中山七里のレビュー一覧

  • 棘の家

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    クラス内のいじめ問題を解決できていない男教師、自分の娘がいじめを受け自殺未遂を起こす。
    アイデンティティが"教師"であるため、父親として家族を守る前に自制がかかる。

    途中子どもと嫁の側に感情移入し、主人公にいらいら。実際に起こり得る事件を起点に、家族の在り方を考える。

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    2026年03月02日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    ネタバレ

    後半は次々と真実が明らかになっていく。
    緻密な描写と、人物属性の誤認を誘う叙述トリックなど、多彩な仕掛けが読み手を引き込ませる。
    刑法39条を絡めたストーリーは、あまりに理不尽で興味深かった。

    緻密な描写と評したが、部分によっては冗長と感じる。
    何より、バトルシーンが長い!
    古手川の尋常じゃないやられっぷりと、それでも生きてる頑丈さには、若干引き気味だった。
    また、精神障害や洗脳(暗示?)があまりに万能過ぎる。
    評価5でもいいくらい楽しめたが、これらが少し気になったので、4とした。

    ストーリーを読み解くヒントは至る所に散りばめられており、ミステリーとしてとても出来がいいと思った。
    ただし、

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    2026年03月02日
  • 鬼の哭(な)く里

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    最初は八つ墓村の様な猟奇事件の場面。
    コロナ禍の現代に移り、祟りや怨念の世界がコロナで疑心暗鬼になった山里の人々の物語となる。
    あのコロナが始まった頃、この話の通り人々がお互いを疑い糾弾していた事を思い出した。
    そしてそれは、過密度の低い田舎ほどひどかった。
    都会から移り住んで来たトレーダーを怪しみ追い出そうとする村人たち。
    そんな村人や家族を忌み嫌う主人公の高校生。
    鬼哭山から聞こえる恐ろしい声の後死んでいく村人に祟りだと恐れ、村人たちは都会人を追い詰めようとする。
    科学と常識を持った都会人と高校生の繋がりの中で、少し後味の悪い結末になってしまった。

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    2026年03月02日
  • どこかでベートーヴェン

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    ネタバレ

    「才能」が織りなす人間関係。
    特に高校生というまだ未熟な年柄だからこその嫉妬心や歪んだ正義感、集団圧力etc。
    ミステリー小説の面よりも青春内でのいわば当たり前を真正面から捉える作品であると思いました。

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    2026年03月02日
  • 七色の毒 刑事犬養隼人

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    『これは私の持論なのですが、世の中に完全な善人もいなければ完全な悪人もいない。いるのは騙すものと騙される者だけです』(犬養隼人)
    今作は、それぞれの色を彷彿とさせる七つの事件の短編集だった。あらすじ読んでなかったので短編集って知らなかった…
    中山七里先生と言えば社会問題×ミステリーというイメージがあるけど、こういったのは長編じゃないと扱えないと思ってた…今回も七里節満載で短編の中に多彩なテーマと共に表現されてて、やっぱすごい…!!ジャンルの魅力を損なわずにこれだけの要素を詰め込んでかつ短編×7って、同じ人間っていうのが信じられん…
    七里先生と言えばどんでん返しだけど、今作は、私が深読みしすぎる

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    2026年03月01日
  • 連続殺人鬼カエル男ふたたび

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    続編って大抵クオリティーが下がるイメージですが、本作は相変わらず面白かった!

    カエル男の正体は終始あからさまにミスリードされているので「きっとあいつではないんだろうな」と思いつつも最後まで騙されてしまった。
    渡瀬は最初から全て分かっていた(怪しんでいた)のだとすると読者はカエル男だけでなく渡瀬の手のひらでも転がされていたんだろうな。

    というか中山七里の手のひらですね。さすが…

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    2026年02月28日
  • 被告人、AI

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    ネタバレ

    【AI介護ロボットに殺人罪⁉︎前代未聞の裁判開幕】

    ヒトの感情を学び、日々進化する人工知能。そんな人工知能に「殺意」はあったのか?証明することは可能なのか?事件を追う刑事、裁判官、開発者、被害者遺族、様々な立場の人間のたちを巻き込んで紆余曲折しながら始まる裁判。

    いつの時代も、使う側のヒトの業(消そうとしても消せない感情的な部分)がトラブルを招く。
    便利なものができたら、必ずヒトは悪用する。この構図は今のところ変わらない。

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    2026年02月28日
  • 被告人、AI

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    ネタバレ

    父が死んだ原因は介護ロボットが発した高周波だった。介護ロボットのリタは殺人罪で起訴されてしまう。まるでヒトのようなリタは人々を魅了していく。果たしてAIが意図的に殺害したのだろうか? ーーー裁判が始まる。

    裁判が始まるまでが本番かと思うような長さ。AIを裁判にかけるという前代未聞なケースに、みんながリタに会いに行く。そしてその度にヒトらしくなっていくリタ。裁判が始まったときにはヒトとしか思えないくらいまで進化していた。
    いまのAIは技術面に注力されていますが、いずれは心を持つAIも出てくるかもしれない。その時AIに人権を与えるのか、それとも道具としてみなすのか、真剣に考えなきゃいけないテーマ

