中山七里のレビュー一覧

  • 護られなかった者たちへ

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    読んでいる感情としてはとても苦しいものだった。この小説の本当の犯人は読後の今もはっきりしない。
    本来護られるべき者が実際は護られない。逆に護られる順番が下位にある者がその恩恵を受ける。本当に国が、行政が手を差し伸べるべき人は誰なのか。永遠に答えが見つからないかもしれないが正しい答えを早急に見つけなければならない。

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    2024年12月05日
  • 護られなかった者たちへ

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    「あなたにこの犯人はわからない-中山七里」のメッセージに納得。

    本来護られるべき人たちが護られない現実に、やりきれない部分を感じながら読みました。
    やはり人の生活や命がかかわる物事は、一筋縄では解決できないものだと痛感です。
    性格も生活も様々な人がいる世の中で、完全な正解がないからこそ、人それぞれに迷い、間違えていってしまうのではないかと思いました。
    犯人の言葉は染みました。犯罪を犯さずに、その言葉を伝えてほしかった。

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    2024年12月03日
  • 復讐の協奏曲

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    出だしからブッ飛ばしてずーと行って
    どーなんのー!?ってなった
    ちょっと尻すぼみかなとは思ったけど
    シリーズとして次回以降の期待が高まる

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    2024年12月03日
  • 贖罪の奏鳴曲

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    ネタバレ

    面白かった。
    はじめに植え付けられたイメージからどんでん返しがあるんだろうなと予想して読んでいたけれど、いつまでたってもイメージが覆らないので、もしかして主人公は本当に悪人なのか?と、錯覚が続きました。
    クライマックスでようやく納得のいく展開になり、そうきたかと興奮しました。

    物語は全体的に登場人物が頭脳明晰で理屈っぽかったのが気になったのと、結末を知った後に「じゃあ御子柴弁護士は死体遺棄はしてるけどそれはいいのか?」という疑問が残りました。
    (★4にに近い★5です)

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    2024年11月28日
  • 越境刑事

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    これは、ミステリーとはとても思えない。
    バイオレンス、ハードボイルド、クライムサスペンスを、ごちゃまぜにしたストーリーで、読んでてとてもつらかった!
    著者が現実に命を狙われないか心配になった。
    「VIVANT」のドラマを思い出した。

    高頭冴子シリーズ第2段とは知らず、
    読みだしたら、怖さ見たさに昨晩一気に読み終え、
    気づいたら深夜の1時半。

    その後、眠れずにあっという間に朝が来た。
    何だか気持ち悪い夢を見た気がする。

    「逃亡刑事」読みたいが、またハードだったらどうしよう。

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    2024年11月28日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

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    シリーズ第3弾

    相変わらずの毒舌!
    しかも、追い詰め方が、人でなし過ぎてキツい。
    何か、犯人に同情してまうけど、悪いことせんかったら、こんな目に遭わんのやから、自業自得か…
    キツっ〜!w
    こら、指導された犬養刑事も嫌がるわな…

    今回は、市民運動が主題にしてる?

    って、ストーリーなんで、公安も登場!
    毒島さんとペア組む公安 淡海さん!
     過労死に絡む自殺
     沖縄問題でのデモ時の事故死
     「急進革マル派」犯行声明!
    衆院選が迫る中、どうなるの!

    プロ市民か…
     自身のイデオロギーに基づき政治的ないざこざのある地域に乗り込んでいく活動家(活動を生活の糧にしている非・現地住民)。右翼の反対に位

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    2024年11月24日
  • 作家刑事毒島の暴言

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    ネタバレ

    相変わらず傍若無人っぷりがある意味爽快な毒島節。今回は売れない作家の視点が垣間見えて、売れてる作家さんって改めて凄いんだと感じさせられました。

    なろう系にまで精通してる中山さんの取材力にビックリでした。

    ラストの、フィクションだったら〜の件にクスリとしてしまいました。

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    2024年11月22日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    書いたまま前のめりに死ぬという最後の覚悟のほか、今はSNSやってる暇あったら書けよとか政治的主張なんかしてるなよとか、書くことにとにかく合理的な大衆娯楽小説の創作論。この人はプロだ。

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    2024年11月14日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    貧困家庭の少年が次々と死体で発見され、腹部には縫合の跡が。
    そしてどの死体からも臓器の一部が抜き取られていた…という「切り裂きジャック」を彷彿とする事件のお話。
    終始イライラムカムカが止まりませんでしたが、ラストでこれまでの感情全てどこかへいってしまいました。
    どちらが正しいかなんて誰が決められるんでしょう…辛いです。

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    2024年11月14日
  • スタート!

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    カエル男とリンクしてて面白かった。こんな書き方あるんやなーと。そして殺人事件ではあったけど、今回はそれ以上に映画の方が気になった。こんだけ殺人事件の場面が短いミステリーもなかなかないよ。そもそもミステリー?

