中山七里のレビュー一覧
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7つの大罪、
傲慢 嫉妬 憤怒 怠惰 強欲 暴食 色欲
7人の作家さんが大罪をテーマにそれぞれの思うがままに書いていて短編
濃厚で、短編なのでいいとこどりな、結末が面白い。
傲慢とは、自分を過大評価し他人を見下す態度や心のあり方を指す言葉
どの人も、あの人もこの人もプライドが高い
傲慢を、最大限に表したないようだった 笑
怠惰とはすべきことを怠ける様子を表す言葉
怠ける場所がどこをさすのか、
人によって怠けて見えることもある。
でも、その人にとっては、成すべきことのために怠けている場合もある?
そんな意味で書いているのかな?
なんて優しい気持ちになれる内容
私はこれが1番好き。
人に心配させる事はよくないが、それでも彼が思って行動に起こした事はとても素晴らしい。
憤怒とは、非常に激しい怒りの感情を表す言葉
もしかしてミステリーがちょうどよい面白さ。
悲しい話ではあるが、憤怒をとてもよく表している。
嫉妬とは、自分にとって大事なものが他人によって脅かされると感じたときに生じる不快な感情
まさしく嫉妬の塊であった。嫉妬することは、ある。
若い時よりは随分減ったし、認めることが出来るようになり、自分というものも分かってきた。
嫉妬で狂いだした人たちの極限!!
強欲とは、必要以上に金品や名誉などをむさぼり求める心を指す言葉
必要以上でむさぼり求めていました、、。
色欲は、性的な欲望が強く高ぶった状態を指す言葉
展開や物語が、エロな正義で面白かった 笑
短編だから、濃厚で密で、言葉がはいる!
子供には読ませられないけどね 笑
暴食とは、必要以上に大量の食べ物をむさぼるように食べることを指す言葉
必要以上っていうところが、この物語で明らかになる。ちょっとグロテスクではあるが、短編だと潔い!内容もぶっ飛んでるが、面白かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
久しぶりに読み直して見ました。
御前崎教授の殺害から始まる衝撃的な口火を切ってきた今作。
これが全てを混乱に陥れる元凶でした。
幹元老人の退院にわざわざ触れていた時点で、中山先生は事件の真相を匂わせていたんだと読み返して気付きました(読むの3回目でやっとそれに気付く私って…)。
今回は爆発、溶解、轢断、破砕と前作以上に苛烈でグロテスク。ここがこのシリーズの魅力でもあります。
でも、内2件は偶然起きた事故と自殺で、カモフラージュのための犯行声明だったとは衝撃です。ここに気付く渡瀬警部はマジで凄い。最初っから御前崎教授の死を疑ってた勘の鋭さもあり、本当に埼玉県警は彼がいないと凶悪事件の解決は無理なんじゃないかと思います。
(考えてみれば被害者目線で書かれた描写は末松氏の事件の一件のみだったので、そこも読者を真相に誘導するための中山先生の計らいだったのかも)
捜査本部から外されて単独行動してた古手川、名古屋で古沢を待ち構える、という判断を1人で出来たのはだいぶ成長していましたね。渡瀬班の監視には全く気付けてないのが彼らしい。
見当違いが多いし視野が狭いからいつも危なっかしいので見ていてハラハラさせられるところもありますが、彼の真っ直ぐ恐怖に立ち向かう姿勢はかっこよくて大好きです。
刑法39条の難しさをまた考えさせられました。
古沢本人が衛藤に入れ知恵されて詐病していることを比婆医師は見抜いてて、仮出所前にチクチクと釘を刺しているものの、古沢に罪の意識が無さすぎるのが胸糞悪い。御前崎教授のやったことは許されないけれど(巻き込まれた幹元老人は本当に気の毒)、大切な娘と孫をこんな奴に殺されて、穢されて、それをたったの4年、罪を償うというよりは治療されて社会に戻されるてしまうことの無念さったらないです。
法律が悪いんじゃなくて、こうやって悪用されるケースを防げないのが悲しくてもどかしいのです。
息子を盲愛的に思う母親の他責思考にも腹が立ちました。
これはフィクションで本当に良かったけれど、以前これと似たような事件(確か山口県あたりで、配管設備のような会社で働いていた未成年の男が母娘を殺害して凌辱、その後死刑判決が下った異例の事件)ありましたよね…
それは置いておいて、最後の最後に古沢の元に直接手を下しに来たさゆり。御前崎教授に変わって復讐を成し遂げてくれた反面、また殺戮人間の彼女に戻ってしまったのが哀れである一方、読者からしたら新しい始まりを告げる合図のようでワクワクドキドキします。
渡瀬警部が御前崎教授に言った、さゆりから教授への"逆転移"の話も衝撃と共に興味深かったです。
ここから"嗤う淑女 二人"へと繋がって更なるサスペンスが巻き起こるのかと思うと早く読みたくて堪らなくなります。
また警察、市民、そして読者を翻弄する悪女に戦慄すると共に期待でいっぱいです。
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ネタバレこのシリーズ、大好きです。
光崎教授と、同じような口の悪さのおじいちゃん先生、南条さんが出てきて会話のテンポがとてもいいです。会話の治安はさらに悪いけど。
全く予兆のなかった肝臓がんで亡くなった人を解剖したらエキノコックスを見つけた光崎先生。
