中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さて中山七里さんも、そろそろ単行本に手を出して来た。まぁ、フリマアプリで安くで手に入れてはいるんやけど(^◇^;)
何か、八つ墓村みたいな大量殺人して、山に消えた利兵衛が生きているんか?
地主、小作の関係が逆転した怨みから、狂ったように、元小作達を襲った利兵衛…
GHQの農地改革の影響で、小作が農地を安く取得して、地主の立場がなくなるのは、少しキツイけど、小作の人らを人扱いしてなかったのも影響してる。やはり、人は大事にしないとね。
時は経ち、今だに見つからなかった、利兵衛の呪いが!山が哭くと人が死ぬ!
そこに、東京からの移住者が。
こういう閉鎖的なとこ来ると他所もんは、虐げられるんかな? -
Posted by ブクログ
本来ならば星3つ、と感じてしまったのは、私自身が中山七里さんの作品を多く読んでいて、今回もラストのどんでん返しをある程度予想できてしまったからです。ただ、著者の作風に慣れていない方には、十分にサプライズがあり、楽しめる内容だと思います。物語のテンポも良く、サイコパス的な展開でありながらも、読後に変な後味の悪さが残らないバランス感覚も好印象でした。
また、単なるサスペンスにとどまらず、作中では外国人労働者や前科者、ホームレスといった現代社会が抱える問題にも触れられており、物語に厚みを持たせているのも評価できるポイントです。社会派ミステリとしての要素を巧みに織り交ぜながら、エンターテイメントとし -
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テミスの剣
中山 七里【著】
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内容説明
豪雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。だが5年後、刑事・渡瀬は真犯人がいたことを知る。隠蔽を図る警察組織の妨害の中、渡瀬はひとり事件を追うが、最後に待ち受ける真相は予想を超えるものだった!どんでん返しの帝王が司法の闇に挑む渾身の驚愕ミステリ。
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感想
中山七里さんといえば社会派小説の名手。本作『テミスの剣』では、「冤罪」という極めて重く、現実的なテーマに鋭く切り込んでいます。冤罪に加担してしまった刑事・渡瀬が、自責の念に駆られながら、警察という巨大な組織の内部に身を置いたまま、真実を追い続ける姿 -
Posted by ブクログ
中山七里さんは非常に読みやすく、現代小説を語るには外せない作家のようなので再度手にした。
シリーズものが多いとウルトラマンさんに教えて頂いたがこちらも例に漏れず。
犯人が典型的なサイコパスで自身の死刑判決などには興味が無く、別の個人的理由で3番目の殺人と言われている案件に対しての弁護を依頼してくる。
徹底したキャラ作りが面白い。
犯人に暗い過去があるような作りも好きだが、この位振り切っている構成も好みだという事が分かった。
民間の鑑定所はまだまだ少ないのだろうか。テーマの目の付け所が良い。
「護られなかった者たちへ」のようなシリーズもあれば、このようなエンタメ司法ものも書けてしまう。相当