中山七里のレビュー一覧

  • とどけチャイコフスキー

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    大好きな岬洋介シリーズ!!
    このシリーズを読んでいると、次々と映像が頭に浮かんできます。演奏部分なんか特に。久しぶりにチャイコフスキーのピアノ協奏曲ちゃんと聴いてみようと思いました。
    岬さんの登場はいつもより少ない気がしましたが、颯爽と、穏やかに、鮮やかに、は、相変わらずです….大好きです!
    そして、七里さんならではの、問題提起というか、いつも本当に考えさせられてしまいます。ありがたいことに今の日本は日々平和ですが、命の危機を感じながら生きている人も世界にはたくさんいて、フィクションなのにやけにグサグサ刺さってきます。遠い国だから関係ない、ではないような気がします。

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    2025年12月15日
  • 連続殺人鬼カエル男ふたたび

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    前作、「カエル男」は完成度も高く、謎解きも出しつくした感があった。

    「カエル男に続編が可能なのか?」と思いつつ、オーディブルで聴いた。

    すごい展開、最後の謎解き。小手川と渡瀬のキャラ立ちもすごい。

    そしてどう聞いてもまたカエル男の続編につながるラスト。

    こんな小説が書かれていたのか…

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    2025年12月14日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    刑法第39条、心神喪失状態での犯罪がテーマの小説。主人公の新米刑事がベテランで凶悪な顔をした班長とのバディで残酷な連続殺人事件の犯人を追うストーリー。グロテスクな描写が多いが、未知数の犯人に迫っていくハラハラ感が面白すぎた。中山七里先生らしいどんでん返しも圧巻。三巻あると知って即続きを買いました

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    2025年12月13日
  • 逃亡刑事

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    中山七里『逃亡刑事』PHP文芸文庫。

    先に続編の『越境刑事』を読んでしまったので、遅ればせながら、本作『逃亡刑事』を読むことにした。

    『越境刑事』より遥かに面白い。県警のアマゾネスの名を欲しいままに高頭冴子が暴れまくるのだからたまらない。

    完成度が非常に高く、続編の『越境刑事』など書く必要などなかったのではないかと思うくらいだ。何しろ、本作でこれ以上無い程の最大の悪である警察組織の腐敗を描き、それに県警のアマゾネスが立ち向かい、徹底的にぶっ壊してしまうのだから、続編の必要など無いのだ。


    単独で麻薬密売ルートを探っていた生田刑事が、カーディーラーのショールームで射殺される。その犯人を目

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    2025年12月11日
  • 能面検事の死闘

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    南海電鉄岸和田駅で無差別殺人事件が発生。
    七名を殺害した笹清政市は、自らを<無敵の人>と称する。

    数日後、大阪地検で郵送物の爆発事件が発生。
    被疑者<ロスト・ルサンチマン>は笹清の釈放を求める。

    不破俊太郎一級検事も新たな爆破に巻き込まれ。
    連続爆破事件は止められるのか。
    <ロスト・ルサンチマン>の真の目的は?

    大人気検察官シリーズ第三弾。

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    ドラマでも放送されていて、ちょっと見てしまった。
    自分の頭の中の登場人物と少し違った感じやった。

    小説では、冒頭から読んでられへん

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    2025年12月10日
  • テミスの剣

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    長い時間軸の話。
    人物の葛藤が自分のことのように辛かった。
    信念を貫くって、そうそうできることじゃない。

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    2025年12月10日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    毎日ちょこちょこ、本当に時間かけて読みました!すごいボリュームでした!
    でも、さすが七里さんで、どの短編もドキドキハラハラゾクゾクするし、エッセイはクスッと笑えるし、解説読めばその本読みたくなるし。
    七里さんを近くに感じられる本でした!

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    2025年12月09日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    ☆4.5
    ミステリとして、後半の怒涛からオチまではほぼ完璧な力作。
    殺戮に至る病のような気持ち悪さとmediumのような軽快さがバランスよく融合している。
    唯一のマイナスは、戦いのシーンがいくつかあるのだが、小説で緊迫感を出せずぐたぐた描写されるのはキツイ。

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    2025年12月09日
  • 鬼の哭(な)く里

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    犯人は全く予想できなかった
    最後の締め方はあまり納得できなかった
    それにしても、中山七里先生って、排他的な田舎のテーマ好きですね(ワルツを踊ろう)

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    2025年12月08日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    御子柴礼司シリーズ3冊目。
    3巻目まで全部レベチで面白い。この先生すごい。しかも今回は今までのものと毛色がちょっと違って、突然変化球を食らったみたいだった。
    悪徳弁護士が主人公なのに、やや切ない気持ちになるこの作品、圧倒的星5です。

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    2025年12月07日
  • いまこそガーシュウィン

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    ひさびさの『岬 洋介』シリーズ、9弾目。
    ニューヨークを舞台にした音楽ミステリー。

