中山七里のレビュー一覧
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泣いた
矢口の大雑把な励まし方に
泣けた
シリアルキラー…
読めば読むほど隣人の描写が
怖さを煽る
友哉の事情も絡めて
どうなっていくのか
ハラハラしながら読んだ
後半はスピード感がたまらない
思いがけない場面に
やっぱり中山七里作品にハズレなし!
と思った
ただ怖いだけじゃない
人間の心情や世間の風潮に対して
考えさせられる
寄り添う気持ちはあれど
なかなか難しい所もあるよなぁ…と
その人の人となりによって
変わる
物語の中に登場する
葛城が殺伐とした中で
中和剤的な役割をしてくれた
読後感は 思いのほか爽やかだ
爽やかという言葉は不適切かもしれないが
嫌な気持ちで読み終えることはなかった
彼らの心が救われますように…
生き直せますように…
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
岬洋介シリーズの2026年8月現在の最新作。ショパンコンクールの最終選考で競い合ったロシア・モスクワの仲間たちに会うため、岬がロシアを訪れる。そこで発生した密室殺人事件の真相を、岬が解き明かしていく。
本作は密室殺人の謎解きも楽しめるが、それ以上にロシアとウクライナの戦争をテーマにした作品だと感じた。
戦争によって、本来は仲の良かった人たちが敵対せざるを得なくなる。しかし、多くの人の本心は争いたいわけではなく、平和に暮らしたいだけなのだろう。政治や国際情勢によって、人々の人生や人間関係まで大きく揺さぶられてしまう現実が描かれていた。
「戦争は決して良いものではない」ということを、物語を通して強く実感させられた一冊だった。
個人的には、シリーズを通して読んできたこともあり、岬が生徒たちから「ピアノの神様」のような存在として慕われている姿が印象的だった。長く付き合ってきた登場人物だからこそ、成長した姿を見られたようで嬉しく、親近感が湧いた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人面瘡探偵第二弾。相続鑑定士の三津木六兵は長崎の平戸に近い島、通称「人面島」に向かう。村長の鴇川行平が亡くなり、相続財産を鑑定するためだ。島の土地家屋の多くを所有している鴇川だったが、不動産の価値はそこまで高くはない。しかし、隠れキリシタンのいた島であり、財宝伝説がある。行平の前妻の息子で長男の匠太郎、後妻の深雪、後妻の息子で次男の範次郎が相続人としている。長男は宮司の孫であり、次男は漁業組合長の孫になる。村の覇権争いだけでなく、長男次男にも確執があって…
面白かった。今回も横溝的な感じで作者も意図的にそうしていることが分かる。そして六兵が「信用できない書き手」である。「人面瘡探偵」を読んだ時は単なる多重人格か、と思ったが、今回のラストの場面では六兵が信用できない書き手であることがはっきりする。推理に関してはこの信用できない書き手であることはあまり関係がないのだが、全体像を見るときには「こいつの言っていること大丈夫か?」みたいな話になる。ただ、読者としては六兵が言っていることが真実だった方が、面白いのになあ、と思ったりもする。 -
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高校生の女の子が、過酷な状況から再起を目指す物語。突如障がいを背負い、いじめや悪意なき差別など、今までに経験したことのない嫌な思いをするが、すべて受け入れ乗り越え成長していく音楽版スポ根という印象。
もしこれだけなら一気読みしなかったが、そこにミステリー要素が程よく加わり、割とボリュームのあるページ数にも関わらず1日で読み切った。
真相を知ると、改めてこの主人公は過酷すぎる運命。不可抗力な部分もあり、そこからよくここまでやってきたなと。メンタルの強靭さに驚く。あまりにも逞しい。
ちなみに登場人物の中では、新条先生が1番好き。岬先生も良い。単発かと思いきやシリーズものと知り、ちょっと嬉しい。ピアノを嗜んでいた身としては、ピアノの演奏描写にも心惹かれるし、読むのが楽しみ。 -
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ヒポクラテスシリーズに出てくる古手川さんのことを気に入っているため、メインで動くシリーズはあるのかななんて思っていたので、偶然と言えども活躍する本を読めて良かった。
個人的には、こういう犯人に関しては法の穴というか、良い方向に法が動くように事件が起き、最終的には良い結果となるみたいなストーリーが好きなんだが、あまり誰も救われてない感じがして、あまりにも身勝手な話だったなというのが感想。
私が学生の時に「脳死」という言葉と「ドナー」という言葉が話題になったが、海外と日本の「死」に対しての見解が違うというのは興味深かった。
いつの間にか「死」が周りなどでも身近な存在になりつつある時に、もう少しドナーなどの知識を得たいと思った。 -
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読書備忘録1010号。
★★★★。
カエル完結編が4部作だと騙されたので頑張っているSKR読書週間。
これでカエルに戻れる!
★ネタバレです★
でたぁ!有働さゆり!
出てきました。
今回美知留の無差別的愉快テロの実行犯として大活躍!
①国民党日坂浩一の中学校同窓会。秋川第一中学校の同窓会。
あれ?日坂って一番初めに出て来たよね?
確か蒲生美知留が学生時代に。
ホテルの宴会場。
乾杯!ぐえぇぇぇ!青酸化合物テロ。
有働さゆりが会場を去っていく・・・。
②格安バスツアー。
サービスエリアでトイレ休憩。
戻って来ない女性参加者。
時間切れでバスは出発!
バスは有機ナフサ爆弾で木っ端みじん!
