中山七里のレビュー一覧

  • 連続殺人鬼カエル男 完結編

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    ネタバレ

    遂に完結。
    今回は大きなどんでん返しはなし。カエル男シリーズの纏めだからかな?ラストはこれで終わり!?という感じで、もう少し続きが読みたかった。有働さゆりにとっては良かったかもしれないけど、古手川さんが可哀想。
    さゆりは最後はまともな精神に戻った。このラストで、悪いのはさゆりではなく、精神を狂わせた父親と御前崎なんだなあと実感。
    ちょっとあっけないラストに感じたが、展開にはいつもながらグイグイ引き込まれて、一気に読みました。
    完結編の前に『嗤う淑女 二人』を読んだ方が良かったらしい。どうりで、さゆりの犯罪が増えているわけだ。

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    2025年09月27日
  • 騒がしい楽園

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    闘う君の唄を の続編
    幼稚園の教諭のブラックさをうまく描かれていると思う
    今回はミステリー要素よりお仕事・社会系要素の方が強かったかな

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    2025年09月27日
  • いまこそガーシュウィン

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    そういえば、完全に音楽家なんすよね
    どうしても七里シリーズはミステリー路線期待で読んでしまうので
    純粋な音楽要素の岬シリーズはちょっと最近苦手
    まぁ、そういう世界なんだなぁ〜ってのは垣間見れて
    あぁ〜、そういえば最初のときはそんなこともアリましたわねと
    なんで人は人を傷つけるんでしょうねぇ
    こんなに文明が発達して、理知的になって、音楽という共通文化もあって
    もっとわかりあえて、許し合えるはずなのに・・・
    ラストのコンサートシーン、きれいな放物線を描いて
    事態を防ぐシーンが、めっちゃ頭の中に浮かんできましたね
    このシーン、そしてどんでん返しの部分は、ちょっときれいなシーンで堪能です
    でも、結局・

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    2025年09月27日
  • いまこそガーシュウィン

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    ガーシュインのラプソディ・イン・ブルーは大好きな曲なのでメロディを浮かべながら読みました。
    トランプ政権(とは言ってないけど)の混乱や複雑な人種間の憎しみなどもよく描かれていたし、演奏の描写もさすがでした。
    しかし期待したほどの展開はなかったように思います。大統領を暗殺する司令が出された「愛国者」の
    性別は思っていたのと違いちょっと驚きました。
    相変わらず岬洋介はスマートでかっこよかったです。(ちょっと完璧すぎ?)

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    2025年09月27日
  • 境界線

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    前作の「護れなかった~」が辛すぎて、シリーズ作と銘打った今作品を読むのが不安でしたが、
    人間の業が根拠となった前作に比べ、自然という、手も足も出ない存在に打ちのめされる気持ちの方が飲み込みやすく読みやすかったです。

