中山七里のレビュー一覧

  • ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人

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    映画化もされた小説

    小説を読む前に映画を見てしまってから読んだので2度楽しめました。
    映画の方ではあまり深掘りされていなかったところもされていて理解できたりと二重に楽しめたと思います。

    特に安楽死というのがテーマでとても考えさせられる話しでした。
    特に安楽死を望んだ人達とその人達の家族のそれぞれの想いが心によく染み込んできました

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    2024年10月25日
  • 追憶の夜想曲

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    ネタバレ

    悪徳弁護士と言われる御子柴が平凡な主婦の夫殺しの弁護を担当。裁判の行方もそうですが、二転三転する展開、そして後半の衝撃は忘れられません。

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    2024年10月24日
  • テロリストの家

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    ネタバレ

    オーディブルにて。

    公安部の刑事だが家庭を顧みなかった父親。
    しかし、息子がテロリストとして逮捕され、、、

    それぞれの人間性も掘り下げられて、公安や警察の気質も見えつつ、安定のどんでん返しもあり、中弛みせず面白かった。

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    2024年10月21日
  • 護られなかった者たちへ

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    ネタバレ

    展開が辛すぎて読むのに時間がかかってしまった。
    けいさんがティッシュを食べている部分を読んだとき、思わず両手で顔を覆った……
    悲惨……悲惨の一言しか出てこない。
    誰を怨めばいいのか分からないことが一番もどかしかった。

    読んでいる途中で、円山の正体はなんとなくわかった。
    「利根:復讐の道を選ぶ、円山:人を守る道を選ぶ」という両極端な2人を描いてる話だな~と思いながら読み進めていたら、真犯人わかった時、私は思わず本を閉じた……
    続きを読みたくなかった。もう何も知りたくないと思った……
    そしてカンちゃんに「等価の復讐」を教えたのは彼らだったと思うと、胸が締めつけられた……

    カンちゃんの名前の「す

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    2024年10月20日
  • 作家刑事毒島

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    YouTubeで中山七里先生という、完全に狂った(誉めております)作家先生にハマってしまった。あのテンションでお話しくださるから聞き流せるが、真に受け取ってしまうと作家志望でなくても詰まってしまう。

    本作は、作家志望の人はもとより、夢を描いて大人になった全ての人に響くものがあるのではないか。私自身も子どもの頃、大人の世界はもっと輝いていると思っていた。キラキラしていた世界だと思っていた。しかし、大人になってみると、それは一面を見ただけの話だった。実際の大人の世界は、小さなことの積み重ね。99%はキラキラしていない、地味な世界だ。作家の世界はさらにキラキラして見えるが、きっと99.9%が地味な

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    2024年10月18日
  • 護られなかった者たちへ

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    正直真犯人は半分くらいのところで分かった。しかしそれでも心を動かされる最後だった。

    生活保護というのは綺麗事だけではすまない世界だと思うが、「護られなかった者たち」を少しでも減らすため、まずは自分の中にある偏見をなくすことから始めようと思った。

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    2024年10月17日
  • 特殊清掃人

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    本作を読んでいて、昔見たドラマ『臨場』を思い出しました。
    本作とドラマでは主人公の職業が違う(特殊清掃人と検視官)ので、同列に見る訳にはいかないでしょうが、死人に関する仕事である点、亡くなった人の最期の想いを『根こそぎ拾ってやる』仕事である点に共通項が見出せるように思いました。
    題材が特殊清掃人であることから、どうしてもグロい記述が目立ってしまいますが、遺品整理という仕事を通じて亡くなった人の想いを残された人たちに伝えたいという熱意がひしひしと伝わってくる良作だと感じました。

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    2024年10月17日
  • 作家刑事毒島

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    毒舌だけど嫌いになれない。

    解説にもあったあの2つの文章私も好きです。
    多分そういうところが毒島さんを嫌いになれないところなんだと思う。

    出版業界の色んな側面描いてあってそっちも怖かった。

    続編読みます!

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    2024年10月14日
  • 悪徳の輪舞曲

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    巻末あと少しでこれからネタバレできるのか、心配になりましたが杞憂の面白さでした。オカンの人となりが右に左に振れて最後までミステリアスな人でした。

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    2024年10月14日
  • スタート!

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    唯一無二、天上天下唯我独尊…
    こういう、人を言うんやろな。
    映画以外は、何も出来ん監督やけど、それに関しては、超一流!
    やり方もハラスメントだらけやけど、凄い作品作れる!
    そういう人の周りには、スタッフを含め一流が付く。ある種の家族。

    内容も、撮ってる作品が、
    「連続殺人鬼カエル男」やん!これ!
    (ここでは、『災厄の季節』ってタイトルやけど、『このミステリーがすごい!』大賞に応募した時に使ってた『連続殺人鬼カエル男』の旧題みたい)
    渡部警部とか、古手川刑事も登場!

