中山七里のレビュー一覧

  • とどけチャイコフスキー

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    岬洋介シリーズ第9弾。
    今作の舞台は、前作の最後に語られた場所であるロシア。
    ロシアと言えば、今なお続く、ウクライナとの問題があるが、
    それが物語に絡んでくるかどうか・・・。

    ロシアは、ショパンコンクールで奇跡の5分間を演奏したが、
    課題曲が不調でうまくいかず、入賞を逃した岬洋介と競ったい、
    5位入賞を果たした、ヴァレリーの母国である。
    そのロシアでのコンサートツアーをするべく、岬洋介が赴くと、
    ロシアの音楽院で客員教授をしているヴァレリーと再会するのだが・・・。

    ロシア情勢が大変なさなかで、コンサートツアーをすることになり、
    そこで起きる事件やその動機がどうにも疑問であり短絡的と感じたこ

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    2025年11月15日
  • 悪徳の輪舞曲

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    シリーズ最高傑作の呼び名に値する傑作。
    警察が吊り金車の検証をしなかったのは明らかな怠慢だが、最後の御子柴の弁論で法定の雰囲気を一変させるのは圧巻。そして郁美が殺したのは誰なのか最後に明らかになるところも良かった。
    御子柴シリーズで初めて人の温かみを感じることができた。

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    2025年11月15日
  • 能面検事の死闘

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    ネタバレ

    今回もどんでん返しの連続。
    それにしても不破検事、(シリーズ通して)恨まれたり疎んじられたり撃たれたり爆破されたり大変ですね。
    不破検事のラストシーンは泣けた。
    御子柴令司弁護士との対決も見てみたい。

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    2025年11月15日
  • とどけチャイコフスキー

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    岬洋介シリーズ第9弾。
    コロナ禍より前の2019年、岬洋介36歳。
    2022年のウクライナ侵攻よりも前ではあるものの、国際情勢が悪くなっているロシアとロシア音楽院が舞台。
    岬洋介のキャラクターが好きです。音楽シーンの描写がいつも素晴らしく、このシリーズを毎回楽しみにしています。
    最後のシーンで涙が出ました。

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    2025年11月14日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    シリーズ2作。替え玉総理というあり得ない設定だが、迷いながらも使命感に突き動かされ責任を果たそうとする売れない舞台役者慎策に好感が持てる。景気対策、パンデミック、災害、台湾有事…。ドタバタになりそうな展開が彼のキャラデ読ませるストーリーになってはいるが、次は難しそう。

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    2025年11月16日
  • 翼がなくても

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    もうね、なんというか・・・
    号泣必至。
    障害者アスリートの話と、あの御子柴礼司弁護士と犬飼隼人刑事の対決。
    この2つのストーリーが最後見事につながる。
    ラストはもう泣ける。
    中山七里先生の最高傑作の1つだと感じた。

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    2025年11月10日
  • 能面検事

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    能面検事、これは良かった (๑˃̵ᴗ˂̵)و
    めっちゃ面白いっ!
    こういうの好きですっ!

    無表情で冷徹な検事・不破俊太郎が、全く性格感情豊かな新米事務官・惣領美晴とストーカー殺人事件の裏に潜む警察スキャンダルを暴いていく。

    冤罪を防ぐ不破の推理力と洞察力が凄くて、読んでいて気持ちが良い(*ˊᗜˋ*)♡

    惣領美晴の感情的な言動にイライラすることもありましたが、この子がいるおかげで不破の冷静さが際立ってました♪
    このコンビのバランスが絶妙なんでしょうね♪



    さて、土日は山梨県に旦那と2人で紅葉巡りの旅をしてきました。

    1日目は清里です。
    先ずはの吐竜の滝(どりゅうのたき)。
    ここから

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    2025年11月10日
  • 鑑定人 氏家京太郎

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    事件の本筋以外にも多くの要素が描かれ読み応え抜群でありながら、綺麗に整理されていて理解しやすく何より面白い。
    そして倫理と論理。イコールのようでイコールてないことが突きつけられた事は結構衝撃でした。

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    2025年11月09日
  • とどけチャイコフスキー

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    モスクワ音楽院の講師ヴァレリーはコンクール5位。ある日学長が殺害され学院内に警察が。
    今回も岬洋介が犯人を炙り出す。ラストの連弾は涙。

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    2025年11月08日
  • 連続殺人鬼カエル男ふたたび

