中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて手に取った本。
中山七里作品を読むのは『さよならドビュッシー』以来になるが、今作も面白かった。
元東京高裁判事で日本で20番目の女性裁判官だった高遠寺静と経済界の重鎮、香月玄太郎。
本来なら全く関わることの無い2人が事件の度に顔を合わせ、持ち前の推理力で解決していく物語。
夫婦ではなく友達でもない2人だが、実に見ていて面白いコンビである。
静のことを気に入って連れ回す玄太郎は下半身が不自由で車椅子生活なのだが癇癪持ちでワガママ放題。警察にも権力をフルに使い、事件の真相を暴いていく。その抑止力として警察や周囲からも頼られる静は、時に玄太郎の車椅子を押しながら事件の中枢へと切り -
Posted by ブクログ
埼玉県の片田舎、神室町に幼稚園教諭として赴任してきた喜多嶋凛がモンスターペアレンツ相手に奮闘するお仕事小説!ん?中山七里さんがお仕事小説?珍しくない?と思いきや…違った!全然違った!
中盤突然のどんでん返し!お仕事小説がミステリーに一変した!
モンスターペアレンツと闘いながらも子供達とのやり取りにほのぼのな様相が一瞬にしてダークなものに変わっていく。
ん?これはミステリー?…ならどーして前半のお仕事奮闘記が必要?このミステリーにはどーしてもこの前半が必要なのだ。
必ずこの幼稚園教諭としての凛の奮闘振りが繋がっていくはず…と、後半に入ると読書のスピードが一気に加速!(やっぱりミステリー好きなんだ -
Posted by ブクログ
『逃亡刑事』中山七里
主人公魅力 ★★★★★
痛快さ ★★★★★
エンド ★★★★★
中山七里さんファンにもオススメです。
主人公は、県警部長、身長180センチ、腕ぷしが強い女性です。通称「アマゾネス」。反社会的勢力界隈でも名をとどろかす。
【はじまり】
児童養護施設から子供が抜け出す。日常化された虐待からの逃避、そして入院する母親にただ会いたくて。
この逃避中に、彼がある事件を目撃する。そう、殺人事件である。被害者は、県警の薬物取締の捜査官であるとわかる。
【犯人は?】
目撃者の子供を取り調べる県警。担当はアマゾネス。彼女は、彼の目撃者は、県警内部にいることを知る。
部下を殺め