    この作品を作る経緯が『連続殺人鬼カエル男』の感想で、みんなから、映画化は無理って、言われたみたいで、なら、自分で作ったる!って

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    2024年10月13日
  • 復讐の協奏曲

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    5冊目になっても全く失速することのない展開!
    今巻では、裁判のディティールよりも洋子との微妙な距離感にスポットが当たり過去が徐々に明らかに。
    御子柴が急激に人間味を帯びていくのが魅力的。

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    2024年10月05日
  • 悪徳の輪舞曲

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    シリーズ作品で右肩上がりで面白くなる作品はそう多くない。その中で御子柴シリーズは稀有な例で、徐々に御子柴の過去に迫りつつ、その過去に対峙するきっかけが身の回りで起こる事件なのだから、中山七里さんのストーリー構成には恐れ入る。今回は自身の母親の弁護という難題に御子柴は立ち向かうことになる。とうの昔に失くした家族との関わり。しかし、家族という血の繋がりを避けられないがために生まれる憎悪と慈しみが、心に迫る。悪徳弁護士と言われながらも、意外と味方も多い御子柴のこれからの活躍も楽しみだ。

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    2024年10月02日
  • 悪徳の輪舞曲

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    !!。
    何か興奮できるような、びっくりするような、とにかく心情揺さぶられるような本をお探しの方には是非是非この御子柴シリーズオススメ。一気読み間違いなしなので全巻そろえておいてから読み始めて良かった!

    ここまでシリーズ4冊をかけて、御子柴の弁護士としての無双と人間としての微妙な心情の変化が描かれている。個人的には御子柴の変化のリアルさと、変化を増長するような倫子と洋子の存在が物語の面白さだと感じる。次、読みます。

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    2024年09月28日
  • 護られなかった者たちへ

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    物語終盤、思わず「あ!」と声がでてしまった
    私自身が色眼鏡をかけて読み進めてしまっていた

    内容は辛く苦しく重い…
    本当の悪とは何なのか?
    本当の正しさとは何なのか?
    と考えさせられた

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    2024年09月27日
  • ヒポクラテスの悔恨

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    5つの短編に分かれてて読みやすかった。犯人全然考えてなくてわからなかった。法医学というのは目の前の命を助ける医者というより、死者の声を聞き、今後の似た事態の予防に活かす等、検察とか研究とかそっち系の側面もあるのだと思った。解剖していない(できない)ご遺体も実際沢山あるのかな。お金の話がちょくちょく出てきてたけど、日本のお金は何に使ってるんだろう。法医学にもっと使えないのかな。光崎教授の描写がかっこいい。どれだけ解剖したらこんなに上手くなるんだろう。

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    2024年09月23日
  • 特殊清掃人

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    特殊清掃の仕事の壮絶さとやりがい(五百旗頭さんが言ってた亡くなった人の無念を部屋から祓う)を少しだけでも触れられた気がして面白かった。描写がリアルでグロいのも良かった。人間シチューは自分のグロさの想像を超えてきて衝撃。人間って脆い。孤独死だけはまじで避けたい。五百旗頭さんのことをもっと知りたい

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    2024年09月23日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

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    大変勉強になりました。
    そっち方面疎くて・・・へぇ〜そういう感じなんだぁ〜って
    いつもながらに社会の仕組み的なところ、ちゃんと実例で説明いただけるので
    ほんと本っていいですよね。

    ってことで、毒島さん最高っす。
    解説にも書いてあったけど、確かに今回は作家成分多め?
    いや、作家としての心意気面多めでしたね。

    にしても、今回も残り数ページ、
    あれ?結局なんか本題が片付いていないんじゃないって思いながら
    ラストシーンに到着
    そこからの、「はい、きた、七里返し」
    なんか、ナイト・シャマラン監督の映画思い出しました
    あぁ〜、全部そいうことだったんだぁ〜って
    よく言いますもんね、得するやつが犯人だって

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    2024年09月17日
  • こちら空港警察

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    ネタバレ

    空港警察の活躍を通して、グランドスタッフ、キャビンアテンダント、管制官など、空港で働く人々の大変さを垣間見ることができた。成田空港予定地の代執行など、初めて知ることもあり勉強になる。今回も、宏龍会山崎、高頭冴子が登場したり、犬養隼人の名前が出て来たり、こういったサービスも楽しい。

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    2024年09月17日
  • 騒がしい楽園

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    ネタバレ

    「大人だからって子供より勝っている部分なんて言葉と経験値と世渡りくらいじゃないのかな。 誰でも感情に走る時って、精神年齢は五歳に戻っているもの」

    自分本位で何でもかんでも幼稚園のせいにする親、マスコミ、近隣住民の言動にはさもありなん、といった感じで読んでいてすごくしんどかった。ミステリー要素軽め、幼稚園を取り巻く諸問題にスポットを当てた作品だった。
    そもそも一瞬たりとも目が離せない年齢層の子供を一人で何十人と見なければならない重責に加えて、モンスターペアレンツ、近隣住民との騒音トラブル…とてもじゃないけれど、子供が好き、だけでは続けられない仕事だと思う。以前、幼稚園の教育実習中に先生達にひど

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    2024年09月17日
  • 悪徳の輪舞曲

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    御子柴が再婚相手を殺害した疑いで逮捕された実母を弁護する。
    いつもの御子柴らしくなく家族への感情にペースを乱されるところは彼の変化を象徴していますが、何より後半の結審から親子の会話までの流れは序章が思わせぶりだったとはいえ完全に予想を上回るものでした。
    終始読んでいて苦しい内容でしたが、読後の感想は圧巻と言わざるを得ません。

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    2024年09月11日