中山七里のレビュー一覧
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つい先日、因縁の能面検事こと不破俊太郎と法廷で争ったばかりだが、こんなにも早く再戦する機会が訪れるとは思っても・・・既に情報は入っていました!今回はどちらが勝つのか読む前から本当に楽しみ。前回みたいな先日手差し直しというのはマジでやめて!
今回の題材は元首相暗殺事件ということで、いやがおうでもアベノジケンを想起する。おいおい、いくらなんでもこの話題は炎上するぞと思うのだが、結果的にはそうさせない中山七里のテクニックを見せつけられることになった。そのテクニックとは、(1)殺害された元首相を自民党にしなかったこと(2)殺害されるのはドジョウに相当する地位の人(3)ドジョウの見た目から性格を作り出し、落ち目の政治家ということも似せている(4)ガイキチ大好きババアの敵を徹底的に貶め、地に落ちた野党を支持する人を激減させることで、批判が出ても全く数的に影響ないだろうと予想している。つまり、この日本でドジョウを支持する人間は殆ど根絶やし状態、だからこの小説は全く問題にならないと中山七里は推算しているのだろう。
ストーリーは、いつもどおり、読み始めたらやめられない止まらない仕組みとなっている。寝技に持ち込まれて全く体の自由が奪われて、知らない間に読み終えてしまうといういつものパターン。今回は弁護士会の柵、自分が顧問弁護士をしているお客さんに力を貸してもらったのがポイントだけど、ネタバレになるので詳細は割愛。そして、ドジョウをここまで・・・やるかね。ドジョウの熱烈な支援者から命を狙われないようにね、中山さん!
さて、いつものどんでん返し勝負は・・・犯人は当てたけど、その動機と殺害方法は全く思いつかなかった。うーーーーーん、勝負には勝ったけど、完全勝利と言うには程遠い。さすが、どんでん返しの閻魔大王だけのことはある。 -
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ヒポクラテスの困惑
完読
かなり攻めた内容。
個人的には、これまでのシリーズで一番面白かった。
コロナ禍に、偽ワクチンによる殺人が起こる。
もしコロナ禍の真っ只中にこれを読んでいた私はどんな感想を持っただろう。
緊迫した状況の中で、人との関わりも制限され、鬱屈していく人々の心理。
不安が膨らみ、誰かを疑い、何かにすがりたくなる気持ち。
キャシー先生の言葉が心に残った。
「結局フェイクニュースに飛びつく人は不安に抵抗してまで考えるのが苦手なんですよ。陰謀論というのは単純明快で、悩まなくて済みますからね。
不安を仮想敵にぶつければ、その瞬間だけは安心していられます。自分が正義の側に立っているんだと自己陶酔にも浸れますしね。」
コロナ禍を実際に経験したからこそ、ただのフィクションとして読み流せない部分も多かった。
今回も考えさせられた。 -
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ネタバレ
久しぶりの中山七里さん。
オーディブルできける中山作品は
ほとんど読みました。
さよならドビュッシー系の
シリーズは、少し残してました。
主人公、音大生の晶が、
秋の演奏会で
コンサートマスターに選ばれたのは
偶然が重なったせいでした。
ライバル?というか
1番才能あると思われていた人に
ちょっとした不備があったから。
その時に、
岬先生が話した言葉が良かった!
「棚からぼた餅」とか
突然のラッキーなこと。
それは、
準備ができているものにしか起きない。
才能がないのに、
ただ、ラッキーだっただけ。
〇〇さんができなくなって
代役としてマスターになっただけ。
などと、人は言うだろう。
しかし、君は、練習を重ね、
準備はできていたんだ。
だから、白羽の矢があたった
↑こんな文ではないが、
このようなことが、書いていた。
代役になると
人からは2番手と言われたり
自分自身も、実力が劣っているのに
トップと思われる人に
ちょっとした理由があって
それが理由で自分が代役となったと、
自分を卑下してしまうけれども。
岬先生の言葉は、素晴らしかった!
ちょこちょこ、
こう言うのが出てくるから、
中山七里さんの作品は魅力的。
ちょっと、残虐だったり
暴力的なシーンとかあって
それは嫌だけど。
音楽でも、スポーツでも
何かに本当にがっつりと取り組めば
自分は自分と思っていても
比べられたり、
または自分で勝手に比べて嫉妬したり
いろいろあるよね。
そういう才能系の
嫉妬だとか挫折だとかも
描かれていて、切なくなった。
でも主人公は自分の道を行くだろう♪
読後感はよかった。
それにしても、岬先生、なにもの~?!
