中山七里のレビュー一覧

  • 七つの大罪

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    七つの大罪を、「七にまつわる」(ちょっとこじつけも…)作家さんたちが、一つずつテーマとして扱ったアンソロジー。

    馴染みのない作家さんもいるけれど、どれも面白かった。けど、ホラー寄りで怖いのも多かったなぁ。罪の話だから仕方ないか。

    岡崎琢磨さんの「怠惰」は、ほっこりいい話で、よかった。
    川瀬七緒さん「憤怒」と若竹七海さん「暴食」の話が、怖かったな。
    中山七里さんは、安定の、という感じ。渡瀬・古手川コンビが登場して、ちょっと嬉しい。

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    2025年09月13日
  • 夜がどれほど暗くても

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    前半は主人公の置かれた現状に少しの救いもなく、読んでいて暗くなるばかりですが、後半に被害者遺族の女の子と出会ってから少しづつ様子が変わっていきます
    あり得ない出会い(笑)からの結末は前半の暗さが嘘のようでした

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    2025年09月13日
  • 連続殺人鬼カエル男 完結編

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    カエル男シリーズ完結編。

    凄惨な殺害方法と稚拙な犯行声明文、となれば有働さゆりが…となる。

    医療刑務所から脱走し、行方知れずのままで遺体の側に「きょう、かえるをつかまえたよ。」で始まる奇妙で拙い文字を見れば、ゾワ〜としてしまう。

    トラックで引き摺られる。
    カラスに啄まれる。
    食品乾燥機で乾かされる。

    人権派弁護士が狙われる連続猟奇殺人事件に捜査一課の渡瀬と古手川は、カエル男に翻弄されながら最後には…。

    今までの有働さゆりを思い出しながら、今回の殺害もかなりの酷さだと思ったのだが、最後の言葉はカエル男じゃなかったな、と。




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    2025年09月13日
  • 護られなかった者たちへ

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    人の見方によって、見え方がまるで逆に見える。
    制度設計時は、対象者の視点と制度管理の視点両方の往復が大事。

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    2025年09月13日
  • 棘の家

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    解説の方も書かれている通りミステリーというよりはドメスティックスリラーという位置付けがしっくりきた。

    家族、学校、職場、近所という閉じた世界。
    マスコミ報道やネット掲示板という時にプライバシーを無視して誤った正義や悪意を振り翳す場。

    そういった誰しもがこの本の様に大きな事件でなくてもふとしたきっかけで当たり前の日常が崩れていく、または直視したくない様な身近な人間の一面を垣間見てしまう可能性があるという恐怖をとてもリアルに描いている作品だと思う。

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    2025年09月12日
  • テミスの剣

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    冤罪事件を取り扱った作品で読んでいてしんどくなる場面も多かった。冤罪がその人と周囲の人の人生を壊す様に胸が苦しくなった。
    人間が人間を裁くこと、人間が人間に死刑判決を下して本当にいいのか、その判断に間違いはないと言い切れるのか、、。考えさせられる作品だった。

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    2025年09月12日
  • ドクター・デスの再臨

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    ドクター・デスの続編。
    ダークヒロインたる雛森めぐみの活躍にワクワクしてしまうのですが、今回はちょっと安楽死法制に関する社会の声とか政治家の主張などの「外野の声」のボリュームが多く、先が気になるのに話の腰を折られるような感覚があり残念でした。
    中山七里、時々こういうのがある。社会問題に関する自身の主張を作品に乗せすぎるというか。
    しかし、予測はつくとは言えラストは相変わらず見事。

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    2025年09月11日
  • 連続殺人鬼カエル男 完結編

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    カエル男シリーズ、想像をはるかに超える惨殺な連続殺人に鳥肌が今回も立ちました。でもカエル男の最期が呆気ない感じにえっ!?ってなったのと、人格の曖昧さにいろいろと想像したりと切なさもなんとなく残ってなかなか不完全な終結となったなっていうのが素人読者の感想。だけど、面白くて一気読みしたのも事実。

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    2025年09月11日
  • バンクハザードにようこそ

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    ある日、詐欺師の裏の顔を持つ、司法書士の東雲は、箱根銀行に務める、友人、燎原が多額の金を横領し、自死したと知らされる。

    事件の裏に、銀行の陰謀がある事を疑った、東雲は、燎原の妹の杏子と共に、箱根銀行に復讐する。

    お決まりのどんでん返しもあるが、途中でわかった。

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    2025年09月11日
  • ネメシスの使者

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    社会問題に切り込んだ作品。パラパラと散りばめられた伏線がちゃんと回収されるのは面白かった。渡瀬さんのキャラに惹かれる。最後の結末でやっと腑に落ちる終わり方がよかった。

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    2025年09月11日
  • 災疫の季節

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    コロナ禍の出版社のあり方も問われてるな。
    反ワクチンが、売れるからと、根拠ないものでも煽り倒す!
    それを信じて、本来なら助かってたかもしれん人が…
    作家さんが、怒って版権引き上げるシーンあるけど、多分、知◯さんやろな。まぁ、人の命を守る医者として、命より大事なものないしな。

    まぁ、今は落ち着いてるけど、コロナ自体は、今もバンバンあるし。
    最近はワクチンしてないけど、不活化生ワクチン出来たみたいやから、今年はやろうかな?前からの創り方やから、副作用少なそう…
    今までの次の日、絶対、熱出るし。コロナ発生当初は、仕方ないにしても、時間経ってるし、そろそろ改良版出てもね。
    どうしよかな??

