テロリストの家

テロリストの家

小説・文芸
858円 (税込)

4pt

平和惚けした日本人を震撼させるテロ事件が勃発。中東の過激派組織「イスラム国」の極秘捜査をしていた公安部のエリート刑事・幣原は、突然上司から自宅待機を言い渡される。テロリストに志願したとして逮捕された青年は、なんと同じ家で暮らす息子の秀樹だった。妻や娘からは仕事のために息子を売ったと疑われ、警察や世間からは身内に犯罪者を出したと非難される。マスコミが家族に群がり、心身共に追いつめられる中、さらなる悲劇が――。衝撃的な結末に打ちのめされる、傑作社会派ミステリー!

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テロリストの家 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『テロリストの家』
    意外性  ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
    人間らしさ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
    刹那さ  ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

    1.中山七里さんの魅力
    私が作家・中山七里さんの作品に惹かれるのは、その緻密な伏線と、読者の予想を裏切る結末にあります。

    物語のギリギリまで真実がわからず、明かされた動機が人間の弱さや優しさに通じている点に、いつも感銘を受けてきました。

    今回読んだ『テロリストの家』の主人公は、外国テロを取り締まる公安のエリート。

    仕事も家庭も波風なく、大学院の息子と高校生の娘を持つ、絵に描いたようや家庭を築いていました。
    ------------
    2. 崩壊の始まり
    そんな彼の日常は、一つの出来事を境に崩れ始めます。イスラム国への志願兵をリクルートする組織の内偵調査が佳境に入った矢先、彼は突然、捜査から外されてしまいます。

    そしてその数日後、さらなる衝撃が彼を襲います。なんと、息子の長男が志願兵に申し込んだ容疑で逮捕されたのです。
    ------------
    3. 父と公安、二つの顔を持つ苦悩
    息子は釈放されたものの、それは犯人グループを炙り出すための**囮(おとり)**として利用するためでした。

    父として息子を守りたい、しかし公安として監視しなければならないという、二律背反の苦悩に直面する主人公。

    彼の見守る中、息子は家から逃亡を図ります。そして、逃亡からわずか2時間後、長男は死亡したという悲劇的な報せが届くのです。この予想だにしない展開こそが、物語を深く、そして切ないものへと変えていきます。
    ------------
    4. ミステリーの先にある、切実な家族愛
    この物語は、単なるミステリーでは終わりませんでした。

    読み終えた後に強く心に残ったのは、主人公の「働く目的」や、「組織」と「家族」という対立する概念の間で揺れ動く人々の感情です。

    そして、父と母、兄と妹、それぞれの立場から描かれる、深く切ない家族の愛でした。

    中山七里さんの真骨頂であるサスペンスの裏側に、人間味あふれる家族の物語が隠された傑作でした。

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    もし自分の子供がって考えたら、…耐えられないだろうなぁ…ショックとかっていうより、やっぱり理解してあげられない気がするし。読み進めるの苦しかったけど、家族愛がすごく感じられる。最後もさすが七里先生!

    0
    2025年05月05日

    Posted by ブクログ

    本書の後ろに書いてあるあらすじとタイトルで即買いし、いよいよ読みました。
    公安、テロリストなどの定義については他書でも似たような記載があり、リアリティを感じました。
    作者の持ち味も十二分に発揮されており、特に終盤は一気読みでした!

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    最後の最後に驚きの展開があった。家族と仕事とをどう両立していくのか…親は子供を守り切れるのか…そんなことをなん度も考えさせられた。

    0
    2026年08月17日

    Posted by ブクログ

    シンプルに面白かった!につきます。
    中山七里さんは基本ミステリーだけど、最後はすごく人間味あふれるというか、登場人物も血の通った人間なんだよなあと思わされる描写があることが多い。スッキリ!で終わらないところもまた好き。

    0
    2026年07月03日

    Posted by ブクログ

    読み終わった今も、胸のざわつきが収まりません。テロリストとなった息子に対し、父親としての情愛と警察官としての正義の狭間で引き裂かれる幣原の姿は、正視するのが辛いほど残酷でした。
    常に批判と責任の矢面に立たされ、救いのない状況で戦い続ける彼の孤独に、心が折れそうになります。一言で「面白い」と言うにはあまりに重く、深い傷跡を残すような読書体験でした。

    0
    2026年03月09日

    Posted by ブクログ

    公安のエリートがある日突然現場から新人でもできるような事務作業を押し付けられる。
    不満に思っていたら自分の息子がテロリスト容疑で捕まってしまい、公安としての自分と父親としての自分に苦難する話。

    そこまで話の起伏がないと思ったが、最後はそういうことだったかー!となった。
    また、家族感と仕事感、外国人労働、テロと、様々な問題を題材にしていて多少考えるキッカケになった。

    0
    2025年07月02日

    Posted by ブクログ

    派手なシーンこそなかったけど、中山先生の伏線回収がこの作品もドキッとした。
    結局人の気持ちはその人本人にしか分からないのだなと。

    0
    2025年04月05日

    Posted by ブクログ

    さすが中山七里先生!
    最高に面白かった
    やっぱり中山先生はすごい(N回目)
    主人公が悲しすぎる。余韻がすごい。
    公安刑事の息子がテロリスト予備軍で叩かれまくって仕事では邪険にされて……と散々なのに家庭もぐちゃぐちゃで、しかも衝撃のラスト……楽しかった

    0
    2025年01月22日

    Posted by ブクログ

    主人公の幣原を好意的に見ることはできない。
    (内心ずっと悪態ついてた)
    『公務』と『家族』の二者択一を終始迫られ続ける立場が、想像以上にキツイだろうことは理解するけれども。
    テロリストを志願した秀樹、祖母宅へ避難した可奈絵。
    この兄妹を思うと今でも泣きそうになる。
    家族間の問題がそう簡単に片付くなんて思っちゃいないけど、もうちょっとどうにかならんかったんか…。
    アンハッピーエンドには慣れてる方ですが、今回は心が晴れなかったなあ。

    0
    2024年12月30日

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