あらすじ
成田空港でGS(グランドスタッフ=空港業務スタッフ)として働く咲良は人気の芸人の帰国を知り、芸能人を間近で見れることにワクワクする。しかし、ゲートに現れた人気芸人・瀬戸は空港警察に先月から着任したばかりの仁志村賢作に身柄を確保されてしまう。普段から、「役立たず」と陰で言われている空港警察の行動に驚く咲良。何と瀬戸には麻薬密輸の容疑が掛かっているらしい。しかし、瀬戸の身体には麻薬犬もTDS(検査機器)もX線も金属探知機も反応を示さなかった。とんでもない濡れ衣だと瀬戸は激昂するが、仁志村は意外なモノに着目し、瀬戸を追い詰め始める。
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相変わらず、その職種の人しか分からないような緻密が現場再現(空港内で犯人が隠れ通せる場所)と、そんな事ぜったいあり得ないよねという現実ギャップ(警察署長が自ら犯人と対峙する等)があり、さすが中山七里先生だと思った。
他の作品の登場人物(さえこ刑事)も出てくるので、中山七里作品は他の作品も読む必要がある。
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また新たなシリーズ始まったって感じです!仁志村署長、私結構好きかも。ぜひまたお目にかかりたいです。飛行機パニック映画好きなんですが、なんとなく同じドキドキ感で楽しめました!
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空港警察の活躍を通して、グランドスタッフ、キャビンアテンダント、管制官など、空港で働く人々の大変さを垣間見ることができた。成田空港予定地の代執行など、初めて知ることもあり勉強になる。今回も、宏龍会山崎、高頭冴子が登場したり、犬養隼人の名前が出て来たり、こういったサービスも楽しい。
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蓮見さん主役かと思いきや、仁志村署長が主役だったんですね。最後にはおぞましいテロの解決、とてもスリリングでおもしろかった。最後に蓮美さんにも登場して鬱憤を晴らしてもらいたかった気もするけどね。
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犯人を逮捕するためなら手段を選ばない。
仁志村署長は何を求めているのか。
正義なのか出世なのか。
興味を感じます。
シリーズが続けばわかるのかな。
次が楽しみですね。
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タイトル通り、空港警察に焦点を当てているがこれが滅法面白い。
空港にやって来る犯罪者とは一筋縄ではいかない知能犯だ。密輸犯からテロリスト、クレーマーまで俎上にあげていて目からウロコだった。
特に4話、5話の展開が素晴らしい。テロリストとの駆け引きは先が気になって仕方ないし、事件がどこに着地するのか中山の職人的な筆致が油断を許してくれない。あとからよく考えれば分かることでもその時は分からない、そういったミスリードが巧みなのだ。
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ドビュッシーから始まった岬洋介シリーズを読んでいたのはもう10年以上前。
久しぶりに中山七里さんの本を読んだら相変わらずめちゃくちゃ面白かった〜〜!
空港を舞台にしたミステリーで、実際に日本で起きた全日空61便ハイジャック事件や三里塚闘争などにも触れられています。
(名古屋入管で起きたウィシュマさん死亡事件は今でも許せません。)
いかにもドラマ化されそうな話なので主人公の仁志村署長はどの俳優さんがいいかな〜と考えながら読みました。
(なんとなく大沢たかおさんが合うと思います)
シリーズ化された時には仁志村署長の過去が描かれるといいな。
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ストーリーの展開や登場人物の個性が良く表現されていて面白かったです
ただたまたま舞台が空港であったものの仁志村署長の能力だけが際立つ内容に感じました
また違うステージで活躍する伏線なのでしょうか?
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成田空港を舞台とした数々の事件。
冷酷無比に犯人と対決する署長の仁志村さんの手腕が痛快だった。すごく面白い!
空港で働く人たち、本当に大変だと思う。
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空港警察、というあまりお目にかからない組織が主役。
だいたい警察ものと言えば警視庁刑事部捜査1課(いわゆる捜1というところ)が主役になるケースが多いと思うのですが、空港警察が主役ということでどういう話になるのかと思いきや…
あまり書いてしまうとネタバレになってしまうので伏せておきますがまあ面白い。
特に主役の仁志村署長のキャラが結構強烈でした。
能面検事、毒島刑事に続くお気に入り強烈キャラの登場でした。
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成田空港で起こる事件をGCと空港警察が解決!
