【感想・ネタバレ】とどけチャイコフスキーのレビュー

あらすじ

モスクワ音楽院で起きた密室殺人。
国際情勢が音楽家たちの人生を変える。

文化的鎖国状態のロシアで、「他国の音楽は不要」と主張するモスクワ音楽院の学部長が殺された。
海外巡業中の日本人ピアニスト・岬だけが気づいた事件の真相とは。

累計190万部突破! 大人気シリーズ最新刊

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Posted by ブクログ

大好きな岬洋介シリーズ!!
このシリーズを読んでいると、次々と映像が頭に浮かんできます。演奏部分なんか特に。久しぶりにチャイコフスキーのピアノ協奏曲ちゃんと聴いてみようと思いました。
岬さんの登場はいつもより少ない気がしましたが、颯爽と、穏やかに、鮮やかに、は、相変わらずです….大好きです!
そして、七里さんならではの、問題提起というか、いつも本当に考えさせられてしまいます。ありがたいことに今の日本は日々平和ですが、命の危機を感じながら生きている人も世界にはたくさんいて、フィクションなのにやけにグサグサ刺さってきます。遠い国だから関係ない、ではないような気がします。

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2025年12月15日

Posted by ブクログ

岬洋介シリーズ、大好き!最高!
音楽、演奏の描写も細部にわたり丁寧であり、岬洋介の人柄もかわらず、というか今回はさっぱりした作品だったのでそこまでスポットライトが当たらなかった印象。戦争、政治、そちらの要素がどうしても強かったし捜査の乱暴さも不快だった。それでなきゃチャイコフスキーが語れないのもまた事実なんだろうなと、悩ましかった。岬洋介の血筋の話は感動したー。次は何が来るのか、ドキドキ、ワクワク。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

楽しみにしていた岬洋介シリーズ。
いつもYouTube片手に音楽を聴きながら。
今回も世界情勢、政治的なことも教えて下さって頭を下げたくなる。歴史にもしかも!岬洋介の来歴にも触れ……。

もはや、ミステリー小説ではなくて多様な意味合いがあって、しかも音楽まで(勝手に)聴いてまた、シリーズを読み直したくなりました。だけど想像するだけでこちらの本物のピアノを聴くことは出来ないけれど。
生の演奏がそれだけ素晴らしいってこと、よく分かってます。機会があれば、演奏会場に足を運びたいと思うばかりです。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

岬洋介シリーズ第9弾。
今作の舞台は、前作の最後に語られた場所であるロシア。
ロシアと言えば、今なお続く、ウクライナとの問題があるが、
それが物語に絡んでくるかどうか・・・。

ロシアは、ショパンコンクールで奇跡の5分間を演奏したが、
課題曲が不調でうまくいかず、入賞を逃した岬洋介と競ったい、
5位入賞を果たした、ヴァレリーの母国である。
そのロシアでのコンサートツアーをするべく、岬洋介が赴くと、
ロシアの音楽院で客員教授をしているヴァレリーと再会するのだが・・・。

ロシア情勢が大変なさなかで、コンサートツアーをすることになり、
そこで起きる事件やその動機がどうにも疑問であり短絡的と感じたことが、
評価を5にしたものの少し下げても良いかと思うところで、
それでも、驚かされる展開と、クラシック音楽を聴くきっかけがチャイコフスキー
って人も居るでしょう。そんな自分も、クラシックコレクションの創刊号だけ
購入して聴いたチャイコフスキーの曲でクラシック音楽を聴くようになったことも、
思い出込みで、良かったかななんてね。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

岬洋介シリーズ第9弾。
コロナ禍より前の2019年、岬洋介36歳。
2022年のウクライナ侵攻よりも前ではあるものの、国際情勢が悪くなっているロシアとロシア音楽院が舞台。
岬洋介のキャラクターが好きです。音楽シーンの描写がいつも素晴らしく、このシリーズを毎回楽しみにしています。
最後のシーンで涙が出ました。

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

モスクワ音楽院の講師ヴァレリーはコンクール5位。ある日学長が殺害され学院内に警察が。
今回も岬洋介が犯人を炙り出す。ラストの連弾は涙。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

閉鎖的な重苦しい空間の中で変化していく空気感を丁寧に描写しつつ、演奏シーンでは熱狂を肌で感じるような勢いを感じるテンポがよかった。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

切なかったな。
音楽は国境を越えるけど国境が無いわけじゃない。
歴史があるものを一緒くたにはできない、という事をひしひしと感じた。
それでも、良いものは良いのだ。
終盤の演奏シーンは《ピアノ協奏曲第1番》を聴きながら読んだ。
筆者の表現力の素晴らしさがよく分かる。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

推察だが、エピローグシーンを描きたいからこの小説を書いたんじゃないかと思えるほど、最後の最後でウクライナ戦争の罪深さを鮮やかにシニカルに一刀両断している。岬シリーズはストーリに関係なく、演奏場面の活写が魅力なのでチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番という超有名曲で、旋律を思い浮かべながら読むことができた。ストーリがありふれていて、かつ犯人の意外性もないところは残念。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

岬洋介シリーズ最新!!
 もう10個目か…

舞台は、ロシア〜

世界三大音楽院の一つ モスクワ音楽院で、教壇に立つヴァレリー。
岬と同じ時のショパン・コンクールのファイナリスト。
膨大な違約金返済の為に、馬車馬のように働く岬が、ロシアにいる事を知って、学生たちに見せたいと!

