あらすじ
少年犯罪の過去を持つ、「悪辣弁護士」御子柴礼司が甦った! 岬検事との法廷対決の行方は?豪腕ながらも、依頼人に高額報酬を要求する"悪辣弁護士"御子柴礼司(みこしばれいじ)は、夫殺しの容疑で懲役十六年の判決を受けた主婦の弁護を突如、希望する。対する検事は因縁の相手、岬恭平(みさききょうへい)。御子柴は、なぜ主婦の弁護をしたのか? そして第二審の判断は……
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オーディブルにて
御子柴のしたことは許されることではないけれど、
ここまでして贖罪を続けていくのはしんどすぎる。
御子柴と被告人の過去が交わっていたと分かったときは
思わず顔を歪めてしまった。
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御子柴礼司シリーズ。過去に殺人を犯した弁護士が夫を殺した妻の弁護士に半ば強引になり替わる。
普段法外な料金を取れる相手しか客にせず、また宣伝効果も薄いこの審理になぜ御子柴礼司は注目するのか、被告人の女は何を隠しているのか、最後まで謎のまま物語は進む。テンポよく話進み、一気に読んでしまった。リーガルサスペンスとしてのできもよく、次巻が気になる終わりで早く読みたいと思った
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御子柴礼司シリーズ2作目。
リストラされてから再就職もせず自室に引きこもってデイトレして借金ばかり増やしていた夫。パートの稼ぎで家計を支え、家事育児を一手に引き受けていた妻。ある日夫が刺し殺されて、、、。
今回も面白かったです。
内容とは関係ないんだけど、夫の父が近所に住んでるんだけど、キモかった。玄関の鍵が空いてたからって家に上がり込み、脱衣所から物音がしたからってドアを開ける。。。誰かお風呂入ってたらどうするの?嫁かもよ?とドン引きしました。異常だよね?って思うのは嫁の立場の人だけ?
能面検事シリーズの岬検事(『さよならドビュッシー』等の岬洋介のパパ)も出て来て、あらあらあらって歓喜。
中山七里さん、漢字も言葉も難しくて勉強になります。
読み仮名がなくてビックリ。読めたけど。
→矍鑠(かくしゃく)
意味があやふやな言葉
→閨房(けいぼう)寝室、婦人の居間。
韜晦(とうかい)自分の地位や才能を隠し、くらますこと。姿をくらますこと。
膾炙(かいしゃ)広く知れ渡ること。
自信がないか、読めなかった。
→瘧(おこり)、肯う(うべなう)、贖う(あがなう)
日本語って難しいな。
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御子柴シリーズ2作目
岬検事が出てきて、あれ?岬っていう名字が好きなのかな?と思ったら岬洋介の父と。そういえば岬洋介の父親は検事でした。
岬検事との対決でよりおもしろく。
そして、高額報酬でしか動かないと言われている御子柴弁護士が言い値で構わないと言って夫殺しの容疑をかけられた主婦の弁護を引き受けた理由は。
どの場面も無駄がなく、一気読みしたあと戻って読み返したり、じっくり味わいたい気持ちになりました。
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悪徳弁護士と言われる御子柴が平凡な主婦の夫殺しの弁護を担当。裁判の行方もそうですが、二転三転する展開、そして後半の衝撃は忘れられません。
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面白い!
シリーズ2作目で更に面白く。
途中、「真相が読めた!」と思って読み進めると衝撃のどんでん返しが。
加えて御子柴の魂胆や狙いが少しずつ見えてきてこの先の展開がどうなっていくのか非常に楽しみ。
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御子柴シリーズ第2作目。
2作目といっても前作を読んでいないと世界観や御子柴という人物をつかめない、そんなシリーズです。
前任の弁護士を脅してまで弁護を交代した夫殺し事件の弁護。なぜそこまで肩入れするのか、検察側も本腰を入れて、岬検事が担当を代わる。
お互い引かない攻防を大きな代償を払いつつも最後のどんでん返しでひっくり返す。
そこは前作と同じだし、真犯人についても閉廷後に追求というのもリーガルミステリーらしくていいですね。事件解決というより弁護に主体を置いている感じで。
というか、2作目でかなりの展開を見せてしまっているので、今後どうなるかとても楽しみです。
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audibleで聴読。
御子柴礼司シリーズ第2段。
さすがの中山七里先生のリーガルミステリー。
全巻の贖罪の共鳴曲同様、最後の最後にどんでん返しがきっと起こるだろうハラハラしながら聴き進めることができました。
なぜ御子柴礼司はお金にならない主婦の弁護を引き受けたのか?そこに隠された御子柴の過去との繋がり。
全7シリーズなので、2作目でこんな展開に終わるとは思ってませんでした!しかし、そこに御子柴の考える「贖罪」があったのでしょうね!
