中山七里のレビュー一覧

  • 護られなかった者たちへ

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    宮城県で餓死事件が二件続けて発生する。
    その二人の共通点を探っていくと、8年前に福祉事務所で生活保護申請を断った事に端を発する事件に突き当たる。
    生活保護の闇に焦点を当てていて、社会の理不尽さに胸が痛くなる本。
    どんでん返し部分は後半には気づけてたけど、それでも楽しめたし、カンちゃんが最後にSNSに投稿した文章に涙が止まらなくなった。

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    2025年11月29日
  • 連続殺人鬼カエル男 完結編

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    いやいやいや。午前中仕事を休んでまで読み耽ってしまったのは、山崎豊子著【白い巨塔】以来でした。ストーリー展開、そして異なるシリーズのキャストも出てきて、最高に面白かったです。カエル男編はこれで完結なのかもしれませんが、また渡瀬・古手川コンビの作品は書いて欲しいです。

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    2025年11月26日
  • さよならドビュッシー

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    【タイトル回収が秀逸すぎる】
    思わずおぉ、と言ってしまってた。
    自分が自分でいられる場所がピアノのある世界。
    貪欲さを持って取り組むことで、自分のことを客寄せパンダとか同情してもらいたい人とかって思うことがどーでも良くなってくる。
    「周りには勝手に言わせとけ。」
    くらいの気持ちを持って真っ直ぐピアノに取り組む主人公の姿には純粋に応援したい気持ちを持てたし、ガムシャラに頑張れる何かを見つけたいと思った。

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    2025年11月26日
  • とどけチャイコフスキー

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    ネタバレ

    楽しみにしていた岬洋介シリーズ。
    いつもYouTube片手に音楽を聴きながら。
    今回も世界情勢、政治的なことも教えて下さって頭を下げたくなる。歴史にもしかも!岬洋介の来歴にも触れ……。

    もはや、ミステリー小説ではなくて多様な意味合いがあって、しかも音楽まで(勝手に)聴いてまた、シリーズを読み直したくなりました。だけど想像するだけでこちらの本物のピアノを聴くことは出来ないけれど。
    生の演奏がそれだけ素晴らしいってこと、よく分かってます。機会があれば、演奏会場に足を運びたいと思うばかりです。

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    2025年11月25日
  • 越境刑事

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    めまぐるしい展開に 面白くて、先が気になって、一気に読み進めていってしまう
    でも、あれ、最後は、また、爆破なの
    と、

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    2025年11月24日
  • 追憶の夜想曲

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    やられました、今回も。
    さすが中山七里先生。
    中山七里ワールドの登場人物が書面狭しと活躍しまくり、そして最後は、、、さすがMr.どんでん返し。
    これだから中山七里ファンはやめられないんです

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    2025年11月23日
  • テミスの剣

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    いやークソ重い話なんだけど、おもろかった!
    他の作品で出てくる人物が、チョイ顔出ししており、それもいいスパイスでした。

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    2025年11月22日
  • 連続殺人鬼カエル男ふたたび

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    今回もグロすぎました(>人<;)
    どの死体現場の情景も酷いですが、特に【破砕する】の殺される場面。
    自分がやられている様でしばしば読むのを失せてしまいました。

    今回のテーマは【刑法三十九条→責任能力の認められない人間は悪事を働いても罰することができない】
    これをマスコミ、警察内部、被害者加害者家族、それぞれの考えを中山さん風に上手く描いていると思います。
    民衆が目に見えない恐怖に襲われた状況がコロナ騒動の民衆心理を思い出したが、これがコロナ前の作品という事でさすがだと感心してしまった。

    古手川が悲惨な死体を見て『あんなのは人間のすることじゃない』の返しで
    渡瀬が『人間だからあんなことをする

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    2025年11月22日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    はああ…めっちゃ面白かった。
    本当にエンタメとして最高。
    この世界の国民であるかのように、慎策の決断を見守っている自分がいた。
    次から次へと降りかかる難題に懊悩する真垣総理(慎策)を支える男二人も良いんだよなあ。
    『VS有事』の緊迫感がもの凄くて息をするのも忘れそうなぐらい読み耽ってしまった。
    まだまだ問題は山積しているけど、この男の政治をもっと見てみたいと思った。
    爽快な気分で本を閉じられるって最高です。

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    2025年11月22日
  • 作家 超サバイバル術!

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    著名な「作家」3名が、お金・インプット・編集者など様々な角度から「作家としてのサバイバル術」を赤裸々に語ったエッセイ。
    葉真中さんの本は読んだことがない(気がする)けど、中山さん知念さんの本はよく読んでいるので「へぇ、こういう人なんだ」という発見もあり、楽しく読むことができました。
    新人賞はプロになる前の人達との戦いで、そこを突破したら一気に有名な人達と戦わなくてはいけないというシビアな世界がよく分かります。
    何より良かったのが、「作家」ではない自分にも参考になる生き方であり、何かを突き通している人達だからこそ学べることも多いなと思えたところです。
    とはいえ、感銘を受け過ぎるのではなく(ここは

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    2025年11月21日
  • スタート!

