中山七里のレビュー一覧

  • ヒポクラテスの困惑

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    ヒポクラテスシリーズ6作目は、コロナ禍を舞台にした長編ミステリー。新型コロナウィルス感染症で死亡したと思われた会社経営者を解剖すると、死因はヒ素中毒だと判明する。その後、2人の著名人が同様の死を遂げる。コロナ禍における一種の集団ヒステリーや閉塞感が巧みに描かれているが、それに対するキャシーの冷静かつ鋭い分析に、深く首肯した。すっかり良いコンビになったキャシーと真琴の会話がとても面白い。真琴が古手川の横でホッとしている光景が好きだった。この2人、もう一歩進まないものか…(笑)

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    2026年05月28日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    一旦解決した事件、裏に隠されていた事実真相を法医学が暴いていくさまを、若き解剖医の目線で描く物語。
    加えて、現代社会が抱える命を軽んじる課題も突きつけてくる作品だ。
    「ヒポクラテスの誓い」に続けて読むことで、若き解剖医が意思意志を持って解剖に向き合っており、その成長にたくましさを感じた。

    「いつも有るものを見ようとするのではなく、そこに無いものを探すこと」が真実追求の根本なのだな。
    本作は、解剖シーンがあっさりしている気がしたが、自分で何を期待しているのか真相は探らないことにしよう。

    なるほどと思った一文
    •ある事実があったことは証明できても、なかったことを証明するのは困難である。(悪魔の

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    2026年05月28日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    犬養シリーズ5冊目。
    医療×サスペンスをテーマにすることは変わらず、単なる勧善懲悪にならない社会課題をぬるりとぶつけてくる。

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    2026年05月28日
  • ヒポクラテスの誓い

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    中山七里先生の作品は微妙に繋がっている世界線のことが多いので、またどなたか出てくるのかと思っていたが、私の知っている人は出てこなかった気がした。

    また、恥ずかしながらヒポクラテスの存在自体をこの本を通して初めて知った。
    海外では解剖自体が身近というか、やって当たり前のことという認識なのも驚いた。

    光崎先生の傍若無人の部分は、何か理由があるとは思っていたが、こんな上手くいくかなという部分と、こんなふうにされたら嫌だなと遺族側の気持ちも考えて、どうしようも無い気持ちにはなった。
    フィクションとわかっていても、やはり抵抗があるから、今後日本の医療はこの抵抗をこういう本の題材などから減らしていく必

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    2026年05月28日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    ヒポクラテスシリーズ第二弾。

    「全ての死に解剖が行われないのは、わたしにとって好都合である」

    埼玉県警のホームページに、「コレクター(修正者)」と名乗る人物から謎の書き込みが投稿されるところから話ははじまる。「今後、県下で発生する自然死や事故死に企みがないかどうかを見極めろ」という犯行予告とも取れるメッセージ。その直後、アイドルの転落死や、病死に見せかけた不可解な遺体が次々と発見される。
    関係者しか知りえない情報が含まれていたことから、捜査一課の刑事・古手川は浦和(うらわ)医大法医学教室に協力を依頼。
    今回も光崎教授を筆頭に、法医学教室の真琴、キャシーのメンバーにより真実が明らかになってい

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    2026年05月27日
  • 能面検事の死闘

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    不破検事シリーズの中でも出色の作品ではないでしょうか。いつも通りこれでもかターミネーターぶりを発揮し続けた中でのエンディング。沁みました。

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    2026年05月27日
  • 贖罪の奏鳴曲

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    さよならドビッシー、カエル男、嗤う淑女シリーズを読んだ後、御子柴シリーズ読み始めたが、素晴らしい構成だとおもう。今作で終わらず、追憶の夜想曲まで読んで欲しい。

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    2026年05月26日
  • ふたたび嗤う淑女

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    3.6

    野々宮恭子再来。

    非情で優美な極悪な主人公でどんどんと読み進めてします。
    こうも人は騙されて行くのかと思いながらも楽しく読めた。

    ただ、一冊目ほどのインパクトはなかったので上記の評価。

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    2026年05月26日
  • 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

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    シリーズ2作目。不動産屋社長で車椅子生活を送る玄太郎おじいちゃんと元判事の静おばあちゃんと言う凸凹コンビが活躍する短編ミステリー集。元気いっぱいで傍若無人な玄太郎さんと理知的で凛とした雰囲気の静さんの掛け合いがとても面白いし、伏線も綺麗に回収されていて、さすがと思わせる構成なのだけれど、静さん所縁の方が亡くなりすぎて、ちょっと気の毒に感じてしまった。そして、そうか…香月玄太郎氏、『さよなら、ドビュッシー』の香月氏よね…。司法修士生時代の岬洋介、御子柴と思われる弁護士もちらりと出てくるのが嬉しい。