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御子柴はなぜそんな辛い事を選ぶのだろうと思いながら、彼が過去に犯した罪は生理的に受け入れられない。
この両方の気持ちがせめぎ合いながら読んだ本でした
おもしろい
本当にこの御子柴シリーズは大好きで一気に読めてしまう。寝不足続きになるがそれだけの価値がある。予測はつくが最後には気持ちよく終わってくれるのでまた次回作も読みたいと思う。次回も楽しみだ。中山七里先生は本当に天才だと思う。
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2017年30冊目。
いやー面白かったー!やっぱり中山七里作品は面白いな。贖罪の奏鳴曲読んでから少しあいてしまったけど、先に読んでおいて良かった。
展開はまさかと思ってた通りになって、更にその後も驚きがあって、結局中盤からは一気読み。
どうやら第3弾もあるようなので早く読みたい!!
2024.09.08
再読。
コレはドラマの印象もあってほんのり内容覚えてたのど、贖罪の奏鳴曲読からすぐ読んだので繋がりもスムーズで良かった。
やっぱり岬検事との法廷シーンは読み応えある。そして何より倫子と御子柴のやり取りが微笑ましい。事件はホントにおぞましいけど。
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前作「贖罪の奏鳴曲」で主人公を純粋な気持ちで応援できないのもあってしばらく放っておいたシリーズ。確か大怪我したよな…と思いながら読み始めた。うん、なんか彼の体調は大丈夫そうだった(;^ω^)
第1審でほぼ量刑まで固まっていたある事件の第2審で御子柴弁護士が割って入ってきた。検察側も被告人も、戦々恐々。敵が多い御子柴弁護士は、何のためにこの裁判に首を突っ込んできたのか、この事件に何かあるのか。
『御子柴は自分にだけは真実を語れと言った。冗談ではない。あんな得体の知れない人間に全てを打ち明けられるものか。あの男が弁護できるのは事件の一部だけ。全てを明るみにし、全てを弁護できる者などいるはずがない。…警戒しなくては。-弁護人の策謀-』
明るみになった真相が胸糞悪くて総じて★3.5ぐらいだけれど、岬検事(ピアニスト岬洋介シリーズの方が馴染みがあるので、あのパパの仕事ぶりが垣間見れて嬉しい)と、やいのやいの法廷弁論が繰り広げられいたところは、とても面白かった。
2025.6
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中山さんの小説が好きなので一気読みしたけど、もしかしたらこれはシリーズなのかな?二冊目?
犯人の目星や御子柴の過去の事件との絡みは薄ら見当はつくけど、やはり文章力でグッと引き込まれました。特に人物達に魅力はないもののシリーズは全部読みたくなった。
とりあえずジジイこそ頭と四肢バラバラにされてほしい。一番の胸糞はこいつとその息子でした。
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悪徳弁護士と言われている、御子柴礼司が活躍するリーガルサスペンス。
御子柴の暗い過去から始まり、夫殺しの容疑で逮捕され弁護人として、
裁判に挑んでいたへっぽこ弁護士を騙して、御子柴が弁護人を引き受けたが、
そこには何かしらの訳があるのだろうか・・・。
びっくりするような出来事が待ち受けていた。
もう、ある程度読んでいくと、何となく犯人を予想できてくる、
何となくわかりやすい?って感じの作品でしたが、それでも騙されてしまう、
とんでも展開が待ち受けていました(勘の鋭い人は、これにも気づいてるかもね)。
御子柴礼司が悪徳弁護士と言われる由縁は、前作及び別作品でも、
知ることができ、前作を読んでいる人はなぜそんなことをしているかも
知っているでしょう。その流れで、今作は・・・おっとこの作品から
読むのも楽しめるとは思いますが、前作から読むことを強くオススメします。
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なんという結末!中山先生あっぱれです。 少年時代に事件をおこした御子柴。彼の贖罪はいつまで続くのだろう。こんな贖罪ができる御子柴は素晴らしいが少年時代の事件を思うと何とも複雑。一度犯した罪はいつになったら許されるのだろうか
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弁護士御子柴シリーズ2作目!
まさに追憶…
ざらーっとした読後感で
ちょっと沈む。
中山七里さんの作品だから
つまらないありきたりな事件で
終わらないだろうとは思ってたけど、
こういうことかー…と凹む。
今作は完全に前作ありきな物語。
前作を読まなくても楽しめるけど
より深く楽しむなら前作から♪
何より前作で謎に包まれてた
大事な部分が今作で明かされる!
思わずそこだけ三度読みしたほど。
被告人は本当に罪を犯したのか。
何よりなぜ御子柴は不利な材料しかない
弁護を引き受けたのか。
後半の畳み掛けから目が離せなくなる!
