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モスクワ音楽院で起きた密室殺人。 国際情勢が音楽家たちの人生を変える。 文化的鎖国状態のロシアで、「他国の音楽は不要」と主張するモスクワ音楽院の学部長が殺された。 海外巡業中の日本人ピアニスト・岬だけが気づいた事件の真相とは。 累計190万部突破! 大人気シリーズ最新刊
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Posted by ブクログ
岬洋介シリーズ第9弾。 今作の舞台は、前作の最後に語られた場所であるロシア。 ロシアと言えば、今なお続く、ウクライナとの問題があるが、 それが物語に絡んでくるかどうか・・・。 ロシアは、ショパンコンクールで奇跡の5分間を演奏したが、 課題曲が不調でうまくいかず、入賞を逃した岬洋介と競ったい、 5位...続きを読む入賞を果たした、ヴァレリーの母国である。 そのロシアでのコンサートツアーをするべく、岬洋介が赴くと、 ロシアの音楽院で客員教授をしているヴァレリーと再会するのだが・・・。 ロシア情勢が大変なさなかで、コンサートツアーをすることになり、 そこで起きる事件やその動機がどうにも疑問であり短絡的と感じたことが、 評価を5にしたものの少し下げても良いかと思うところで、 それでも、驚かされる展開と、クラシック音楽を聴くきっかけがチャイコフスキー って人も居るでしょう。そんな自分も、クラシックコレクションの創刊号だけ 購入して聴いたチャイコフスキーの曲でクラシック音楽を聴くようになったことも、 思い出込みで、良かったかななんてね。
岬洋介シリーズ第9弾。 コロナ禍より前の2019年、岬洋介36歳。 2022年のウクライナ侵攻よりも前ではあるものの、国際情勢が悪くなっているロシアとロシア音楽院が舞台。 岬洋介のキャラクターが好きです。音楽シーンの描写がいつも素晴らしく、このシリーズを毎回楽しみにしています。 最後のシーンで涙が出...続きを読むました。
モスクワ音楽院の講師ヴァレリーはコンクール5位。ある日学長が殺害され学院内に警察が。 今回も岬洋介が犯人を炙り出す。ラストの連弾は涙。
待ってました!岬洋介シリーズの最新刊。 前作からは2年の月日が経った舞台設定でしょうか。 今回の舞台はロシア。かつてのショパンコンクールでのファイナリストとの物語です。ファナリスとのつながりシリーズが3作続いたということになります。 今回は、洋介の謎解きは控えめな感じ。物語を中心となって進めるモスク...続きを読むワ音楽院のヴァレリーの目から見た描写となっています。 洋介の思わぬ背景も本作で明らかになります。 とはいえ、ミステリー小説なので、洋介の謎解きをもう少し味わいたかったかな。
中山七里の岬洋介シリーズは本作品で9作目。実に息の長いシリーズとなった。そして満を持してようやくチャイコフスキーが出て来たものの、やはりウクライナ戦争を意識する話になってしまった。しょうがないとは言え、チャイコフスキーはウクライナとロシアの綱引きに使われてしまう。政治が音楽に与える影響は計り知れない...続きを読むが、その政治による弾圧が直接、ある意味間接的に素晴らしい作品を生み出す一因となるのはまさに皮肉とも言える。戦争だけでなく作曲家への様々なストレスにより、作曲家が精神的を病んでしまう事例は昔から多い。ただ、心神の喪失と引き換えに名曲が生まれ、言わば命を削って作曲された曲目を我々はもっと敬意をもって感謝しつつ聴かなければいけないと考える・・・言い過ぎかな。ロシアは積極的に外人部隊を活用しているが、ウクライナでは民間人が駆り出されているので、本作品の様な内容が実際に起こっているかもしれない。うちの口裂け電磁波ババアも、国民を危険に晒すような発言は本当に控えて戴きたい。近隣諸国とはコミュニケーションを大切にして、出来るだけ現在の平和を維持して欲しい。 本作品はいつもより少しライトな感じを受けた。殺人に関する描写よりも、ロシア警察のミハイル(ハイドンか!)警部のしつこさが作品全体を支配していた。いつもながら感心するのは音楽の演奏描写、特にピアノ特有の繊細・多彩な表現には今回も脱帽!そして本題のどんでん返しは・・・負けました。岬洋介の推理が今回は消去法のみ、それで自らの推理で犯人に自首を進めるだけなのはちょっと出来すぎの感がある。エピローグは更に出来すぎで、なんか中山、丸くなったなとの印象に落ち着いた。
楽しみにしていた岬洋介シリーズ。 いつもYouTube片手に音楽を聴きながら。 今回も世界情勢、政治的なことも教えて下さって頭を下げたくなる。歴史にもしかも!岬洋介の来歴にも触れ……。 もはや、ミステリー小説ではなくて多様な意味合いがあって、しかも音楽まで(勝手に)聴いてまた、シリーズを読み直した...続きを読むくなりました。だけど想像するだけでこちらの本物のピアノを聴くことは出来ないけれど。 生の演奏がそれだけ素晴らしいってこと、よく分かってます。機会があれば、演奏会場に足を運びたいと思うばかりです。
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