有働さゆりがSAを去っていく・・・。
③秋川第一中学校!
わいせつ事件前科ありのクズ教師が深夜に学校に忍び込み・・・。
有機ナフサ爆弾で学校は木っ端みじん!
おっさんは真っ黒こげ。
ただ、おっさんは焼かれる前に刺されて死んでいた。プスッ!
有働さゆりの真骨頂!接近戦で相手を倒す!
久しぶりに楽しかったわ!と、さゆり談。
④銭湯を改装してフィットネスクラブに。
全然流行らん!大赤字や。
こうなったら保険金詐欺狙いで小火出したろ!
どっかーん!フィットネスクラブは木っ端みじん。
え!なんでこんな凄まじい爆発すんの!
有機ナフサ爆弾やんか!
有働さゆりがボイラーにちょいちょいと仕掛けを・・・。
⑤新幹線爆破を計画する美知留。
実行犯は有働さゆり。
そしてさゆりと美知留の直接対決が!
ありゃ?シリーズ終わってないやん。
まだ続くんかいな・・・。しんど。
まあ、御子柴弁護士も登場したし、古手川くんも登場したし、警視庁の捜査陣麻生、桐島、宮間、宮藤、葛城もまだまだ頑張るだろうし。
今回はテロでしたけど明確に美知留の動機がありましたね。
読めたら読もう。
まずはカエル完結編に戻る! -
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読書備忘録1009号。
★★★★。
カエル完結編が4部作だと騙されたので頑張っている読書。
シリーズの順番に拘って読むの疲れるなぁ。SKR(シリーズ拘り過ぎリーディング)病か・・・。
カエルとしては有働さゆりが登場する淑女二人を読めば良いんでしょうが、こっちのシリーズは美知留が主人公なんでやっぱり順番に読まないと・・・。
今回5話共通として、衆議院議員柳井耕一郎でしたわ。
でも美知留との関係性は?でした。
★全ネタバレです★
①女性活躍政治団体の資金繰りに困った女性をそそのかして投資詐欺に。
野々宮トレードオフィス。怪しすぎる!
1億騙されて飛び降り、ハイお陀仏。
②宗教法人信者減少。収入が欲しい。そうだ本を出そう。印税と信者への強制販売だ!
野々宮プランニングスタジオ。怪しすぎる!
いやいやちゃうやん。ゴーストライティングした内容になってないやん!この本!
なにしとんや!教祖をぼろくそ書きよってからに!ボコられ橋から落とされ、ハイお陀仏。
③衆議院議員柳井耕一郎の後援会事務所の所長。
しがない不動産屋。こんなアホな連中でも議員が務まるなら俺にも出来るんちゃうか。そうだ都議会に立候補したろ!それにはまず選挙資金や。
野々宮プランニングスタジオ。でたぁ!
良い土地がありまんねん。それを買って転がしなはれ。簡単に1億や。
はい、地面師詐欺でイチコロ。呆れた妻に撲殺されて、はいお陀仏。
④柳井耕一郎の公設秘書。
耕一郎の性欲処理として都合よく使われている。
耕一郎の妻だって不倫してる!そうだ妻を貶めて私が正妻になってやるわ!
野々宮プランニングスタジオ。でたぁでたぁ!
でっち上げのラブホ写真作ったるわ。
ミイラ取りがミイラに。呆然自失で車に轢かれて、ハイお陀仏。
⑤そしてボスキャラ。柳井耕一郎。
ハイ、お陀仏。
今回は神崎亜香里でしたね!
まんまと騙されましたよ美知留さん!
しかし、動機はなんやねん!って前作からの継続。
まあ愉快犯でしょう。 -
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【迷わず逃げよ!】
立場が変わり、置かれている状況が変わると世間の風当たりはここまで違うのかと...何度も読む手が止まった。弱いものや悪いものは、問答無用で攻撃してもいいという空気感、正義の名を借りた憂さ晴らし!これはSNS上でドンドン膨らむ。
そして追い込まれた人間は悲惨な末路を辿る。大人の世界で起きていることが、小学校でも平気で起きている。
イジメなんて絶対にこの世から無くならない。
不都合な事実を隠そうとする組織性もどこも変わらない。関係ない第三者の大人視点で言えば、もう堂々と逃げるに限る。
ただ、もし自分の子供がイジメにあったら、穂刈とは違う選択肢を自分は持つことができるか、冷静でいられるか、残念ながら今の自分には自信はない。 -
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ネタバレ待ちに待った不破と御子柴の対決。
物語の冒頭は、不破が「能面」と呼ばれる所以となった東京地検時代から始まる。
ここで初めて不破の内面が窺えるが、そこには触れると火傷しそうなほどの熱量があった。
そしてあの事件――。「能面」と呼ばれる無表情は意識的なものではなく、そうならざるを得なかったのだと知る。
場面は移り、事務官の惣領さんが登場する。
相変わらず強気でものを言う彼女に、読んでいるこちらもヒヤヒヤさせられる。
対する不破は相変わらず能面ではあるものの、少し感情が覗く場面もあり、恋愛小説ではないと分かってはいても胸がキュンとしてしまう。
御子柴に対して「こんなに嫌な感じの人だっただろうか?」と疑問がよぎったが、それは彼が主人公の作品で内面を知っているからこそ感じたことだろう。敵に回すと、これほど嫌な奴はいない。
あっと驚く結末ではあったが、個人的にはもっと法廷でバチバチに戦う場面を読みたかった。
次回作以降の展開に期待したい。