ウチの娘が将来空港で働きたいと言ってたけど、GCのブラックな職場環境を思うとオススメできんなぁと親心、、、華やかな職業のようで理不尽な仕事
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中山作品にはあまり出てこなかった舞台だけど、高頭さんやら真垣総理やら、見知った名前も出てくる安心感。名探偵コナン並に事件を呼び込む署長さんだけど、面白かった。
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成田空港の成田空港警察、そこに新しい署長仁志村が赴任した。
いくつかの事件を通して彼の手腕が明らかになるが、最後の事件は空港テロと飛行機のハイジャック、難局をどう裁くかハラハラさせられた。
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成田国際空港を舞台に数々の事件を手段を選ばずに解決。
空港警察の小説は読んだことがなかったので新鮮でした。
今回の小説は、短編小説で読みやすくて良かったです。
空港警察や空港関係者(GS,CA、管理官)などの状況や環境など、
初めて内容を疑似体験できた気がして面白かったです。
最後の短編2話はどのように解決するのは展開が読めずにワクワクしながら読めました。
シリーズ化するのがとても楽しみな小説です。
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悪役の枕詞のような使われ方をされる『狡猾』が、主人公の特徴に組み込まれてるところを始めて見ました笑
実際には倫理観や道徳感で引かれた「常識」というラインを、犯罪を追求するためなら踏み越えることも意に介さない価値観が持ち味の主人公でした。
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全くの偶然だが、本作品を読み終えてから「新空港占拠」が放映されると知った。特にタイミングを見計らって読んだ訳ではない。「新空港占拠」は約一年前にTBSで放映した「大病院占拠」に続く占拠シリーズ第二弾とのこと。出演者も重複するところが多いので入り込みやすいが、基本設定が似ているので。大病院の二番煎じにならないか少々危惧している。
空港の占拠の仕方については、圧倒的に新空港の方が迫力満点である。かたや本作品の方は占拠シーンがクライマックスに出てくるものの、様々な事件の一つに過ぎないので、どうしてもそれだけにページを割くことはできないのだろう。やはり映像の方が感覚へ直接訴えるので、インパクトが高くなるのは否めない。もし、新空港が別のタイミングで放映されたら、本作品に対してはまた違った印象を持ったかもしれない。
さて、本作品についての印象だが、殺人は控えめで、新キャラの成田国際空港警察署長の仁志村賢作の御披露目・その腕前ぶりに重きを置いている。警察署長というのは署内でふんぞり返って脳内だけで物事を判断するというイメージがあるが、仁志村署長は刑事のごとく様々な場面に出てきて事件解決に奔走する。まあ、あり得ない設定がまた小説ならではの面白さ。千葉県警本部時代の刑事根性が抜けきっていないのだろう。最後は、情報の共有化をきちんと行わないせいで多くの人を危険に晒してしまうのが唯一の欠点、今後の反省材料に繋がることだろう。謎解きが少なく、最後にお決まりのどんでん返しがあったものの、これまでの中山作品とは少し違うタイプに属している。さすがに空港ではあまり殺人事件はおこりにくいので、普通の殺人とは異なったイメージが自然発生する。単発かな?
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成田空港に新署長・仁志村が着任した。
グランドスタッフたちの第一印象は社交的で温和だった。しかし、ひとたび事件が起きるとやり手な警察官であることが明らかになる。
千葉県警のアマゾネスこと、高頭冴子が恐るほどの切れ者で、空港内で起こる事件を次々と解決していく。
見所は何といっても、飛行機ハイジャックと空港内でのテロ事件だ。それまでも麻薬密輸、武器密輸、空港内殺人事件で犯人を取り押さえる様は小気味よかったが、最後の事件は規模が違う。間違えば多くの犠牲者と成田空港の機能停止を余儀なくされる状況で、機転を効かせた策を練り、しっかり犯人を捕まえた。
高頭冴子が恐る時点で嫌な予感しかしない。彼女が信頼する上司ならきっと難事件にも光明を見出してくれるんじゃないか?と期待してしまう。
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成田空港が物語の舞台。空港警察の署長に就任したのは、あの高頭冴子でさえ恐れる仁志村賢作!一見温厚で人当たりの良さそうに見えるが、実は人嫌い、酷薄、唯我独尊タイプ!!空港ならではの事件、違法薬物や禁止品の持ち出し、入管での殺人、ハイジャックなどが勃発し、GSの蓮見咲良の協力を得ながらも事件を解決していくというもの…。
成田空港は千葉だから、千葉県警のアマゾネス高頭冴子も登場したのはちょっと得した気分♪あと、宏龍会の山崎がちょこっと登場するサービスも嬉しかったです。でも何よりも、この仁志村のキャラがなんともハマりますよ!この作品もシリーズ化されるんだろうか?そうなったら嬉しいかも!!
私は今までリアルで、空港に縁がなかったんでちょっとピンとこないことも多かったし、スケールが大きなストーリーで現実感が持てなかったかな…。まぁ、それは私の個人的なものなので、あまり気にせず読みたいと思ったら読んでみてくださいね。
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成田空港という日本の国際線の玄関となるとトラブルは日常茶飯事だろう。空港職員と空港警察の仕事ぶりには興味があったものの、ストーリーとしてはあまり印象に残るものはなかった。中山七里さんには切れ味鋭い長編ミステリー作家のイメージがあったが、こちらは連作短編になっており一つ一つのクオリティもまあまあという感じでインパクトには乏しかった。一見柔和な優男だが切った張ったも厭わない警察署長、仁志村も魅力的なのかそうでないのかよくわからず存在感抜群とは言い難いような。
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空港警察がどんな仕事をしているのか、実際に見たことはなかったが、国を守る最後の砦として、責任のある仕事なのだなという事は分かった。仁志村署長が、次々と冷静に事件を解決していくのが面白かった。
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空港という設定に興味を惹かれました。ストーリー的には、それぞれの部門ごとに起こる事件を空港警察署長が解決すると言うもので、そこそこ楽しめました。
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あるのは当たり前でも、詳しく知らなかったお仕事。
空港職員の花形では無い方のお話。(ちょっと失礼?笑)
蓮見主人公かと思いきや二志村が美味しいところを持っていくのもまた良い。
濃いキャラなので他作品に出てきたら食っちゃいそうだなって思う( ˊᵕˋ )…笑
Posted by ブクログ
成田空港のグランドスタッフと空港警察署長が事件を追う話。空港警察なんてあったんやって驚きと空港事件の幅広さとグランドスタッフの大変さが湧き上がる。癖のある署長の辣腕ぶりが好きで見ててスッキリする、って別シリーズに出てきてるのねそっちも読まないと!