彷徨う者たち

彷徨う者たち

1,870円 (税込)

9pt

シリーズ累計50万部突破!社会派ヒューマンミステリーの金字塔、ついに最終章へ

在りし日の友情と恋。立ちはだかる悔恨と贖罪。
選ぶべき自分は刑事か、友か――

災害公営住宅への移転に伴い解体作業が進む仮設住宅の一室で見つかった他殺体。発見場所は出入り口がすべて施錠された完全密室、被害者は町役場の仮設住民の担当者だった。宮城県警の笘篠誠一郎刑事と蓮田将悟刑事は仮設住民と被害者とのトラブルの可能性を想定し、捜査にあたる。そこで遭遇したのは、蓮田にとって忘れがたい決別した過去に関わる人物だった――。

生活保護制度を題材に、佐藤健さん主演で映画化された第一作『護られなかった者たちへ』、震災からの復興とその闇ビジネスを描いた第二作『境界線』に続く、シリーズ累計50万部突破*の「宮城県警シリーズ」最新作。復興が進む被災地に根ざす人々の間で激しく揺れ動く心情と人間模様を描きながら完全密室トリックの謎に迫る、著者渾身のヒューマンミステリーにして、人気シリーズ三部作、堂々の完結編。

あの日、流された絆があった。


*単行本・文庫・電子書籍を含む。

【内容】
一 解体と復興
二 再建と利権
三 公務と私情
四 獲得と喪失
五 援護と庇護
エピローグ

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彷徨う者たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月10日

    「宮城県警シリーズ」3作にして完結編。仮設住宅の明渡しを担当する役場職員が密室で殺され、笘篠・蓮田のコンビが犯人を追う。震災によって奪われた者を、そうでない者が負目を感じながら追う…。幼馴染たちの人間模様を絡めた社会派ミステリー。

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    Posted by ブクログ 2024年03月10日

    失った者とそうでない者
    仕事と私情
    家族と仕事
    各々の想いが交差し様々な彷徨う者たちが現れる

    事件としても2点3点していき面白いが
    それ以上に心理描写が描き方に焦点を当てて読むと面白い

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    Posted by ブクログ 2024年03月10日

    震災から明日で13年。
    偶然手にした本が震災ものだった。
    災害からの復興の難しさが扱われていた。 
    物理的な復興と精神的な復興
    震災に寄って家族や家等を失ったものと何も失わなかったものとの関係も難しいだろうな。
    自分も含め何も失わなかったものには本当の罹災者の苦痛はわからないかもな

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    Posted by ブクログ 2024年03月04日

    最後の1ページで長い物語の切なさが一気に頂点に達してしまった。
    東日本大震災で取り残され、多くを失った人たちが今ある物を護ろうとする姿を、刑事の蓮田は傍観者ではなく友情と初恋を警察官として追わなくてはならなくなる。
    「護られなかった者たちへ」から続く、胸が締め付けられる深い感動の小説だった。

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    Posted by ブクログ 2024年04月13日

     「護られなかった者たちへ」「境界線」の宮城県警シリーズ第三弾にして完結編です。この作品にも前作にも登場した人物が描かれていることと、背景には東日本大震災が大きく関わっていることなどは共通してます。前作では宮城県警の笘篠のことが、この作品では蓮田のことが大きく取り上げられています。

     宮城県南三陸...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月27日

    東日本震災にかかる事件のシリーズの3作目にして最終編。いち早い復興をめざすなかでの想いやゆがみが様々表出し、復興ということば一つからでは計り知れない重さがあることを感じさせる作品。

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    Posted by ブクログ 2024年03月01日

    宮城県警シリーズ3作目。
    東日本大震災から時は経ったけれど、決して風化できない現実がある。
    自分も忘れてはいけないと思った。

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    Posted by ブクログ 2024年02月25日

    『護られなかった者たちへ』『境界線』に続く第三弾にて完結編。
    今作は笘篠とペアを組む蓮田将悟を主人公に置いたヒューマンミステリー。

    始まりは仮設住宅で発見された他殺体。
    被害者は南三陸町役場勤務、仮設住民の担当者・掛川勇児。

    密室で起きた殺人事件の謎を紐解きながら、被災地復興の裏側や、未だ心が彷...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月20日

    震災復興シリーズ第三弾。
    震災により、運命に翻弄される幼馴染4人組の話。最後の最後で、護るひとの気持ちに気づかされる。
    能登の震災後というタイムリーなこともあり、震災復興とは何かと深く考えさせられる。合掌。

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    Posted by ブクログ 2024年02月09日

    「護られなかった者たちへ」(映画も良かった)「境界線」に続く震災後の人間模様を描く宮城県警シリーズ3作目。犯人は中途でわかってしまいプロットは然程でもないが、それは些末なことで、復興の現実と友情が確り描かれた骨太な作品で読み応えあった。

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