    中山七里さんの本は人間味があるミステリーで好きですが、今作も人間の刹那さが感じられて見事だと思いました。

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    2025年09月26日
  • 武闘刑事

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    シリーズ第3作。

    沖縄以外にも存在する米軍駐屯基地問題に絡め、横田基地所属の米兵スチュアートに容疑がかけられた日本人母子銃殺事件を追う「アマゾネス」高頭冴子と部下の郡山弦爾。

    状況証拠はスチュアートを指しているにもかかわらず、日米地位協定に基づく治外法権に守られ、手が出せない。

    作者らしく最終盤まで引っ張るだけ引っ張っての結末に意外感はないが、尻すぼみ感もない。

    前作のウィグル族問題といい、本作の駐留米軍問題といい、政治的なタブーに切り込んでいく冴子の突破力は、お話とはいえ妙に説得力がある。

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    2025年09月25日
  • 復讐の協奏曲

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    ネタバレ

    個人的には前4作のクオリティには一歩及ばないと思うものの、これまでの著作で御子柴礼司の魅力に惹かれている人には嬉しい一冊になっている印象。

    出生地福岡でおばあさんから話を聞くシーンや最後の洋子が御子柴の事務所に来たきっかけの描写などはキャラクターの魅力が溢れていると思う。

    バチバチの法廷論争をこれまで楽しんでいた者としてはその点が少し物足りず、真犯人を直接指摘しているのも作中で御子柴が述べていたように弁護士の仕事ではない気がして真犯人に辿り着きながらも種明かしは法廷外で行っていたこれまでとは方向性が少し変わったな、という感じ。ぜひ手強い検事たちと火花を散らす戦いが見たいところ。
    ともかくこ

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    2025年09月25日
  • 能面検事の奮迅

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    能面のように無表情を貫く検事、不破。
    不破というネーミングが今更ながらとても良い。この人は負けないのだなと感じる。
    狂言回しは不破のもとで事務官を務める美晴になる。まあまあ普通?の感性を持つ美晴の目や気持ちを通して不破のひととなりが語られる。とてもわかりやすい仕掛けだと思う。

    今回の事件は安倍元首相がらみのモリカケ問題によく似た疑惑から始まる。学校を作る土地の払い下げ問題、儲け主義っぽい学校経営者と政治家の贈収賄やら、不当な価格操作、それから文書の偽造。ホント政治家も官僚もここのところキチンとしてほしい。
    不破のいる大阪地検でも疑惑がらみで文書の改竄の疑惑が持ち上がる。捜査のために東京からお

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    2025年09月25日
  • 能面検事の死闘

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    南海電鉄岸和田駅で無差別殺人事件が発生。7名を殺害した笹清政市(32)は、自らを“無敵の人”と称する。
    数日後、大阪地検で郵送物が爆発、6名が重軽傷を負った。その爆破事件の被疑者である〈ロスト・ルサンチマン〉は笹清の釈放を求めるが、その理由は何か? 不破俊太郎一級検事も新たな爆破に巻き込まれ負傷する――。
    連続爆破事件を止めることができるのか? 〈ロスト・ルサンチマン〉の真の目的はどこにあるのか? “棄民”と“司法”の苛烈な対決が始まる。

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    2025年09月25日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    短編やショートの詰め合わせがたくさんあり満足感のある1冊でした。
    デビュー15周年とのことですが、本当に休む間もなく書き続けているのだなぁと思いました。

    エッセイの中で、出版社の方にどんな設定がよいかいくつも候補を出してもらい、設定を全部入れるのは大変と言いながらも全部を網羅した著者と、1つでいいのにと思っていた出版社のすれ違いエピソードのくだりが面白かったです。

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    2025年09月24日
  • ふたたび嗤う淑女

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    嗤う淑女シリーズ2作目。ここまでくると展開のパターンはなんとなく読めてくるのに、それでもページをめくる手が止まらなかった。
    国会議員・柳井耕一郎と関わる人たちが次々と事件性のない死を遂げていく。淑女は自分の手を汚すことなく、人の心を操り、嗜虐心のままに追い詰めていく。その恐ろしさは前作以上。

    途中までは控えめな亜香里の存在感が強い気がしていたけれど、最後にその理由がしっかりと明かされる。そしてまた淑女は嗤う。
    読み進める中で時折覚えた違和感も、ラストで一気に繋がって「そういうことか!」と驚かされる。前作に負けない大どんでん返しに、またしてもやられてしまった。

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    2025年09月23日
  • ヒポクラテスの試練

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    ネタバレ

    面白かった!!
    まさか真犯人がペギョンとは想像もできなくて、最終章の種明かしはゾクゾクしました。
    同時に売春という社会の闇にも触れ、社会問題も絡め合わせた、秀逸な一作だと感じました。

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    2025年09月23日
  • 鬼の哭(な)く里