ピアノの演奏部分は、言葉だけで、流れるように演奏してるところが、目に浮かぶ。
相変わらず、凄い文章力!
こんなイケメンで、司法試験通って、それ蹴ってピアニストになって、「5分間の奇跡」…
「天は二物も三物も与える」_| ̄|○
与えすぎ!
かっこええけど…

あれ?
今回は、あんまり殺人事件の話しないし、ピアノの話で終わるの?
左にあらず。
しっかり、ありました!
得意の大どんでん返しで!

今回は、ウクライナ問題も取り上げて、問題提起してる。
戦場のピアニスト(映画)みたいに…
そんなとこで、敵味方で会うのツラい。
戦場やなく、コンサートホールで弾いて欲しい…( ; ; )


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土曜日は、映画館へ

「WEAPONS/ウェポンズ」

ぼくの友だちみんな、行方不明になりました・・・
IT、死霊館とか制作したスタジオの最新作!!

それぞれ、目線を変える為か、色んな人を主人公にして、ドキュメンタリータッチで進んでいく〜
行方不明になった子供たちは?
何故、こんなことがおこったのか?
何や!これは!
めちゃベタな〜_| ̄|○

しかし、痛い〜痛すぎる〜
こら、R18+になるわ〜
スライサーっていうんですか?
人参とかスライスするヤツ。
野菜とかスライスするヤツ。
人の顔にしたらあかんヤツ…
  ゲロゲロ(꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪) (꒪ཀ꒪)

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

今回はモスクワ音楽院の殺人事件の結末。 みさきのモスクワ公演の前に音楽院に生徒に本当の演奏をというショパンコンクールのファイナリストのヴァレリーからの依頼で演奏会を開く。チャイコのピアノ協奏曲1番が生々しい。 犯人はあっけなく最後にわかるが、その後ウクライナ戦争で、師弟が意外な再会をして幕は結構綺麗なお終わり方で、岬は少ししか出てこないが、みさきのルーツが分かり、ちょっと新味な話であった。

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2025年12月19日

Posted by ブクログ

待ってました!岬洋介シリーズの最新刊。
前作からは2年の月日が経った舞台設定でしょうか。
今回の舞台はロシア。かつてのショパンコンクールでのファイナリストとの物語です。ファナリスとのつながりシリーズが3作続いたということになります。
今回は、洋介の謎解きは控えめな感じ。物語を中心となって進めるモスクワ音楽院のヴァレリーの目から見た描写となっています。
洋介の思わぬ背景も本作で明らかになります。
とはいえ、ミステリー小説なので、洋介の謎解きをもう少し味わいたかったかな。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

音楽に詳しければもっと楽しめそう。あとで探して聴いてみたい。平和だからこそ芸術に目を向けることができるのかも。そう思って楽しみたい。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

岬洋介シリーズ第9弾

今回の舞台はロシア、時期はクリミア半島併合の時で、ロシアのウクライナへの攻撃への非難もテーマとして含まれています。
岬洋介の先祖がわかったり、現在のウクライナ戦争もエピローグに出てきたりとメインのミステリー以外の方が面白かったです。
ただ岬洋介の次回の演奏旅の予告がなかったので、ショパンコンクールファイナリストを訪ねる演奏旅シリーズはおしまいなのかな?

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

中山七里の岬洋介シリーズは本作品で9作目。実に息の長いシリーズとなった。そして満を持してようやくチャイコフスキーが出て来たものの、やはりウクライナ戦争を意識する話になってしまった。しょうがないとは言え、チャイコフスキーはウクライナとロシアの綱引きに使われてしまう。政治が音楽に与える影響は計り知れないが、その政治による弾圧が直接、ある意味間接的に素晴らしい作品を生み出す一因となるのはまさに皮肉とも言える。戦争だけでなく作曲家への様々なストレスにより、作曲家が精神的を病んでしまう事例は昔から多い。ただ、心神の喪失と引き換えに名曲が生まれ、言わば命を削って作曲された曲目を我々はもっと敬意をもって感謝しつつ聴かなければいけないと考える・・・言い過ぎかな。ロシアは積極的に外人部隊を活用しているが、ウクライナでは民間人が駆り出されているので、本作品の様な内容が実際に起こっているかもしれない。うちの口裂け電磁波ババアも、国民を危険に晒すような発言は本当に控えて戴きたい。近隣諸国とはコミュニケーションを大切にして、出来るだけ現在の平和を維持して欲しい。

本作品はいつもより少しライトな感じを受けた。殺人に関する描写よりも、ロシア警察のミハイル(ハイドンか!)警部のしつこさが作品全体を支配していた。いつもながら感心するのは音楽の演奏描写、特にピアノ特有の繊細・多彩な表現には今回も脱帽!そして本題のどんでん返しは・・・負けました。岬洋介の推理が今回は消去法のみ、それで自らの推理で犯人に自首を進めるだけなのはちょっと出来すぎの感がある。エピローグは更に出来すぎで、なんか中山、丸くなったなとの印象に落ち着いた。

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2025年11月19日

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