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    2024年11月13日
  • 護られなかった者たちへ

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    ネタバレ

    仙台に住んでいるので、情景が浮かびやすくて、すらすら読めちゃいました。ただ内容が重くて、けいさんの最期のくだりなんか、自分の身内だったらと思うと胸が苦しくなりました。

    途中から犯人に気付いた人もいたようですが、自分はノーマーク過ぎました。言われてみると、伏線しっかりあったんですね。

    善悪の境界って難しいなと改めて実感。利根に対して色眼鏡かけてたけど、暴力も放火も許されないけど、こういう勘違いされながら生きている人っているよなーって思いました。ミステリーばっかり読んでいた自分に、一石投じる名作でした。

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    2024年11月11日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    ネタバレ

    自分用メモ
    「考えたら必ず回答は出てきます。回答が出てこないのは、たぶんインプット不足、インプットがある程度以上あれば、考えたら必ず解決します。」(p38)
    「とにかくインプットの量が大事・・・何が上手くて何がまずいかが分かるようになります。・・・悪いものに触れることは勉強になるんです。」(p51-52)
    「名作も駄作もたくさん読んで、自分で感覚を磨いていくしかない。」(p84)
    「僕は基本的に怠け者なんです。タガが外れるとどこまでも怠けると自分で分かっているから、追い込まれないと人並みに働けないんです。それは自覚しています。だからこそ他の人よりもいっぱい連載を抱え込もうとするんです。無理とか

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    2024年11月10日
  • 闘う君の唄を

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    めっちゃ、面白かった。
    後半から特に!
    帯に書いてあった「254ページからの驚愕の展開に一気読み、必須!」本当にそうだった。
    前半は中山七里さんの小説という事を忘れてたのに、最後にやっぱり中山七里さんだった!と思った。

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    2024年11月10日
  • 復讐の協奏曲

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    ネタバレ

    恩師に母親、そして今度は唯一の事務員洋子が被告人に。
    洋子はこれまであまり背景が深堀りされずにいたから、御子柴が元人殺しでしかも〈死体配達人〉だと知っても尚辞めない理由が最後にわかってなるほどと納得。
    途中で怪し過ぎる退場をしたセルヴーズが事件に関わってたのはやっぱりとしか言いようがないけど、ハンマーの方はわからなかったなぁ^^;
    確かに読み返すと「刺激臭が〜…」って1行書いてあったわ…刺激臭と強い香水で気づきたかった笑
    今回は今までと比べると1番ハッピーエンド感があって良き。
    そして倫子。あなたよく出ますね笑
    大きくなったら事務員その2として事務所に入ったら賑やかだろうな^ ^
    でも今の子供

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    2024年11月10日
  • セイレーンの懺悔

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    民放テレビ局の若手報道記者の女性が主役の一作。
    報道という業種がどうあるべきなのか、実情がどうなのか、世の中からどのように映るのか、様々な視点や理念が交錯する内容。
    末尾の、池上彰の解説が臨場感あるうえに、作品と解説者の親和性が高い。

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    2024年11月10日
  • 連続殺人鬼カエル男

    購入済み

    面白い

    久しぶりに心が暗くなる面白い小説を読みました。読んでる間ずっとそわそわします。これから続編よみます!

    #怖い

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    2024年11月09日
  • 人面瘡探偵

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    タイトルだけでおどろおどろしいイメージだったけど、そんなんじゃなくおもしろかった!
    仕事の依頼先で起こる殺人事件を解決するべく行動する主人公だけど、情けない頼りない感じもまたよかった!
    最後の一文には「わあああぁぁぁあ」ってなった!

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    2024年11月08日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    はああ…だから中山七里が好きだ。
    こういう作家さんの書く小説が面白くないわけないもんな。
    中山七転八倒でも思ったけど、仕事に対する姿勢にはホント恐れ入る。
    ミステリーを書く予定なんかこれっぽっちも無くても楽しめる指南書。
    正直、そこら辺の下手なビジネス本よりよっぽど勉強になるんじゃないかな。
    小説に限らず、この方の文章は面白いし読みやすい。
    改めて出会えて良かった作家さんだと思った。

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    2024年11月03日
  • 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

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    今回は場所を東京に移して、シニアヒロインの活躍
    というか、静さんの奮闘記録でございましたね
    前半、頑固爺との掛け合いからスタートなので
    この調子で、おもしろ路線で行くかと思いきや、突然かなりダークモードに
    終盤はもう、ちょっとつらすぎますよって展開で、
    読んでるこちらが辛くて落ち込んじゃいましたよ。
    なんですかねぇ、血の繋がりとかよりもやはり自分なんですよね
    人のために、なんてできる人、なかなかいないですわね
    今回は裁判官の苦悩、その職務の大変さを学ばせていただきました。
    まぁ、裁判官なんて選挙のときにバツ印つけろって言われるぐらいで
    今のところ関わり合うこと皆無ですが、
    そういう役割を務めて

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    2024年11月02日
  • 護られなかった者たちへ

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    なんて苦しくて辛い物語なんだろう。これが現実でも起きていることを考えると、胸がきゅーっと苦しくなる。どうにかしたいけど、どうにもならない無力感。

    私自身、万が一何かあれば最後の手段として生活保護があるのだろうと、護られている者である気になっていたけれど、世界はもっと残酷なのだと思い知らされる。私の思考なんて甘すぎるんだろうな。とても考えさせられる作品だったけれど、知ることができて良かったとも思う。

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    2024年10月29日