中山七里のレビュー一覧

  • 七つの大罪

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    面白かった。
    特に「最初で最高のひとくち」は小説を読むならこれくらい常軌を逸した物語は大歓迎。話の内容に引きづられずにかなり軽い表現で物凄い事を描きながら、後味悪くさせずに結末に向かうのが良い。

    「15分」も面白い。
    罪の意識が希薄なだけに、3人を殺害した計画性を嬉々として読者に伝える。週刊誌記者のインタビューで馬脚を現すのだが、結末の15分が絶妙。

    「手の中の果実」や「父親は持ってるエロ本」は、いい話風であり大罪とは意味合いが少々違うか…。

    読みやすい短編集で大罪に対する解釈もそれぞれであり、あっという間に読める面白い小説だった。

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    2025年07月25日
  • 騒がしい楽園

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    ネタバレ

     朝の通勤列車の社内でメイクをする母親と横でパンを食べる娘。公共の場でのマナー違反を見かねて注意した神尾舞子。その母親の身勝手な言い訳に、臆することもなく理路整然と順序だてて説教する彼女は、幼稚園教諭だった。どちらかというと、優秀なビジネスウーマンのように思えたのに、実は幼稚園の教諭だって…。
    普段、子供たちにとってどんな先生なのかなぁと思った。

     彼女は以前勤めていた幼稚園での不祥事がきっかけで(彼女は関係ない)、経営母体の会社が、改善の一環として大規模な人事異動を行ったため、新しい幼稚園へ転任の初日だった。
     
     就任直後、都会の閑静な住宅街ならではの、地域住民への騒音問題、待機児童問題

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    2025年07月24日
  • 作家刑事毒島

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    めちゃめちゃ面白い!
    構成はわかりやすいけど、犯人はそこか!って人たちで、毒島さんのキャラがすごく立ってて。
    最後の方犯人になりかけるんだけど、最強すぎて容疑者だけど容疑者にならない感じすごいなと思った。
    次も楽しみ!早く読みたい!

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    2025年07月22日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    運よく、初めてサイン本にあやかった。
    「七」の字が印象的だったのは、噂通り、7人いらっしゃるという暗示か。。。
    本自体はとてもボリューミーだったけど、テンポよく進むショートショートは読みやすくサクサク読めた。

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    2025年07月20日
  • 武闘刑事

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    ネタバレ

    前回はチャイナを相手に大立ち回り今回は在日米軍を相手に痛快な武闘劇、まさか同盟国を相手にするとは思わなかった、それも犯人目星を付けていた相手とは全く別のまさかのどんでん返しの相手だった、日米地位協定と治外法権を唯々諾々と受け入れている日本政府はこれで独立国と言えるのか、核武装さえすればアメリカは案外弱い、日本なら何時でも三菱製、東芝製、SONY製或いはホンダ製の核ミサイルは半年もあれば作れるはずだ、そうすればアメリカはもちろんチャイナも手が出ないはずである、日本には山程プルトニウムがあるのだ。

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    2025年07月20日
  • テミスの剣

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    【連続殺人鬼カエル男】から渡瀬刑事が気になり読んでみました。自分が関わった冤罪事件へ向き合う姿には目頭が熱くなりました。刑事としても人間としても熟達していく姿を見てますます渡瀬刑事のファンになりました。
    中山七里先生のエンタメと社会問題を融和させた作品は読み応えがあります。しばらく自分の中で中山七里祭り開催されそう笑

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    2025年07月19日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    シリーズ3作目。
    謎解きもさることながら、今作は恩師との対峙、御子柴の苦悩など、その心理描写が見どころだった。

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    2025年07月19日
  • テミスの剣

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    ネタバレ

    ここ最近集中して本を読めていなかったのですが、今日は日帰り出張だったので道中に一気読みしました。
    中山七里さんの本はどんでん返しが多く、この作品もどんでん返しも同様ではあるものの、読み進める中で場面転換やキャラクターの成長が印象に残るため、一本芯の通ったストーリーになっており面白かったです。
    冤罪から始まる重厚なストーリーの中で表現されるキャラクターそれぞれの感情描写がとにかく素晴らしい。記述トリックとかでもないので実写化しても面白そうだな〜と思ったら、もうドラマ化されていました。気になる方はそちらからでも!

