中山七里のレビュー一覧

  • 夜がどれほど暗くても

    Posted by ブクログ

    audible103冊目。

    さすが中山七里さん。
    とても引き込まれる題材と人物設定。
    追う側が追われる側になる、絶妙な心理描写。
    被害者側と加害者側の交流。
    なかなかに危うく苦しい、でも、現実世界にも存在している、見えにくい関係性。
    そのへんがしっかり描かれていて、考えさせられました。
    最後のどんでん返し?はなくても良かった気はするけれど…

    0
    2025年07月13日
  • 総理にされた男

    Posted by ブクログ

    読書評価がまちまちでどうかなと思って読み始めましたが、とても面白かったです。普段、政治に全く関心がなく政党の閣僚の役割などもよくわかっていなかったけれど、この小説はそんな読者も理解できるように書いてくれています。総理大臣にそっくりと言う理由だけである日突然、総理大臣にさせられてしまう晋作が、一般人の目から見ておかしいと感じる所を素直な疑問として解決しようとする。こんな政治家がいればいいと思います、

    0
    2025年07月13日
  • 恩讐の鎮魂曲

    Posted by ブクログ

    少年時代の凶悪犯罪が暴露され、悪評が拡散する弁護士・御子柴。勝率九割の敏 腕も依頼者が激減、事務所移転を余儀なくされた。そんなとき少年院時代の教官が殺 人容疑で逮捕され、御子柴は恩師の弁護を力尽くでもぎ取る。罪を自ら認める教官だ ったが、御子柴の弁護法廷は驚愕の展開に

    0
    2025年07月13日
  • 氏家京太郎、奔る

    Posted by ブクログ

    氏家さんの親友が犯人として連行される。もちろん自分じゃないし嵌められていると思われる犯行内容。鑑定内容よりも裁判内容がより書かれていた。なにより科捜研の無能さがいけませんね。

    0
    2025年07月13日
  • もういちどベートーヴェン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    音楽の道を諦めた岬が、司法の道に不本意ながらも進むが、ふとしたことから音楽の道に舞い戻っていく。天は二物を与えずという言葉をひっくり返す優秀さで、今回は特に音楽でも司法でも高い能力を持っていることが存分に伝わる。でも嫌な感じは全く無く、周りの人を幸せにしたい、というような岬の優しさを感じた。
    例によって、種明かしには少し違和感を覚えなくもなかったが、最後にまとめて種明かしをするという性質上やむを得ないことなのかもしれないと感じ、あまり気にならなかった。

    0
    2025年07月10日
  • 武闘刑事

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    高頭の部下・郡山の家族ぐるみで親しくしていた小湊母娘が何者かに銃殺された。容疑者は在日米軍曹長・スチュアートが浮かび上がったが、治外法権の為捜査は難航し…

    日本でありながら、基地内は日本ではない。無茶をして捕まった郡山の身柄も危ぶまれたけど、スチュアートに中々手が届かずヒヤヒヤしましたが、まさかの大どんでん返し。やるせない事件でした。

    0
    2025年07月08日
  • ドクター・デスの再臨

    Posted by ブクログ

    警察の正義は条文一行加わっただけで、逆に転んでしまう。違法か適法か、いよいよ犬養と明日香の葛藤が膨れ上がっていくなら、新たな模倣犯が、回を重ねるごとに深みでる犬養隼人シリーズ。
    シリーズの垣根を越えてあの弁護士の名前が出てきた。堂場瞬一先生スタイル。ナイスすぎる中山七里先生。今度は御子柴シリーズ全部読もう。
    先生は法律にも医療に詳しくて勉強になるわ。

    0
    2025年07月09日
  • 死にゆく者の祈り(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    少し前に読んだ「能面検事」にオチが似てたけど、んなことどうでもいいです。

    坊さんと刑事が死刑囚の無実のために走り回る!
    面白くないわけない!

    坊さんの終盤の暴れ様はステキ(笑)
    おもろかった!

    0
    2025年07月07日
  • ネメシスの使者

    Posted by ブクログ

    ・渡瀬ってあの渡瀬か〜(態度が)大っきくなったね〜
    ・お前かい(二回目)
    ・お前らかい
    ・どっちも言い分わかるのが悲しいね。ワイは…税金勿体ないじゃん派
    ・人間(クソデカ主語)は極端から極端に行っちゃうのよ。大災禍の次はハーモニーの世界なのよ

    0
    2025年07月08日
  • 鬼の哭(な)く里

    Posted by ブクログ

    さて中山七里さんも、そろそろ単行本に手を出して来た。まぁ、フリマアプリで安くで手に入れてはいるんやけど(^◇^;)

    何か、八つ墓村みたいな大量殺人して、山に消えた利兵衛が生きているんか?
    地主、小作の関係が逆転した怨みから、狂ったように、元小作達を襲った利兵衛…

    GHQの農地改革の影響で、小作が農地を安く取得して、地主の立場がなくなるのは、少しキツイけど、小作の人らを人扱いしてなかったのも影響してる。やはり、人は大事にしないとね。

    時は経ち、今だに見つからなかった、利兵衛の呪いが!山が哭くと人が死ぬ!
    そこに、東京からの移住者が。
    こういう閉鎖的なとこ来ると他所もんは、虐げられるんかな?

