中山七里のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
私が「紙の本」が好きな理由の一つは、左手で「残りのページ数」をフィジカルに実感できることかも知れない(^ ^ わくわくしながら読み進みつつ、おいおい、残りこんだけしかないのに、どうやって収集付けるんだ? とか思いながら読むのがまた楽しい(^ ^
さて本書は、鉄オタ、しかもニッチな「廃駅オタ」の主人公が、違法を承知で地下の廃駅に冒険に行く。するとそこには大勢の人間が「住んで」いて...というのが導入部分。地下の廃駅利用ということで、以前に読んだ「金曜日の本屋さん」を思い出した(^ ^
が、ここから先が中山七里の面目躍如(^ ^ 地下に住む人たちが、何故地下に住むことになったのか...にまつわ -
購入済み
しゃれた構成のアンソロジー
煙草をテーマに有名作家の有名小説の番外編ばかりを集めたという大変にしゃれた構成のアンソロジー。
もとの小説を読んでいれば読み返したくなるし、読んでいなければ読みたくなるという、出版社 作家の術中にはまってしまうたちの悪い本。
番外編ではあるが元の本の色合い香りを程よく保った佳作が多い。 -
Posted by ブクログ
一気読み。
学校一の美少女に「放課後時間ある?」と言われてドキドキの主人公。ところが当の美少女は転落死。
演劇部の花形だった美少女の周辺を知りたいから、演劇部に入部したところ、意外な才能が開花!
夢中になって活動し始めたところで、演劇部の後輩がまた亡くなってしまう。
学校側のことなかれ主義や隠蔽体質もチラチラ見えて、社会は汚いなあと思わされる。一方で演劇部のみんなの団結や葛藤の中で過ごす夏休み、キラキラの青春群像が、なんとも眩しい。
みんなで作り上げた舞台のあと、浴びる拍手喝采のカタルシス。
そして、意外な犯人と、辛い別離が、ほろ苦い。 -
ネタバレ 購入済み
面白かった
久々に当たりの小説に出会った。かなり面白い。最後まで中だるみせず勢いを増してどんどんおもしろくなっていく。もう少し続きを読みたくなるくらい読み終わると名残惜しくなる。最後はかなり驚きで、想像できなかった展開だった。
-
Posted by ブクログ
中山七里『アポロンの嘲笑』集英社文庫。
予測不能の展開の社会派ミステリー。
人間の運命というのは不思議なものだ。苦難の末に幸せを手に入れる者も居れば、順風満帆の人生から一転、地獄を味わう者も居る。しかし、運命は自分の力で少しばかりは切り開くことが出来る。そんな小さな望みを教えてくれた作品だった。
東日本大震災から5日後に福島県石川郡平田村で発生した殺人事件。殺害されたのは31歳の金城純一。被疑者の加瀬邦彦は駆け付けた駐在所の巡査により早々に確保される。
震災の影響で大混乱の中、石川警察署刑事課の仁科忠臣は城田と共に現場に赴く。程なく、被疑者の加瀬は原発作業者で、純一とは同僚であったこと -
購入済み
面白い
展開など本当に度肝をぬく。びっくりするほと引き込まれる作品。もう一度読んでいろいろと確かめてみたいなと思った。久しぶりに睡眠を削ってまで読んだ作品だった。この作者の作品をもっともっと読んでみたくなった。
-
購入済み
演奏表現とミステリー
これまで岬洋介シリーズを何作品が読ませていただいたが何度読んでも言葉でこんなにも曲を表現できるなんて…そしてミステリーとしても楽しませてくれる
-
購入済み
問題山積
孫達を思うと 弁護士 御子柴 礼司は
今後何をどうしようと 救われようの無い ロクデナシだと
贖罪の奏鳴曲 追憶の夜想曲 恩讐の鎮魂曲 と読み続け
それでも 何処かで 5歳の女の子が殺されねばならなかった理由の 欠片でもと 心待ちしながら 最後の一行 迄。
(やがて文字がぼんやり滲んできた)
女の子 その母 を思えばこう書くことも胸苦しいが
はまり込んで読んでいたのを あっ読み物!と抜け出せれた時 その一行で 憎みきれないろくでなし といえる
-
Posted by ブクログ
ネタバレ*単独で麻薬密売ルートを探っていた刑事が銃殺された。千葉県警刑事部捜査一課の高頭班が捜査にあたるが、事件の真相を知った警部・高頭冴子は真犯人に陥れられ、警官殺しの濡れ衣を着せられる。自分の無実を証明できるのは、事件の目撃者である八歳の少年のみ。少年ともども警察組織に追われることになった冴子が逃げ込んだ場所とは!?そして彼女に反撃の手段はあるのか!?息をもつかせぬノンストップ・ミステリー*
痛快です!
身長180㎝、男勝りの剛腕と体格を持つ県警のアマゾネス。
その設定だけでも期待させてくれますが、なにせ性格まで型破りの破天荒さ。
ヤクザを脅したり、特殊地域に潜り込んだり、まあその立ち回りの派手 -
購入済み
いろんなことを考えさせられた
ほんとにたくさんのことを考えさせられ涙なしには読み切ることのできない小節だった。フィクションであり現実でもあるのだと痛感し、胸が痛くなった。本当に素晴らしい作品なので、読んでみてほしい。一生心に残る小説にきっとなる。
-
Posted by ブクログ
本当に、中山七里は七人いるのでは(^ ^;
信じられない多作であるのはもちろん、
書くものによって文の「色」が全然違う。
それでいて、圧倒的なリーダビリティと
期待を裏切らない「どんでん返し」は
全ての作品に共通している。
普通の人間にできるワザではない(^ ^;
さて、本書は、とある高校が舞台。
赤川次郎か!? と思わせるほどの
ショッキングな幕開けで(^ ^;
演劇部の活動がかなり詳しく描写されるので、
似鳥鶏氏の「市立高校シリーズ」も彷彿とさせる。
おそらく若い読者向けに書かれたのであろう、
ディテールのリアリティよりも
エンタメ性を重視しているように見える。
現役の刑事が高 -
Posted by ブクログ
岬洋介シリーズ 第6 (10周年記念作品)
洋介が、司法修習を途中で離脱してから、10年後。
同じグループにいた天生高春は、さいたま地方検察庁 刑事部一級検事として、上昇志向を持ち、有望株と目されていた。
今回、天生が担当する事件は、有名幼稚園に乱入し、幼児三人と教員二人を惨殺した直後、自らに覚醒剤を注射した《平成最後の凶悪犯》仙街不比等事件であった。
「心神喪失という理由だけで、何の咎めもなく法の軛から逃れられる。そんな理不尽があって堪るものか」
天生は、刑法第39条によって、仙街に無罪判決が下ることを恐れ、検事調べで仙街の殺意が立証できないかと苦慮する。
しかし、取り調べ中に突如意