まあ、岬洋介のシリーズものなんだけど。 -
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シチリー先生また変わった職業にスポットライトを当ててきましたね
それは特殊清掃人
私も昔やりました
やりましたと言うかやらされました
みんなが下校しているのにひとり残って掃除を
それは居残り清掃!
ま、掃除をサボってた自分が悪いんですけどね
特殊清掃人とは、孤独死、自殺、事件・事故、あるいはゴミ屋敷など、一般的な清掃業者では対応できない特殊な現場を原状回復させる専門職です
一言でいえばやばい部屋をちょちょいのちょいっとキレイにしてしまうプロフェッショナルということです
ま、実際はちょちょいのちょいっとというわけにはいかないですけど
だって、人が死んで放置されていた部屋って、すっんごい臭いがするらしですよΣ(゚Д゚)
ちょっと興味本位で臭いを買いでみたいかも
ぐふふふふふ…♡
ってどんな特殊フェチだ( ゚д゚ )クワッ!! -
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映画を観返したので、原作も読もうということで。
大学一年生のときにお誕生日プレゼントでいただいた本。
映画はライトな感じの仕上がりだけど、原作のほうが重たくてすきだ。
オーケストラの曲の音楽描写が実際の楽曲を聴いているみたいでよかった。
岬先生が協奏曲を演奏するシーンがすき。
あのシーンが映画であったら良かったのにな。
映画の終わり方も嫌いじゃないけど、原作のほうがわたしはすきだ。
重たくて、ドビュッシーの楽曲と、タイトルが染みる。
名古屋の町並みや、バスに乗って移動しているときに見える車窓、ホールの匂いや劇場のしんとした音、
中山七里先生の一日密着動画が凄すぎたので、作家読みをしていて動画を見ていない人は探してぜひ見てほしい、 -
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夫を殺傷した事件の弁護を、裏取引をしてまで担当した御子柴の真意はどこにあるのか。被疑者は犯行を認めていて、有罪になることも明らかなのに、弁護料を払えるわけでもない。しかも、夫殺しの真相も釈然としない。
検察側は因縁の岬検事。御子柴が弁護を代わったことで警戒しつつも、一審、二審と御子柴は有利に裁判を進めていく。最後の最後まで、夫殺しの真相も、そもそも御子柴がこの裁判に目をつけた本当の理由も分からないままラストを迎え、全てが明かされた時には、思わず「うわー」と言いたくなった。
先の先まで考えられる御子柴が、この結末を予想しなかったわけがない。それにもかかわらず、弁護を引き受けた真意を思うと、ダークヒーローというだけではなさそうだ。ますます、御子柴礼司が何者なのか分からなくなってきた。 -
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引きこもりと、家庭内で起こる連続不審死がなぜ連動するのか。
そして、プロローグの先に待っているものは何なのか。
シリーズの中で、一番面白くて、一番考えさせられた一冊。
ヒポクラテスシリーズ、やっぱり面白い。
目次におけるタイトルの意味が、引きこもり問題などで語られる「〇〇歳(親)×〇〇歳(子供)という、世代間の年齢問題を表しているのだと、読後に気がついた。
タイトルの意味がずしんと重く感じられた。
この生きにくい社会の中で、子どもたちをどう育てていけばいいのだろう。
読み終えたあとも、親としてそんな問いが頭を擡げてくる。
ミステリーとして面白いだけではなく、親として、そして一人の人間として、いろいろなことを考えさせられる一冊だった。 -
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冒頭から重篤犯罪の現場。しかも、この犯罪に関わっているのは主人公のようだ。かつてダークヒーローものは読んできたつもりだが、類を見ないサイコパスぶりに慄く。
御子柴礼司シリーズの存在は知っていたものの、読む機会を失っていた。もっと早く読めばよかったと後悔するほど、目が離せない。御子柴自身の境遇や心理もさることながら、弁護士としての手腕、裁判の行方、そしてこの窮地からどうやって無罪を勝ち取るのか。さらに殺人事件への関与まで疑われる御子柴が対峙するのは、本音の見えない被疑者、切れ者の検察官、そして渡瀬刑事。やっかいな相手ばかりだ。
「どうせ、ブラック・ジャックみたいな感じでしょ?」と高を括っていたが、そんな単純なものではなかった。
一冊読み終えても、まだ御子柴の深いところは見えてこない。むしろ、もっと知りたくなった。これは……シリーズを読まなくては。