中山七里のレビュー一覧

  • Jミステリー2025~FALL~

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    今年ももう1か月半足らずで終わってしまいます。
    1年間に読める冊数が少ないので色々な作家さんの作品に触れたい時にはいいですね。
    6人の作家の書き下ろしです。
    葉真中 顕さんの「21グラム」最後ちょっとぞっとする感じで面白かったです。
    五十嵐 律人さんの「万藤の灯火」も良かったです。

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    2025年11月19日
  • 嗤う淑女

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    その事件の裏には必ずこの女の影が。
    自らの欲望の為に人を人形のように操り目的を果たしていく。ここまで悪くなれるのか。
    シリーズもので次々重版されてるらしい。
    読み進める度に彼女の高嗤いが聞こえてきそうだ。

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    2025年11月18日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    ネタバレ

     2011年刊の古い本だが、その年の「このミステリーがすごい!」の選出に残った本。

     連続猟奇殺人が埼玉県飯能市で発生する。殺害方法は多様だがすべて常軌を逸するやり方。

     捜査にあたる小手川。手がかりのない中、容疑者の絞り込みのため、精神障害を持つ人間を当たり始め、障害を持つ若者とその治療に当たる理学療法士と知り合う。しかし、殺人は続き…

     狂気の殺人が続いた地元。その次第にいらだち、恐怖のために爆発に至る過程など筆力でぐいぐい読ませる。最後、真犯人との対決は、このシチュエーションなら謎解きにとどまらず緊張感が落ちない、という設定になっている。 

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    2025年11月18日
  • 翼がなくても

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    絶望に翼はいらない――人は、強さで飛び立つ。
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    中山七里さんといえば、警察・検察・弁護士など“法を扱う主人公”のイメージが強いですが、『翼がなくても』はその枠を抜け出した力強い一冊でした。

    オリンピックを目指していた沙良が、交通事故で片足を失い、人生そのものが折れたように思えるところから物語は始まります。ミステリー要素やどんでん返しの緊張感ももちろん健在ですが、今回はそれ以上に、“喪失から立ち上がる人間の物語”としての厚みが際立っています。

    苦しみ、怒り、恨み、そして再起。沙良の歩みは決して平坦ではなく、その姿が読者の胸を強く揺さぶります。中山作品の常連キャラである犬養刑事や御子柴弁

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    2025年11月18日
  • ヒポクラテスの困惑

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    今回は、パンデミックを題材にした作品。
    いつもながら、記憶に残っている社会事件を背景に使うところが現実感を高めて心憎い。
    古手川刑事と真琴先生の仲は、近づいてきているようでなかなか進まない。早く二人の幸せな姿が見たいものだ。
    作品としては十分に面白かったのだが、最後のどんでん返しの切れ味が今一つにも思えた。

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    2025年11月17日
  • テミスの剣

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    カエル男シリーズでとても頼りになる存在の渡瀬警部が「刑事の鬼」「老獪」と言われるきっかけとなった執念の物語。
    古手川さんも真っ直ぐで青臭いと思ってたけど、渡瀬さんも同じやないかい!狡猾さは入っているが笑
    社会派ミステリー要素は健在で良き

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    2025年11月17日
  • バンクハザードにようこそ

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    箱根銀行で働いていた燎原勲は自殺体で見つかる。
    妹の杏子は自殺するはずがないと思い、すぐに勲の友人、東雲昴に相談に来る。そのうち勲の部下だった当麻鮎彦も捜査に協力を始める。
    3人は黒幕を疑う箱根銀行に仕返しを始めた。
    巨大詐欺のニュースを見るとこんなこと可能なのかと思うけど、この本を読むと、知っていれば案外簡単に抜け道があるものなのかなぁと思ってしまいます。中山七里ワールドの登場人物はほとんどいなくて、ここからスタートするシリーズという印象を受けました。
    エログロあり、高校くらいから。

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    2025年11月17日
  • 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人

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    臓器移植、今迄何も考えずに生きて来られたのは幸せなんだなぁと改めて感じた。ジャックと警察の攻防がハラハラして読めたけど、どんでん返しが何回もあるとは思わなかった!題材は重いものの後味悪くなくホッとした。犬養は綾野剛を思い浮かべながら読んでました(笑)

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    2025年11月16日
  • 災疫の季節

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    2022年9月~2023年6月に連載されていたそうで、バッチリコロナ禍中のお話でした。登場人物は中山七里ワールドで繋がっているものの、これだけで読んで大丈夫。週刊春潮の副編集長、志賀倫成目線で話が進みます。反ワクチン路線の記事を書き、部数が伸びているけれど、はたしてそれが正しいのか足元が揺らぐ志賀、高校からの悪友で医師の伊達にも反ワクチンの記事で何人の人間が未接種故に罹患して死に至ると思ってるのかと言われたりしますが、売れているため報道の流れは変えられず…。
    そんな中、反ワクチン団体(カルト宗教っぽい動きあり)が伊達の病院に押しかけ、騒動中に殺人事件が起こります。
    ワクチンの有効性をまともに