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    2025年07月18日
  • 嗤う淑女

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    ネタバレ

    読みやすいし、面白かった。

    人が美智留に操られていくところが上手く行き過ぎな感じもするが、実際に追い詰められている人間はそうなってしまうのかもしれないから、気をつけたい。

    途中まで他の人視点だったのが最後にやっと美智留視点になって、一気に美智留の解像度が上がったのがよかった。

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    2025年07月18日
  • おやすみラフマニノフ

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    p15ああ、駄目だ。身体が動かない。まるで音の金縛りに遭ったみたいだ。
    p51「コンテストなら競う。オーディションなら受ける。そういう貪欲さと、互いの実力差を絶えず誇示しておく執拗さ。その二つが一番を守り続ける秘訣なのよ」
    p241「科学や医学が人間を襲う理不尽と闘うために存在するのと同じように、音楽もまた人の心に巣食う怯懦や非常を滅ぼすためにある。確かにたかが指先一本で全ての人に安らぎを与えようなんて傲慢以外の何物でもない。でも、たった一人でも音楽を必要とする人がいるのなら、そして自分に奏でる才能があるのなら奏でるべきだと僕は思う。それに音楽を奏でる才能は神様からの贈り物だからね。人と自分を

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    2025年07月18日
  • 嗤う淑女

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    ネタバレ

    次々と信者を増やして破滅させていく美智留の手口と最後の最後まで掌で踊らされる周りの人たちが面白かったです。次作にも期待。

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    2025年07月16日
  • 氏家京太郎、奔る

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    ネタバレ

    氏家さんの過去とそしてその事に影響をあたえた昔馴染みの友人、分かりやすく読めました。
    こちらの本の冒頭部分の物凄い描写で、このシリーズを読むのを躊躇っていたけれど、公的ではなく民間だからこその活躍を時として心地いいほどの着地点。まさか!の結末に驚きと感動でした。着眼点が「紙」ってなぜ最後まで引っ張ったか、何だかすぐ分かりそうだけど…

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    2025年07月16日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    ヒポクラテスシリーズ2作目。

    安定の面白さのストーリーに、
    とうとう(?)渡瀬さんも登場して益々楽しめました。

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    2025年07月15日
  • ヒポクラテスの困惑

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    コロナのワクチンがまだまだという時期が舞台のヒポクラテスシリーズ。法医学教室の3人と古手川刑事らの絡みを背景に、ぐいぐいと謎を解く。
    やっぱり中山七里は手練れだわ。
    全部読めたかなと調べてみたら1冊落としてた。
    しばらくしたら読むよ、「ヒポクラテスの悲嘆」。

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    2025年07月15日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    おもしろかった!
    始まり方から設定、話の進み方、登場人物、私好みの本だった。
    序盤から読む手が止まらなかった。

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    2025年07月13日
  • ふたたび嗤う淑女

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    ネタバレ

    これぞ中山七里作品って感じ!最後まで騙されて逆に嬉しい(笑)
    前作で美智留の人となりを描いた上で、今回は1人のターゲットを周囲から滅亡させていくスタイルで面白かった。
    色んな人の復讐心や嫉妬心、出世欲などが絡み合って前作よりも惹き込まれました。

    次はさゆりが出てくるんだねー!!
    カエル男先に読むかどうするか迷うな……笑

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    2025年07月12日
  • 追憶の夜想曲

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    前作から三ヶ月後。
    前作のラストで刺された御子柴は、病院にて三ヶ月の入院を余儀なくされた。本来ならもう少し休んでおかなければならない所、早々に仕事に復帰した御子柴は、宝来弁護士の元を訪れ、ある事件の弁護を変わってくれ、と頼む(頼む=脅す)。
    ある事件というのは、夫が定職に付かず借金ばかりして引きこもり、生活能力が乏しい事に加え、他の男性と一緒になりたかったからという身勝手な理由でその夫を殺し、一審で懲役16年の判決が出た事件である。
    正直お金にもならないし、妻、津田亜希子が自白していることから減刑なども難しい案件。なぜこの事件に御子柴が拘るのか、それはラストで明らかになる。

    前作が渡瀬や古手

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    2025年07月12日
  • ネメシスの使者

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    テミスの剣にも出て来た渡瀬が主人公。最後のどんでん返しにやられました。正義を追い続けて法律を破るのはだめなんだけど、、だめなんだけど、、考えさせられる作品でした。再犯率ねぇ、、、

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    2025年07月11日
  • 鬼の哭(な)く里

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    オーディブル試聴。中山七里先生の因習村殺人事件だー!!てワクワク聴き始めたけど、ホラーというより物語の着地点は意外と理性的なサスペンスでした!
    一応舞台は岡山ということになってるけど、村人たちに方言とかはなく、地域を特定しない配慮が感じられました。今の世情に照らし合わせて頷ける箇所が多い作品で、面白かったです!

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    2025年07月10日
  • おわかれはモーツァルト

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    岬洋介シリーズ。「合唱」の続編。世界演奏ツアーをキャンセルして日本でもたもたしていた岬洋介に、次の事件が勃発。本作のメインキャストは「いつまでもショパン」で登場した盲目のピアニスト。彼が巻き込まれる殺人事件に、友人の岬洋介がお助けマンとして颯爽と現れる趣向。もう、かっこ良すぎです。

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    2025年09月02日