中山七里のレビュー一覧

  • ハングマン 鵜匠殺し

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    ハングマンシリーズの第二弾。現代の必殺仕置き人の表の職業がまずは盤石。元刑事の私立探偵、現役の警視庁捜査一課刑事、ITにめっぽう詳しい大学生の3人組。
    現実の事件後、マスコミ報道で知る度に、「なんでそんな甘い話に乗るかな」「警戒心がなさすぎ」「少し考えれば分かりそう」などと思う私であったが、本作を読み終えた後はなんともやりきれない心持ちになったし、現代のハングマンの仕事完遂にカタルシスをあまり感じないのは内容がシリアス過ぎるからだろうか。ともあれ匿名・流動型犯罪の構造と全容を作品を通して教えてくれた作者に感謝したい。

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    2026年07月18日
  • ヒポクラテスの悲嘆

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    オーディブル視聴。
    短編集のような一冊なのだけれど、どの物語も高齢者と家族の殺人事件なので聞いていて他人事ではない描写もありとてもつらい……! つらいけれど結末が気になってグイグイ読み進めてしまった。

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    2026年07月18日
  • 特殊清掃人

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    特殊清掃人たちのちょっとお節介な感じが、面白かった。
    ただ、掃除するだけではない、亡くなられた方の生前の思い出、出会い、形見分け。
    亡くなり方次第で部屋の環境が変わることに、ゾッとした、、。
    用語やもちもの、とても興味深かった!

    お風呂でお湯だきのまま死なないようにしよう。
    できるだけ、すぐに見つかるように、誰かと連絡を取り合っていよう。
    そう思っても心筋梗塞やら老体やらは、もはやどうもできない部分もある。
    この仕事をしている方に感謝。

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    2026年07月18日
  • 護られなかった者たちへ

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    ネタバレ

    キッツ
    今の日本で普通に生活してる人間が餓死はグロ過ぎる

    憎むべきは明らかな不正受給ではあると思う(ベンツのやつとか)
    逆に子供を塾に行かせたいグレーとかは見逃してあげたくなる

    生活保護の制度設計、審査は難し過ぎるけど今後ともブラッシュアップして欲しい

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    2026年07月18日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    多作で有名な中山七里さんですが、この本の短編は医療、警察、弁護士等様々な職業の知識がないと書けないものばかりで尊敬してしまった。後半にあるエッセイに作品の発想の起点が日常の様々な出来事にあり、いわゆる作家脳ということなのかもしれない。とにかく、短いものでは1ページめくったら完結している話もあり、長いものも短時間で読めるものばかりで面白いので、通勤時間に読むのに最適。

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    2026年07月17日
  • 作家 超サバイバル術!

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    作家志望の人は是非とも読むべし。そしてきっと諦める、かも。「小説家なんてマジやめとけ」。もし賞を受賞デビューしたなら「地獄へようこそ」。デビューしたからと言って、5年後も生存しているかは・・・。三人三様の切り口ではあるけれど、結構同じことを言っているのが。なお迫るものがある。読み物としてとても楽しかった。

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    2026年07月14日
  • 棘の家

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    ネタバレ

    事なかれ主義で、クラス内のイジメにも目を逸らす中学教師の穂刈。

    ところが、穂刈の娘がイジメを苦に飛び降り自殺を図り、被害者の親となってしまう。隠蔽に走る学校。
    加害児童への復讐を誓う妻。穂刈を責める息子。

    手詰まりの末、彼はマスコミの誘いに乗り加害児童の名前を告げてしまう。
    情報は拡散され、炎上沙汰に。

    事態が動くかと思われた矢先、加害児童が死体で発見され。
    二転三転する展開に息を呑む社会派ミステリ。

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    リアルすぎておもしろかった。
    もちろんイジメはよくない。おもしろくなんかない。