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    前作連続殺人鬼カエル男の続編。殺人者たちは精神鑑定により医療刑務所に入り、死刑などの刑事罰を受けていない。そんな中、死体損壊のみだった勝雄が医療刑務所を退院する。オから再開された五十音順殺人事件。カ行をすっ飛ばしてサ行からまた続く。医療刑務所の人手不足や、精神障害による刑法のすり抜けなどについて、世に問題提起する。

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    2025年11月07日
  • 夜がどれほど暗くても

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    さすが中山七里先生、伏線回収が見事。
    どうでも良いようなエピソードが真相に繋がるのだからさすがです。
    それにしても主人公、いろんな意味で熱い(内容を読めば分かります)。
    最後まで聴ききれば、タイトルの意味が分かります。
    みんな幸せになって欲しいです

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    2025年11月06日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    いやー、どんでん返し。最後まで読みましょう。人には言いにくいがシリアルキラーものは本当に惹きつけられる。ナイス社会派ミステリー。法律や医療の詳しい描写がいいのよね、中山七里先生は、専門的すぎると難解で嫌になるし、雑なら雑で読み手にバレる。その辺りをうまく調整している。本当に読み易い。

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    2025年11月11日
  • 越境刑事

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    衝撃的な内容でした。
    物語の展開もエンタテイメント性もあり、とてもスリリングでした。舞台背景にウイグルに対する習近平体制へのあり方がある事から、リスキーな内容を良くここまで書いたな!と感じる。作者の想いを小説と云う形で代弁しているようにも感じた。私も中国に約5年ほど住んでた事がありましたが、ある施設で避妊手術の為に泣き叫びながら強制連行される女性を声を思い出しました。

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    2025年11月03日
  • 能面検事の死闘

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    不破検事が好きです。
    能面って言われながらもすごく優しいんだろうなと思う。

    色々な社会問題も混ぜ込まれてて複雑な気持ちになった。

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    2025年11月03日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    ネタバレ

    面白かった
    安倍元首相を真似ながら、瓜二つのしがない演劇役者が総理を演じる話

    エンタメの本として佳作
    思想信条的にも自分に合う、左の人には無理

    強いメッセージがありそうでなさそうで、うまく娯楽に落とし込めているのは著者の実力

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    2025年11月01日
  • 棘の家

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    主人公が苦境に立たされる展開は定番だが、この作品ではそれが「これでもか」というほど徹底して描かれている。読んでいて途中でつらくなる場面もある。

    ところどころにミスリードを誘うシーンが散りばめられており(ネタバレになるので詳しくは言えないが、一人称が変わる箇所は注意して読んだほうが良い)、巧みな構成に引き込まれた。

    そして、主人公が真犯人と対峙するラストシーンは胸が熱くなる(刑事でもない主人公が取る行動としては、安直だが)。

    読み終えたあと、「家族とは何か」と考えさせられた。

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    2025年11月01日
  • 殺戮の狂詩曲

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    世を騒がせた養護老人ホームの大量殺人事件に材を取った作品。
    いつも通り、ここからそこに切り込んでいけるのか!?という思いもよらぬ展開が見どころ。
    最後に御子柴が本件の弁護に立った背景がさらっと明かされるのだが、これがまた良かった。第2作から時を経ての伏線。
    毎度、興味が尽きないのである。

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    2025年11月01日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    連続無差別殺人事件。死体を吊るす、潰す、解剖する、焼く。密度が濃い。溢れかえるほどの濃密な死体と暴力の数々。市民は狂乱し、暴徒化し、警察署まで襲う。精神異常者や未成年殺人への刑法の甘さを問うているのかもしれないけど、ここまで頑張らなくてもいいんじゃないだろうか。

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    2025年10月29日
  • 七つの大罪

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    ネタバレ

    「七」にまつわる七人の作家さんたちの「七つの大罪」をテーマにしたアンソロジー

    ほっこり系から背筋が凍る系のミステリーまで、かなり幅広く楽しめました。

    個人的には「色欲」がテンポよく読めて、各所でくすりと笑わせてもらえて楽しかったです。

    初めて触れる作家さんも多くて、気になる方が増えました(^^)

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    2025年10月29日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    ネタバレ

    タイトルからB級小説とたかを括っていたのだが、社会派超絶本格ミステリで度肝を抜かれた。冒頭から胸糞悪くてそれをずっと煮詰めているような雰囲気だが、結末に向かう二転三転のプロットには爽快感がある。

    特に「ナツオ」の性別誤認こそ至高のミスリードだった。よくよく考えれば「男」と断定できる要素はなかったんだけど、その仕掛け方が実に巧妙だった。

    つまりは、この小説は三重構造どころではなく、読者を掌にのせた中山七里という存在をカウントしなければならない。

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    2025年10月28日