中山七里のレビュー一覧

  • 彷徨う者たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今回は笘篠ではなく蓮田が主人公。
    宮城県警三部作、これがラストらしい。
    笘篠の相棒、蓮田は震災で家族を失うことはなく、本当の意味での共感ができず、罪悪感を感じていた。南三陸の仮設住宅で男が死体で見つかる。その男は仮設住宅にまだ残っている人の家を訪ねて公営住宅に移住するように勧めている人だった。そしてこの死体は密室で見つかった。蓮田の幼馴染たちが事件に関わってくる…

    このシリーズも最後かあ。
    笘篠推しだったので、蓮田は少し物足りないかなあ。

    このシリーズ、笘篠の妻子が震災で亡くなっていることが前作、前々作でわかるのだけれど、笘篠と妻の最後の会話が描写されていて、笘篠が悔やんでも悔やみきれない

    0
    2025年08月19日
  • 夜がどれほど暗くても

    Posted by ブクログ

    audible 。さすがの中山七里というほかない。
    近ごろ、ドラマ「能面検事」をみているが、笑わない上川隆也の評判がいいらしい。北川景子の「ヒポクラテスの誓い」も見た。うーん、ピタリとは来ないもんだ。
    比べてaudible での緊張からどんでん返しの感じの方が優っていると思う。中山七里とaudible は相性がいい。

    追加。忘れるところだった。作中の春潮社って新潮社のことだよね。7年前ヘイト議員に誌面を与え、猛烈な反撃にあって廃刊に追い込まれた「新潮45」の出版社。
    主人公はその社の編集者だということをわかって読むとひと味違うと思う。
    中山七里あっぱれだね。文学が分断社会に対し何ができるかを

    0
    2025年08月20日
  • 恩讐の鎮魂曲

    Posted by ブクログ

    恩師、少年院時代の教官が加害者となり、
    御子柴が弁護をするシリーズ第三弾。
    反社会関係で進むのかと思ったが、
    最初のくだりだけだった。
    すんなりとは進行しないと思っていたが
    その通りでいくつものドキドキやそうくるか、
    えーみたいなのがあり面白い。 
    恩師との法廷でのやり取りは、思い通りに行かず
    今までとは違った御子柴に会えた。
    人により償い方も違う、想い、考え方も違い共感できる。
    最後のりんこの手紙には、泣けたね。

    0
    2025年08月18日
  • 氏家京太郎、奔る

    Posted by ブクログ

    シリーズ第二弾!

    今回は、親友の御笠が容疑者にされてしまう。
    そりゃあ、タイトルのごとく、奔りまくるでしょ!

    遺体発見現場に、「特殊清掃人」を思い出したら、
    やっぱり、五百旗頭さんが登場した。

    それにしても、テッシュ1枚で、犯人って、そんなのあるのかと、びっくり。
    科捜研や検事の嫌がらせに、真っ向勝負、かっこよかった!
    ちょっと頼りない美能弁護士も氏家のパワーで、徐々にたくましくなっていくあたり、ワクワクした。

    不幸な生い立ちが人格をゆがめてしまうこともあるだろう、でも、全ての人がそうなるとは限らない。

    0
    2025年08月17日
  • 護られなかった者たちへ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私は何て恵まれた環境にいるのだろうと思った。衣食住が十分にできる。でも生活保護を受けたいと思う人は人間らしい生活を送りたいと思うけれどもお金がなく送ることが難しい。人の人生を紙面上で切り捨てていくのは、紙の中にいる人にとっちゃそりゃ許せないよなって思う。

    円山さんがおばあちゃん、生活保護受けたら生きるのが楽になるよって生活保護を勧めているシーンが印象的だった。

    0
    2025年08月16日
  • 追憶の夜想曲

    Posted by ブクログ

    次作からの続きで非常に面白く、一気に読んだ。
    最初から何か違和感があるような所があり、
    被告人が犯人では無いことは、容易に理解できた。
    自分の犯した罪を償っていく、、、。
    真相が明らかになる過程の中で人の悪いところが見えて目を背ける場面もあった。
    最後は、どんでん返しの連続で真実を突きとめれ、良かった。
    いつも残されるのは、小さい子どもであり
    そのサポートを皆でやって行きたいですね。