    0
    2025年07月06日
  • 隣はシリアルキラー

    Posted by ブクログ

    本来ならば星3つ、と感じてしまったのは、私自身が中山七里さんの作品を多く読んでいて、今回もラストのどんでん返しをある程度予想できてしまったからです。ただ、著者の作風に慣れていない方には、十分にサプライズがあり、楽しめる内容だと思います。物語のテンポも良く、サイコパス的な展開でありながらも、読後に変な後味の悪さが残らないバランス感覚も好印象でした。

    また、単なるサスペンスにとどまらず、作中では外国人労働者や前科者、ホームレスといった現代社会が抱える問題にも触れられており、物語に厚みを持たせているのも評価できるポイントです。社会派ミステリとしての要素を巧みに織り交ぜながら、エンターテイメントとし

    0
    2025年07月06日
  • 作家刑事毒島の嘲笑

    Posted by ブクログ

    あらら。信じてたのに。という感じでしたね。しかし毒島さんみたいな人は、ミステリー読む人ならみんな好きだろう。こういう、キャラが濃いやつ…。

    0
    2025年07月05日
  • テミスの剣

    Posted by ブクログ

    テミスの剣
    中山 七里【著】



    内容説明
    豪雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。だが5年後、刑事・渡瀬は真犯人がいたことを知る。隠蔽を図る警察組織の妨害の中、渡瀬はひとり事件を追うが、最後に待ち受ける真相は予想を超えるものだった!どんでん返しの帝王が司法の闇に挑む渾身の驚愕ミステリ。



    感想
    中山七里さんといえば社会派小説の名手。本作『テミスの剣』では、「冤罪」という極めて重く、現実的なテーマに鋭く切り込んでいます。冤罪に加担してしまった刑事・渡瀬が、自責の念に駆られながら、警察という巨大な組織の内部に身を置いたまま、真実を追い続ける姿

    0
    2025年07月04日
  • 彷徨う者たち

    Posted by ブクログ

    オーディブルにて。

    宮城県警シリーズ第三弾。
    今回は蓮田刑事の幼馴染たちも重要人物となり、刑事としての自分が幼馴染だからこそできること、できないこと。
    安定のどんでん返しもがあり、面白く読めた。

    0
    2025年07月03日
  • ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人

    Posted by ブクログ

    ワクチン接種の無料接種期間が終わるからと受けたのがほんの4ヶ月前の事だったので、この作品を読んでから受けたかったと後悔です。
    接種前にリスクについては知った上で接種しましたが、どこか他人事でした。
    解説や他の方の感想にもありますが、反ワクチンの色が濃い作品だったと感じます。
    ただ、コロナやインフルエンザなどのワクチンの良い面しか見ていなかった私たちには、考えるいいきっかけになったと思います。

    0
    2025年07月02日
  • 鑑定人 氏家京太郎

    Posted by ブクログ

    中山七里さんは非常に読みやすく、現代小説を語るには外せない作家のようなので再度手にした。
    シリーズものが多いとウルトラマンさんに教えて頂いたがこちらも例に漏れず。

    犯人が典型的なサイコパスで自身の死刑判決などには興味が無く、別の個人的理由で3番目の殺人と言われている案件に対しての弁護を依頼してくる。
    徹底したキャラ作りが面白い。

    犯人に暗い過去があるような作りも好きだが、この位振り切っている構成も好みだという事が分かった。
    民間の鑑定所はまだまだ少ないのだろうか。テーマの目の付け所が良い。

    「護られなかった者たちへ」のようなシリーズもあれば、このようなエンタメ司法ものも書けてしまう。相当

    0
    2025年07月02日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

    Posted by ブクログ

    第六弾。社会派医療ミステリーね。
    シリーズものの新しいのが出るたびに最初から読み返していたら時間ばかりかかるが、まぁ急ぐ意味もない人生だから良しだな。
    医療ミステリーの中に生と死の葛藤が描かれていてとても考えさせられる素晴らしいシリーズだ。
    やはり出来れば新譜が出る度一気読みがおすすめだ。再読によりどんどん良さが出てくる。
    相棒は明日香、娘は沙耶香、女の気持ちは分からない犬養隼人、しかし男の嘘はすぐにみやぶる。

    0
    2025年07月05日
  • 特殊清掃人

    Posted by ブクログ

    孤独死を迎えた悲惨な部屋の特殊清掃人を取り巻く悲喜こもごも。事件とまでいかないあれこれに鋭くかつふんわりとかかわる五百旗頭のスタンスがカッコいい。パトレイバーの後藤隊長のようです。
    相変わらず特殊清掃の描写は食欲がなくなるエグさですが、話のメインはそこよりむしろ遺品の整理などを巡って起こる故人の感傷へ思いを馳せる、悲しくも優しい心情かなと思いました。
    普段の中山七里作品のようなどんでん返しや畳み掛ける展開なんかとは趣向の違う作品です。が、それが逆に特殊清掃人というキャラとしっくり合っていました。

    0
    2025年07月01日
  • ヒポクラテスの誓い

    Posted by ブクログ

    オーディブルにて

    著者の他作品に出てくる光崎教授のお話。
    コテガワ刑事がなかなかにいい味出してる。
    シリーズが進むにつれてマコトが成長していく感じなのかな。

    0
    2025年07月01日
  • 嗤う淑女 二人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    連続殺人鬼カエル男からのつながりで読みました。
    またもや思いもよらない事件のレパートリーで、驚愕しました。カエル男完結編へのつながりもわかって、読者としてはスッキリ。
    ここで書かれた事件は、物語的世界では迷宮入りしてしまったのだろうか。

    0
    2025年07月01日