中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ三津木六兵は相続鑑定人。相続財産の評価をする仕事だ。相続財産は種類が多岐にわたるため、一括して評価ができたほうが相続人も楽だろうという需要のもとに会社を立ち上げた女社長にやとわれている。六兵は不動産と宝石の鑑定が専門だ。
六兵には秘密があり、肩に人面瘡があり、ジンさんと名付けて、なにかと頼りにしている。今回六兵が指示されたのは長野の山林王 本城蔵之助の遺産相続。長男武一郎、次男孝次、三男悦三、長女沙夜子の4人の相続人。長男には妻がいて、長女には息子がいる。息子には知的障害があり、蔵之助は非常にかわいがっていた。顧問弁護士の柊、料理人の沢崎、家政婦の久瑠実が家にはいる。山林から希少鉱物があるという可能性を三津木が話した夜、殺人が起きる…
設定が中二病っぽいけれど、面白かった。横溝の「犬神家の一族」と「悪魔の手毬唄」を足したような構成。犬神ほど被相続人の思いは出てこないし、悪魔の手毬唄ほど色恋沙汰が中心ではない。ただこの話で福子という存在を初めて知って、調べた。そういう信仰?があるんだ…あと人別帳。これ、あの文字が読めることが大前提だから、そういう素養が三津木にある、ということで、すごいと思うなあ。多芸だ。
犯人はあの人だったけれど、ちょっとだけどんでん返しっぽいのがあるか。本城家の人々はみなおかしいし、家政婦さんも絶対何かあると思っていたし、実際あったけれど、思ったほど黒くはなかった。
次回作も読むつもり。 -
Posted by ブクログ
直近で読んだ2冊。
それぞれ別々のの作家さんで、ジャンルは同じミステリー。
構想は面白いけど、なぜか話に入っていけない。ぐっとのめり込めない感じだった。
けど、中山七里の作品はやっぱり違った。
どんどんどんどん先へ先へと読みたくなる、自分が物語に嵌っていくのがよく分かる。
じゃあ、一体何が前の2冊と違ったのか?
その答えは解説に書いてありました。
「『次どうなるの?それで、どうなったの?』と、先を求める読者のテンポを、崩さないように話を運ぶのが、中山七里は上手い。」
まさにこれ。自分が思っていたことを代弁してくれた。
というか、みんなそう思ってるんだよね。
だから読みやすくて、かつ話も面白い。個性が強すぎるキャラなのに、読者のみんなに愛されるから、続編まである。
もう読んで損はない1冊です。