    0
    2025年08月16日
  • 恩讐の鎮魂曲

    Posted by ブクログ

    一気に読んだ。つながっていないと思っていた人たちが次から次へとつながり…最後の終わり方は負けたのに勝った、そんな気持ちのする作品

    0
    2025年08月15日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『絡新婦の糸』は、SNS時代の人間心理と群衆行動の危うさを表現するミステリー。
    物語の中心には、「市民調査室」と名乗る匿名アカウントが存在し、このアカウントは一見、公益のために動いているかのように見えるが、実際には選び抜かれた情報と刺激的な言葉でフォロワーを煽り、特定の人物や組織を糾弾させていく。その結果、老舗高級旅館の支配人と女将が自殺に追い込まれるという痛ましい事件まで発生する。
    ネットに氾濫する玉石混交の情報の中で、人は自分が信じたいものだけを選び取り、それを裏付ける情報ばかりに視界を奪われていく。本作は、その思考の偏りがどれほど容易に形成されるか、そしてそれがいかに破壊的な力を持ちうる

    0
    2025年08月14日
  • 氏家京太郎、奔る

    Posted by ブクログ

    期待を裏切らない!
    殺人事件ものはどうしても被害者や刑事、検察側が主人公のストーリーが多いですが、これは民間の鑑定センターの所長が弁護人側に立ち奮闘する珍しいタイプです。
    科捜研の技術の確かさはドラマなどでもはや真実なのが当たり前、という中でその無謬性に一石を投じる氏家さん。
    すごく尖ったキャラではないのに人情味があり、親友のために奔走する義理固さと、物的証拠を第一とする客観性を失わないバランス感覚がたまりません。
    ラストまでの怒涛の展開は目が離せません!
    まさか真実があんなことだったとは…科学は嘘をつきませんが、人は嘘をつく。目の前の物的証拠が真実ではない、と思い知らされました。

    0
    2025年08月13日
  • 禁断の罠

    Posted by ブクログ

    最近のアンソロジーは本当に豪華というか、ハズレがなくおもしろいよね。

    有栖川有栖『ミステリ作家とその弟子』は【砂男】で既読だったけれど、再読でも作家と弟子のやり取りがおもしろい。

    退職代行とかZ世代とか、境界知能、ペロペロ動画に闇バイト…すごく今が詰まっている一冊だった。
    何十年後かに読まれたら「あ~令和っぽい」ってなるんだろうな。

    米澤穂信『供米』は途中まで「うーん、好きな米澤穂信ではない」なんて思ったけど、最後がすごく良くてさすが!という感じ。
    中山七里『ハングマン-雛鵜-』は最後続きが気になる終わり方だったな。スッキリさせてほしい!
    せっかくだから『祝祭のハングマン』を読んでみよう

    0
    2025年08月13日
  • 能面検事の奮迅

    Posted by ブクログ

    主人公と対峙するふたり。
    そのふたりは、本来は王道で共感できるものだと思うけど、今回のストーリーではむしろ冷静は主人公の方に共感持てる。
    他の作品にも出てくる岬事務官も格好良い
    それにしても、ほんとうの正義って何だろうと考えさせられる

    0
    2025年08月12日
  • 復讐の協奏曲

    Posted by ブクログ

     久しぶりの御子柴シリーズ。既読のノンシリーズは外れが多かったが、同じ作者かと疑うほどこのシリーズは面白い。事務員の洋子は覚えていたが、宝来の記憶はまったくなかったので間を空けず読んでおきたかった。匿名を盾に何でも言いたい放題のネット社会には嫌気が差しているので、御子柴のカウンターは最高に小気味良かった。御子柴の相手をしていたら、そりゃ世間一般の男は物足りなくなってしまうだろう。洋子の予想外の逞しさ、強かさに御子柴以上に惚れそう。湊かなえの作品にもあったが、復讐のために娘の友達を巻き込む言動は理解し難い。

    0
    2025年08月12日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

    Posted by ブクログ

    中山七里『短いお話ほぼ全部』、 短編からエッセイ、解説まで、大好きな作者さんの仕事が掲載。。4年前に『護られなかった者たちへ』を初読みして以来新刊も含め全著作を読んだ(つもり)愛好家としてはうれしい限り。それにしてもデビュー15年でこの執筆量に驚き。

    0
    2025年08月12日
  • テロリストの家

    Posted by ブクログ

    『テロリストの家』
    意外性  ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
    人間らしさ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
    刹那さ  ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

    1.中山七里さんの魅力
    私が作家・中山七里さんの作品に惹かれるのは、その緻密な伏線と、読者の予想を裏切る結末にあります。

    物語のギリギリまで真実がわからず、明かされた動機が人間の弱さや優しさに通じている点に、いつも感銘を受けてきました。

    今回読んだ『テロリストの家』の主人公は、外国テロを取り締まる公安のエリート。

    仕事も家庭も波風なく、大学院の息子と高校生の娘を持つ、絵に描いたようや家庭を築いていました。
    ------------
    2. 崩壊の始まり
    そんな彼の日常は、一

