中山七里のレビュー一覧

  • 作家刑事毒島の暴言

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    今作も出版業界の事件が満載。シリーズ4作目になってもネタが尽きないの闇が深すぎる。あとがきの「この物語が······」が、毒島に寄せた中山七里さんのリアルな言葉に思えてなお怖い。

    二章三章の事件は、自分もよく使うコンテンツ絡みとあって、ページを捲る手がよく進んだ。"承認欲求"の暴走って恐ろしい。自分にもその手の欲求がある自覚はあるからなー。ここまで極端でなくても気をつける意識は忘れないでいたい。毒島さんみたいに他評に揺るがない人間になれたらいいんだけどね。

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    2026年03月17日
  • 災疫の季節

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    前作『夜がどれほど暗くても』の志賀倫成が今作の主人公。「週刊春潮」副編集長・志賀はコロナ禍の渦中、医療現場で反ワクチン団体代表の殺人事件が発生。容疑者の中には旧友の伊達の名前も上がっており、出版人としての葛藤も抱えながら志賀は真相を追う展開になる。

    物語の中で、マスクもせず病院の前で反ワクチンキャンペーンを謳う面々が、コロナに罹患しバタバタ倒れ、病院でワクチン接種を懇願するシーンなんかは自業自得を絵に描いたような光景でした。偏向報道、陰謀論、医療崩壊などあの時の混乱が蘇るような一冊です。
    情報過多の世の中でどの情報を取捨選択して生きていくか、その責任も結局は自分自身でとらなければならないと訴

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    2026年03月17日
  • 有罪、とAIは告げた

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    機能だけなら現時点の技術でできる
    これが書かれた時期からはだいぶ世の中が進んでいるため、議論の内容も少し古く感じた

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    2026年03月16日
  • 能面検事の奮迅

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    ネタバレ

    加計森友問題をオマージュした話から時を越えた恋愛友情劇に能面検事が絡んでくる。一作目よりも話はスムーズに入ってきたし、扱い方?も慣れてきた

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    2026年03月16日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    御子柴シリーズで一番切なく、いしれぬ悲しみがある。
    誰が悪いかというと、やはり被害者だろう。それでも、殺したら犯人は相応の罰を受けないといけないのか。今回は御子柴の感情が市民感覚に近かったように思うが、稲見教官の矜持もまた素晴らしいものとうつる。稲見のぶれない優しさと、御子柴の稲見に関する感謝や、気持ちが溢れる一冊。

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    2026年03月15日
  • 嗤う淑女

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    相変わらずグロいシーンはとことんグロい。
    魅了される悪女は本当に不思議です。どこまで先を読んでいるのか。ここから美智留がどう生きるのか気になります。

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    2026年03月15日
  • 被告人、AI

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    感情や思考力を持つ介護ロボット、AIと人、法律との関わり方も含めそう遠くない近未来の話だと思う。楽しめました。

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    2026年03月14日
  • 嗤う淑女 二人

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    蒲生美智留のファンになりつつあるので、シリーズ3弾を読んだ。
    有働さゆりって言葉をなんだか聞いた事ある…と思って読み終わったが、皆さんの感想を読んでカエル男のことを思い出した。
    最後がもっと血が流れる結末なのかと思っていたが、これから先も続きそうな雰囲気。
    蒲生美智留ファンとしては、続きも読みたい。

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    2026年03月14日
  • ハングマン 鵜匠殺し

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    ネタバレ

    【精神的に追い詰められた人間の判断の浅はかさ】
    -概要-
    後輩が南青山の強盗事件に関与していることを知った比米倉。
    知人の祖母がオレオレ詐欺の被害に遭い相談を受ける刑事・春原。
    さらに、知人が劇場型詐欺に遭ったことから黒幕を探してほしいと依頼を受ける探偵・烏海。
    警察に逮捕された受け子たちは口をそろえて「自分たちも弱みを握られた被害者だ」と主張する。
    やがて捜査の中で「ショウ」と呼ばれる人物の存在が浮かび上がり、彼らは闇バイトの黒幕を追うことになる。

    -感想-
    前作のように春原が私刑執行人へと至るまでの葛藤を描くのではなく、本作は巷で問題となっている「闇バイト」を題材に、最初から最後まで事件

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    2026年03月14日
  • テミスの剣

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    (備忘)事件を隠蔽する警察・司法の闇を描いた冤罪ミステリー。真の黒幕にも驚きだったけど、組織の弱さだったり冤罪に至る過程が生々しかった。こんなことには絶対巻き込まれたくないですね。

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    2026年03月13日
  • 境界線

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    ネタバレ

    東日本大震災後の宮城・岩手を舞台にしたミステリー。
    行方不明者の戸籍を売買するという内容で、実際に合ったのかもしれないが個人情報の流出とも関連して、リアリティのある内容だった。
    震災被害が、純粋な震災だけではないところを紡ぎだしているのがこの作家のすごいところだと感じた。

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    2026年03月13日
  • 嗤う淑女

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    御子柴礼司シリーズが好きなので蓬莱弁護士が出てきた!と思った。最後に二重に騙されるというか、むしろ納得の終わり方。稀代の悪女とはこうあるべき、と思わされる。

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    2026年03月12日
  • おわかれはモーツァルト

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    ネタバレ

    前作で司法修習時代の同期・天生高春の窮地を救った岬が、今度はフリーライター殺しの嫌疑をかけられた榊葉隆平を救う。

    けど、本当に榊葉を逮捕してそれが冤罪だとなったら、刑事補償請求でコンサートのキャンセル補償とか、補償されるんだろうか……と心配になってしまった。

    あと、岬は、公演を重ねれば、天生のためにキャンセルした分のキャンセル料を払えるのか・・・?

