中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
売れない舞台俳優が「似ているから」という理由で総理大臣の替え玉に据えられ、ほんの一瞬のはずが政局を乗り越え、さらには自衛隊の海外派遣の是非を判断することに…という荒唐無稽な展開ですが、与野党間の(国会討論などをみても感情的な言い合いにしか見えない)対立や、与党内の派閥同士の権力争いなど、現代政治のリアルな側面が分かりやすく描かれていると感じました。
何より、主人公が「政治の素人」なので、総理大臣としての判断をするにあたっては官房長官や友人の経済学者からの丁寧なレクチャーがあり、それが読者にも優しい配慮になっています。
総理大臣に上り詰める過程で多くの政治家が初当選のころの「青臭い理想」を忘れ -
Posted by ブクログ
御子柴礼司シリーズ。本作も面白かった。
他作でさんざん悪徳弁護士と書かれているけれど、きちんと人間的心を持っていて、なんだったら普通の大衆以上に真摯な心の持ち主として描かれているように思う。
本作の魅力は、解説に端的に示されている。解説より2か所抜粋。
「中山作品の読み心地は、囲碁の対戦を見ているときのそれに近い。囲碁の布石というものは門外漢には理解不能なもので、序盤の展開が後でどのように効いてくるかはまったくわからない。黒白交互に石が置かれていくのを見るのはそれだけで気持ちいいが、ぼうっと見とれていると、あるとき突然決着が訪れるのである。」
「フェアプレイの精神が良きミステリーの必要条件であ -
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「刑事犬養隼人シリーズ」の第四弾です。
テーマは「死ぬ権利」「安楽死」かな?
日本では安楽死は殺人罪になります。海外でも安楽死が認められている国はまだ全然少ないそうですが、条件が4つあります。
1.回復の見込みがない
2.耐え難い苦痛がある
3.代替治療がない
4.本人の明確な意志がある
個人的には条件さえクリアすれば安楽死は認められるべきだと思います。私自身がもし病に蝕まれて上記の1~3の状態であれば家族には安楽死を自ら提案すると思います。但し、これが立場が逆になり家族が病に倒れ安楽死を望んだ場合は私はどうするのかはわかりません。
今回は犬養刑事と娘との距離がほんの少し縮まったと思