中山七里のレビュー一覧

  • ヒポクラテスの憂鬱

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    前作が面白くて2作目も一気読みしました。2作目もキャラの個性爆発でサクサク読めました。
    一見、死因に相違がなく司法解剖にまわされないようなご遺体の謎を法医学教室の面々が暴いていくミステリー。その情報をリークする「コレクター」はなぜ事故死や自殺でないとわかるのか、なぜ内部情報を知っているのか、どんな思惑があるのか。最後のどんでん返しにはいつも通りびっくりしました。

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    2025年02月27日
  • ヒポクラテスの誓い

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    法医学ミステリーとはなんだろうと思って手に取った作品です。ミステリーはトリック解明、伏線回収、どんでん返しが好きで読んでます。なのでいつも中盤からのめり込むのですが、この作品はキャラ自体が魅力的でミステリー関係なく序盤から面白いです。ミステリーとしても事件、伏線、各章の原因解明、最後のどんでん返しと盛りだくさんでしっかり面白いです。実在する薬剤の名前も出てきて治療や解剖所見はすごいリアルでした。この作品を見てから作者の作品にハマりました。面白くて読むの止まらない魅力的なミステリーシリーズ作品を観たいと思っている方に是非おすすめです。

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    2025年02月27日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    久々に内容の重い本。
    原田マハさんや小川糸さんの「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」などの
    ほっこり優しいホロっと系が続いていたので
    余計に中山七里さんの本格ミステリーにある大どんでん返しにまんまとハマり、ビンタされた気分。笑
    そこ繋がるかー!
    最後の一枚の写真が気になりすぎて、
    睡眠時間を削って最後の一文まで駆け抜けた。


    検察官や弁護人の主張、抗弁、裁判の進み方、判決の言い渡しも本当に精緻で
    中山七里さんも知見が本当に広い…
    だからこそ、底なしに面白い。

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    2025年02月26日
  • 境界線

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    目次を見た時は、短編集かと思ったけど、長編でよかった。続きが気になって仕方なくて、、

    高校時代の鵠沼と五代のやり取りがおもしろかった。自分の親の仕事を誇りに思い、暴力にもひるまず、意思をしっかり持ってる鵠沼が好きだった。

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    2025年02月24日
  • TAS 特別師弟捜査員

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    学園一のアイドルの飛び降り自殺。
    騒然とする生徒や学校側に、マスコミも加わり謎は深まるばかり。
    クラスメイトの慎也は、従兄で刑事の公彦と潜入捜査を行う。
    そこから現れたのは驚愕の真実であった。
    ノンストップ学園ミステリー。
    最後のどんでん返しは、さすが中山七里さんです。

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    2025年02月23日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    都内で臓器を抜き取られ、傷口を雑に縫合された少年たちの遺体が相次いで発見される。
    捜査の結果、被害者の少年たちはいずれも貧しい家庭環境で育っており、臓器ブローカーを介して臓器を提供し、金銭を受け取っていたことがわかる。被害者の中には中国人の少年もおり、中国では一人っ子政策により2人目以降の子供には多額の罰金を払わなければならないこと、ただそのような家庭では金銭的余裕がない場合も多く、その子供は臓器売買に利用されがちだということ、また貧困化が加速する日本でも臓器売買の犠牲になる子供たちが出てきてしまっていることなどの描写がある。
    「カインの傲慢」というタイトルでは貧困に苦しむ人々や臓器を売ること

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    2025年02月11日
  • ヒポクラテスの悔恨

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    ああ面白かった。法医学教室の主、光崎藤次郎教授のメスが冴え、そして何と今回は犯人の左頬に拳が叩き込まれる。すげぇ。

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    2025年02月11日
  • 悪徳の輪舞曲

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     中山さんのミステリーは岬洋介シリーズから入った。とても面白かったので、それから別の小説を読んでみようと手に取った中の一つ。同じ作者が書いたのかというほど雰囲気の違う文面で驚いた。
     御子柴シリーズは、実際ありえない経歴を持つ弁護士という設定で、弁護士としては少々無謀な手段を用いることもあるが、それでも、グイグイと最後まで引き込まれていく。
     今回は、身内である家族の犯した殺人容疑の弁護人となる。
     自分がかつて起こした重大事件後、30年経っての妹との再会。母にかかった殺人容疑を知る。そして、妹の梓は、そんな過去を持つ加害者家族の弁護を引き受けてくれる弁護士がなく、憎しみを抱えながらも仕方なく

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    2025年02月09日
  • ヒポクラテスの試練

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    面白い。寄生虫による死亡事故から展開する物語だが切れ味抜群で、日本→米国と移動して事件捜査が進む様はミステリ小説ではあるが、とても出来のいいドラマを見せられたような気持ちよさがある。
    クライマックスで見せられる人間の闇、罪と罰、それらの姿には思わず身震いした。読み終えて娯楽小説の楽しさと社会派推理小説としてのテーマ性の高さ、この両立という巧みさに舌を巻いている。素晴らしい。

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    2025年02月08日
  • アポロンの嘲笑

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    これほどに、信念を持ち、貫き通す人間の姿に目頭が熱くなった。自分の薄っぺらい、揺るぎまくりの気持ちが恥ずかしくて情け無い。
    嘲笑うアポロンの顔が浮かび、ゾッとした。

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    2025年02月02日
  • 彷徨う者たち

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    宮城県警シリーズ完結編というから、覚悟して読んだけど結構重くない感じだった。
    『護られなかった者たちへ』のインパクトが大きかったんだろうな。
    読みやすくてサクサク読めるけど、いまいち感情移入できず。

    震災で家族を亡くした人や仮設住宅に入居した人たちが読んだら共感できるのだろうか?

