中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ展開が辛すぎて読むのに時間がかかってしまった。
けいさんがティッシュを食べている部分を読んだとき、思わず両手で顔を覆った……
悲惨……悲惨の一言しか出てこない。
誰を怨めばいいのか分からないことが一番もどかしかった。
読んでいる途中で、円山の正体はなんとなくわかった。
「利根:復讐の道を選ぶ、円山:人を守る道を選ぶ」という両極端な2人を描いてる話だな~と思いながら読み進めていたら、真犯人わかった時、私は思わず本を閉じた……
続きを読みたくなかった。もう何も知りたくないと思った……
そしてカンちゃんに「等価の復讐」を教えたのは彼らだったと思うと、胸が締めつけられた……
カンちゃんの名前の「す -
Posted by ブクログ
YouTubeで中山七里先生という、完全に狂った(誉めております)作家先生にハマってしまった。あのテンションでお話しくださるから聞き流せるが、真に受け取ってしまうと作家志望でなくても詰まってしまう。
本作は、作家志望の人はもとより、夢を描いて大人になった全ての人に響くものがあるのではないか。私自身も子どもの頃、大人の世界はもっと輝いていると思っていた。キラキラしていた世界だと思っていた。しかし、大人になってみると、それは一面を見ただけの話だった。実際の大人の世界は、小さなことの積み重ね。99%はキラキラしていない、地味な世界だ。作家の世界はさらにキラキラして見えるが、きっと99.9%が地味な -
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唯一無二、天上天下唯我独尊…
こういう、人を言うんやろな。
映画以外は、何も出来ん監督やけど、それに関しては、超一流!
やり方もハラスメントだらけやけど、凄い作品作れる!
そういう人の周りには、スタッフを含め一流が付く。ある種の家族。
内容も、撮ってる作品が、
「連続殺人鬼カエル男」やん!これ!
(ここでは、『災厄の季節』ってタイトルやけど、『このミステリーがすごい!』大賞に応募した時に使ってた『連続殺人鬼カエル男』の旧題みたい)
渡部警部とか、古手川刑事も登場!
この作品を作る経緯が『連続殺人鬼カエル男』の感想で、みんなから、映画化は無理って、言われたみたいで、なら、自分で作ったる!って -
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大変勉強になりました。
そっち方面疎くて・・・へぇ〜そういう感じなんだぁ〜って
いつもながらに社会の仕組み的なところ、ちゃんと実例で説明いただけるので
ほんと本っていいですよね。
ってことで、毒島さん最高っす。
解説にも書いてあったけど、確かに今回は作家成分多め?
いや、作家としての心意気面多めでしたね。
にしても、今回も残り数ページ、
あれ?結局なんか本題が片付いていないんじゃないって思いながら
ラストシーンに到着
そこからの、「はい、きた、七里返し」
なんか、ナイト・シャマラン監督の映画思い出しました
あぁ〜、全部そいうことだったんだぁ〜って
よく言いますもんね、得するやつが犯人だって -
Posted by ブクログ
ネタバレ「大人だからって子供より勝っている部分なんて言葉と経験値と世渡りくらいじゃないのかな。 誰でも感情に走る時って、精神年齢は五歳に戻っているもの」
自分本位で何でもかんでも幼稚園のせいにする親、マスコミ、近隣住民の言動にはさもありなん、といった感じで読んでいてすごくしんどかった。ミステリー要素軽め、幼稚園を取り巻く諸問題にスポットを当てた作品だった。
そもそも一瞬たりとも目が離せない年齢層の子供を一人で何十人と見なければならない重責に加えて、モンスターペアレンツ、近隣住民との騒音トラブル…とてもじゃないけれど、子供が好き、だけでは続けられない仕事だと思う。以前、幼稚園の教育実習中に先生達にひど