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    2026年05月25日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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    元判事、静おばあちゃんの連作短編集。事件を解決するのは静さんなのだけれど、主に描かれるのは法科大学生になった孫の円さん、そして事件を通して出会った葛城刑事。殺人事件の捜査に一介の女子大生が協力するのは現実的ではない気もするが、円さんが真っ直ぐに成長している姿が嬉しかったし、静さんの鋭い推理と洞察力を楽しむことができた。殺人事件とファンタジー要素のアンバランスの妙、作者の遊び心かなと思う作品だった。円さんと葛城刑事のその後をどこかで読めたら嬉しいのだけれど。

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    2026年05月25日
  • バンクハザードにようこそ

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    どんどん銀行を追い詰めていく話はわくわくしますね。

    そして、なんと!最後に。。。。

    これも見ものではありますし、銀行ってのがどんなのか?という学びにもなりますしいい勉強になります。

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    2026年05月25日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    総理の替え玉になった売れない役者の話の第二弾。
    今回は、コロナ対応や台湾有事など、自分で決める最終責任を負うとなると頭の痛い問題編。
    相変わらず、臨場感のある描写に引き込まれる。
    (Audible)

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    2026年05月25日
  • 特殊清掃人

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    久しぶりの中山七里さん作品。
    前から気になっていた本作品。
    読み始めたら、さすがの七里さん、すごく読みやすい。特殊清掃屋「エンドクリーナー」のお仕事事案4件について書かれていて、ストーリーも面白い。バディものなのも良い。特殊なお仕事なので、キツい描写もあったが、興味深く読めた。知らないお仕事について知ることは、面白かった。

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    2026年05月24日
  • 隣はシリアルキラー

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    内容は比較的シンプルで、サラッと一気に読める。犯人や真相は早めに察しがついたけれど、楽しめた。
    しかしそれ以上に、「何か大切なものを失った人や、間違いを犯してしまった人が、新しくスタートを切ることがどれだけ難しいか、しかしどれだけ大切か」というメッセージにグッときた。
    葛城刑事のようなフラットな目線と、保護司の三反園さんのような大きな器を持ちたい。

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    2026年05月23日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    貧困の子供の臓器売買ビジネスという恐ろしく暗いテーマながら、当事者による倫理観や価値観の違いは共感しないものの理解できるところもあって難しい。

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    2026年05月23日
  • 中山七転八倒

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    小気味よい文章にどんどん引き込まれていく。毒舌の中に見え隠れする情の深さ。是非『刑事毒島』を読みたい。
    それにしても本当にこんな生活を?どうか先生、お身体を大事になさって下さい。

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    2026年05月22日
  • 殺戮の狂詩曲

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    御子柴シリーズを始めて読みました。前作までを読んでいた方がより楽しめるのかなと思いつつ、そこはやっぱり作家さんが素晴らしく最後まであっという間でした。ちょっと都合よすぎるなぁ感は否めませんでしたが…

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    2026年05月22日
  • ネメシスの使者

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    ネタバレ

    中山七里作品
    死刑制度をテーマに渡瀬や岬検事が活躍する。
    どうオチをもってくるかと思っていたが、さすがのどんでん返し、岬検事は少し可哀想だったが、犯人の気持ちもわからなくはない

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    2026年05月21日
  • テミスの剣

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    ネタバレ

    中山七里作品
    冤罪をテーマに渡瀬や静おばあちゃんも登場し過去の冤罪の間違いから現在の彼等へとつながるターニングポイント的な作品。

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    2026年05月21日
  • ネメシスの使者

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    ネタバレ


    犯罪者とその家族、
    被害者と被害者家族
    被害者家族が罪を犯した者へ真に望むことは。
    言葉をかえれば、どうしたら少しでも救われるのか。

    深く深く考えるが、答えは出ない。

    横山のような考えもあるだろうし、渋沢裁判官のような考えももちろんあるだろう。
    両者に共通すること、人を憎んで憎んで憎んで希望や喜びを失って生きるのは死ぬより辛いことであろう。

    この本は、以前の渡瀬刑事の冤罪事件の「テミスの剣」と対照的な内容。
    両方とも深く考えさせられる。

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    2026年05月21日