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    2020年8月のコロナ禍、岡山県の限界集落が舞台
    殺人鬼の言い伝えとか余所者文化とか「いやいやまさかこの時代に」と思いたくても、コロナ禍の混乱はまさにこの集落が世界の縮図だったと思う
    ホラー要素のあるミステリだけど、近い昔を振り返って反省もできる物語でした

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    2025年09月22日
  • 総理にされた男 第二次内閣

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    最初のうちは面白く読んでいたんですが、なんだか難しくなってきて、しばらく放置してました。最近国政の変化もあり、また続きから読み出したら、面白くて、一気に読んでしまいました。どうなるんだろう、と、ドキドキ、怖かったですが、どんどん主人公が成長していき、ハマっていて、エンタメになってきて、スッキリ爽快に読むことができました。さすが中山七里さん、盛り上げ上手、面白いですね

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    2025年09月22日
  • 嗤う淑女 二人

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    蒲生美智留のシリーズ3作目だが、実は「カエル男」と関連している。「連続殺人鬼カエル男 ふたたび」を読んだ次は本作を読まなければカエル男シリーズ最終作の「完結編」と繋がらない。誠にややこしい次第だ。
    タイトルの「二人」の内の一人はもちろん蒲生美智留だが、最後のクライマックスまでほとんど出てこない。実行犯として登場するのは八刑を脱走した有働さゆりであり、遂に彼女は大量殺人犯のテロリストとなってしまう。(この前提があって「カエル男」の完結編へと話が繋がる)
    各シリーズ主役の蒲生美智留と有働さゆりのタッグに加えて、有働さゆりと濃い接点があった人物として古手川刑事と御子柴礼司まで登場する本作は、まさにシ

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    2025年09月22日
  • 七つの大罪

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    人を破滅させるとされる7つの大罪について、名前に「7」を持つ作家さんが書いたアンソロジー。どれも直ぐ読める。「暴食」はゾワッとさせられ、「強欲」は今の世相を現していて面白かった。初めての作家さんもいたが、これを機に読んでみようかなと思えた。

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    2025年09月22日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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     キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
     この作品でとりあえずの中山七里先生の作品はコンプです!!よくやった!!って自分でも褒めておきましょう!!

     この作品は、デビュー15周年を迎える中山七里先生の短編とエッセイを、ぎゅっ〜っと詰め込んだ作品です。いやはや、短編というよりショートショート??いずれの作品も、読んだことがなかったんで、面白く読めました!!エッセイも面白かったし、手掛けられた解説も興味深く読めました。ちなみに、この表紙も好きです。
     
     ( ゚д゚)ハッ!そういえば、アンソロジーは読んでこなかったけど、コンプでいいのだろうか^^;この作品を読んだから、自分の中ではいいことにしちゃ

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    2025年09月22日
  • 能面検事の死闘

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    冒頭の無差別殺人のシーンは、読むのが辛かった。
    その後の笹清の取り調べも、不快感でしんどく。
    重傷を負いながらも事件を追う不破の姿が頼もしかった。
    事件の真相はなんともやりきれないものだった。
    これで、シリーズ既刊分は読んでしまったので、続きを楽しみに待とう。

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    2025年09月22日
  • ヒポクラテスの誓い

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    法医学・解剖の話は、聞き慣れない文言も
    多いが面白く読み進めれた。
    光崎教授、キャシーと個性的なメンバーが
    おり、さらに古手川刑事と興味深い。
    解剖に死者の思いが分かる、嘘をつかない。
    このシリーズも次を読んでみたい。

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    2025年09月21日
  • 能面検事の死闘

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    能面検事シリーズ第三弾。

    冒頭から7名が殺害される無差別殺人事件が発生。それはほんの序章に過ぎず、大阪地検で郵送物の爆発事件が発生する。

    さらには犯人に逃亡され、不破検事も新たな爆発事件に巻き込まれる。

    ラストではこれまで隠されてきた不破検事の人間性が垣間見られる。

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    2025年09月21日