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    2026年02月28日
  • 殺戮の狂詩曲

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    ネタバレ

    老人施設で9人を殺した犯人。誰もが嫌がる負け確定の弁護を引き受ける。その理由は友人雷也のためだった。
    凄惨な事件を黒幕の存在でどんでん返しとする。なかなかワクワクさせる展開の話。
    御子柴の今の優しさを思うと、死体配達人の頃と違いすぎてイマイチ同じ人だと思えない…

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    2026年02月27日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    ネタバレ

    立花志郎
    新聞配達員。高校生。幽霊マンションと綽名がつけられているスカイステージ滝見の十三階で死体を発見する。第一の被害者・荒尾礼子の死体の第一発見者。

    古手川和也
    埼玉県警捜査一課に配属されて一年。右手の掌に二本並行して横断する傷跡があり、それを左の親指で軌跡をなぞる癖がある。大学は出たものの国家公務員試験I種は落ちている。ノンキャリアとしてスタートした。大きな手柄を立てて自分の存在を知らしめる必要がある。と功名心は日増しに肥大している。

    渡瀬
    埼玉県警捜査一課の警部。班長。古手川の上司。

    辻巻
    ネズミのように貧相な瓜実顔をしている。スカイステージ滝見の一棟と二棟の管理人。常駐ではなく

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    2026年02月27日
  • 能面検事の奮迅

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    これは森友学園問題をモチーフにしている?とわりとすぐに気付いた。
    1作目よりも個人的に良かったかな。
    読後切ない気持ちでやるせなくなる。
    相変わらず我が道を行く不破検事と惣領事務官がいいコンビになってきた印象。

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    2026年02月27日
  • 能面検事

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    空気を読まず、まるで能面のように無表情で淡々と仕事をこなす不破検事がいっそ清々しい。
    実際に自分の上司だったら大変そうだけどぶれない信念がかっこいい。

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    2026年02月27日
  • スタート!

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    「連続殺人鬼カエル男」を映画化するというプロットの作品。
    自身の作品を二次創作するというなかなか興味深い題材。驚いたのは、映画の中でも原作の登場人物が実名で出ているところ。
    結局ここでも事件が起きてしまうのではあるが、最後がハッピーエンドなのがよかった。
    なかなか面白かったぞ。

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    2026年02月26日
  • とどけチャイコフスキー

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    ネタバレ

    何だって。彼がくるのか。

    「ヴァレリーさん、案内してくれませんか」
    「学部長が殺害された現場にです」

    岬洋介です。またです。
    何かが起きて、飄々とクライマックスへ向かう。
    岬洋介です。

    鍵盤の音に誘われ、久しぶりに読んだシリーズ最新刊。

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    2026年02月25日
  • ふたたび嗤う淑女

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    オーディブルにて。

    パターンが決まってて途中やや退屈な感があった。
    次作読んだらすっきりさっぱりするのかしら。

    実在した団体名がスーパーからウルトラになってたのと、羊水腐る発言がネタにされてて笑っちゃった。

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    2026年02月25日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    臓器移植について


    最後の犬養刑事への言葉が重かった
    正しいことをしたはずなのにその結果
    ひとりの命を死に近づけたことも事実であること

    誰の立場で考えるかで
    臓器移植の是非が変わってくるなと

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    2026年02月25日
  • 被告人、AI

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    AI介護ロボットが殺人事件を起こす。
    学習能力の高いAIが人間の感情に近いものを取得しながら裁判に臨む。
    設定は面白いのだが中山七里作としては、もう少し歯ごたえのある物を期待してしまった。
    面白い小説である事には間違いはない。

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    2026年02月25日
  • さよならドビュッシー

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    音楽とミステリーが融合した物語。困難な状況から挑戦する姿と演奏の描写に魅了されました。「明確な目標を設定することは励みではなく自分を追い込むことだ」という言葉が印象的でした。

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    2026年02月24日
  • 被告人、AI

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    ネタバレ

    本作は、介護ロボット「リタ」が発した高周波によって介護対象の老人のペースメーカーが誤作動を起こし、結果として死亡に至った事件を描く法廷劇である。通常であれば、製造物責任や業務上過失致死の観点から製造元であるマッカーシー・エクスペリメント社が訴追されるはずである。しかし同社は、CPUの最深部にアイザック・アシモフが提唱したロボット工学三原則(特に第一条「ロボットは人間に危害を加えてはならない」)を組み込み、理論上は人間に危害を加えることが不可能な設計であると主張する。つまり、構造的に「殺せない」はずのロボットだというのである。
    この絶対的安全性の主張により、企業側の過失を立証することは極めて困難

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    2026年02月23日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

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    今回はどんでん返しというよりも世相に斬り込んだ一作であった。
    科学に対するアンチテーゼとして民間療法を用いる新興宗教にメスを入れた作品。
    この作品が世に出た1年後、安倍元首相が殺害されたのは偶然なのか、中山先生の先見なのか。

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    2026年02月23日