中山七里のレビュー一覧
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そういえば、完全に音楽家なんすよね
どうしても七里シリーズはミステリー路線期待で読んでしまうので
純粋な音楽要素の岬シリーズはちょっと最近苦手
まぁ、そういう世界なんだなぁ〜ってのは垣間見れて
あぁ〜、そういえば最初のときはそんなこともアリましたわねと
なんで人は人を傷つけるんでしょうねぇ
こんなに文明が発達して、理知的になって、音楽という共通文化もあって
もっとわかりあえて、許し合えるはずなのに・・・
ラストのコンサートシーン、きれいな放物線を描いて
事態を防ぐシーンが、めっちゃ頭の中に浮かんできましたね
このシーン、そしてどんでん返しの部分は、ちょっときれいなシーンで堪能です
でも、結局・ -
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ネタバレ個人的には前4作のクオリティには一歩及ばないと思うものの、これまでの著作で御子柴礼司の魅力に惹かれている人には嬉しい一冊になっている印象。
出生地福岡でおばあさんから話を聞くシーンや最後の洋子が御子柴の事務所に来たきっかけの描写などはキャラクターの魅力が溢れていると思う。
バチバチの法廷論争をこれまで楽しんでいた者としてはその点が少し物足りず、真犯人を直接指摘しているのも作中で御子柴が述べていたように弁護士の仕事ではない気がして真犯人に辿り着きながらも種明かしは法廷外で行っていたこれまでとは方向性が少し変わったな、という感じ。ぜひ手強い検事たちと火花を散らす戦いが見たいところ。
ともかくこ -
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能面のように無表情を貫く検事、不破。
不破というネーミングが今更ながらとても良い。この人は負けないのだなと感じる。
狂言回しは不破のもとで事務官を務める美晴になる。まあまあ普通?の感性を持つ美晴の目や気持ちを通して不破のひととなりが語られる。とてもわかりやすい仕掛けだと思う。
今回の事件は安倍元首相がらみのモリカケ問題によく似た疑惑から始まる。学校を作る土地の払い下げ問題、儲け主義っぽい学校経営者と政治家の贈収賄やら、不当な価格操作、それから文書の偽造。ホント政治家も官僚もここのところキチンとしてほしい。
不破のいる大阪地検でも疑惑がらみで文書の改竄の疑惑が持ち上がる。捜査のために東京からお -
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嗤う淑女シリーズ2作目。ここまでくると展開のパターンはなんとなく読めてくるのに、それでもページをめくる手が止まらなかった。
国会議員・柳井耕一郎と関わる人たちが次々と事件性のない死を遂げていく。淑女は自分の手を汚すことなく、人の心を操り、嗜虐心のままに追い詰めていく。その恐ろしさは前作以上。
途中までは控えめな亜香里の存在感が強い気がしていたけれど、最後にその理由がしっかりと明かされる。そしてまた淑女は嗤う。
読み進める中で時折覚えた違和感も、ラストで一気に繋がって「そういうことか!」と驚かされる。前作に負けない大どんでん返しに、またしてもやられてしまった。 -
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蒲生美智留のシリーズ3作目だが、実は「カエル男」と関連している。「連続殺人鬼カエル男 ふたたび」を読んだ次は本作を読まなければカエル男シリーズ最終作の「完結編」と繋がらない。誠にややこしい次第だ。
タイトルの「二人」の内の一人はもちろん蒲生美智留だが、最後のクライマックスまでほとんど出てこない。実行犯として登場するのは八刑を脱走した有働さゆりであり、遂に彼女は大量殺人犯のテロリストとなってしまう。(この前提があって「カエル男」の完結編へと話が繋がる)
各シリーズ主役の蒲生美智留と有働さゆりのタッグに加えて、有働さゆりと濃い接点があった人物として古手川刑事と御子柴礼司まで登場する本作は、まさにシ -
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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
この作品でとりあえずの中山七里先生の作品はコンプです!!よくやった!!って自分でも褒めておきましょう!!
この作品は、デビュー15周年を迎える中山七里先生の短編とエッセイを、ぎゅっ〜っと詰め込んだ作品です。いやはや、短編というよりショートショート??いずれの作品も、読んだことがなかったんで、面白く読めました!!エッセイも面白かったし、手掛けられた解説も興味深く読めました。ちなみに、この表紙も好きです。
( ゚д゚)ハッ!そういえば、アンソロジーは読んでこなかったけど、コンプでいいのだろうか^^;この作品を読んだから、自分の中ではいいことにしちゃ