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    2025年11月16日
  • 総理にされた男

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    主人公の一般人目線で政治の世界を分かりやすく説明。真垣首相の代役から今の日本の首相としてどうあるべきか、という考え方を変えて行く姿は現代社会における問題提起も相交面白い。

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    2025年11月16日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    見事なまでのミステリー
    章ごとに話を成立させながら最後で伏線を回収する
    さすが中山七里先生といったところ

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    2025年11月14日
  • 翼がなくても

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    題名からしても殺人事件がメインではない感じ?と予想がついたけど、始まりはやはり殺人事件。
    途中、どんどん殺人事件から遠ざかるような遠ざからないような。
    犬飼刑事と御子柴弁護士にここで会えるとはとても嬉しい。事件絡みではあるけど、感動のスポーツ小説。

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    2025年11月14日
  • いまこそガーシュウィン

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    ショパンコンクールのファイナリストのエドワードが、彼のコンサートに岬洋介との共演を要望して、彼をアメリカに招く話。共演する曲目は「ラプソディーインブルー」。テレビドラマ「のだめカンタービレ」で使われていた曲なので、私でもわかる曲だった。でも、もともとピアノ2台の演奏を目的としていた曲とは!作者は良く知ってるな‼️是非、聴いてみたいと思わせる。流石。また、あのエピソードがここでからんでくるとは!また岬サーガが広がることを実感する。
    エドワードの母が、彼らの演奏を聞いて、少し偏見や悲しみが癒やされれば良いな。

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    2025年11月14日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    総理大臣の替玉として務めて2年。政治ど素人の加納が、素人だからこその視点で真摯に向き合う姿勢に心が動かされる古参議員達。

    総理大臣がテーマ故に政治部分がちょっと読みにくかったけど、加納の人柄は真っ直ぐで、それに感化された人達が徐々に味方になってくれるのは爽快でした。

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    2025年11月13日
  • 超合理的! ミステリーの書き方

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    面白かった。ミステリーの書き方の他中山さんのストイックな私生活のことまで。辛辣な言葉もあるけど頷けます。

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    2025年11月13日
  • 追憶の夜想曲

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    ネタバレ

    最後の御子柴先生の(みんな罪を犯している。それてもみんな生きている。生きていることを許されている。それは全員に償う機会があるからだ。)のセリフにグッときました。

    まさか一冊目の過去の事件とリンクしているとは思わなかったし、その繋がりが最後のセリフに重みがあった。

    倫子も美雪もママも幸せになって欲しい。

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    2025年11月13日
  • 嗤う淑女 二人

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    嗤う淑女シリーズ第三弾。今回は最恐コンビの登場で、毒殺に爆破、放火と手段を選ばず人が次々と死んでいく展開に息をのんだ。
    有働さゆりの単なる駒で終わらない芯の強さ、すべてを掌で転がす蒲生美智留の冷徹さ。二人の悪女、いや、どこか人間離れしたサイコパスぶりにゾッとしながらも、目が離せなかった。
    まさかのラストには驚かされたけれど、これで終わりじゃないような気もする。またどこかで、この二人に出会える日を楽しみにしている。

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    2025年11月12日
  • もういちどベートーヴェン

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    岬洋介が弾くベートーヴェンのピアノソナタの描写が非常に細かくて驚いた。『合唱 岬洋介の帰還』から先に読んでこの作品を読んだが、最後のセリフが後のストーリーの伏線になっているところも面白かった。

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    2025年11月12日
  • 能面検事の死闘

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    信念は揺るがない――“棄民”と“司法”が激突する、魂の法廷サスペンス。
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    中山七里さんの作品はどれも緻密で重厚ですが、『能面検事の死闘』もその中でも特に印象に残る一作でした。シリーズを通して登場する能面検事・不破俊太郎は、一見冷徹に見えながらも、内に強い正義感と信念を秘めています。今回もまた、その不動の姿勢が、社会の“闇”と激しくぶつかり合います。

    中山七里さんの作品に出てくる登場人物たちはどれも一癖ありながら、自らの信念を貫く強さを持ち、その生き様が物語に深みを与えています。彼らは社会的には「不適合者」とされながらも、近くにいる人間にはちゃんと理解され、尊敬される――そんな関係性の描

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    2025年11月12日
  • バンクハザードにようこそ

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    銀行物と言えば池井戸潤さんというイメージが有りました
    その物語は行内の悪玉を駆除し、銀行が正常化されるというストーリーだったのですがこの本は銀行を壊滅させるというストーリーだったので新鮮でした
    主人公の活躍?も予想以上で痛快でした
    でも最後の展開での真犯人の件はなんとなく見えていた気がします(^^)v

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    2025年11月11日