    イジメを生徒から相談されていた教師、その娘がイジメで自殺。
    いざ当事者になると、加害者は誰なのか、どうしてこうなったのか、情報収集して、なんとしても加害者に復讐したくなる。

    しかし、新たな展開がありその加害者が亡くなる。
    立場が逆転して、被害者のはずがマスコミに追いかけられる。

    読んでてもその場にいるかのような気持ちになる。
    切羽詰まった感や、何が本当ででたらめなのかもわからず、いろんな情報が拡散されて、加害者も被害者もどんどん追い詰められていく。

    ところで、SNSが普及し、情報の拡散のスピードがとてつもなく早い。
    映像にモザイクがかかってても範囲外のところで特定されて、近所の人であればそれがどこであるか、なんとなくわかる。

    いろんな情報網から一瞬であらゆることが特定されていく。
    そして、真実ばかりではないことも噂として広まる。

    恐ろしすぎ。
    でも、ここで冷静なのは警察。
    着実に犯人へと近づいていく。

    この教師も犯人を捜す行動を起こすねんけど、
    調べていくと、なぜか家族が怪しくなる展開。

    イジメ問題だけでなく、今まで平和に大きな問題もなく過ごしてきた家族の本当の内なる心を知ってしまう。

    読み応えがあった。
    あと、事件に関係のない人が犯人捜しに躍起になるのは、憂晴らしで、大抵は実生活で貧乏だったり、虐げられたりして根性のひん曲がった人間が書き込んでいる、
    みたいなことが書かれてて、本当なのかこの物語の中の繋がりでなのか不明やけど、なんか納得した。

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    2026年07月10日
  • 逃亡刑事

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    フォローしている方が絶賛されていたので読んでみました。久しぶりの中山七里先生。面白かったです!冴子さん、かっこいいです。
    警官殺人の冤罪で8歳の男の子を連れて逃亡するお話。猛くんも賢くて2人の関係も良い感じ。スピード感たっぷりです。
    猛くんの10年後が楽しみ。

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    2026年07月10日
  • 追憶の夜想曲

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    まずは倫子と御子柴のやり取りを堪能し、大いに微笑んで欲しい。ラストは少年院を出る時に聞けなかった「君はどのように生きますか」「僕は」の続きを堪能して欲しい。

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    2026年07月08日
  • 闘う君の唄を

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    ネタバレ

    本屋で目が合い、ジャケ買いをしてしまった。初めて読む中山七里の本だったため、どうかなと思っていたが、想像を超えてきたので良かった。店長が犯人という予想が当たって嬉しかった。

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    2026年07月07日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    なんなの、この本!
    おもしろすぎる!
    中山ワールドをギュギュっと詰め込んだ、
    まさに、宝石箱や~!

    「オシフィエンチム駅へ」で、一作目から背筋がゾゾっとなり、
    「死ぬか太るか」で、ブラックジョークにひたり、
    「二百十日の嵐」で、温かい気持ちになり、
    「我が愛しきマンチカン」で、胸が締め付けられた。

    エッセイでは、作品の裏話が多数書いてあって、
    とても楽しかった。

    解説のところで、海堂尊さんと仲良しと知り、うれしかった。
    この方たちの対談集があったら、読んでみたい。

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    2026年07月06日
  • 贖罪の奏鳴曲

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    ネタバレ

    面白かった!過去にバラバラ殺人を起こした弁護士が
    また殺人を犯した場面から始まる。
    しかもこの御子柴弁護士のシリーズ第1作だから
    この後も続くはず。どういう結末なのかと一気読みした。
    違和感もなくよく出来たラストだった。

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    2026年07月06日
  • テミスの剣

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    前半の胸糞悪いくらいの取り調べは読むに耐えなかったが、後半は真相が知りたくて一気に読んだ。
    静の言葉がとても素敵だった。

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    2026年07月05日
  • とどけチャイコフスキー

