中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
AIとの向き合い方のヒントを与えてくれた一冊。ラストの大どんでん返しでスッキリしました!
AIを経済界、文化界など様々な分野で目にすることが増え、世界に浸透していくのを感じる今日この頃。
そして、まだまだ発展途上ですが、日本の裁判手続のデジタル化も徐々に進みつつあります。
いずれ、裁判にもAIが使われるようになるかもしれない。そんな風に漠然と考えていたところ、ネットでこの本と出会いました。ミステリー作家さんの書く法廷小説、しかもAIが題材なんて面白そう!と、すぐに近くの書店で取り寄せました。
主人公は若手の裁判官です。裁判官の忙しい仕事ぶり、とくに法定外の業務についても触れられていて興味深 -
Posted by ブクログ
もはや私たちの日常から切り離すことができないほど浸透したAI。もしもそのAIが、人を裁く「法廷」の場に導入されたらどうなるのか。フィクションではありますが、決して遠くない未来に起こりうるリアルな危うさを突きつけられる作品でした。
作中で描かれるAI裁判官〈法神〉。過去の膨大な判例を学習し、一瞬で導き出される「最適解」は、激務に追われる裁判官たちにとって救いの神となるのか。しかし、AIに判断のすべてを委ねたとき、人間は思考を停止し、ただの結果を受け入れるだけの「怠惰な生き物」へと成り下がってしまうのではないか――。そんな鋭い問いかけが胸に刺さります。
特に、自分と同じ思考回路を学習させ -
Posted by ブクログ
読み終わると、蒲生美智留って文字を見ただけでなんだか落ち着かなくなるくらいだった。
何よりもミステリアスに感じるのは、蒲生美智留自体の思っていることというのが最後ぐらいしか出てこないので、あくまで周りの人の蒲生美智留への気持ちしか書いてないからなんだと思う。
別に確信に触れる発言をしているわけでもないし、暴力的なことがある訳でもないし、マインドコントロールというものは誰にでもという言い方はおかしいのかもしれないが、できなくは無いことなんだと思った。
ちょっとサイコパスな部分が見え隠れするのも蒲生美智留の魅力になってしまって、自分もとらわれつつあるのが怖いと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自我を持ち合わせた、AI。
質問に対して、「思います」と答えたり。
近い将来、あり得ることだと思った。
いや、もしかしたら、
既に、そうなっているのか?
殺意はあり得ないけれど、
電磁波を発した記録は、たしかにある、と、戸惑うAI。
でも、その電磁波を発した原因は、
小動物的なものだろうと予測はできた。
だけど、
具体的な動機と、事実は、
その予測を超えていた。
そして殺意は、
殺意、・・・と言うか、復讐心? なのだろうか?
それは、人間のものだった。
しかも、実際に命を落とした方へのものではなく・・・
逆にその命を利用しての、と言うのか。。。
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Posted by ブクログ
⭐︎3.7
教誨師の僧侶である主人公が死刑囚である旧友の真実を追う話。
教誨師という特殊な立場が新鮮で、その役割を活かした展開が印象的だった。
有名ではないので期待せず読んだのが正解!
派手さはないものの、2人の過去や事件の核心に静かに迫っていくような構成で、気付けばラストまであっという間に読んでしまった。
ただ、主人公が教誨師の仕事の範疇を超えて動くたびに繰り返される忠告の場面がやや多く、少しくどさは気になる。
ラストは少し大胆な展開に笑ってしまったけど、ちゃんと意外な真相(無理やりではあるが)を用意してくれているのがさすが中山七里作品だった。