    0
    2025年08月15日
  • ドクター・デスの再臨

    Posted by ブクログ

    犬養シリーズ第7弾

    うわ〜!めっちゃ面白いやん!!
    でも、ドクターデスの前作とか、他のシリーズ読んでる人限定かもしれん…

    また、ドクターデスが!
    まぁ、模倣犯なんやけど、今回は、報酬額が1桁高い!
    JKギルドという(女子高生ではない!)
    もう、金儲けの手段になってしまったか…

    安楽死の問題は、考えさせられる。日本では認められてない積極的安楽死。
    でもなぁ…
    もう自分の体の自由もきかなくなってきて、そのうち天へ召されるって自覚してたらどうなんや?って考えるわな。
    今回は、報酬額が高いから、金儲けしてると批判あるにしても…
    重たいテーマ…

    はぁ…犯人候補だけでも、何十万人とおる!
    この犯人

    0
    2025年08月10日
  • ヒポクラテスの悲嘆

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヒポクラテスシリーズ5作目。
    冒頭は妻と娘を無差別殺人で殺されるシーンから始まる。
    犯人は長らく家に引きこもっていた30代の男だった。
    1、7040
    40代の自室に引きこもっていた女性がミイラ化して死亡。遺体の状態からは餓死。同居していた両親は長い間、亡くなった女性とは没交渉だったという。しかし近隣の聞き込みから女性と両親が言い合う声が聞こえていた。疑問に感じた古手川は解剖を要請する。
    2、8050
    50代の自室に引きこもっていた男性が餓死状態で死亡。同居していた両親。亡くなった息子に暴力を振るわれていたことにより、母親が入院していたので、付き添いの父親も共に留守。密室状態の中で死亡していた。

    0
    2025年08月10日
  • ヒポクラテスの悔恨

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヒポクラテスシリーズ4作目。
    テレビ出演した光崎教授が、「解剖が十分に行われないのは死体の声を聞こうとしない警察と検屍官、そしてカネがないのが問題」と発言したことから、「一人だけ人を殺す、自然死にしか見えない状況で。死体の声とやらを聞いてみるがいい」という犯行予告がされる。コレクター事件で苦い思いをしている埼玉県警だが、この事態にどうするのか。
    1、老人の声
    老衰死と判断された老人。古手川の勘だけが老衰でない、と告げていた。なんとか解剖までこぎつけたが…
    2、異邦人の死
    ベトナム人技能実習生の死。鋳鉄をしている工場で腹を押さえて倒れたベトナム人。解剖することなく、CT検査から肝臓がんでの死亡、

    0
    2025年08月09日
  • 能面検事の奮迅

    Posted by ブクログ

    能面検事 第2弾
    学校法人に対する国有地払い下げに対する、相場より破格であることから、
    近畿財務局職員の贈収賄を疑い、大阪地検特捜部が捜査を始めるが、
    担当の検事に文書改竄の疑いが浮上し、最高検から調査チームが派遣される。
    そこへ、不破検事にも参加するよう命令が下る・・・。

    今作では、数年前にニュースを騒がせ、超大物政治家の夫人が関係していた
    可能性が示唆された、学園設立に際しての国有地払い下げの問題を元にして、
    著者の得とする方向へと展開されていきます。
    なぜ、担当検事に疑いが掛けられたのか、そして、本当ならその真意は・・・。

    著者である中山七里さんの作品には、いくつか感動する作品があり

    0
    2025年08月07日
  • 能面検事

    Posted by ブクログ

    相変わらずの無双っぷりの主人公が多い中山七里先生の作品。
    今回も、他を寄せ付けない圧倒的な強さ。
    強烈な個性と力を持つ主人公が、逆境を乗り越える様はワクワクする。
    最後に、感情を見せない主人公が感情的になった瞬間のシーンがムネアツだった。

    0
    2025年08月07日
  • おやすみラフマニノフ

    Posted by ブクログ

    岬先生のシリーズ 以前から何度も読もうと思っていた本作、土地勘のない名古屋が舞台でしたが、オチは半分ほど予想していましたが、最後まで面白く読めました。映画のさよならドヴュッシーしか本シリーズは知らないですが、音楽に関する部分だけでも読み応えは非常にありました。

    0
    2025年08月02日