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    ミステリとして事件の全体像に驚きはしなかった。何となく、そんなところだろうなという気がしていた。
    だがこのラストがあまりにも鮮やかだ。シリーズ随一と言っても良いかもしれない。
    読み終えてタイトルを振り返れば、とどけ、の文字がある。誰に、はない。ただ一文のとどけなのだ。
    世界のブレーキが壊れてしまった時代で、互いに指を差し合って攻撃し合うのは日常になった。向き合えば向こうも睨み返してくる。冷笑が飛んでくる。そんな世界でこの光景が届いて欲しいと切に思う。

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    2026年07月02日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    やはり、中山七里さん、さすが。プロットありきで、多作しているし、どんでん返しも面白い!
    ちょっと話はずれるけど、刑事の古手川さんとマコトをからかうキャシーが面白い。
    本筋のストーリーも、もちろん面白いです。

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    2026年07月02日
  • テミスの剣

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    刑事とはいえ、一人の人間。過ちはある、決して同じ過ちはしないを胸に犯人逮捕と警察組織に立ち向かう、やり方がどうあれ正義を貫く姿勢。諦めない刑事魂がとても印象深かった作品だった。

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    2026年07月01日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    いやいや本当にだいどんでん返し!
    真犯人が「え〜⁈」と誰もが想像しない人物。。

    ラスト百ページくらい、一気読みです。

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    2026年06月29日
  • 贖罪の奏鳴曲

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    御子柴弁護士シリーズ第一作。

    御子柴礼司と渡瀬・古手川刑事の視点が交互に進みながらストーリーは進んでいきます。

    三億円の保険金殺人事件とライター殺人事件が交わりながら、真相に迫っていきます。面白すぎて一気読み!
    何度も驚かされました!

    御子柴の過去パートは読んでいて苦しくなったけど、過去を知ったからこそ弁護士として活躍する姿に心動かされました…!

    御子柴礼司と渡瀬・古手川刑事が魅力的!そして、中山さんの作品ではまた登場人物たちに会えるのが嬉しい

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    2026年06月27日
  • ハングマン 鵜匠殺し

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    面白かったけど、ちょっと詰込みすぎかなあ。終わり方ももう少し余韻が残る方が好き。
    それでも色々考えさせられる内容。
    犯罪者も犯罪者になる理由というか生い立ちがあり、でも騙された被害者にとってはそんな理由なんて関係ないし…と騙されるのも嫌だけど、騙す方が良いという思考にはならないように気をつけたい。

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    2026年06月27日
  • こちら空港警察

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    なかなか痛快でテンポもいい。面白かった。

    成田国際空港で空港警察の評判はよくない。ひどい客がいても民事不介入と取り合ってくれないのだ。そこに署長が替わって仁志村が赴任してくる。

    空港で覚醒剤密輸の大きな摘発劇が行われた。お笑い芸人の瀬戸ようじも警察に囲まれる。所持していたお酒に覚醒剤が溶解していた。

    普段から問題行動の多い累淵が、飛行機の荷物に爆弾があるから成田に引き返せと飛行機の中で言い出す。飛行機は成田に引き返すが、今度は別の乗客荷物から輸出禁止物が見つかる。

    中国の公安が追っているパスポート偽造の女性が捕まったが、本人との意思疎通ができないうえに身元も確認できない。煙騒ぎがあり、駆けつけたところ悪戯だったらしい。戻ると密入国者が死んでいた。見張りの警官も殺されている。

    2時間前に地震があったので、着陸は滑走路の点検後になって、空港上空で渋滞していたが、やっと落ち着いた。ハイジャック信号が送られてくる。CAの一人を人質に取ったらしい。JFK空港には向かわず、太平洋上を旋回しろという。ザ・フェアリーズというアイドルグループを再結成して武道館でコンサートをさせろという要求がある。家族にハイジャック犯を説得させようとして連れてきたら、兄と父が管制官を人質にとって、現場はてんやわんやである。

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    2026年06月26日