中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一気読み。
学校一の美少女に「放課後時間ある?」と言われてドキドキの主人公。ところが当の美少女は転落死。
演劇部の花形だった美少女の周辺を知りたいから、演劇部に入部したところ、意外な才能が開花!
夢中になって活動し始めたところで、演劇部の後輩がまた亡くなってしまう。
学校側のことなかれ主義や隠蔽体質もチラチラ見えて、社会は汚いなあと思わされる。一方で演劇部のみんなの団結や葛藤の中で過ごす夏休み、キラキラの青春群像が、なんとも眩しい。
みんなで作り上げた舞台のあと、浴びる拍手喝采のカタルシス。
そして、意外な犯人と、辛い別離が、ほろ苦い。 -
ネタバレ 購入済み
面白かった
久々に当たりの小説に出会った。かなり面白い。最後まで中だるみせず勢いを増してどんどんおもしろくなっていく。もう少し続きを読みたくなるくらい読み終わると名残惜しくなる。最後はかなり驚きで、想像できなかった展開だった。
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Posted by ブクログ
四十歳のイケメン総理は小泉進次郎、影武者は小泉孝太郎かな?でも慎策の話し方があまりにもジジ臭いので、エンケンさんを思い浮かべながら読みました(笑)息子と入れ替わっちゃうドラマを見たからかな?
実際にはあり得ない(と思いたい)話だが、素人が政治に立ち向かうので普段政治に興味がない・よくわからない人(私!)にも読みやすい。やはり難しい言葉が多く出てくるのはお勉強。
嫌な政治家も、有事となれば人間らしい心を覗かせていたのが良かった。本物の政治家たちもこうなんだろうか、、?
vsテロでは憲法9条について描かれている。テロに巻き込まれた数人と、日本国民全員どちらが重いのか、、? -
Posted by ブクログ
中山七里『アポロンの嘲笑』集英社文庫。
予測不能の展開の社会派ミステリー。
人間の運命というのは不思議なものだ。苦難の末に幸せを手に入れる者も居れば、順風満帆の人生から一転、地獄を味わう者も居る。しかし、運命は自分の力で少しばかりは切り開くことが出来る。そんな小さな望みを教えてくれた作品だった。
東日本大震災から5日後に福島県石川郡平田村で発生した殺人事件。殺害されたのは31歳の金城純一。被疑者の加瀬邦彦は駆け付けた駐在所の巡査により早々に確保される。
震災の影響で大混乱の中、石川警察署刑事課の仁科忠臣は城田と共に現場に赴く。程なく、被疑者の加瀬は原発作業者で、純一とは同僚であったこと -
購入済み
面白い
展開など本当に度肝をぬく。びっくりするほと引き込まれる作品。もう一度読んでいろいろと確かめてみたいなと思った。久しぶりに睡眠を削ってまで読んだ作品だった。この作者の作品をもっともっと読んでみたくなった。
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演奏表現とミステリー
これまで岬洋介シリーズを何作品が読ませていただいたが何度読んでも言葉でこんなにも曲を表現できるなんて…そしてミステリーとしても楽しませてくれる
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問題山積
孫達を思うと 弁護士 御子柴 礼司は
今後何をどうしようと 救われようの無い ロクデナシだと
贖罪の奏鳴曲 追憶の夜想曲 恩讐の鎮魂曲 と読み続け
それでも 何処かで 5歳の女の子が殺されねばならなかった理由の 欠片でもと 心待ちしながら 最後の一行 迄。
(やがて文字がぼんやり滲んできた)
女の子 その母 を思えばこう書くことも胸苦しいが
はまり込んで読んでいたのを あっ読み物!と抜け出せれた時 その一行で 憎みきれないろくでなし といえる
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ネタバレ*単独で麻薬密売ルートを探っていた刑事が銃殺された。千葉県警刑事部捜査一課の高頭班が捜査にあたるが、事件の真相を知った警部・高頭冴子は真犯人に陥れられ、警官殺しの濡れ衣を着せられる。自分の無実を証明できるのは、事件の目撃者である八歳の少年のみ。少年ともども警察組織に追われることになった冴子が逃げ込んだ場所とは!?そして彼女に反撃の手段はあるのか!?息をもつかせぬノンストップ・ミステリー*
痛快です!
身長180㎝、男勝りの剛腕と体格を持つ県警のアマゾネス。
その設定だけでも期待させてくれますが、なにせ性格まで型破りの破天荒さ。
ヤクザを脅したり、特殊地域に潜り込んだり、まあその立ち回りの派手 -
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いろんなことを考えさせられた
ほんとにたくさんのことを考えさせられ涙なしには読み切ることのできない小節だった。フィクションであり現実でもあるのだと痛感し、胸が痛くなった。本当に素晴らしい作品なので、読んでみてほしい。一生心に残る小説にきっとなる。