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    2026年03月12日
  • スタート!

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    事前情報を何も入れずに読んだからあの「カエル男」を映画化するという内容でびっくりした!
    ミステリよりも映画への情熱を熱く書いた作品。
    「カエル男」の映像化かぁ、見たいけど見れないかも(笑)
    「カエル男」を知らなくても全然楽しめますが、セットで読めばなお面白いと思います。

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    2026年03月12日
  • 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人

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    刑事犬養隼人シリーズ。
    今回のテーマは臓器移植。これを読むと確かに重いテーマですね。人身売買など臓器は金になりますし。
    ドナーについても死の境界線、色々と考えさせる内容でした。

    相棒に埼玉県警の古手川刑事。他の作品にも登場して愛着のあるキャラで嬉しい限りです。

    最後のどんでん返しは予想外でしたがちょっとイマイチ。しかしながら物語的にはとても良かったです。

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    2026年03月12日
  • 夜がどれほど暗くても

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    【無関係の第三者の残酷さと、逆境で手を取り合うことのできる強さ】

    主人公は雑誌『週刊春潮』の敏腕副編集長・志賀倫成。順調にキャリアを積み上げていた彼のもとに、ある日一本の電話が入る。大学生の息子がストーカー殺人を犯し、その直後に自殺したという警察からの連絡だった。

    追い回す側から、追い回される側へ。
    加害者家族となった倫成はマスコミに連日追われ、ネット上では正義の名を借りた憂さ晴らしの標的となる。妻とは別居状態となり、仕事も思うようにいかず、精神をすり減らす日々が続く。
    そんな中、息子の事件の被害者遺族である奈々美と出会う。彼女もまた、妬みやあらぬ噂、心ない言葉にさらされ、友人を失い嫌がら

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    2026年03月12日
  • スタート!

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    「連続殺人鬼カエル男を映画化」しようとするスピンオフ的な話です。中山七里ワールドなので同じ世界線だし、他作品の登場人物も出てきます。
    本編を読んだからこそフラッシュバックする場面や、世間ではそう報道されていたんだと分かる場面もあり、ミステリーとは別の部分でも楽しんで読みました。
    映画製作の熱さも感じました。

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    2026年03月11日
  • とどけチャイコフスキー

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    読みはじめは、ソ連冷戦時代の古い話かと思いきや、時間が一気に飛んで、世情の不透明不安定な現代に。
    登場人物とほぼ同じ時を生きているだろうと思うと、平和ボケした自分が恥ずかしくなった。

    それにしても、自分もホールで聴いている錯覚に陥るような、終盤のチャイコフスキーのオーケストラ演奏の描写、情景が目の前に浮かぶようで、感覚を麻痺させてくれた。

    衝撃的なエピローグが、早く現実になってほしいと願う。

    ったく、国というコミュニティ、国民主権であれ、そうで無かろうと、どんなに人類が進歩しても、治める為政者たちの大義に勝る倫理は何処?。

    心がささくれてザラついた一文
    ▪大いなる不安や恐怖と対峙したと

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    2026年03月09日
  • テロリストの家

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    読み終わった今も、胸のざわつきが収まりません。テロリストとなった息子に対し、父親としての情愛と警察官としての正義の狭間で引き裂かれる幣原の姿は、正視するのが辛いほど残酷でした。
    常に批判と責任の矢面に立たされ、救いのない状況で戦い続ける彼の孤独に、心が折れそうになります。一言で「面白い」と言うにはあまりに重く、深い傷跡を残すような読書体験でした。

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    2026年03月09日
  • 祝祭のハングマン

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    ネタバレ

    【法で裁けぬ悪に、裁きの鉄槌を下すには】

    能力は平凡ながら犯罪を憎み、悪を許さない真っ当な正義感を持つ刑事・春原瑠衣。
    建設会社のサラリーマンがトラックに轢かれる事件を追ううちに、同じ会社の社員が被害者となる第二の事件が発生する。
    捜査の過程で、瑠衣は同社に勤める父にも疑惑の目を向けることになる。さらに、法では裁けない巨悪と、どこか胡散臭い私立探偵との出会いが彼女の運命を大きく変えていく。

    本作は、中山七里作品の代名詞とも言える強烈などんでん返しや緻密なトリックは比較的控えめ。その代わり、法の限界を前に揺れる刑事の心理が丁寧に描かれている。
    正義を守るべきか、それとも法を越えて悪を裁くべき

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    2026年03月09日