中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分が求めていない部分への賞賛への不満、
他責にして努力を惜しんだ後悔、
天才の子への期待と落胆。
私が特に考えさせられたのはこの辺りだけれども、すごく色んな教訓を得られるシリーズだと改めて感じた。
中でも岬先生の不安との折り合いのつけ方。
「捨て去ったものに責任を果たすためには選んだものを大事にするしかない」。
一方で、「その世界で生きていくべき人間はどんな道を辿っても最終的にはその世界から迎え入れられるものだと思う」という言葉には救われるものもある。
自分すらも呪うことなく、自分が何者であるかを問い続けるという岬先生の在り方は目指すべき姿だと感じる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ残虐な殺人をしたが、
死刑判決を免れた者たちの家族が次々と殺される。
犯人は「ネメシス」(義憤)を名乗り、人々の不安を煽る。
渡瀬警部と古手川巡査長が事件解決に挑む。
犯人は検察庁の次席検事の事務官「横山潤一郎」
若干20代の将来有望な人材は
学生時代に付き合っていた彼女を無惨にも殺され、
捕まった犯人の判決も無期懲役になったことに憤慨する。
「司法で裁けないなら自身が裁く」と復讐を決意。
それまでの勉強実績を捨て、検察庁に入庁し,
どうやったら死刑を回避しつつ無期懲役判決を出せるか?
さらに憎む相手とどうやったら同じ刑務所に収容されるか?
憎っくき殺人鬼を自らの手で断罪する為、
綿密な計画を実行する。
伏線だらけのワクワク感満載。 -
Posted by ブクログ
なんじゃこりゃ!
松田優作でなくともこのセリフがポロリと出てしまいました
だって本作に出てくる登場人物がすごい!
中山七里人気シリーズの主役たちが勢揃いやないですか〜
まだまだ中山七里初心者の私でもわかる人たちがどんどん登場します
「カエル男シリーズ」からの参戦は渡瀬&古手川コンビ
有働さゆりも名前だけ登場
「御子柴礼司シリーズ」からはもちろん悪辣弁護士御子柴礼司が参戦
で、日下部洋子も登場
実は御子柴ぐらい大好きです!
まだ読んでないのでわかりませんが、この人たちも各シリーズで主役を張っているのではないですか?
警視庁刑事部捜査一課の犬飼隼人
解剖医の光崎藤次郎
氏家鑑定センターの氏家京太郎
彼らも参戦!
当たり前ですが、もちろんこのシリーズの主役岬洋介も登場
で、たびたび登場している父親の岬次席検事も出てくる〜
そして何と法廷では岬洋介と岬次席検事が争うことに!
まさかまさかの親子対決!
何から何まで異例ずくめ一冊
なんじゃこりゃ!の一冊です
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Posted by ブクログ
七つの大罪と言われる「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」に基づく七つの短編集!
また、本書の七つそれぞれの短編の著者も「七」に関係があるなど、面白い仕掛けが施してあった。
七つの短編はどれも面白く一気読みしてしまった。
特に「憤怒」は短編にも関わらず、離婚、障害、村集落、認知症など盛り沢山の内容をギュッとまとめてあり、短編では勿体無いほどの作品だった。
あと意外だったのは「色欲」で、タイトルも然り、他の流れからもっとグロテスクか砕けた内容を想像しながら読んだが、息子の返しなどコミカル要素もありつつ、家族の大切さを教えてくれるような物語だった。
他のどの作品もホント素晴らしかった!
テーマを明確にして書かれた短編だから、読者もテーマを先に知って読めるので、読みやすく楽しみやすいと感じる一冊だった。 -
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米澤穂信の供米のために読んだ文庫本。
米澤穂信以外の作家の著作は読んだことがなく、それもまた新鮮で面白く読むことができた。
新川帆立 ヤツデの一家
これを女性作家が書いているのが見事と言うかなんというか。私には理解できない世界だが、短編として素晴らしいドンデン返し。
大代行時代 結城真一郎
短い中にも貼られた伏線は丁寧だが、先の展開が簡単に読めるところが残念。
人には得意不得意があるのは仕方ないが、注意されたら片付けよう。
妻貝朋希を誰も知らない 斜線堂有紀
この短編は少し不快だったので長いです。
治安の悪い、物事を知らない人達ばかりの地域は確実に存在するし、地方で新しい人が入ってこない街は数多く存在するから、その人達がタイトルの人物を理解できない、自分の色眼鏡で判別するというのはあると思う。他所から来た人でも最初から偏見で見てるところもあると思う。
でもそれを焦点に当てた作品を作ったところで、最初から読者には察することが出来るし、読者を知識無いと思い過ぎでは無いか?
それとも境界知能の辛さをひたすら描きたかっただけか。それならなおのこと趣味が悪い気がする。
一番彼のことを理解していたのは母親だろう。それでも支えることができなかった、支援や援助に繋げられる方法を知らなかったそもそも存在を知らなかった、逃げるしかなかった所で彼女もまた境界知能か知的ありの発達障害があるのが予想できる。
供米 米澤穂信
米澤穂信のシリーズ物長編も好きだが、短編の天才でもあると言わずにはいられない。
文系の知識高い人達の会話の言葉遣いが見事だし、伏線の回収の仕方が自然過ぎて、勿体ぶっていない知的さがある作品だった。
ハングマン 雛鵜 中山七里
シリーズ物の短編のようで興味が湧いた。少しドラマを意識しているような、所謂アニメっぽさラノベっぽさを感じる文章や内容だが、現代らしいテーマで映像化されても映えるだろうなと思った。
ミステリ作家とその弟子 有栖川有栖
実はこの作家も読んだことがなかったので、読めて良かったし、他の作品にも興味が湧いた。
ミステリ作家と弟子の会話が面白く、単なる会話劇としても楽しめ、弟子の思惑でまた楽しむことができた。 -
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中山七里『逃亡刑事』PHP文芸文庫。
先に続編の『越境刑事』を読んでしまったので、遅ればせながら、本作『逃亡刑事』を読むことにした。
『越境刑事』より遥かに面白い。県警のアマゾネスの名を欲しいままに高頭冴子が暴れまくるのだからたまらない。
完成度が非常に高く、続編の『越境刑事』など書く必要などなかったのではないかと思うくらいだ。何しろ、本作でこれ以上無い程の最大の悪である警察組織の腐敗を描き、それに県警のアマゾネスが立ち向かい、徹底的にぶっ壊してしまうのだから、続編の必要など無いのだ。
単独で麻薬密売ルートを探っていた生田刑事が、カーディーラーのショールームで射殺される。その犯人を目撃したのは養護施設での暴力から逃れるために脱走した8歳の御堂猛だった。
千葉県警刑事部捜査一課のアマゾネスの異名を持つ高頭冴子が率いる高頭班が捜査にあたるが、猛の証言から早々と事件の真相に辿り着く。あろうことか、生田刑事を射殺したのは薬物銃器対策課の玄葉課長で、押収した薬物を市場に格安で流し、売上を懐に入れていたのだ。
しかし、玄葉の罠に嵌められた冴子は警官殺しの濡れ衣を着せられ、やむなくヤクザの山崎の手を借り、猛と共に逃亡を図る。
山崎の手引きで大阪のドヤ街に潜り込んだ冴子と猛だったが、やがて警察の手がドヤ街にも迫る。
本体価格920円
★★★★★