中山七里のレビュー一覧
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中山七里さんの「刑事犬養隼人シリーズ」の第三弾です。
ハーメルンと聞いて、幼少期に紙芝居で何度も見た「ハーメルンの笛吹き男」を少し思い出しました。グリム童話ですが今の若い人たちには馴染みの薄い物語なのかな?
ドイツのハーメルンという街でネズミが大繁殖したため、困った市長は「退治した者には多くの金貨を与える」という約束をしました。そこに登場した笛吹き男は笛を吹いて街中のネズミを川に導き退治しました。しかし約束したはずの金貨は支払われず、怒った笛吹き男はまた笛を吹いて多くの子供たちを洞穴に連れ込み二度と帰ってこなかった。という物語だったと思います。
今考えるとバッドエンドな怖いお話なのに、 -
Posted by ブクログ
そういえば、完全に音楽家なんすよね
どうしても七里シリーズはミステリー路線期待で読んでしまうので
純粋な音楽要素の岬シリーズはちょっと最近苦手
まぁ、そういう世界なんだなぁ〜ってのは垣間見れて
あぁ〜、そういえば最初のときはそんなこともアリましたわねと
なんで人は人を傷つけるんでしょうねぇ
こんなに文明が発達して、理知的になって、音楽という共通文化もあって
もっとわかりあえて、許し合えるはずなのに・・・
ラストのコンサートシーン、きれいな放物線を描いて
事態を防ぐシーンが、めっちゃ頭の中に浮かんできましたね
このシーン、そしてどんでん返しの部分は、ちょっときれいなシーンで堪能です
でも、結局・ -
Posted by ブクログ
ネタバレ個人的には前4作のクオリティには一歩及ばないと思うものの、これまでの著作で御子柴礼司の魅力に惹かれている人には嬉しい一冊になっている印象。
出生地福岡でおばあさんから話を聞くシーンや最後の洋子が御子柴の事務所に来たきっかけの描写などはキャラクターの魅力が溢れていると思う。
バチバチの法廷論争をこれまで楽しんでいた者としてはその点が少し物足りず、真犯人を直接指摘しているのも作中で御子柴が述べていたように弁護士の仕事ではない気がして真犯人に辿り着きながらも種明かしは法廷外で行っていたこれまでとは方向性が少し変わったな、という感じ。ぜひ手強い検事たちと火花を散らす戦いが見たいところ。
ともかくこ -
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能面のように無表情を貫く検事、不破。
不破というネーミングが今更ながらとても良い。この人は負けないのだなと感じる。
狂言回しは不破のもとで事務官を務める美晴になる。まあまあ普通?の感性を持つ美晴の目や気持ちを通して不破のひととなりが語られる。とてもわかりやすい仕掛けだと思う。
今回の事件は安倍元首相がらみのモリカケ問題によく似た疑惑から始まる。学校を作る土地の払い下げ問題、儲け主義っぽい学校経営者と政治家の贈収賄やら、不当な価格操作、それから文書の偽造。ホント政治家も官僚もここのところキチンとしてほしい。
不破のいる大阪地検でも疑惑がらみで文書の改竄の疑惑が持ち上がる。捜査のために東京からお -
Posted by ブクログ
嗤う淑女シリーズ2作目。ここまでくると展開のパターンはなんとなく読めてくるのに、それでもページをめくる手が止まらなかった。
国会議員・柳井耕一郎と関わる人たちが次々と事件性のない死を遂げていく。淑女は自分の手を汚すことなく、人の心を操り、嗜虐心のままに追い詰めていく。その恐ろしさは前作以上。
途中までは控えめな亜香里の存在感が強い気がしていたけれど、最後にその理由がしっかりと明かされる。そしてまた淑女は嗤う。
読み進める中で時折覚えた違和感も、ラストで一気に繋がって「そういうことか!」と驚かされる。前作に負けない大どんでん返しに、またしてもやられてしまった。