一番響いたのはラストのラスト、
「償うことで人は生きていけるということを」
というところ。
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最後のどんでん返しが楽しみでついつい一気に読んでしまうが、今回もとても面白かった!御子柴がなぜ1人の冴えない主婦の弁護にこだわるのか、謎が解けた時にはあっ!となった。「誰もが生きている限りは何かしらの罪を犯している。それでもみんな生きることを許されている。それは全員に償う機会が与えられているからだ。」いい言葉だなと思った。自分の過去の後悔や過ちもすべて必要な事だったと思えるような。岬検事との対決も良かった!
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「贖罪の奏鳴曲」とほとんど同じ起→承→回顧→結の構成であったため読み進めやすかった。今回も登場人物自体がそれほど多くないことから真犯人が誰かはある程度絞られ想像できるが、前回同様推理して答え合わせは不可能な解なので、どういう真実が待っているのかのワクワクを2作目ということで純粋に楽しむことができた。
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御子柴礼司シリーズ2作目。割と早めにこのオチかなは想像が付いたが、クライマックスに向けてはもう手が止まらず一気に読み切った。
もう少し救いがある終わり方の方が個人的には好きだけども。次作も楽しみ。
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前作もなかなかだったけど今作の事件の真相も結構な胸糞悪さ…
後半進むにつれて「あ、あれ…これもしかして美雪…?」ってなったけど結局のところ元凶は津田父子。お前らどこまでクズなんだ‼︎‼︎
美雪がただただ可哀想……
そして亜希子があの佐原みどりちゃんの姉とは…‼︎
過去に何か悲しいことあったんだなくらいで全然その可能性考えてなかった^^;笑
それにしても敗色濃厚どころか最早負け戦じゃないかと思われるほど不利な状況で最期逆転するの格好いいな〜!
(あと前作で御子柴刺されたからその続きがすごく気になってたんだけどまさかの冒頭でもう退院後っていう…御子柴センセイつよ笑)
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もしかしたら前に読んだかもしれない。
悪徳弁護士で金持ちの依頼しか受けないという評判の御子柴が、ごく普通の主婦による夫殺しの弁護を引き受ける。依頼されたのではなく、すでに1審が終わった後、別の弁護士から奪うように。
冒頭、悪夢のていを取って少年の頃の御子柴の犯罪が描かれ、そこから本編へと入る。導入もなかなかサスペンスで引き込まれた。
さて被告人の亜希子だったかな?は所帯くさい美人でもない35歳の主婦で、夫との折り合いはそもそも悪かった。
夫はリストラに合ったあとデイトレーダーもどきになり、家事も何もせず自室に引きこもっていた。そのくせ妻と娘たちに暴力を振るう。
被告人は計画的に夫を殺したわけではない。衝動だつたと言う。そのあたりを切り口に、御子柴が引っ張り出した、亜希子の歴史。
隠しておきたかった真相にも辿り着く。
その真相が実に胸糞でエグかった。もし物語に入れるならこっちは無罪で、そっちを死刑にしてほしいと思った。そのくらいエグかった。
ああむかつく!
と、感情移入できるくらいの面白さだった。
Posted by ブクログ
びっくりする仕掛けやこじつけがない、ある意味王道の法廷ミステリー。
ゆえに安心して読めます。好きです。
終盤筋書きが見えてくるものの、不必要な後日談をあえて書かないところも前作と同じく。そこもまた良し。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
珍しく途中で真犯人と弁護する理由がわかったけど、それを抜きにしてもどんでん返しがあって面白かった。
御子柴のキャラクターにも少しずつ惹かれていっている。
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前作は映像化されたから読みたかったようだが、その続編ということで読んだ。
なかなかに人間の醜い部分をあぶり出してるなーと。でも次のも読みたい。
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裁判の中での弁護士と検察官やりとりが、わかりやすい言葉で、テンポが良く書かれていて惹きつけられました。作中の岬検事は「さよならドビュッシー」のピアノの先生のお父さんだし、この作品の第一部「贖罪の前奏曲」にはや「カエル男」に出てくる刑事さんコンビも出てくるそうで、中山七里さんの壮大な構想力に驚きます。
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弁護士・御子柴礼司シリーズ第2弾。
カネにならないような弁護は引き受けない御子柴が今回引き受けたのは、主婦の夫殺し。しかも、一審で有罪となり、誰が見ても勝ち目のない戦い。わざわざ前任の弁護士から譲り受けてまで引き受けるような案件ではない。それなのに、なぜ引き受けたのか。
本作は弁護の方向性を主線に置きつつも、この目的が常に副線となって動いている。ラスト20ページは怒涛の展開で急転直下の結末を迎える。
Posted by ブクログ
少年時代に凶悪事件を犯した弁護士、御子柴のシリーズ2作目。主婦の夫殺しの弁護を無理やり担当した目的は?自白までした事件を逆転で勝ち取れるのか?
ラストの展開は衝撃的。でも全体を通して気持ちの良い展開ではなかった。