないか――。そんな鋭い問いかけが胸に刺さります。
特に、自分と同じ思考回路を学習させ -
Posted by ブクログ
読み終わると、蒲生美智留って文字を見ただけでなんだか落ち着かなくなるくらいだった。
何よりもミステリアスに感じるのは、蒲生美智留自体の思っていることというのが最後ぐらいしか出てこないので、あくまで周りの人の蒲生美智留への気持ちしか書いてないからなんだと思う。
別に確信に触れる発言をしているわけでもないし、暴力的なことがある訳でもないし、マインドコントロールというものは誰にでもという言い方はおかしいのかもしれないが、できなくは無いことなんだと思った。
ちょっとサイコパスな部分が見え隠れするのも蒲生美智留の魅力になってしまって、自分もとらわれつつあるのが怖いと思う。 -
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ネタバレ自我を持ち合わせた、AI。
質問に対して、「思います」と答えたり。
近い将来、あり得ることだと思った。
いや、もしかしたら、
既に、そうなっているのか?
殺意はあり得ないけれど、
電磁波を発した記録は、たしかにある、と、戸惑うAI。
でも、その電磁波を発した原因は、
小動物的なものだろうと予測はできた。
だけど、
具体的な動機と、事実は、
その予測を超えていた。
そして殺意は、
殺意、・・・と言うか、復讐心? なのだろうか?
それは、人間のものだった。
しかも、実際に命を落とした方へのものではなく・・・
逆にその命を利用しての、と言うのか。。。
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Posted by ブクログ
⭐︎3.7
教誨師の僧侶である主人公が死刑囚である旧友の真実を追う話。
教誨師という特殊な立場が新鮮で、その役割を活かした展開が印象的だった。
有名ではないので期待せず読んだのが正解!
派手さはないものの、2人の過去や事件の核心に静かに迫っていくような構成で、気付けばラストまであっという間に読んでしまった。
ただ、主人公が教誨師の仕事の範疇を超えて動くたびに繰り返される忠告の場面がやや多く、少しくどさは気になる。
ラストは少し大胆な展開に笑ってしまったけど、ちゃんと意外な真相(無理やりではあるが)を用意してくれているのがさすが中山七里作品だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレAIロボットの殺人疑惑、裁判というテーマはおもしろい。
ただ、細かい設定が甘いかなーと思った。
介護ロボットを開発、販売するにあたって
生死に関わることもありうるので
様々なケースを考えてものすごく試験するでしょう。
介護者のペースメーカーに影響することとか
販売時に重要事項の説明があると思う。
ロボットの行動のログがメーカーに問い合わせないと分からないなんてありえない。
警察側もロボットの仕様を全く下調べせずに事情聴取に行くかな?
私としては、最後の犯人特定はない方がよかった。
オーディオブックで聴いた感想としては
ナレーターは男性の方が良さげ。
1.2倍くらいで聴いていたのだけど
何 -
Posted by ブクログ
ありきたりな表現で申し訳ないが、音楽を読む、ということを初めて体験した。中山さんの作品は去年から読み漁っていたのだが、この有名なシリーズにはしり込みをしていた。意を決して読み始めて本作でシリーズ2作目。
音大生、晶の周りで次々と事件が起こる。高額楽器の盗難、破壊、そして殺害予告。それと同時に起こる演奏会成功への道。様々なことが絡まりあいやがてひとつの形を作り出す。そんな物語。
こちらの方が前作よりもより音楽の表現が強かった。
そこに書かれたものを読んで自分で調べてみるということは何かしら本から影響を受けたのだと思う。この本はそういう物。本を読んで実際に曲を調べてみた。実際に聴いてみた。そう