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Posted by ブクログ
毒島シリーズはいつも楽しく読んでいます。でてくるキャラクターそれぞれ好きです。実際に毒島さんみたいな人がいて、関わるとなると毒舌にやられそうですが、作品の中ではキャラがたってて最高でした。
好きな作中の文引用します。
P56【SNSを全部課金制にしたら批判もディスりも誹謗中傷も炎上も同じように激減するよ。そしてカネ出してでも言わせてもらうって本気だけが残る】
P115【保守だろうがリベラルだろうが当人にしてみれば唯一無二の正論で、実行するのが正義だと信じて疑わない。でもねぇ、いくら正しくたって多数の共感が得られなかったら、そんなもの個人の妄想にしかならない】
P310
【法律の条文ってのはあれはあれでよく練られていて、社会秩序を維持するために精一杯の文言が駆使されている。】
【やっぱり犯罪者の言い分のほとんどは自己弁護と屁理屈に過ぎないんだよ。自分が生きるために他人の物を盗む、穢す。敵を討つ、屈辱を果たす、あいつは気に食わないヤツだからとことん貶めてやりたい。みんなみいんな結局は手前の腹いせか自己満足。】
Posted by ブクログ
作家兼刑事技能指導員の毒島真理と一緒に事件に挑むバディもの第3弾。
右翼系雑誌を出版している出版社が放火された。
思想犯のテロリストが犯行声明を出し、その事件に公安が動く。
公安の淡海と出版関係に詳しい毒島が出会い、事件の捜査が始まるのだが・・・。
シリーズ3弾ということで、1弾と2弾を読んだ人なら、毒島真理という
人物をご存じでしょうから、言うまでもない人物ですよ。
それが、バディとなった淡海の洗礼を受けまくりであり、それでも毒島の
冷静?冷徹?な判断で解決へと進む。
社会派ミステリーなので、現実的な内容も出てきますし、
物語中に出てくる特定の人物は、別作品がありますので、
気になった方はそちらも読んでみることをオススメします。
Posted by ブクログ
作家と刑事技能指導員と言う職業が両立できるのかは不明だけれど、毒島と言う刑事技能指導員と言う立場を巧みに使い、目の前に生じた事件の解決を次々に行って行く。今回は公安一課の淡海がいつの間にかバディのように事件の近くに毒島がやってくる。淡海は毒島の捉えどころのない思考に振り回されながら、事件に向き合っていき、毒島の人となりを考察して行く。毒島の話す言葉は作家中山七里氏がそう考えているのではないかと思わせるようなことをいろいろ言う。新人賞を受賞してから、作品を世に出していない人間が作家と呼ばれるのかと厳しい言葉を毒島は言うのだ。
政治思想とかを見張るのが公安第一課なんだろうなぁと思いながら読み進めて行くと、驚くべき事実が判明する。最後まで飽きずに読み進められた。
Posted by ブクログ
エンタメとして、ミステリーとして成立させながらも、群衆心理や思想の課題と、自我肥大による犯罪者をぶった斬る。現代社会の扇動的な世論に対して、主語を大きくしないとか、好き嫌いが思想の衣を纏うなど、情報に対するリテラシーの上で大事なことも伝える小説。主人公のセリフで表されたのと同じ作者の矜持を実現した様な小説。
しかし、思想を嗜好と思考と行動とにを徹底的に理論的に分解して、破壊していく主人公の様は、ある意味でいかなる思想も倫理をも認めない、全てはエゴ?的な危うさも感じ、核分裂により全てを破壊する様な印象もある。作中で原発と揶揄したあだ名がつけられるのも頷ける。それ故に主人公は、法の執行官という役割に徹する事で、自分を制御しているのかもしれない。
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