    ハイ、

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    2025年09月11日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    主人公の顕真もいいが、文屋も素敵。
    信奉しているのは己自身の法律。

    自分で自分の行動に納得できるか、これが大事だなと痛感。

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    2025年09月11日
  • 連続殺人鬼カエル男 完結編

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    連続殺人鬼カエル男シリーズは1,2作目とも以前読んだのですが、本作も前2作に並ぶグロさでした。
    殺し方のグロさは今まで通りだったのですが、カエル男の行動パターンが今までとは若干変わってきて、読んでいるこちらまであれっ?と思わされましたが、最後の結末のところでなるほどそういうことか、と納得できました。
    結末に関してはイヤな後味が残るとか、そういう感じはなかったのですが、ちょっと切ないなぁと感じました。
    それと、これから本作を読もうという方は、ぜひ本作の前に『嗤う淑女二人』を先に読んでいただきたいです。
    私は先にカエル男完結編の方を読んでしまったので、所々『?、そんな話あったっけ?』ってなりました

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    2025年09月11日
  • さよならドビュッシー

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    最終盤までミステリー要素がチラ見せだけなので、『音楽小説でいんじゃね?』って思ってたら、まさかの落ちに驚愕

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    2025年09月11日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

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    面白かった!SNSで拡散されたフェイクニュースが、リアル世界で被害をもたらした時、どういう刑罰の対象になるかがよくわかった。
    刑事事件として扱う場合は、名誉毀損や威力業務妨害、偽計業務妨害がそれに当たる。でも罪状は禁錮三年もしくは罰金15万と、実際の被害と照らして軽いことが多いのでは?と思わされる。
    その後の民事裁判で損害を補填できるかの話になるなら、一般人は泣き寝入りすることが多くなりそう。。。
    犯罪も巧妙で終盤までハラハラした!

    サイバー犯罪対策課は興味深いけど、実際そこで働いてる人のストレスってかなりきつそう。ネットの無政府状態に毎日触れてたら、ある意味洗脳されるのもわかる。自分の関心

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    2025年09月10日
  • さよならドビュッシー

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    1度しかない人生。
    どんな境遇にあっても、もがきながら精一杯に生きるしかない。
    どのような人生を送るかは、本人次第だと。
    ちから強く生きる活力を与えてくれる作品でした!

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    2025年09月10日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

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    教誨師という仕事を初めて知ったし、それが主人公のミステリは当然初めて読んだ。
    まずは本作の評価について。さすが、どんでん返しの帝王。最後のオチ(犯人)は見事に驚かされた。終盤のタイムリミット・サスペンスの要素もありハラハラしてビックリして、そして最後は爽やかに終わり、というミステリとしては満点の出来だ。
    本作を読んでまず感じたのは自分が如何に宗教(ここでは浄土真宗)を知らないかということ。基本的に興味がないし、救いを求めるほど苦しんでもいないので、まあこれは仕方ないかなとも思う。
    次に現在の死刑制度の運用については問題が多いと感じた。死刑制度そのものは賛成。しかし死刑囚が国民の税金で三度の食事

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    2025年09月10日
  • 嗤う淑女

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    ネタバレ

    整形ってそこまで万能かなぁ?と思ったがエンタメとしては面白かったです。
    誰もが持つ不安や悩みを利用して思い通りに人を操る美智留の行動が気になりつつ、『絶対目をつけられたくない!!!!!!!!!!』と思いながら怖いもの見たさでスラスラ読めました~。続きをすぐ買ってしまった~。

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    2025年09月10日
  • 武闘刑事

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    このシリーズは初読み。えっ⁈、と思うような捜査方法とストーリー展開、スピード感、ラストのどんでん返し、250ページというページ数もあり一気読みでした。
    面白かったです。

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    2025年09月09日
  • 逃亡刑事

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    警官殺しの犯人を見たのは、施設を抜け出した8歳の男の子だった。そして、その目撃情報のせいで追われる身となった少年と、真相にたどり着き濡れ衣を着せられた県警のアマゾネスの冴子は共に逃亡する。無事に逃げ延び、真実を公表することが出来るのか!?


    七山さんの作品にしては分かりやすい。
    ストーリーの構成も犯人もどんでん返しということはなくストレート。そしてこの作者で初めて読む女性主人公だったので、他の作品より心情がわかりやすく一気に読めた。

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    2025年09月09日