中山七里のレビュー一覧
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ネタバレ★★★★★ 4.5/5
被害者が増えるたびに深まる謎と容赦ないグロ描写。古手川の奮闘も相まって緊張感は増すばかり。中だるみどころか終盤に向けてどんどん加速していく。
さゆりは聖母から鬼へ。薄々気づいてはいたものの、そこから御前崎でひっくり返され、最後の勝雄でさらに一撃!しかも御前崎、君も「お」から始まっとるやないか!見事に転がされた。
古手川もよく頑張った。あそこまで痛めつけられると、もうやめてあげてー!と叫びたくなる。それでも最後のおいしいところは渡瀬、お前が持っていくんかい!
悲惨すぎる生い立ち、育った環境の影響、信頼や信念の危うさ、精神障害と刑事責任の問題。単なる猟奇殺人ミステリーでは終わらず、いろいろ考えさせられた。
群衆の暴走はちょっとやり過ぎ感、ラストにも多少の無理は感じる。でも、それを差し引いてもストーリーと仕掛けはともに4.5点!
グロ耐性は必要だけど、これは読んでよかった。 -
Posted by ブクログ
元首相の溝呂木が街頭演説中に刺殺された。犯人である入山和奏は就職氷河期世代、溝呂木政権のせいで人生がうまくいかなかった怨恨が動機と思われた。これはただの殺人事件なのか、それとも重大なテロ行為なのか。裁判に臨むのは大阪地検の不破検事、そして御子柴礼司。またしてもこの二人の対決が熱いミステリです。
どこからどうみても入山和奏の犯行は明らかすぎて、いかな御子柴といえどもこれをどうやって弁護するのだろう、と疑問に思うことしきり。だけど迷いもなく次々と調査を進め戦略を練る御子柴のプロフェッショナルな態度に痺れます。彼、シリーズ進むごとにどんどんカッコよくなっているんですよねえ。
一方の不破ももちろんカッコよいのです。たしかにこのふたりって、ものすごく似た者同士なのかも。さらに今回は雑誌記者の志賀や鑑定士の氏家も登場し、とことん豪華。もちろんミステリとしての筋書きも見事です。
ただし、読後に一つ懸念が残りました。御子柴先生、お土産買えたのかしら(笑)。 -
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精神に問題があると思われる連続殺人犯を追う話。
バトルシーンがやたら多い。中盤の3連戦が壮絶。
終盤のどんでん返し祭りが、読書体験として楽しい。理屈はかなり強引。「んなアホな!」と思うが、それを突っ込むのは野暮なくらいには勢いと楽しさがある。NARUTOくらい「実はコイツが……」って奴が出てきてウケる。
中盤までは普通のサイコスリラーっぽくて緩慢だが、終盤が読んでて楽しすぎるので、私的にこの手の作品の中ではかなり気に入った。
最後の最後、終わり方も凄い。感心した。どんでん返しの連続で頭から抜けつつあった要素を最後に拾う綺麗な結末。
渡瀬のビジュアルを鶴見慎吾で想像してたら、実際ドラマ版でキャスティングされてるらしい。こういうとき、なんか嬉しい。 -
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検察ミステリー「能面検事シリーズ」の第2作。
収賄疑惑を捜査中の大阪地検特捜部に文書改ざんの疑いが。身内の捜査に駆り出された能面検事が辿り着いた驚きの真相とは・・・
前作のインパクトがなかなかに大きいものだったので、2作目はやや落ちるかもと思っていましたが、変わらずに面白かったです。
一分の隙も無く検事の本道を突き進む能面検事、感情や先入観を隠しきれない補佐役の事務官、この凸凹コンビの安定感が増しています。
二人が関わることになった収賄疑惑、文書改ざん疑惑も、読中に予想したのとはまったく別のところへ着地する結末で、期待通りに裏切ってくれます。(日本語がおかしいですね)
今回も前作と同様に、能面検事が一瞬だけ仮面の下の人間の素顔を垣間見せる箇所があるのですが、これはシリーズを通して恒例化の予感。 -
Posted by ブクログ
冒頭のシーンで、いきなり挫折しそうになったけど、頑張って先へ。
そこを抜けてからは、面白くて読み易かった。
御子柴礼二もだけど、事件を追う2人の刑事、渡瀬と古手川のコンビもいい。古手川って、別シリーズで見た名前?言及されているのはあの事件?こういうつながりも面白い。
ある殺人事件の重要容疑者となった弁護士、御子柴のアリバイが驚きの法廷に立っていたっていうのがぶっ飛んでいてナイス。
それも、国選弁護人っていうのが、御子柴の性格と正反対に思えて、どんな裏が?ってなる。
依頼人である車椅子の青年とのやりとりが興味深い。
生まれながらの障害で車椅子の青年と、名前を変えて殺人を犯した過去を捨てた弁護士。
法廷で明かされる事件の真相も衝撃だし、その後も、、、
シリーズの続きを追いたくなってしまった。
読みたい本が増えて困るーw -
Posted by ブクログ
【手を汚さない者同士】
次々と起きる事件を解決する毒島。しかしそれぞれの事件の裏に潜む黒幕「教授」が明かされ、毒島はその正体を追う。
「相手の心理を読み、直接命令せず、自発的な行動に見える形で結果を発生させ、自分は手を汚さない」という殺人教唆として立憲するのが難しい相手に警察はどう対処するのか。
法では裁けない相手に毒島はどう立ち向かうか⁉︎
ここまで相手に嫌悪感丸出しにする毒島も珍しい。最後の教授とのやりとりは改めて読んでみるとセリフの一つ一つがシャレにならんのです。
人間の心理を読み、言葉を使い、相手を思い通りに動かす。
やっていることの構造は恐ろしいほど似ている2人の舌戦は、互いに譲らず最後には驚く結末へ。
うーん過去4作読んでいるけどこれが1番かな〜