パンデミックを防ぐため、いつもは大学から出ることはないのに今回は自らも動きます。
議員たちが視察で行ったアメリカに感染源があると突き止め、キャリー先生の故郷アメリカへ向かった真琴先生とキャリー先生ですが、出てくる真実が2人にとって苦しいものばかりでした。
議員たち、しっかり真実を公にされて断罪されてほしいです。現実ではなかなかされないでしょうから、小説の中だけでも。
子供もいる議員がいたのに子供相手の買春か…。実際の世の中でも同じことが起こっていることを考えると本当に嫌になります。
ただ、こんなクソな真実の中でも、光崎先生と南条先生のやり取り、古手川さんの叱られ役っぷり、真琴先生とキャリー先生の女子トークは爽快感や癒しを感じさせてくれました。 -
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「千葉県警のアマゾネス」と呼ばれる高頭冴子のシリーズ。前作では大阪に逃亡して事件を解決したが、今回は中国に越境しての行動。
中国公安部という、日本ではアンタッチャブルな組織を相手にして、ここまで書いて大丈夫かと心配になる。次々と殺人事件を起こし、県警に保護を申し出る女性まで拉致して中国に戻った3人組。これに新疆ウィグル問題が絡み、中国での悲惨な状況が詳細に描かれる。
高頭警部は部下と二人で中国に向かう。上司の出張許可条件は犯人を捕まえて来ること。国家機関に守られている犯人達を追うことだけでも困難さが想像できるし、絶望的な状況。
案の定、捕まった高頭警部は拷問のオンパレード。とにかく拷問の場面が長く、気持ちが重くなる。女性特有の拷問まで受けるが、心は折れない。
延々と続く絶望的な状況。最後に現れた救世主。最後の20頁でやっと逆転。もうちょっと余韻に浸りたかった。
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ネタバレとても面白かった。御子柴シリーズの第3作。
第2作で、自分が過去に「死体運搬人」と呼ばれた少年だったことを世間に公表した御子柴。今回は、その御子柴がかつての恩師の弁護をする話だ。
恩師は介護士を殺したことを認めており、裁判でも自分の罪を認めて「罪をくれ」と裁判官に訴える。一方、御子柴は恩師を無罪にするために、緊急避難という条件を成立させようとする。
ここが、この作品で特に面白かったところだ。
普通なら、依頼人が無罪を望んでいるから弁護士が無罪を勝ち取ろうとする。しかし、この事件では、恩師自身が「無罪はいらない。罪をくれ」と望んでいる。それなのに御子柴は、恩師本人が望んでいる結果とは違う方向に向かって弁護を続ける。
物語が進むにつれて、なぜ恩師が殺人をしなければならなかったのか、その背景が少しずつ明らかになっていく。その事情を知ることで、恩師の言葉や御子柴の行動の意味も変わって見えてくる。
この作品を読んで、「弁護士とは、依頼人の望む結果をそのまま実現することなのだろうか」と考えさせられた。
依頼人が望んでいることと、弁護人が正しいと思うことが違った場合、弁護人はどうすればいいのか。御子柴の行動を通して、弁護士という仕事の難しさや、本当の意味で人を助けるとはどういうことなのかを考えさせられた。
そして、最後に第2作にも登場した律子の手紙が出てくる。ここにはとても感動した。
御子柴のような大人がどれだけ論理的な言葉を使っても、人の心を本当に動かすのは、時に子どもの素直な言葉なのかもしれない。
第1作、第2作から続いて読んできたからこそ、御子柴の変化や周囲の人とのつながりも感じることができた。
今回も一気に読んでしまうほど面白かった。御子柴がこれからどんな弁護をしていくのか、続編も楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても面白かった。御子柴シリーズの第2作。
第1作では死にかけた御子柴だったが、驚異的な回復力で復活。今回は、夫殺しを自供している主婦の弁護をすることになる。しかし、御子柴の前に立ちはだかるのは、強敵の岬検事だ。
この二人による法廷での議論がとにかく面白い。論理的に相手を追い詰めていく展開や、予想外の切り返しが次々と出てきて、まさに白熱したバトルだった。読んでいると、司法試験に合格することがどれほど難しいのかも想像できる。
そして、この作品の面白さは、事件そのものだけではない。いくつもの謎が少しずつ明らかになっていくところも魅力的だった。
特に気になったのが、「なぜ御子柴は、この主婦の弁護を引き受けたのか」という謎だ。物語の最後まで、その理由がなかなか分からず、ずっと気になっていた。
真犯人については途中からある程度想像がついたものの、そこに至るまでにはさまざまな事情や背景があり、事件は思っていた以上に複雑だった。
また、第1作で登場した「過去の死体運搬人」が、今回は物語の表に出てくる。そして最後には「ああ、ここにつながるのか」と思わせる展開があり、第1作から続けて読んでいるからこその面白さも感じた。
御子柴の過去や人物像も少しずつ明らかになってきて、シリーズとしての楽しみも増してきた。
一気読みしてしまうくらい面白かった。第3作で御子柴がどんな事件に関わり、どんな弁護をするのかも楽しみだ。