    読んでいてずっと思っていたのは、蓮田は何も悪くないんだから引け目を感じる必要はないのでは?ということ。
    蓮田父のやったことだって蓮田が捜査したことだって、当然のことをしたまでだし、震災で家族を失わなかったことだってズルをしたわけではないのにね。

    それに仮設住宅から公営住宅への移転を渋るのは、どうなんだろう。

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    2025年02月02日
  • 追憶の夜想曲

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    被告が抱える秘密とは?
    ライバル検事登場。
    コメディリリーフの少女。
    そして何より、御子柴が弁護を受けた理由とは?
    今作も面白かった。

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    2025年02月01日
  • アポロンの嘲笑

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    加瀬が魅力ある人物だった。

    当時あれだけニュースで流れていた原発のこと、考えなかった、というか、考えないようにしていた。
    今ならわかる、現地で最前線を張っていた人たちのこと。ありがとうございます。

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    2025年01月31日
  • ヒポクラテスの悔恨

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     ヒポクラテスシリーズ第4弾。
    何の間違いか光崎先生がTV番組に出演。
    医療系の内容だし、昼間の放送だし大丈夫だろうと思いきや、光崎先生はTV仕様になんてなれなくて炎上してしまう。さらにはTV局に犯行予告が書き込まれ、、、コレクター事件の時と同様に解剖の件数が増えます。

     埼玉出身なのでシリーズを通して知ってる地名が出て来て面白い。

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    2025年01月31日
  • 復讐の協奏曲

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    これまでの御子柴シリーズのなかでもダントツに面白かった。
    御子柴に送りつけられた懲戒請求800通、それを直ぐ様返り打つ御子柴、事務員の洋子の殺人容疑と宝来先生、物語の展開がこんなにも良い塩梅で混ざり合い、先を読まずにいられない。
    同時並行で物事が進み全てがカチッと合わさるラストは見事としか言いようがない。
    リーガルミステリーの傑作ではあるが、それはこれまでの御子柴シリーズを読み続けてきたからこそ押し寄せる面白みだとも感じた。
    いよいよ厚みを増す物語に目が離せなかった。

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    2025年01月30日
  • 禁断の罠

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    最近勢いのあるミステリー作家6人の競演。オール讀物か別冊文藝春秋などが初出の読み応え抜群の一冊でした。もし気になる作家さんが入っていたら試し読みに最適です。タイトル的にスカッと爽やかとはいかない内容が多いので、読み心地良いもの求めている人には向きません。
    「ヤツデの一家」新川帆立
    三代目を継いだ女性政治家の語り。暴君だった父の後妻の連れ子、渉は美しく世渡りがうまく、面倒なことは嫌い。でも私にアプローチしてきて、私も渉なしではいられない。そして私は醜いが、美しく身体の弱い妹がいる。
    女の国会みたいな話かと思ったら全く違いました!珍しくドロドロっとしたお話です。
    「大代行時代」結城真一郎
    世の中流

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    2025年01月29日
  • ヒポクラテスの試練

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    ヒポクラテスシリーズ第3弾。
    何の自覚症状もなかった人が急激な腹痛に襲われ亡くなります。検査の結果、異常に早く悪化する肝臓がんだろうとの事だったのですが、光崎が解剖すると本当の原因が明らかに。また、同じような症状で亡くなった方が他にもいたと判明し、更に二人には接点がある事が分かり・・・原因究明の為、キャリー先生と真琴先生はアメリカへ。

    なんとなくコロナ騒動の0日目を見たような気分。『小説NON』掲載はコロナ禍前の2017年でビックリ。真琴先生と古手川さんの関係性も気になる。

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    2025年01月29日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

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    SNSのインフルエンサーに洗脳された浅慮な正義が、フェイクニュースを拡散して無実の人々を追い詰めてしまうお話
    フェイクニュースの発起人〈市民調査室〉の正体は途中で勘づきましたが、明日は我が身、戒めとして読み返したい作品でした

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    2025年01月25日
  • ドクター・デスの再臨

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    犬養さんシリーズ大好きです。
    最後の数ページでの大どんでん返しに、何が正義か分からないスッキリしない終わり。
    今回も堪能しました⁉️

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    2025年01月25日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    法医学ミステリーのシリーズ2作目。
    コレクターを名乗る書き込みにより、発生した事件は本当に人の手は加わっていないのかを調べることが本筋。
    主人公達の上司にあたる光崎教授と渡瀬班長が最高にかっこいい。

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    2025年01月23日