    音楽的描写やミステリーの部分は、やや少ないものの、『愛国者』が誰なのか、なぜ『愛国者』は暗殺者になったのか?などの謎はウルウルします。

    自分の思い込みも多分にありますが、最後のどんでん返しは、さすが中山七里さんですね。

    この本で、『ガーシュウィン』と言う音楽家を知りました。多民族国家ゆえのストーリーなんですね。

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    2025年12月07日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    初めての出会いは「さよならドビュッシー」だった。
    映画化もされ、岬洋介のファンになったのもこの本。
    おじいさんの車いす探偵など、たくさんの相関図の中でどんどんのめり込んでいった。
    人物にリンクをさせるテクは海堂尊さんからヒントと知り、
    なるほど、バチスタシリーズも次々読んだ覚えがある。

    ものすごいスピードで新刊が出るので、読むのが追いつかいない。
    その極意が惜しみなくこの本に書いてある。
    小説家を目指す人、必見。

    「説明するな、描写しろ」
    「書店は作家の通信簿」
    など、心に残った。

    一度読んだ本は全部記憶にあり、
    取材をせずに原稿が書けて、
    一日1回のトイレと、食事は2回、睡眠3時間・・

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    2025年12月07日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    猟奇的でグロい描写がありますが、それが大丈夫な人には次々と飽きさせないストーリー展開がとてもおもしろくておすすめです。何度も驚かされるところも良かったです。

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    2025年12月07日
  • さよならドビュッシー

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    ネタバレ

    ピアノを弾きたくなった。
    有名なクラシック音楽は題名をきいたらメロディ浮かぶといいなあと思った。
    イスラムの癖とか首を傾げる癖とか良い伏線だった。火傷は想像するだけで痛いし顔面を再現できるものなのか。。(フィクションだからいいけど!)
    それにしても入れ替わりに家族が気づかなすぎだろ!とは思った。
    演奏の描写すごい。何小節目かってそんなに把握してるものなの?

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    2025年12月06日
  • 追憶の夜想曲

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    シリーズ2作目
    面白いわこの作品。
    そんなことしていいのかってことやってきた。
    強くおすすめします。

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    2025年12月05日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    怒涛の展開、まさかのラスト
    もはや二転三転っていうか、何転してんのってくらい話がひっくり返って
    これは続編読まないと…

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    2025年12月05日
  • とどけチャイコフスキー

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    岬洋介シリーズ、大好き!最高!
    音楽、演奏の描写も細部にわたり丁寧であり、岬洋介の人柄もかわらず、というか今回はさっぱりした作品だったのでそこまでスポットライトが当たらなかった印象。戦争、政治、そちらの要素がどうしても強かったし捜査の乱暴さも不快だった。それでなきゃチャイコフスキーが語れないのもまた事実なんだろうなと、悩ましかった。岬洋介の血筋の話は感動したー。次は何が来るのか、ドキドキ、ワクワク。

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    2025年12月02日
  • 贖罪の奏鳴曲

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    ネタバレ

    御子柴が最初はどうしようもない悪徳弁護士であるという印象が、後に自戒の念から自分が殺した少女の遺族に贖罪をし続けていたという事実の発覚から、完全に転覆する構成がめちゃくちゃ面白かった。

    以下、読書中のメモである。

    渡瀬がミステリ小説読むのおもろい

    御子柴はお金目的でなく国選弁護人として仕事する側面もあるのか

    御子柴が報酬の少ない仕事を引き受けなければならなかった理由とは

    島津のピアノを聴いて御子柴は、犯した罪の自戒の念に駆られる日々を過ごした

    稲見の言葉の、「謝るな、行動で埋め合わせをしろ」という言葉が印象的

    自分が殺した遺族に毎月お金を送金しているとわかったシーンが印象的だった

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    2025年11月30日
  • 能面検事の死闘

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    ネタバレ

    無差別殺人は秋葉原を思い出して恐ろしかったけど、この笹清の犯人はまさに近いんではないか。

    不破検事の能面ぶりが昔の上司に被って読んでた。
    沈着冷静で、何かトラブルがあっても動じない。また勝手に色白て細身の人を思い描いてた。

    笹清のようなやつを生み出した要因と
    不破検事のラストが印象的。

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    2025年11月29日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    ネタバレ

    サイコスリラーの体裁だけど、中山七里って社会性入れてくるから、純粋なサイコ話じゃないんだろうなと考えて読んでいた。
    はじめのどんでんに向けたフェイントが巧み。書き方も、心理トリックも。ピアノ部屋に入って、そういえばコントラバスケースのこと書いてたなーと思い出してから怒涛。動機としてちょっと弱いよなぁと思うのは、次のどんでんの匂いがしてから。
    次作では、おの人が犠牲になるらしいが、それなら誰がカエル男を引き継ぐのか。また同じテーマでそれがやれるのか。読んでみたい。

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    2025年11月29日