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    中山七里先生の作品にしては珍しく、綺麗に終わった。
    中山先生のデビュー作を映画に見立ててストーリーを作っている。
    意外と無い発想で、さすが中山先生だと思った。
    最後の犯人は分かったけど、さらにそこからどんでん返しも待っていた。これもさすが中山先生。
    それにしても、宝来弁護士と宮里リポーターって、本当にダメな人物だと思った。

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    2025年11月21日
  • さよならドビュッシー

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    ミステリーと言うことを忘れるくらいの激動の展開があり、一心不乱にピアノに打ち込む主人公に圧倒されて、ページをめくっていると、すっかり忘れた頃にミステリーだった事を叩きつけられる作品です。一見の価値ありです!

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    2025年11月20日
  • 能面検事の死闘

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    今回も楽しませてもらいました、中山さんの
    「能面検事」作。

    岸和田、天王寺で事件が起きるなど、登場人物の関西弁含めて、大阪赴任中の身となっては今まで以上に楽しめました。

    「無敵の人」笹清とロストルサンチマン、こんな凶悪な人間と対する不破検事の戦いは今回まさに「死闘」に。

    え!?ほんとに…

    そんな展開含めて、安定の楽しさ、ドキドキいただきました。

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    2025年11月20日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    なかなかまとまって読む時間がなかったので、電車など合間で読むも、とにかく引き込まれる書きようで面白かった。古手川と真琴、2人の今後も気になる。

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    2025年11月20日
  • 秋山善吉工務店

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    お爺ちゃんが、家族を救ってくれる。
    痛快で、中山さんの文章も読みやすいから、読んだ後は暖かい気持ちになる。ラストは、予想外だったけど。
    善吉さんの物語がもっと読みたかったなと思う。寡黙な人だから、このくらいがちょうどいいのかもしれないけどね。

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    2025年11月19日
  • テロリストの家

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    ネタバレ

    秀樹、おめーは最高の兄貴だよ!!

    中山七里先生のリリカルさが好きなんよ。
    物語が壮大でなくても登場人物たちの心の機微が表現されてて私はこの作品好きです。

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    2025年11月18日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    ネタバレ

    オーディブルにて。

    まず始めに、『笑う淑女 二人』を先に(半年以上前)読んだせいで、名前までは覚えてなかったけれど、カエル男=女という壮大なネタバレをくらっていたが、それでもなお面白かった。

    時系列、真犯人、黒幕という3どんでん返しがあり、後半の暴徒vs警察あたりからのハラハラドキドキもあり、過去編は苦しかったが、それを超える面白さだった…!

    メモ:カエル男ふたたび→笑う淑女 二人→カエル男 完結編

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    2025年11月17日
  • 連続殺人鬼カエル男 完結編

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    市中に身を隠したカエル男こと有働さゆりは、その後、ホテルで大量毒殺事件、大型バス爆破事件、中学校放火事件、フィットネスクラブ爆破事件などを起こし、50名ほどの命を奪っていた。そしてまた連続殺人を始める。人権派弁護士を立て続けに、車で引きずって殺し、カラスに啄ませて殺し、食品乾燥機で干からびさせて殺す。残虐非道な扱いだが、もはや残虐すぎて死体の様相は想像すらできない。
    刑法39条、心神喪失者の行為は罰しないに対して色々議論されている。

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    2025年11月16日
  • さよならドビュッシー

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    騙された……!
    タイトルが秀逸で唸らせられました。
    榊さんと遥のバディ感がたまらなく、障害を負った身から駆け上がる反骨精神が眩しかったのですが、要所要所で不穏なところがあり、最後の種明かしに思わず声が出てしまいました。
    いい読書体験だったー!

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    2025年11月16日
  • ドクター・デスの再臨

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    「ドクター・デスの遺産」の続編。

    犬養隼人と高千穂明日香の名コンビ、大活躍!
    前回より、一段と高千穂刑事が頼もしくなって、
    何度も犬養刑事の手綱を引くあたり、面白かった。

    今回は、葬儀のあたりで、この人、怪しい、と思ったら、
    やっぱり~!

    まさかまさかのどんでん返しは、さすが!

    生きる権利と死ぬ権利、
    あらためて再度考えてしまう。

    何かを行う人には、それぞれの主義主張がある。
    それを、どこまで法として認められるか、どうか。
    本人が正義を振りかざしても、全ての人に当てはまるかどうか・・・
    法を犯せば、犯罪者になる。
    どの立場であっても、犯罪者になりたくないし、させたくない。

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    2025年11月16日